ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーセイバー第37章「未来を変えるのは、誰だ。」感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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自己犠牲の賢人

 今回、マスターロゴス(ソロモン)に対し暗闇剣月闇を使って自身もろとも闇へと引きずり込むことを試みるも飛羽真に妨害された賢人。賢人の自己犠牲を良しとせず、飛羽真がそれを妨害すること自体に異論はありませんが、あの一連のシーン、いくつか突っ込みたくなる箇所があります。

まず1つ目に、マスターロゴスが現れたときに倫太郎を腹パンしたシーン。あのまま意識を失って倫太郎が戦闘に参加しないのであればまだいいんですけど、あの直後普通に変身して戦闘に参加してるんですよね。
倫太郎を巻き込みたくないから賢人に腹パンさせたのであれば、倫太郎はあのまま気を失わせてあの戦闘には参加させないべきだし、倫太郎も含めた戦闘シーンを撮りたいという意図があるのであればあの腹パンシーンはいらない。ただただ中途半端な描写になっている。

2つ目。マスターロゴス(ソロモン)と戦うときのカリバー、なんでジャアクドラゴンなの?
そこら辺の一般メギドならともかく仮にも作中最強格のソロモン相手に、特にジャオウドラゴンが使えない理由がある訳ではないのにジャアクドラゴンで挑むっていくらなんでも舐めプにしか見えない。セイバーやブレイズがそれぞれ現時点の最強戦力であるエレメンタルドラゴンとタテガミ氷獣戦記で戦ってるからなおさら浮いて見える。
ソロモンのマスクにジャオウドラゴンのマスク使い回したりするからこんなことに...

3つ目。飛羽真が賢人に言った「物語の結末を勝手に決めるな。物語の結末は...俺が決める!」という台詞。
いや、ジャイアンかよ。なんか格好良い風に言ってるけどこれじゃただの自分勝手じゃないか。そこはせめて「俺たちが」じゃないんですかね。なんか無理矢理決め台詞言わせようとしている感をひしひしと感じてしまう。

 

バハトの行動理念

 今回のバハトを見てて疑問に思った点が1つあります。それはマスターロゴスの行動に対する反応について。
バハトはマスターロゴスに対し「力を手にしたならさっさと使え」と言っていましたが、この反応はちょっとおかしいと思っていて。そもそもマスターロゴスは代々マスターロゴスが受け継いできた使命に嫌気が差し、力を手にしてこの退屈な世界を破壊と殺戮という刺激に満ちた世界に変えたいというのが行動理由でした。
一方バハトの行動理由は、同じ騎士団の中で力に魅入られてしまった仲間に家族を殺されたことで、「争いをなくすには人間(主に聖剣を持つ剣士)を、世界を滅ぼさなければならない」という行き過ぎた平和主義によるもの。

「今の世界を壊す」という大枠でみると両者は一見似ているようにも見えますが、理由をよく考えてみると真逆なんですよね。
だから争いを生む元凶でしかないマスターロゴスに対してバハトは対立する理由こそあれ同調する理由はないはず。
と考えると「力を手にしたならさっさと使え」というバハトの発言には違和感を覚えてしまう訳です。

また、ユーリと芽依が一緒に世界の破滅を止めてほしいとバハトを説得しに来るシーンがありましたが、
ここでもバハトは「俺の求めるものは世界の破滅だ。なぜ止めなければならない」と言っています。
これも上記の理由を踏まえるとおかしい台詞なんですよね。
もし好意的に解釈するならば、第33章でマスターロゴスは飛羽真と賢人に全知全能の書を復活させる理由について「争いの絶えない世界に作り替えるため」と答えている一方で、第34章でマスターロゴスがバハトに対し「私が世界を滅ぼします」と言っている。
このことから、バハトには本当の目的が伝わってない可能性がある。つまりバハト的にはマスターロゴスが世界を破壊してくれると思い込んでいるから目的同じだし放っておいてオッケーという理屈。うーんでもかなり強引。

 

