ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーセイバー第22章「それでも人を、救いたい。」感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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尾上の動向とソードオブロゴス

 前回大秦寺がソードオブロゴスから離反し飛羽真側についた一方で、もう一人の年長組である尾上がどう動くかというところが気になっていた今回。
尾上が息子のそらに、飛羽真はソードオブロゴスを辞めたのに父上はなぜ辞めないのか、なぜ飛羽真と一緒に戦わないのか?と問われたのに対し、尾上はそらの未来や若い剣士を守るため、そのためには仲間が必要だからと答えていましたが、個人的にこれって前半部分と後半部分が噛み合ってないように感じるんですよね。前半部分は離反することでそらを人質にとられたり、ソードオブロゴスを一枚岩の存在として見てしまってる倫太郎や戦闘狂の蓮を放置してソードオブロゴスを離れると何が起きるか分からないという懸念は拭えないという意味で理解できるのですが、後半部分は正直言っている意味がよく分からなくて。

仲間が必要だからという理由なら飛羽真側につかない理由にはならないし、むしろ神代玲花に疑念も抱えつつソフィアも行方不明で倫太郎と蓮の情緒もヤバい状態の今、それは飛羽真側につく理由なのではとすら思ってしまう。
あとソードオブロゴスを辞めない理由として生活面(収入源がなくなる)に触れていなかったのも、明確に家族が描写されている尾上だからこそ言えることだと思うので個人的にはモヤるポイント。ソードオブロゴスってボランティアなの?

結果として今回尾上にさほど動きはなく強いて言えばキングオブアーサーを回収したくらいに留まりちょっと拍子抜けな一方、後述のゲスト周りの話の方がまとまりがあったように感じました。

 

まあここ最近で、「世界を救うためには人間の犠牲もやむなし」とするソードオブロゴスと「今の世界は人が作っているから世界を守ることは人間を守ることと等しい」とする飛羽真組の対立という構図になったのは以前と比べると見やすくなった部分ではあると思います。

というか、1クール目と2クール目の展開逆にした方がどう考えても流れが自然な気がするのは気のせいでしょうか?最初に飛羽真とユーリがバディ組むところから始まって、ソードオブロゴスの剣士たちは最初飛羽真の聖剣やライドブックを狙うが、戦ううちにソードオブロゴスに疑念を抱き飛羽真に心動かされてソードオブロゴスを離反し飛羽真たちの仲間になる、みたいな。

 

人とメギドの分離

  前回に引き続きゲストの伊本姉妹。彼女らは双子のフードファイターとして活躍する中で、双子というところを強く押し出されるあまり、何から何まで合わせないと価値がないと言われていました。
そんな二人がカリュブディスメギドに取り込まれたことで、光の剣でも分離は不可能になったというのはぶっちゃけ理屈としてはよくわからんといえばそうなんですがそこはそういう特別なメギドだと飲み込むとして、その突破口として双子でも一人ひとりが別々の夢や未来を持った価値ある存在であることを自覚させることで「何もかも全く同じ人間」という状態を崩し分離を可能にするというのは割と納得感あるやり方だと思います。

 

 

 次回はセイバーの暴走フォーム、プリミティブドラゴンが登場。去年のメタルクラスタ相当のフォームですが、暴走フォームにつきものの「どう制御するか」というところは気になりますね。

まあそれはそれとして、2クール目に入ってからというもの倫太郎がろくに変身する機会もなく、ソードオブロゴスのことになると瞬間湯沸かし器になるようなキャラに成り下がってしまい扱いがあんまりなので、なんとかしてほしいところ。

 

 

 

仮面ライダーセイバー第21章「最高に輝け、全身全色(フルカラー)。」感想

前回分はこちら。

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聖剣とライドブックの歴史

 今回はOP後の冒頭に聖剣やライドブック、ソードオブロゴスの歴史の説明が入っていたので、さすがにテコ入れがあったのかな。でもこういう説明があるだけでも少しは印象変わってくるんじゃないかなと思います。

2000年前に光と闇の聖剣が生まれて、その後人の手によって初めて作られた聖剣が火炎剣烈火。飛羽真が烈火の力を引き出し始めたことで一瞬人間とメギドを分離できる力を見せましたが、烈火以外の聖剣もこの力を持っているのかはちょっと気になるところ。
あと2000年前の絵、左側3人がメギド3幹部、一番右がタッセルっぽく見えますが、元々は同じ勢力だったりしたんでしょうか。

 

大秦寺との和解

 今回の見どころの1つは、飛羽真と大秦寺の和解でした。この二人が和解するという結果自体には特に不満や違和感はないんですが、相変わらずその過程が雑だなという印象を受けたのが正直なところ。

大秦寺を言葉で説得し、その後なぜか剣を交える事になった結果、「お前の剣からは、何も響いてこない」と言われたのが前回までの話。

大秦寺の真意は、
「飛羽真はワンダーライドブックに頼った戦い方で剣の力を使いこなせていなかったから、飛羽真に剣の力を使いこなせるほどの力があるのか見定める(火炎剣烈火の秘めたる力を引き出したとき、全てを導く伝説の剣が生まれる。そんな剣士が現れたら大秦寺一族はその剣士についていくよう教えを受けていた)」
というもの。
確かに飛羽真は元々一般人で剣士じゃないしライドブックに頼った戦い方をしてるからその真意自体はまあ理解できるんだけど、気になるのは以下の2点。

  1. 飛羽真がワンダーライドブック頼りの戦い方をしているのは今に始まったことじゃない。1クール目を含めなぜ今までそれを言わなかったのか。
  2. そもそも飛羽真自身の実力不足と、飛羽真やユーリに協力してメギドを倒すのはまた別の話であり、人間が変身させられたメギドについての説明がついた時点で敵対する理由はないのでは?

