ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーガッチャード第32話「現る大王!人形たちのジレンマ」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

クロトーの戦う目的

 クロトーのスペックではドレッド参式は使いこなせないことがアトロポスに明言されてしまった今回。前回ラストで冥黒の王ギギストが出現したからか、「もうお兄様たちもクロトーも使い物にならないね」と事実上用済み扱いされてしまってる訳ですが、戦う目的を見失ったクロトーが宝太郎に望むものを問われてイメージしていたのは、冥黒の三姉妹で揃っている光景。三姉妹が元鞘に収まるというのがクロトーの望むことなのでしょう。
しかし、今回ラストで冥黒の王ギギストにより力を与えられたことで、ドレッド参式を使いこなせないコンプレックスが払拭されたように見えますが、クロトーは今後ギギストやアトロポスの配下として動いていくのか、それとも自分が望むもののため我が道を行くのかは気になるところ。そもそも力を与えられただけでなく洗脳されてる可能性もありますし。

宝太郎がクロトーの「ホムンクルス」という言葉を聞いて「ハムの燻製」とかいうしょうもない聞き間違いをするくだり正直面白くないのでやめてほしい。
まあそれはそれとして、演者の宮原さんがアクションできる人なだけあって、クロトーのアクション動きがキレキレですごかったですね。


冥黒の三姉妹の正体

 ラケシス曰く、冥黒の三姉妹(特にアトロポス)は「夢や希望とは無縁のただの人形」とのこと。ただの人形だということは以前グリオンも話していた気がするので特に驚きはありませんでしたが、鏡花がラケシスを人間にさせようとしていたのは少し耳を疑いました。そういやこの人スパナの師匠である以前にマッドサイエンティストの類の人でしたね…
まあガッチャード世界における錬金術は「命なきものに仮初めの命を与えること」を基本理念としているようなので人体錬成的なこともタブーではなさそうですが、冥黒の三姉妹に関しては人形といえど個々人の意識はある訳だし、仮初めの命はもう持ってるのでは?という気はする。
既に人間と同じような振る舞いをしているラケシスたちを人間にすることで何がどう変わるのかが描けないと、このくだりをやる意味がないのでそこはちゃんと描いていってほしいですね。

 


さいごに

 唐突にレジェンドの世界が出てきましたが、いくらYouTubeで無料公開されてるとはいえさすがに初見の人向けにフォロー入れた方がいいんじゃないの?とは思いました。公式サイトでは、本編に入れると異物感のノイズが懸念されるとかなんとかで、ネット上で1ヶ月毎週レジェンド関連のキャンペーンをしてきたようなことを書いてましたけど、YouTubeのスピンオフを見てない層がネット上のキャンペーンに目を向ける可能性は多いとはとても思えませんし、元からファンの人ならレジェンドのことも認知してるだろうし、結局どこに向けたキャンペーンなのかよく分からなくて、本編でちゃんとレジェンドの説明やれよという感想に帰結してしまう。