蓮とデザスト

 デザストに情けない奴だと煽られて飛羽真に戦いを挑む蓮。蓮はいっぱい考えたって言ってるけど、視聴者にはその「いっぱい考えた」様子が伝わってなくて、師匠から言われた「強さのみを求めろ」という言葉を信じてただ自分の強さを証明したいがために飛羽真に突っかかったようにしか見えないんだよなあ。。まあ蓮だけじゃなく、飛羽真と剣を交えてきた面々はそこに至る理由が唐突すぎるんですが。「剣を交えることで相手を理解する」という展開だけ考えてそれに至る経緯がふわふわしてるので、結論ありきで取ってつけた感があるんですよね。
また、今回の蓮との戦いで飛羽真が「強さは正義じゃない」って言ってるけど、エレメンタルドラゴンでゴリ押ししながら言われてもあまり説得力がない気が...笑
そして別れ際には「蓮は強い、一緒に戦える日を待っている」とも言ってましたが、これで次回ノーザンベースの剣士として元鞘に収まったら、デザストとセットにして闇堕ちルートにした意味ってなんだったのか。大風呂敷を広げた割にはこれで終わり?的な拍子抜け感がハンパない。
また、デザストもこれまで数々の剣士を葬ってきたメギドのはずなんですが、ここ最近は蓮の師匠みたいになっていて、なし崩し的に味方になってしまわないかどうかが心配です。見てくれだけだとイマジンと似たようなものですしね。

 

 


次回、セイバーの最強フォームが登場しますが、見た感じブレイブドラゴンのリカラーにしか見えず、イマイチパッとしないですね。また、予告映像見る限り賢人の父隼人がいたように見えるんですが、これは賢人→エスパーダ、隼人→カリバーになる感じでしょうか。隼人がなぜ生きていたのかもちゃんと説明欲しいところです。

 

 

仮面ライダーセイバー第36章「開かれる、全知全能の力。」感想

前回分はこちら。

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マスターロゴスの行動理由と仮面ライダーソロモン

 マスターロゴスの言い分としては、マスターロゴス一族は「人類を守る」という使命に縛られ、無限の可能性を秘めた力があると知りつつ何もしてこなかったおろかで怠惰な一族。マスターロゴス(イザク)は力を手にしたので、この退屈な世界を破壊と殺戮という刺激に満ちた世界に変えるために使う、というもの。
なるほど、わからん。早い話が家業継ぐの嫌だヒャッハーしたいってことなんだろうけど、マスターロゴス自体キャラが薄いというか小物キャラの域をでないボスキャラの印象なんですよね。本名もしれっと明かされたレベルだし。
いきなり戦争起こすよう煽ってるけど、言われた世界中の皆さん側からしたらポカーン状態だろうし。
なんというかあんまり緊張感がない。

変身したソロモンも、キングドリアン(マント)とカッシーン(胴体)からの流用はともかく、マスク部分はもろジャオウドラゴンだし武器はまんまキングオブアーサーのリデコで、一応ラスボスのはずなのになんか悲しくなってくる。。。初登場回ということもあり、戦力的には他を圧倒してましたが、うーん。

 

神代兄妹の離反

 今回、マスターロゴスに「あなたはまだマスターロゴスですか?」と問いそれを否定されたことで神代兄妹はマスターロゴスから完全に離反しました。
神代家が仕えてきたのはあくまで「世界の均衡を守るマスターロゴス」であるという理屈は分かる。分かるんだ。ただ、その理屈ならもっと早く寝返るタイミングあったろという気持ちがどうしても拭えない。
玲花は最初「自分の意思はマスターロゴスの意思」と言っていたのに結局ただ兄を盲信しているだけだったし、そうであればシャークさんはもっと早くから登場させて離反までの変化をもっとちゃんと描くべきだったと思う。(さすがにバハト解放の一件だけで離反まで持っていくのは無理があるよ...)

どちらかというと今回の描写というよりはこれまでの積み重ねの話になるけど、やっぱり雑だよね。

 

死んでいなかったバハト

 ある意味今回一番びっくりしたのはバハトかもしれません。前回ファルシオンの変身解除後マスターロゴスにワンダーライドブックとられて消滅したはずのになんで生きてるんですかね...確かにやけにあっさり消滅したなとは思ったけど、聖剣もワンダーライドブックもとられてるしあれは退場したと思うでしょ。また次回あたりで公式サイトだけにその話がしれっと載ってたりするのかな。前回とか特に顕著でしたが、ああいう本筋に関わるところを公式サイトに長々と書いて説明した気になってるの本当止めてほしいんですけどね。

 

前回に比べるとまともな構成にはなっていたと思いますが、これまでの負の積み重ねも相まって未だキツいものがありますね。もう監督・脚本というよりもそれをまとめるプロデューサーレベルの問題な気がします。

 

 

仮面ライダーセイバー第35章「そして私は、神になる。」感想

前回分はこちら。

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 今回は普段以上に全体的に起承転結もなっておらずただただやりたい展開をつなげただけ感が強く、これまでのセイバーの中でもトップクラスにひどい回でした。初期に感じていたダイジェスト見てる感が再び...