あと細かいことを言えば大秦寺に全力で来いと言われているのにブレイブドラゴンで挑むのも疑問だし、せっかく和解回なのに共闘せず棒立ちだったのはなあ。。。
「今のは少し響いたぞ」からのCM明けで急に満面の笑みで「悪いが組織を離れる」も急展開すぎてびっくり。

 

フルカラー最光

 今回は大秦寺との和解回であると同時に、最光の新フォーム登場回でもありました。ただ正直、新フォームお披露目回は別の回にした方が良かった気がします。

大秦寺が和解のため飛羽真の元へ現れた直後、タッセルからストーリーオブ光剛剣最光を返してもらいエックスソードマンライドブックを生み出し帰ってきたユーリがセイバーを助けメギドを倒すという流れだったため、前述の通り飛羽真と大秦寺の共闘を見ることができませんでした。それに加え、既存の最光のフォームが特に苦戦している訳でもなく、エックスソードマンが既存の最光に対してそこまで優位性がそこまで感じられないため今出す必要がないように思えてしまい、無理やりねじ込まれた感があるんですよ。

基本フォームで実体を持たないままの方が柔軟に動ける分、なかなかピンチが作りづらいっていうのは分かりますけど。

 

 

相変わらず不満点はありますが、ここ最近の中では今回は比較的見やすい方だった気がします。
次回は尾上回ですが、尾上に関しては自分の思想や信念よりもそらくんという存在がソードオブロゴスを離反する上でネックですね。人質にされかねないですし。

 

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仮面ライダーセイバー第20章「牙城を崩す、剣の意志。」感想

前回分はこちら。

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石田監督のギャグ描写

 前回はそれほどでもなかったんですが、今回またやってるなって感じたのが最近の石田監督がよくやる過剰なギャグ描写。
具体的には棒立ち状態のユーリを芽依が変身させる介護変身や、ユーリが自転車に変な乗り方しているところ、芽依が爆発に巻き込まれた一連のシーンなど。第14章の感想でも書きましたが、時と場合を考えてやらないと白けるだけなんですよああいうの...
介護変身、つまり変身者以外の操作による変身といえば、これまでだと555の初回変身や、オーズの恋愛コンボの回、ドライブのトライドロン初変身回などがありますが(ジオウもなんかあった気がするけどパッと思い出せないので一旦割愛)、それぞれ以下のような状況下での変身でした。

  • 555:巧がファイズギアの使い方を知らなかったので、真理が教える形
  • オーズ:エイサイヤミーの催眠能力で映司が行動不能になっていたため、アンクがドライバーとメダルをセットして比奈ちゃんがスキャンして変身させる形
  • ドライブ:進ノ介がフリーズロイミュードに負けて仮死状態になっていたため、霧子の運転でトライドロンが限界まで加速→シフトトライドロンで他のシフトカーの全エネルギーをドライブドライバーに注入し進ノ介を蘇生、変身させる形

しかしセイバーではそういう前提がある訳でもなく、ユーリはなぜか戦う気がなくぼーっとしていた。話の流れ上やむを得ず他の人が変身させるのではなく、このギャグ描写を撮りたいがためにユーリをぼーっとさせててただただ不自然なんですよね。
芽依のパカッ!パタッ!と言いながらまるでおもちゃで遊ぶときのような変身のさせ方も危機感のなさが出ててとても仲間のピンチにかけつけるシーンとは思えません。

今ちょうど配信中のクウガを見ていると、石田監督回で一条刑事が銃を雄介に渡すシーンとかライジングペガサスがジャーザに銛で射抜かれるシーンなどとても印象的で魅力あるシーンが描かれていて個人的にも大好きな分余計にそことの落差を感じてしまうのですよ。。。

 

蓮とデザスト

 賢人への歪んだ愛(?)ゆえに、雷鳴剣黄雷を奪おうと飛羽真に襲いかかる蓮。未だに蓮がどうしてここまで賢人に入れ込むのかがよく分からないんですが、蓮の厄介者感がすごくてもう大して使ってもないんだから雷鳴剣黄雷渡しちゃえよとすら思ってしまう。(実際そうしたらサウザンベース的にはしてやったりだと思いますが)
また、蓮で気になるところと言えばデザストの「やっぱりお前はこっち側だな」という台詞だと思いますが、これってTELASA配信のスピンオフを見ていないと何のこっちゃって状態だと思うので、後追いでも本編でもある程度説明しておくべきだと思うんですよ。
本筋に影響のないものならともかく、サブライダーの闇堕ちフラグの所以を有料配信サービスのスピンオフに丸投げっていうのはいかがなものかと。

 

マスターロゴスとソードオブロゴスの面々

 今回倫太郎からマスターロゴスの存在が語られましたが、分かったのはソードオブロゴスを束ねる存在であり、玲花がその代理であるということのみ。倫太郎がマスターロゴスと会ったことがあるならともかく、もし聞いたことあるだけだとしたらマスターロゴスは玲花がソードオブロゴスのメンバーを都合良く動かすための実態のない存在という可能性も大いに有り得ますね。

あと今回の倫太郎の会話を聞いてて改めて思ったのは、倫太郎はソードオブロゴスという組織を0か100でしか考えてないなと。
ソードオブロゴスが自分の育ての親同然だから信じたいという気持ちは分かるとしても、上條や賢人の父親といった裏切り者の前例はある訳で。そういう裏切り者もいれば真っ当に世界平和のために戦う剣士もいるという考え方ができないあたり、石頭な部分は否めない。
そういう意味では大秦寺と尾上の年長組は割と冷静に動いている方だとは思いますが、「お前の剣からは、何も響いてこない」の真意が未だによく分からないまま。来週明かされるんでしょうか。

 

 結局今回も物語としては全然進んでなくて完全にお仕事5番勝負状態でした。飛羽真の小説家設定も死んでるし、今回ラストで出てきた原稿の話もとりあえず小説家設定忘れてませんよアピールにしか見えないのが悲しい。
来週早くも最光の新フォームが出ますが、「剣士としての本来の力を取り戻す」という言葉からして強化フォームってよりは仮面ライダーとして人型の体を持ったフォームなのかもしれませんね。ぶっちゃけ剣のみの体で必要に応じシャドー使う方が強そうな感じはしますが、そこはいい意味で期待を裏切って欲しいところです。

 

 

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仮面ライダーセイバー第19章「炎と光、剣と剣。」感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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 今回は王様メギドの声がもろデデデ大王だったのはちょっと懐かしさを覚えましたが、それはそれとして今回書いておきたいのは2つ。

 

飛羽真とジオラマ少年の絡み

 これに関しては後述の大秦寺の話に比べればそんな大きな話ではないんですが、なんか雑だなと感じる点がありました。というのも、飛羽真とジオラマ少年の慎吾くんが出会ったのは飛羽真の店。ゆきさんのところへ行ってその後王様メギドと遭遇しそこから戻ってきたときでした。

普通であればこういうのって店にいる飛羽真たちの元に慎吾くんが来店するという形だと思うんですが、今回は店に既に慎吾くんがいたところに飛羽真たちが戻ってきた形。例えば芽依が店に残ってて既に慎吾くんと会話してて、そこに飛羽真が戻ってくるっていうなら分かるんですけど、今回のような場合だと誰もいなくなるのに店開けっぱで外出してたの...?と思ってしまう訳です。

細かいけどこういうところに感じた違和感って結構残るんですよね。
あとセイバーが王様メギドと戦っているときに、ついさっき会ったばかりの慎吾くんがまるで昔からの友人みたいな回想を入れたりするところも個人的にはなんだかな~と思ったり。

 

剣を交えることの意味

今回、尾上が「思い詰めるな。小説家は悪いことはまだ何もしてない。」とか「お前はちょっと落ち着け。あいつが俺たちが知らないことを知っているってこともあるだろ。いいか、俺達がやるべきことはメギドを止めること、そしてソフィアの救出だ。それを忘れるな。」とか言って蓮を諫めたり、大秦寺が「初めに生まれたとされる聖剣が、嘘を付くとは思えない」と言ってたり至極真っ当な大人組の姿が見られたからこれはようやく和解に向けて前進するのかなって一瞬思ったんですよ。

 

そんな幻想は速攻で消えました。

 

王様メギドと戦おうとする最光に対して「光の剣士、あなたの真意が知りたい」とか言って勝負を挑むスラッシュ。いや、やるにしても今じゃねーだろ感が半端ない。目の前にメギドいるんだよ?かと思えば思い出したようにストリウスに攻撃しだしたり。

 

まあそれだけならまだマシなんですが、

飛羽真「見ましたよね?やつらは本を創るために人をメギドにしているんです」
大秦寺「なぜ光の剣を振るう!?お前は、力を求めているのか?」
飛羽真「違います、光の剣なら、人とメギドを分離して助けることができるんです!」
大秦寺「本当に、力を求めていないんだな?」
飛羽真「俺は彼を、本で不幸になる人を救いたいんです!」
大秦寺「ならば、剣で示せ」

どうしてそうなる?
ちゃんと「本を創るために人がメギドにされていること」「最光なら人とメギドを分離して助けることができること」を説明してるのに、剣で示せ(=戦え)になる理由がさっぱり分からないんですが。
ましてや普段から戦闘狂みのある蓮ではなく穏健派の大秦寺にこういうムーブさせるのは本当に意味不明すぎる。

大秦寺は「お前の剣からは、何も響いてこない」と言ってますが、私からしたらこれまでのセイバーのストーリーからは何も響いてこないです...

 

 


次回は蓮が飛羽真と戦いますが、この調子だと去年のお仕事5番勝負的なグダグダした展開になりそうな気が...
なんか1年間走りきれるのかすらもう不安です。

 

 

 

仮面ライダーセイバー第18章「炎の執念、メギドを討つ。」感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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率直に、なんか釈然としない回でした。

 

話し合うことをしない登場人物たち

 飛羽真vsソードオブロゴスという対立展開を作りたいがために登場人物が「話し合う」ということを全然しなくて酷いストーリーになっている。555がああいう言葉足らずのすれ違い展開でもまだ納得できたのはたっくんが元々不器用で口下手なキャラだったからで、子供好きでフレンドリーな飛羽真や温和で真面目な倫太郎のようなキャラで成立する話ではない。

今回も、飛羽真と話すためにソードオブロゴスの中でも穏健派の倫太郎と大秦寺が行ったところまでは良かった。しかし話し合いに来た彼らに対しユーリが急に「間違っているのは君たちだ!」と言い放ったり、イエティメギドに攻撃する倫太郎を止めに入った飛羽真が「こいつは人間だ!」と言ったのに対し、倫太郎が「君も...メギドの仲間に」とあまりに突飛な思考をし出したりして、倫太郎までキャラ崩壊してしまっていて正直がっかりしている。
飛羽真も全然説明が足りないので擁護はできないけど、それ以上に今回は倫太郎の飛羽真に対する信頼度がなくなってて悲しい。1クール目に一緒に戦ってきた中で築いてきたものは何もなかったと言わんばかりの所業ですよこれは。

話のオチのユーリもそうだけど共通して言えることは、お前らちゃんと話を聞け。そして話せ。

 

人間が変身したメギドへの回答

 これに関しても正直モヤモヤしか残らなかったんですよね。ゆきさんが変身したイエティメギドを切れないと悩んでいた飛羽真がとった手段は、アルターライドブックが完成したその瞬間に宿主となった人間から出たところを斬るという方法。散々悩んどいてそれかいという。
これが問題なのは、あれだけメギドを斬ろうとするユーリを否定しておいて、この手段も「宿主から出てきたアルターライドブックを斬れば宿主が助かる」という保証は全くないというところ。

もちろん、最光の剣で斬れば宿主の人間とメギドを分離できるということをユーリがちゃんと伝えていなかったのも悪いんだけど、
少なくとも最光の剣で斬って一度分離した事実は前回時点で分かっていた訳で。
こんなイチかバチかの賭けみたいなことするくらいなら大人しく斬っとけば良かったのに(結果論ではあるけどその方がゆきさんもこんなに苦しまなくて済んだはず)、マジで飛羽真の思考回路が分からない。

 

 

飛羽真vsソードオブロゴスの対立へのもっていき方が無理やりで1クール目で曲がりなりにも描いてきた剣士たちの友情関係を無に帰すような展開だったり、人間が変身したメギドに対する飛羽真の対応が理屈としておかしかったりとユーリじゃないけどセイバーは今まさに混乱の極み。いつになったら挽回してくれるんでしょうか。

早くポジティブな方向での感想を書かせてください。

 

仮面ライダーセイバー第17章「古の使者は、光か影か。」感想

明けましておめでとうございます。

今年も細々と更新していきたいと思いますのでよろしくお願いします。

 

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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ソードオブロゴスの面々

 今回のサウザンベースでの様子を見る限り、蓮以外は少し頭を冷やした感じ。蓮は賢人を殺した上條の言うことを信じる飛羽真はおかしいというスタンスはともかく、「俺の賢人くん」発言が気になってしょうがない。 台本から元々あの台詞だったのか現場で変えたのか...笑

あと倫太郎が「飛羽真くんは聖剣を悪用するような人間じゃありません」と言った直後、神代玲花に「本当にそう言い切れますか」と言われて黙ってしまったのはちょっと飛羽真との関係の限界を感じてしまいますね...