 

最初はトピックごとに感想書こうかなと思っていたんですが、あまりにツッコミどころしかないという状況でまともに書けそうになかったので、気になった点を箇条書きで書いてみました。

  • これまで空間を隔てた再会だったのに、唐突に目の前に現れるルナ。
  • 再会早々に飛羽真が目を離した隙をつかれサーベラにさらわれるルナ。
  • マスターロゴスがニヤニヤしながらルナの顔を撫でる様が完全に事案。
  • ルナや奪われた聖剣を取り戻すためとはいえ、戦力が倫太郎しかいない状態でホイホイ「約束の場所」に行く倫太郎たち。(案の定そのせいで倫太郎が負ける)
  • 何しに来たのかよく分からないストリウス。
  • 全て集まったこのタイミングで明かされる11本の聖剣と19冊のワンダーライドブックという数。(これまで具体的な数出てたことあったっけ?)
  • 聖剣を封印してマスターロゴスの野望が阻止できるのなら、音銃剣錫音が封印された時点で目的達成されているはずでは?(今回カリバーがした封印って何の意味があったのか?)
  • 「お前ら全員倒して自分が最強だと証明する」といきなり乱入してくる剣斬。
  • これまで散々聖剣封印するマンを貫いて協力してこなかったのに、ここでいきなりファルシオンから剣斬を庇う賢人カリバー。
  • 「もうあんたは俺の目標じゃない」と言った後、ファルシオンから庇われるとすぐに賢人くんbotに戻る忍者ボーイ。
  • 唐突に現れるエモーショナルドラゴン。
  • 敵であるマスターロゴスから渡されたエモーショナルドラゴンワンダーライドブックを躊躇なく使う飛羽真。
  • エモーショナルドラゴンに変身解除させられた直後、なぜかワンダーライドブックが既にマスターロゴスの手中にあり、雑に退場するバハト。(バハトの過去話やったからバハトの心情周りに踏み込むのかと思いきやそんなことはなかった)
  • 唐突にルナから生える光の道。
  • 唐突に復活するユーリ。
  • なぜか封印が解かれている聖剣たち。
  • 雷鳴剣を選ばず闇黒剣月闇を選ぶ賢人。(強さ的には順当かもしれないけどさ...)
  • 「マスターを倒すぞ!」からのマスターロゴス撤退。

もうほぼ1分ごとにツッコんでたくらいのペースですね。特に、「聖剣とライドブックが全て揃う」という状況を作るために登場人物がまるで磁石で吸い寄せられたかのように次々と集まってくる様は違和感以外の何物でもない。登場人物が駒としてただただ無理矢理動かされたようにしか見えないんですよ。
あとは何度も言うけどルナがなぜ必要なのかとか、ルナがどんな人なのかとか掘り下げをしてからこういうことやってくれ。


 次回予告でサーベラとデュランダルがセイバーたち側に立っているので共闘するのはほぼ確定ですが、メギドとの関係から数話かけて不信感を持たせていた玲花はともかく、シャークさんに関してはバハトの解放という一点で寝返らせるのはちょっと無理ある気がするんだよなあ...そこは次回でちゃんと明確な理由を提示してほしいところ。
来週はまた脚本と監督コンビが変わるので、今回のような酷い構成にならないことを祈るばかりです。

 

仮面ライダーセイバー第34章「目を覚ます、不死の剣士。」感想

前回分はこちら。

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バハトの復活

 マスターロゴスにより解放されたバハト。劇場版を見てない人にとってはお初のキャラクターですが、劇場短編はぶっちゃけ中身ないので見なくても今回の説明で十分足りるレベルですね。
ユーリとバハトは元々同じ騎士団の仲間で、その仲間の一人が力の誘惑に魅入られバハトの家族を殺したことで、バハトは人間がいる限り争いは永遠になくならないと考えるようになり人間も世界も滅ぼすマンになってしまった。
この話、同じ谷口さん繋がりなのもあってかなんかアマゾンズの仁さんに通じるところがありますね。こっちはきっかけが完全に他責なのでまだ同情の余地はありますが。
それにしても、ただでさえ聖剣封印するマンの賢人がいるのに、まためんどくさい人が増えてしまった笑