 

メギドになった人間

 これまでのメギドは

  1. アルターライドブックからメギドを呼び出す
  2. メギドが街で暴れる
  3. 街が本に包まれてワンダーワールドにワープ
  4. メギドのアジトにある装置が作動してアルターライドブックの文章を書いていき、これを繰り返すことでアルターライドブックが完成

という流れだったのが、

  1. 白いアルターライドブックをワンダーワールドが見える人間に入れる
  2. 白いアルターライドブックを入れられた人間がその人間のパーソナリティが反映されたメギドになって暴れる
  3. 体内の白いアルターライドブックにストーリーが書き込まれ、これを繰り返すことでアルターライドブックが完成し宿主の人間は消滅

という流れになったというのが今回分かりました。
これまではメギドはメギドだったので倒すのに特別躊躇はいりませんでしたが、今回は人間がメギドに変身したという形なので葛藤が生まれるのは分かります。
実際飛羽真(セイバー)は今回イエティメギドへ攻撃する最光を邪魔しましたが、これに関してはその前の時点で飛羽真は人間が変身していると知らない状態で一度ゆきさんが変身したイエティメギドを斬り、アルターライドブックとゆきさんを分離させています。
つまり、人間が変身したメギドを斬ることでアルターライドブックと人間を分離させることが可能だとこの時点で分かっているはず。にもかかわらず、現状それ以外の方法がないのに最光の攻撃を邪魔した飛羽真(とそれを依頼した芽依)には個人的には正直釈然としません。

加えて、最光の販促もあるのかもしれないけどまだ出て間もないドラゴニックナイトで属性的にも有利なはずのイエティメギドに負けて氷漬けにされるのはどうなの。。。ユーリの「情けないなぁ...」という言葉は申し訳ないけど否定できない。

 

最光シャドー

 本体が剣である最光が擬似的に人型の姿を得た形とも言える最光シャドー。影という特性上触れようとしてもすり抜けたり、元の影に戻って移動できたりするのは戦う上でかなり便利な印象。
公式ページを見る限り最光シャドーのシーンの撮影にはかなり手間がかかっているようなので、頻繁に見ることはできないかもしれませんが、シャドーの見た目が個人的に結構好きなのでもっと活躍が見たいところ。

www.kamen-rider-official.com

 

今回は話の詰め込み具合や場面転換とかの構成という意味では見やすくなってきたと思うので、あとはシナリオそのものをもっと丁寧に作って欲しいところ。
ではまた来週!

 

仮面ライダーセイバー DXドラゴニックナイトワンダーライドブック

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仮面ライダーセイバー第16章「世界を救う、一筋の光。」感想

前回分はこちら。

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ジード組の出演

 今回はまずこれに触れない訳にはいきません。ウルトラマンジードでジードのスーツアクター・ゼナ役を務めた岩田栄慶さん、モア役の長谷川眞優さん改め岩田眞優さん、ルミナ役の長谷部瞳さんがセイバーにご出演されました。

岩田栄慶さんと長谷部瞳さんがご出演されるという話は事前にTwitter等で目にしていましたが、まさか眞優さんと娘さんまで出演して夫婦共演が実現するとは驚き。(眞優さんはもう芸能界引退されてますし)
公式サイトによると、生まれたばかりの娘さんをお祝いするために坂本浩一監督が直電オファーしたとのことで坂本監督も粋なことしますね!

www.kamen-rider-official.com

この勢いだとそのうち龍臣プロもどっかで出てきそう笑

一方長谷部さんは芽依の編集部の編集長・白井ゆき役で、今回は人間として初めてメギド化されてしまったところで終わったので次回も出番ありそうですね。

 

剣士たちの対立

 うーん、なんというかソードオブロゴスの剣士たち全員神代玲花の言うことをあっさり信じすぎじゃない?ソードオブロゴスの人間とはいえ、正直あの人まだ赤の他人とほぼ変わらないくらいの信頼度しかないと思うんだけど。あんだけ仲間との絆云々言っといて飛羽真の人望の無さが露呈してしまった感じしかしない。

まあ百歩譲って、肉親がおらずソードオブロゴスに家族同然で育てられた倫太郎が組織を否定されたことに怒ったり、賢人を慕ってた蓮が上條の言葉を信じる飛羽真に苛立つ気持ちはまあ分かるんだけど、尾上と大秦寺はもうちょっと冷静に考えようよ。。。まあ目次録の空間で何があったのかちゃんと説明してなさそうな飛羽真も大概だけど。

 

なんというか、展開の仕方があまりに雑。せっかく人間が変身させられたメギドとかやろうとしてるんだから、人間が変身させられたメギドを守ろうとする飛羽真と倒そうとする他の剣士たち、みたいに対立構図の作り方はもう少しやり方あったんじゃないのと思う。

それにしても改めてここまでの展開振り返ると上條って本当余計なことしかしてないな。

 

その男、剣で仮面ライダー

 謎の男ことユーリが変身した仮面ライダー最光。
玩具のパッケージにもそれらしいライダーの姿がなくセイバーが写っていたのではて...?と思っていたのですがバンダイ公式のレビュー動画と今回を見て納得。

www.youtube.com

文字通りの「仮面ライダー剣」ですね。これまでライダー自身がバイクになるライダーはいたし、セイバー自身もキングオブアーサーの武器として変形していましたが、そもそもの形態が剣なライダーは初めて。
初登場補正もあるとは思うけどソードオブロゴスの剣士たちをまとめて一蹴するほどの力を持つ上に自分で人型のシャドーも作り出せるのなら、今後も見せ場は結構ありそう。

 

新章に入って速攻で雑な対立展開をされてしまい先行き不安ですが、メギドに変身させられてしまった人間をどう扱っていくのかはちょっと気になるところ。

ではまた!

 

 

 

仮面ライダーセイバー第15章「覚悟を超えた、その先に。」感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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いや~今回も個人的に期待外れな感じでした。。。

 

上條の目的

 なんか見ててよく分からなくなってきたので上條の発言を整理したいと思います。

  • 15年前に富加宮隼人がルナを利用して目次録の真理を求めようとした。
  • 隼人が裏切った理由は「あの方」が世界を救うため普遍の真理を手にすることが真の平和へと至る道だと言っていたため。
  • 上條は隼人の裏切りを見て、隼人を変えてしまったのをソードオブロゴスだと思っている。
  • 大切な友である隼人を悪魔に変えてしまった敵を探し出し戦うためには力が必要だったためメギドと手を組んだし、街や人々、そして賢人も犠牲にした。

こんな感じでしょうか。まあ隼人が裏切ったところまではまあ良しとして、まず上條が「あの方」というワードを聞いただけでソードオブロゴスを疑うのって安直過ぎないですか?メタ的に黒幕がソードオブロゴスにいるのが決まっているとしても、それを劇中の「あの方」というワードだけで疑いをソードオブロゴス一本に断定してしまうのは根拠が薄い。
100歩譲ってそれを飲み込んだとしても、その後隼人を斬ってソードオブロゴスを抜けてメギドと手を組むってあまりにも意味不明すぎる。ソードオブロゴスを疑うにしてもわざわざ組織を抜けてメギドと組んで不審な動きをするよりも内部にいた方が動きやすいはずだし、そもそも隼人の命まで奪う必要ないのでは?
結果的に賢人の恨み買ってるだけで、上條自身隼人を斬ったのに隼人と同じことをしようとしてるって全く訳が分からん。そして15年間何やってたんだ。

他にも、何話か前に「話して分かるものではない!」って言ってた割に今回はそれが嘘のようにこれまでの経緯をべらべら話すし、前回のカリバー復活の謎がよく分からないままだし、セイバー世界のライダーは聖剣に選ばれるシステムなのに隼人を斬った後当たり前のようにカリバーに変身してるし、ドラゴニックナイトに敗れてからあっさり「私が間違っていたのか」ってあっさり改心しすぎだし。本当に突っ込みどころしかない。

 

芽依のキャラクター

 今回の芽依さあ...制作側は剣士たちに発破をかけるヒロインという構図で良いシーンで撮ったのかもしれないけど、いち視聴者としてはあのシーンであんなこと言われても完全部外者で特別役に立っていない芽依が何言ってんだって感じしかしない。
一見みんなに向かって言っているようで倫太郎にしか言ってないし、ましてや変身解除されて生身でも食らいついてる中であんなこと言われたら鬼畜にしか見えない。
回によってキャラがブレブレすぎて演者さんが可哀想になってくる。

 

とまあ毎話ダイジェストを見せられるような状態で第1部が終わってしまいましたが、次回からはソードオブロゴス内の争い、ひいてはノーザンベースvsサウザンベースみたいな感じになってくのでしょうか。

まあ何にしても、もっとちゃんと起承転結のしっかりした話を作って欲しいですね。

ではまた!

 

 

劇場版仮面ライダーゼロワン REAL×TIME 感想

※この記事は映画のネタバレを含んだ感想となっているため、映画をご覧になってから読むことを推奨します。

 

 

 

 

 

 仮面ライダーゼロワンTV本編最終回から早4ヶ月弱経ち、ついに劇場版の公開となりました。本来であれば夏映画としてのポジションだったこの映画がコロナの影響で冬映画になったことで、公開タイミングも本編終盤→本編終了後と大幅に変わることに。
これまでの平成2期以降のライダー作品だと、夏映画は本編終盤にリンクした内容あるいはパラレル展開、冬映画は最終回後の展開を描きつつ次のライダー作品(今回で言えばセイバー)とコラボするというのが通例でしたが、今回はゼロワンとセイバーはそれぞれ単独で同時上映という扱い。ゼロワンは最終回後の話ということで、本編に関しては下記記事にも書いたようにいろいろ思うところはありますが、期待と不安を両手に抱えながら鑑賞してきました。

ちなみに新宿バルト9で見たのですが、公開日当日の仕事終わりの時間帯なのもあってかほぼ満席に近い状態。

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率直な感想としては、TV本編最終回までの展開を飲み込んだ上で見れば、つまりこの映画単体として見ればかなり良い作品。自分がTV本編に求めていた雰囲気を出してくれた、そんな感覚。

「TV本編最終回までの展開を飲み込んだ上で見れば」という言葉をつけたのは、TV本編で出た決定的不満が解消されたかというとそういう訳ではないからです。例えば上記記事にも書いたように天津垓をアークに悪意をラーニングさせた諸悪の根源という設定にしたみたいなのが不満の一例ですが、まあでもこういうのは後の展開でどうにかなるタイプの不満ではないので、この映画にその解決を求めるのは酷な気はしますね。

 

では、個々のポイントについて見ていきます。

ザイアスペックの有効活用

 本編ではお仕事5番勝負でZAIA側の人間が使用していたのがほとんどであまり良い印象がなかったザイアスペック。しかし今回は人間とヒューマギアが物理的には離れていながらも連携して動くことを可能にするツールとして活躍していました。
人間がヒューマギアを上回るための道具ではなくヒューマギアと協力するために使われる、そしてリモートワークが1つの働き方として定着してきているこの現実世界ともどこか重なる姿。使い方として見事だったと思います。

 
アクションシーン

まずなんと言っても今回目立っていたのはバルキリーでしょうか。ラッシンクチーターのスピーディーなアクションもさることながら、なんとバイクアクションも用意されているではないですか。本編での唯阿・バルキリーの扱いがあまりに冷遇されていた分、ここで少しは挽回できたんじゃないでしょうか。今度はVシネで新フォームも拝みたいものです。(バルカン・バルキリーVシネやってくれ...!)
他にも諫と迅のコンビの戦闘機との空中戦を披露していたり、滅がアバドンの群れ相手に無双して相変わらずの強者感を見せつけていたり、各々アバドンとの生身戦闘シーンがあったりと見どころがたくさんあります。

そして或人も、自らの命を投げ出す覚悟でヘルライジングホッパーに変身し骨折と再生を繰り返す痛みに耐えながらエデンを攻撃したり、ゼロワンとゼロツーの共闘が実現したりしたところも見どころではあるんですが、個人的には特にゼロツーで苦戦したエデンの再生能力に対し、フォーム的には格下になるメタルクラスタホッパーの特性を活かしてエデンの再生を阻害するというテクニカルな戦い方を見せるところが印象的でした。

惜しむらくは序盤のゼロツーvsエデン時にゼロツーの先読み能力が全然使われなかったところでしょうか。エデンを強く見せることとゼロツーを弱く見せないことを両立するためにやったのかもしれませんが、どうしても舐めプ感が出てしまうのでここはなんとか見せ方を考えて欲しかったところ。

 

1000%vs100%

 今回の劇場版ではZAIAの常務 野立万亀男役としてアキラ100%の出演が事前に発表されており、この時点でもう1000%vs100%の構図は分かりきってはいたのですが想像以上にギャグに全振りで、これは好き嫌い分かれるなと思って見ていました。
個人的にはこのアキラ100%の芸風を全面に持ってきたギャグシーン自体は嫌いじゃないんですが、どちらかというと腹筋崩壊太郎が野立に腹筋攻撃したことの方がちょっと違和感あるかなと。あの腹筋は人々をお笑いで笑顔にするためのものであって、脅すための武器ではないと思っているので。

 