 

ファルシオンとしては、剣の能力を無効化させる無銘剣に加え不死身の能力で実質残機無限なのもあってか、2週間前に出たばかりのタテガミ氷獣戦記すら圧倒してしまう始末。そりゃバハト登場回だし活躍描きたいの分かるし、タテガミ氷獣戦記自体デュランダルは圧倒してたので決して弱くないのも分かるんだけど、初登場からまだ2週間の新フォームが床ゴロしてる様は妙な悲しさを覚えてしまう。

 

ルナとの邂逅

 ルナに会うための状況を再現するためにユーリと戦う飛羽真。しかしユーリとの戦いの中ではそれは起こらず、乱入したバハトと戦うことでルナのいる別空間が出てきました。

ルナと飛羽真が互いの手をとろうとするのはまあいいとして、飛羽真が棒立ちで手が届かないってやってるところの茶番感がすごい。いや、その距離ならちょっとジャンプすれば届くでしょ。結局その後ファルシオンとの再戦の中で「やっと会えた」とか言って普通にルナ出てきたし、じゃあさっきの必死そうなやりとりはなんだったん?

ルナに会うための条件もよくわからないままだし、ルナ周りの話って視聴者に対して全然説明が足りてないから、ルナに入れ込む飛羽真に対して全く感情移入ができないんですよね。

ユーリの退場

 多分すぐ帰ってくる(ビクトール(タッセル)と同じく失った体を再生中?)んだろうけど、ユーリの退場雑すぎません?ユーリがいると便利すぎるから無理矢理消した感しかしない。しかもその原因の一端が賢人というのがまたなんとも。。。
ユーリがバハトを抑えるために力を貸してくれって言ってるのに、賢人は未だに聖剣封印するマン貫いてて聞く耳持たず、その癖その直後セイバーを庇ってバハトに対してセイバーと共闘してるしわけわからん。

 

次回はついに聖剣とワンダーライドブックが揃ってしまうようですが、マスターロゴスがラスボスになるのか、それとも今回全く音沙汰がなかったストリウスがいいとこ取りをしていくのか。順当にいけばマスターロゴスが全知全能の書を元にライダーに変身する形に見えますが果たして。

そして火事場泥棒の聖剣&ワンダーライドブック回収係となっている玲花と意見をマスターロゴスにガン無視されたシャークさんの明日はどっちだ...?

 

仮面ライダーセイバー DXタテガミ氷獣戦記ワンダーライドブック

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仮面ライダーセイバー第33章「それでも、未来は変えられる。」感想

前回分はこちら。
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マスターロゴスの出陣とルナとの邂逅

 今回ついにマスターロゴスが表舞台に出てきて飛羽真と賢人に対峙しました。前回の感想でもちらっと触れましたが、土豪剣激土を片手で振り回すマスターロゴスにビビる。土豪剣激土そのものの重さが重いのか、剣に何かしら制約じみたものがかけられているのかは分かりませんが、まあマスターロゴスだからという理由でだいたい済んでしまいそうな気がします。(平然と両手で持っていたそらくんから目をそらしながら)
それにしても、相手がそこら辺のメギドならともかくマスターロゴス相手になんで賢人はジャアクドラゴンで挑んでるんですかね。ジャオウドラゴンのスーツが使えないとか何かしらの事情があるのかもしれませんが、それならそれなりに構成を考えないとただの舐めプにしか見えない。

そして今回ルナの生存が確認できましたが、ルナはなんで大人になった今の飛羽真を見てすぐ飛羽真だと分かったんでしょうか。15年ってだいぶ見た目も変わってると思うんですが、ルナ目線では小さい頃の飛羽真の面影がはっきり残ってる感じなのかな...まあでもルナの交友関係が賢人と飛羽真くらいしかいないとしたら分かって当然か。
ともあれ、ルナがそもそもどういう存在なのかはまだ明確に描かれていない認識なので個人的には早いとこ掘り下げていってほしいです。

 