ゼロワンとゼロツーの共闘

 予告編でも映ってたこちらの光景。まあ消去法的に変身するのはイズだろうなと思っていましたが、いざ同時変身見るとやっぱり燃えますね!
イズゼロツーのスーツアクターを演じるのはバルキリースーツアクターも担当されている藤田慧さん。或人が変身するゼロツーとガワとしては同じはずなのに、その立ち振舞いで本当にイズが変身しているように見えるのはさすが。
そして或人が変身するゼロワンも、ライジングホッパーだとゼロツーと並ぶと型落ち感が出てしまいますが、見た目が同じ強化フォームであるリアライジングホッパーが本編最終回で出たことで、強さという意味でも並んだときに違和感のない組み合わせになったのは良かった。


エスの動機

 今回世界同時多発テロを引き起こしたのは間違いなくエスなんですが、世界を滅亡させ選ばれし者だけ楽園で生き残るのは建前でむしろ狙っていたのはそういう思想を持つ信者の方だったというのは見せ方が上手いなと思いました。

ナノマシンの暴走で死なせてしまいデータ化した朱音のために行ったこの一連の行動は、エグゼイドの劇場版の敵であった南雲影成ともどこか重なります。

あと、アバドンの変身者のビジュアルが濃い人だらけだなと思ったらみんなアバターだったので妙に納得感笑

 
REAL×TIMEというサブタイトル

 今回のサブタイトルがREAL×TIMEで上映時間も80分あったので、60分のカウントダウンも本当にリアルタイムでやるのかなと思っていたんですが、そういう訳ではなかったのがちょっと残念といえば残念。
あと欲を言えばカウントダウンより前の描写をもう少し丁寧に描いていればより分かりやすかったんじゃないかなって気がする。。


旧イズの記憶

 ゼアの中に旧イズの記憶データ(?)的なものが残っていてそれが新イズに共有されるというもの。これに関してはシーンとしては感動的なシーンではあるんだけど個人的にうーんって感じだったんでした。というのもそもそも旧イズのバックアップ絡みの話が本編で結構うやむやにされてたから。

ゼロツープログライズキーがイズのセントラルメモリーを再構成したもので、ゼアはイズの中に存在していたから、記憶データ的なものが残ってたのかなと考えたりもしたけど、そうするとやっぱりゼロツープログライズキー完成後のイズが普通に動いているのはおかしいと思う訳で。まあここは本編での理屈の話ですね。

 


とまあ一部気になる部分はあるものの、全体的に見ると最初に述べた通り1つの映画作品として完成度の高い作品だと思います。

アズはこの映画では放置という形になりましたが、そこは滅亡迅雷のVシネに期待って感じですかね。来年の3月を楽しみに待つこととしましょう。

 


余談ですが同時上映のセイバーにもちょっと触れておくと、あれは起承転結のうち起のごく一部と結しかない、アクションシーンを集めたMAD動画みたいな印象を受けました。まあ尺が短すぎるというのもあるかもしれませんが、本編のセイバーとも相まってマジで中身がなさすぎる。その割に出自不明のポッと出の新フォームは出てくるという。

これを流すくらいならゼロワン1本で行った方が良かったんじゃないかという気もしますが、現行作品という手前そういう訳にもいかないんでしょうね。

 

 

 

 

仮面ライダーセイバー第14章「この思い、剣に宿して。」感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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今回も相変わらず突っ込みどころ満載な回でした。

気になった点についてつらつら書いていきます。

行方不明になったソフィア

第11章でエスパーダとカリバーの戦闘中に行方不明になったソフィアですが、3話経ってもそのことに触れられすらしないってさすがにいかがなもんかと。神代玲花も賢人にカリバーの居場所を教えて以降出てきてないし。
仮にも主要キャラの一人のはずなのに、扱いがあまりにも雑すぎるよ。。

 

露骨に使われないドラゴニックナイト

メタ的な話をすれば今回はキングライオン大戦記の初登場回だからという理由なのかもしれない。そして賢人が退場したことでその力を受け継いで戦うという意味でドラゴンアランジーナを出したかったのも分かる。
ただ、ドラゴンアランジーナで苦戦してブレイブドラゴンに戻っても頑なにドラゴニックナイトになろうとしないのはもうちょっと上手くやってくれよ...と思ってしまう。並列フォームならともかく前回カリバーを圧倒してた上位フォームなんだから、仮にも世界の存亡がかかってるこの状況下で使わない理由はないし舐めプと言われても仕方ない。

 

ライドブックの交換

バスターと剣斬とスラッシュが互いのライドブックを交換するシーン。個人的にこの描写自体は普通にありだと思ってるんですが、問題なのはせっかくライドブックを交換したのに交換したライドブックを生かした戦闘をしていたのがスラッシュのこぶた三兄弟だけというところ。いくらフォームチェンジしたところで結果的に力でゴリ押しするだけなら意味ないじゃないですか。。純粋にもったいない。

 

カリバーの復活

前回の描写を見るに、カリバーの存在は闇黒剣月闇が本体で倒されたら宿主が他の人に移るガイソーグみたいな感じなのかなと思ってましたが今回復活したカリバーは上條のまま。前回確かにドラゴニックナイトに倒されたはずのカリバーがどうやって復活したのか説明されないまま何事もなかったかのように闇黒剣月闇から生えてきたのは悪い意味でのセイバーらしさを感じてしまいました。

 

キングライオン大戦記への変身

もはや主人公ともいえる扱いの倫太郎が今回変身したキングライオン大戦記
このワンダーライドブックの誕生経緯上仕方ないっちゃあ仕方ないけど、鍛冶屋の大秦寺が前線に出て戦っている中ノーザンベースでキングライオン大戦記ワンダーライドブックができるのをじっと見ながら待っているのはどうも釈然としない構図。
まあそれより一番気になったのは変身シーン。倫太郎は格好良かったですよ、倫太郎は。問題は芽依。なんであの肝心な変身シーンでギャグ描写を挟み込むのか。

www.kamen-rider-official.com

公式サイトを見る限りこれは石田監督の指示だったようですが、前回の感想でも書いたけどあの人は過剰な描写が多すぎる。ふざけて良いシーンとダメなシーンの区別くらいつけて欲しいです、マジで。

 

次回で15年前の真実や上條の目的が明かされて一応第一部完って感じになりそうですが、多少なりとも納得できるものになるのかどうか。
ではまた来週!

 

仮面ライダーセイバー第13章「俺は、俺の思いを貫く。」感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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 いや~~~正直酷いっす今回。賢人退場っていうかなり重要な回のはずなのに全然感情移入できないし「よく分からない」という感想が一番に来てしまう。

まず賢人が生死不明状態で前回終了→ベッドに横たわる賢人→脱走して戦場へっていう流れについて、これ前回の倫太郎と全く同じじゃないですか。続きが気になるシーンで引きにしたいのかもしれないけど、こういう死ぬ死ぬ詐欺連発されてしかもその後のパターンも一緒なのはあまりにもお粗末というかなんというか。。。抜け出してきた結果賢人も何がしたかったのか謎。
結局前回最後に意味ありげに賢人のそばにいたタッセルと謎の男は傍観してただけっぽくて何しに来たのかよく分からんし。


今回、急に賢人がカリバーの闇の力によって消滅するという話が出てきましたが、前回そんなこと少しでも言ってましたっけ?というか、カリバーの剣にやられたらアウトだったら前回の倫太郎も十分アウトだと思うんですが。飛羽真の記憶失った理由とか上條の求める真理とか謎の男の言う試練とかもそうなんだけど、セイバーって説明口調多い割にそういうところ全然説明せず有耶無耶にしたまま進めるからすごくモヤる。
あと賢人絡みの話題を書いたのでちょっとエスパーダのスピンオフについても触れとくと、飛羽真の著書の内容や15年前の事件の大事な部分にも触れてて正直あれは本編でやるべき内容だと思うし、賢人のベッドからの脱走のくだりが本編とスピンオフで違うのはあまりに雑すぎる。

そういえば今回は新フォームのドラゴニックナイト登場回でもあるんだけど、その周りの描写があまりに突っ込みどころ多すぎてもはやそれどころではないんですよね。なんか今回みんな全体的にすごく芝居が絶叫しているというか、オーバー過ぎるし。これに関しては石田監督だからなのかもしれませんが。ゼロワンのお仕事5番勝負の住宅販売回をやったのも石田監督だったけど、あの人どうも過剰な描写が目立つ気がする。


とまあ不満のたれ流しになりましたが、一言でまとめると冒頭でも書いた通り「何をしたいのかよく分からん」。もうこれにつきます。
次回は倫太郎のパワーアップ回なのでその一点だけを楽しみにしとこうと思います。
ではまた!

 

仮面ライダーセイバー DXドラゴニックナイトワンダーライドブック

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  • 発売日: 2020/12/05
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

仮面ライダーセイバー第12章「約束の、あの場所で。」感想

前回分はこちら。

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 次回分はこちら。

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 まず、倫太郎が無事生きてて良かった...!重傷を負っているにも関わらず、ズオスとストリウスの前に敗れる飛羽真の前に助太刀に来るところとかめっちゃヒーローしてますね。
寝たふりをして聞いていた賢人の意志を飛羽真に伝えて「飛羽真くんじゃなきゃダメなんです!」と声を荒らげる。
そして飛羽真から礼を言われて「礼なんて...僕らは仲間じゃないですか。賢人を頼みます。」と答えるところは、ここは俺に任せて先に行け展開のお手本のような流れ。

それだけに、その直後ズオスとストリウスが即撤退してしまったのは正直拍子抜け感が否めずもったいない。


 一方賢人。前回の感想で、賢人のことはメンタル面ばかり心配してましたが、まさか倫太郎以上に賢人の方が命の危機に瀕してしまうとは。
そういえばエグゼイドで貴利矢が退場したのも12話でしたね。。。あのときはAパートがクリスマスで盛り上がってた分より落差が激しかった。

 

まあそれはそれとして、賢人関連で気になることもちらほら。
まず1つ目に、芽依ちゃんが賢人に「賢人!なんで一人で突っ走るの?なんで勝手なことばっかりすんの?飛羽真や倫太郎がどんだけ...」って言ってましたがブーメランすぎるんですよね。この台詞を言わせるなら彼女をもっと落ち着いた感じのキャラにすべきで、少なくともフワちゃんみたいなキャラにしちゃいけない。

2つ目に、飛羽真が賢人のもとへ駆けつけるシーンですが、あまりに時間かかりすぎじゃないですか?賢人が上條と戦ってるシーンはまだ日中帯で少なくともこのときには既に飛羽真はディアゴスピーディーで賢人のもとへ向かっていたはずですが、着いた頃にはもうがっつり夜。賢人が力尽きる瞬間に立ち会う飛羽真というかなり重要なシーンだけに、今まで飛羽真何やってたんだ感を強く感じてしまう。

前述の倫太郎助太刀のシーンのズオスとストリウスもそうですが、肝心なシーンでこういう違和感を覚えるような描写をしてしまうのは何とかならないんだろうか。。

 

話を元に戻して、賢人の退場話。
まあぶっちゃけ完全退場は無いと思ってます。あるとしたら何とか一命を取り留めるものの後遺症とかで前線にはしばらく復帰できず一時退場みたいな感じでしょうか。タッセルとアヴァロンにいた謎の男もあの場にいたので、ここで手助けするとかもありそう。死んだ人間を生き返らせる流れはやめて欲しいけど。

 

次回はセイバー新フォーム登場回。
6つ目の柱を巡る攻防と賢人周りの話を含め1クール目をどう締めくくるのか。
ではまた来週!

 

仮面ライダーセイバー RKF 仮面ライダーカリバー ジャオウリードセット
 

仮面ライダーセイバー第11章「乱れる雷、広がる暗雲。」感想

前回分はこちら。 

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次回分はこちら。

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 カリバーの正体が上條だと判明した前回を受けて、賢人の情緒不安定ぶりが浮き彫りになった今回。

賢人の情緒不安定ぶりは前回の次回予告時点でも伺えましたが、「もっとあのときのことを思い出したい」と言う飛羽真に「忘れているならそれでいいじゃないか」と毒づいてしまったり、ノーザンベースで倫太郎と大喧嘩を始めてしまったり、ソフィアが上條と相対しているところを見て裏で繋がっているのではと誤解したりとなかなかに深刻。

こういう衝突を見てると平成ライダーっぽさを感じますね。

 

ちょっと驚いたのは倫太郎の家族設定。元々生真面目な性格だからソードオブロゴスに対する帰属意識が強いのは特に違和感なく見てましたが、まさか親がいないとは。事実上親代わりなのがソードオブロゴスの剣士たちだから、組織の剣士としての在り方にも人一倍敏感なのでしょう。

喧嘩していながらもカリバーの攻撃からエスパーダを庇うところなんかなんとも倫太郎らしい。

「僕も剣士失格ですね…私情で動いてしまいました…」

不器用な倫太郎のこの台詞も好きなんですが、この直前のカリバーの攻撃を受けて変身解除し吐血するシーンが無音なのがより緊張感を際立たせます。ニチアサでこんなガッツリ吐血描写って久々に見た気が。