ソフィアの出自

 今回賢人の口から、ソフィアがマスターロゴスによってルナを模倣して作られた人工生命体であり全知全能の書復活のために必要な存在であることが明かされました。ソフィアが人外であることは玲花の台詞等から既に明言されていたこととはいえ、なんでこんな大事なことをさらっと一言で流すのか。タッセルの正体が明かされたときもそうだったけど、セイバーってどうでもいいことは過剰な表現するくせに大事なことに限ってさらっと流すの本当に良くないと思う。
あと今回ラストシーンでストリウスのそばにいた人工生命体、あれはストリウスが隠れて作ってた人工生命体なんでしょうか。そう考えるとマスターロゴスとストリウスの決裂もそう遠くないかもしれませんね。

 

蓮とデザストコンビ

 ここまで蚊帳の外気味だった忍者ボーイこと蓮。今回本人の口からデザストと同じ道を選んで強くなる宣言が出ましたが、これはやっぱりメギドになるルートかなぁ。倫太郎がタテガミ氷獣戦記でサーベラ相手に無双する姿を目の前で見せつけられたことでより強さへの渇望が加速してしまった気がします。このコンビがどういう結末を辿るのかは現状セイバーの中で一番楽しみにしているポイントといっても過言ではありません。
一方で、カップラーメンを食べながらなし崩し的とはいえデザストと行動を共にする様はさながら地獄兄弟のようですが、ちょっと狙いすぎ感は否めない。

 

 

次回、バハト復活によってユーリはどうなってしまうんでしょうか。
また、今回、玲花がシャークさんにマスターロゴスとメギドの内通の可能性について告げていましたが、現時点では「何を世迷い言を...」と突き返されていました。ここまでは前回予想していた通り。あとはシャークさんがどこまでマスターロゴスを信じるかというところですね。
(今回の放送直後公式が次回分の相関図を上げてしまうなんていうネタバレなんか見なかった、いいね?)
ではまた!

 

仮面ライダーセイバー第32章「僕の想い、結晶となりて。」感想

前回分はこちら。

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神代兄妹の襲撃

 マスターロゴスの攻撃で結界を破壊することでノーザンベースに襲撃してきた神代兄妹。
デュランダルの能力は公式サイトでも説明されてましたが、

  1. 現実世界から一旦時間の流れがない別空間に移動
  2. 別空間の中から移動先となる現実世界の時間を選択
  3. 選択した時間の現実世界へ移動(周囲の人間は移動前と移動後の間の時間の記憶を持たない)

といった感じ。改めて説明を見るとますますジョジョのキングクリムゾンですねこれ。

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飛羽真の目の色が途中で変わってこの能力の仕組みに気づいたような描写がありましたが、抹消された時間の記憶を持たないはずなのになんで急にあそこで見破れたのかが分からなくてちょっともやっとしてます。ちゃんと次回で理由付けしてくれるといいんですが。
まあデュランダルも毎回後ろに回り込んでて攻撃がワンパターンなのでそりゃ対策されるだろとも思いますが、仕組みを見破られるのとはまた別の話なので。デュランダルがマスターロゴスからもう十分ですと言われてるのにセイバーを倒そうとして強制送還されたのを見る限り、割と頭に血が上りやすいタイプなのかもしれない笑

あと何度も言ってるけどユーリはエックスソードマンで舐めプすんのやめてくれ。絶対剣だけだったりシャドーの状態の方が小回り利いて強いし。

一方玲花の方ですが、ユーリの「裏でメギドと繋がってるんじゃないのか」という言葉と、ズオスがノーザンベースにいるところを目撃したことで、マスターロゴスに疑念を抱き出したような描写がありますね。
完全に個人的な妄想ですが今後は多分、

玲花がこの疑念をシャークさんに報告

→「何を馬鹿なことを」と言われる

→疑念を抱きつつもこれまで通り従う

→マスターロゴスからメギドとの関係明かされる

→信じられないシャークさんがマスターロゴスにすがろうとし粛清される

→玲花裏切る

みたいな感じになりそうな気がしてます。マスターロゴスがラスボスになるのか含め、この辺はちょっとこの先の展開が気になる。

タテガミ氷獣戦記とズオス退場

 全知全能の書の一部が変化してできたタテガミ氷獣戦記ワンダーライドブックで倫太郎が変身したブレイズタテガミ氷獣戦記。あのモフモフの鬣がかなり特徴的ですが、まさかあれが翼や尾びれ、背びれになるとは。ガッツリCG使ってただけあってアクションはだいぶ派手だったし、倫太郎の覚悟からの変身も納得できる流れではありましたが、一方でズオスの退場は個人的にはうーんという印象。ズオス個人というかレジエルもそうだったけど、やっぱりメギド全体的に印象があまりないというか、キャラとしての思い入れができるほどの存在感がなかったので正直ノレなかった感じがします。あと散り際の謎の改心っぽい描写もぶっちゃけいらんよなあと感じてしまう。