さすがに2号ライダーだし退場はないと思いますが、クリスマスも近くなってくるので季節柄そわそわしてきますね。(エグゼイドを見ながら)

 

そんな倫太郎を窮地に追い込んだ張本人のカリバーこと上條。その真意が今回明かされるのかなと思ってましたが、「私は全てを捨てた。そして真理を手にする。そのために悪魔に魂を売った。」という何ともふわふわした表現。

悪魔に魂を売ったということは悪事を行っている意識はあるんでしょうが、「真理を手にする」というのが謎ですね。ソードオブロゴスという組織の闇の部分を知ってしまってそれを突き止めるためとかなら黙ってる理由がないしなぁ。。

明言されたことといえば、隼人は裏切り者だから上條が斬ったということくらいでしょうか。これ自体斬った=殺したなのかは怪しいところではありますが。

 

それとは別に問題なのは、本作主人公であるはずの飛羽真がほぼ蚊帳の外に近い状態であること。職業の小説家、本屋設定もあってないような扱いだし、もう倫太郎主人公で良いのではと思わざるを得ない。

サブライダー(倫太郎)が魅力的なのは良いことではあるんですが、もう1クール終わろうとしているのに主人公にあまり魅力を感じないのは割とキツい気がするんですよね。。

 

 

倫太郎の容体と消えてしまった(連れ去られた?)ソフィアの安否、賢人のメンタル、上條の目的、レジエルたちメギドの仕掛けた罠、タッセルの本編への関与など気になる要素はそれなりに出てきたので、次回でどこまで回収し盛り上げて2クール目に繋げていけるかが課題ですね。

ではまた来週!

 

BANDAI 仮面ライダーセイバー DXジャオウドラゴンワンダーライドブック

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仮面ライダーセイバー第10章「交わる剣と、交差する想い。」感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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 今回ついにカリバーの正体が判明しましたが、前回の感想にも書いた通りその正体はやはり先代セイバーの上條大地でした。
気になるのは上條が賢人に言い放った「裏切ったのは紛れもなくお前の父親だ」という台詞。つまり、言葉通りに受け取ると上條は裏切った訳ではなく、あくまで賢人の父隼人が裏切ったのであり、今のカリバーとしての行動はそれの尻拭いのようなものと推測できる。
そういえば今回回想で映った第1話のシーンでもこんなことを言ってましたね。
「覚悟を超えた先に、希望はある」
ソードオブロゴスや世界全体の希望に向かって、自分が泥を被る覚悟をして行動しているのが今なのかもしれません。
隼人は生きているのか、15年前に隼人が何をして先代セイバーだった上條がなぜカリバーとなってメギドとともに暗躍しているのかというところがこれからの話の肝になってきそうです。


そしてカリバーの正体が判明したことで心配になってきたのは賢人のメンタル。
これまでカリバーの正体は自分の父親だと思い込んでその責任をとろうと行動してきたのに、その前提がひっくり返されてしまった。それと同時に、隼人の安否も不明で裏切った件についてもまだ真偽が定かでない状態。
平成2期のライダーでは2号ライダーが曇らせられる展開がしばしばありましたが、セイバーにおいては賢人がそのポジションのような感じがしますね。
また、賢人といえば今回サウザンベースの神代玲花からトライケルベロスのワンダーライドブックを受け取りましたが、その際に「あなたがこの戦いにとってとても重要だってこと」と言われていました。なぜ賢人が重要な存在なのか、それが隼人や上條の行動理由と関係しているのかも気になりますね。

といった感じでカリバーの裏切り周りの話はちょっと面白くなってきたんじゃないかなと思います。
個々のワンダーライドブックの扱いが軽かったり、主人公よりサブライダーの方が総じて魅力的に見えるのは相変わらずですが。。。タッセルもストーリーテラーのポジションから物語に関わってきそうな素振りを見せ始めましたがこれもちょっと不安。
次回はカリバーの正体を知って取り乱した賢人にフォーカスした話になりそうですが、原因が原因だけに落とし所が気になります。
ではまた来週!

 

 

仮面ライダーセイバー 変身聖剣 DX音銃剣錫音

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仮面ライダーセイバー第9章「重なり合う、剣士の音色。」感想

 前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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 駅伝に影響で2週間ぶりの放送となる今回。一番の話題としてはスラッシュの登場でしょうか。
ブレーメンのロックバンド使用時に弾けた人格に変わるのは普段の大秦寺とのギャップを見せる意味ではキャラ付けとしてこれもありかと思えなくもないんですが、これまで変身しなかった理由については倫太郎が「損傷した聖剣の修復に時間がかかっていた」と一言言っていただけ。

なぜ聖剣が損傷したのかについては全く触れられていないので唐突感がイマイチ拭いきれないのですが、これについては11/8(日)よりTELASAで配信されているスピンオフで説明されています。(ここでは詳しくは触れませんが)
いや、本編でやりなさいよこれは。この様子だとスピンオフの他の話も本来本編でやるべき話を回されているような気がしてならない。。。

あと今回見てて改めて思ったのがワンダーライドブックの扱いの軽さ。大半のワンダーライドブックが唐突に出てきていてその出処などバックボーンが明かされないせいか全然印象に残らない。おもちゃを売らなきゃいけないのは分かるけど、もう少し出し方は考えて欲しいところ。
今回セイバーが初変身したクリムゾンドラゴンも、ドラゴンアーサーの攻撃でカリバーが落とした西遊ジャーニーを拾って変身するというさらっとした形で出てきたので、3枚挿しのワンダーコンボの割にキングオブアーサーやブレイズのファンタスティックライオンに比べて登場過程が雑な感が否めない。

 

一方で今回は坂本浩一監督回ということもあり、アクション面は生身も変身後もキレキレの動きでカメラワークも含め力が入っていた印象。特に倫太郎の回転しながら変身するところは個人的にかなり好き。


次回でカリバーの正体が明かされるようですが、予告の賢人のセリフを見る限り彼の父・隼人ではなさそうなので正体の候補としては先代セイバーあたりか。
カリバーの「お前が見ているものが真実とは限らない」というセリフや、倫太郎たちのワンダーライドブックも1冊ずつしか奪わなかった(状況的に奪おうと思えば全部奪えたはず)ところを見るに、メギドとは別の思惑がある可能性は高そうなのでその真意は気になる。

ではまた来週!