 


次回はマスターロゴスが前線に出てきますが、予告でマスターロゴスが土豪剣激土を片手で振り回してたのが見えてちょっと驚いてます。あの人そんなにムキムキだったっけ。。。
ではまた来週お会いしましょう。

 

 

 

 

 

仮面ライダーセイバー 第31話「信じる強さ、信じられる強さ。」感想

前回分はこちら。

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倫太郎と飛羽真の和解

 どんどん新しい力を得て強くなる飛羽真を横目に自分の無力感を覚える倫太郎が、飛羽真と剣を交えることで飛羽真の背負っているものを感じ、和解。精神的に芽依に支えられていたことを実感し、飛羽真とともに芽依を救いに行く。そしてこれまで飛羽真や芽依を敬称で呼んでいた倫太郎が呼び捨てで呼ぶようになる。
こうやって文章にするとこの流れ自体はまあ納得できるんだけど、あまり満足できていないのはやっぱり演出なんだろうなあ。
ネコメギドにアクセサリーにされた人たちの行方が完全にスルーされてたり、芽依ちゃんの救出シーンをギャグ描写にさせたり、飛羽真と倫太郎の同時変身シーンでなぜか2回変身って言わせたり、やっぱり近年の石田監督の演出は肌に合わないです。
特に芽依ちゃんに関してはギャグのおもちゃにするの本当に止めて欲しい...

唯一良かったところとしては、変身解除された飛羽真がズオスにやられそうになるところに二刀流で助けに入るところは格好良かったかなと。

 

マスターロゴスとストリウス

 今回マスターロゴスがストリウスと通じているのが明確に描写されました。全知全能の書の一部であるノーザンベースの力を手に入れようとしていることをストリウスに明かしていましたが、お互いどこで相手を出し抜くつもりなのかはちょっと興味あるところです。

また、そんなマスターロゴスにメギドと飛羽真たちが戦っていると報告をしたのに静観していろと言われた神代玲花も、一瞬困惑したところでちょっとマスターロゴスへの不信感出てくるかと期待したんですが、実際全然そんなことなかったですね。シャークさんに「お前への信頼が揺らいでいる」と言われて「次こそはお兄様のために。」と薄ら笑いを浮かべるあたり、マスターロゴスを慕っているというよりはお兄様がマスターロゴスを崇拝しているから、玲花もマスターロゴスに従っているという感じなのかも。

それだけに、シャークさんが万が一マスターロゴスに切り捨てられでもしようものなら、あっさり寝返りそうな気もします。

 

 

先週と今週のこの前後編、やっぱり石田監督は石田監督だったなと感じた回でした。
全然関係ないけどライフネット生命のCMでエグゼイドの鏡親子が共演してたのがなんか微笑ましかった笑

 

ALMIGHTY~仮面の約束 feat.川上洋平(『仮面ライダーセイバー』主題歌)
 

仮面ライダーセイバー第30章「絆、引き裂かれても。」感想

前回分はこちら。

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倫太郎のメンタルと全体的な無理矢理感

 冒頭で改めてソードオブロゴスが正しいと思い込んでみんなを信じなかったことをちゃんと謝り、「もう一度皆さんと一緒に戦わせてください」と頼むことで正式に味方に戻った倫太郎。芽依が用意したエクレアを初めて食べて目を潤ませながら「なんか、しょっぱいです」と言う。ここまでは良かったんですよ。
問題はその後で、ネコメギドになってしまった芽依を分離し損ねたときのあのヒステリックなまでの焦り方。そして極めつけは飛羽真に命を救ってもらった直後にどうして芽依を助けなかったのかと責めたところ。いくら芽依の危機とはいえ倫太郎の性格からしてあの展開は違和感しか感じませんでした。
百歩譲ってこのこんな曇らせ方させるにしても、冒頭の謝罪&和解シーンの後にやる意味が分からない。だったら冒頭のシーンは今回の一件が解決した後に入れるべきで。なんというか、第16章から第17章で仲間の絆を描いてきたはずのソードオブロゴス組が急に全員飛羽真の敵になった展開を思い出しますね。ここ最近の上堀内監督回や坂本監督回が比較的見やすい回だっただけに余計そことの落差を感じます。

またユーリがいると簡単に解決してしまうとはいえ、このタイミングで急にタッセルを探すためにユーリを音信不通にさせるのは無理ありませんかね。これにしても倫太郎の描き方にしてもただただ粗い。

 

忍者ボーイの行く末

 今回出番の初っ端からデザストに付きまとわれ、唆されていた蓮。尾上が連れ戻しに来るものの、以前尾上が言った「自分の道は自分で決めろ」という言葉を理由に拒絶される。一方で今のところはデザストも拒絶している状態ですが、デザストの「お前は必ず来る」という言葉が妙に自信に満ちていて闇堕ちルート自体は相変わらず濃厚なのでどんな形でパワーアップを果たすのかは気になるところ。
まあ尾上に対する態度を見ても、賢人を先に何とかしないと蓮はノーザンベースに戻る見込みなさそうな感じしますね。

 

 

先週の感想でも書いた不安が的中してしまい、石田監督回のダメなところが見えてしまった今回。この様子だと来週もあまり期待できそうにないですが、芽依がメギド化した経緯はちゃんと描いて欲しいのと、頼むから無駄に叫ばせたり、芽依に変顔させたりするのは本当に止めて欲しいですね。

 

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仮面ライダーセイバー第29章「その時、剣士が動いた。」感想

前回分はこちら。

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倫太郎のけじめとデュランダル

 神代玲花がソフィアを監禁しているのを見つけてマスターロゴスに裏切り者として報告するも、マスターロゴス自ら特に隠す様子もなく全知全能の書を復活させようとしていることを告白される倫太郎。「それは組織の理念に反します」という言葉に対しても「そんなものに意味はない」と返すマスターロゴスは、前回名前だけ出てきた4人の賢神たちも既に始末済みというのだから本当酷い。
もうマスターロゴスがラスボスで確定ですかね。あとはストリウスにしてやられて退場って可能性もありますが。
まあそれはそれとして、組織の一員が裏切っていると思ってその証拠も目にしたのに実体としてはトップであるマスターロゴスもグルだったというのは、ただでさえ組織を家族同然と思っている倫太郎にとっては余計ショックデカいですよね。

そして激昂する倫太郎の前に立ちはだかるシャークさんが変身したデュランダル。設定的には時間停止能力持ちなんですが、劇中描写見てるとなんか空間移動的な感じに見えますね。ジョジョでいうキングクリムゾン的な。
ちょっと驚いたのは、エレメンタルプリミティブドラゴンは斬られはしたものの界時抹消にも対応できていたのかほぼノーダメだったところ。よく見たらちゃんと設定にも書いてありますね。(エレメンタルスケイルのところ)

www.tv-asahi.co.jp

また、今回ブレイズもエレメンタルドラゴンを使いましたが、水のエレメンタルマシマシ状態になっていて正式な1フォームとしての扱いではないので、感覚としてはエグゼイドのハイパームテキガシャットを他のライダーが使ったときに近いでしょうか。

 

ソフィアの帰還

 長らく出番のなかったソフィアさん。ついに賢人カリバーに救出される形でノーザンベースに帰還しました。その際賢人をエスパーダ呼びしていましたが、そういえばソフィアの情報はエスパーダ時代で止まってるもんなあと思い納得。改めて考えると1クール丸々放置されるってなかなかですよね。

またソフィアといえば第25章で本から生み出された存在であることが判明しましたが、その本が今回玲花に尋問されてた人間を創造できる秘術が記された本なんでしょうか。人体創造系の力というのはハガレン然り、得てして禁忌の力として扱われることが多いですが、今後この部分がどう描かれるのかはちょっと気になりますね。

 

 

次回、先週の感想でもちらっと書いた芽依のメギド化が描かれますが、また石田監督回というのと公式サイトの「皆さんが期待している倫太郎らしさ全開!って、感じではないかもしれませんが」という文言も相まって正直不安しかない状態です。

 

 

仮面ライダーセイバー第28章「記す過去、描く未来。」感想

前回分はこちら。

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設定の整理

 あまりにも設定周りがよく分からないまま進んでいることにクレームでも入ったのか、今回は総集編としてこれまでのおさらいをしつつ蓮の聖剣封印や玲花の兄の登場と、本編も進めていたのは良かったです。
整理すると、
・ソードオブロゴスには4人の賢神が存在し、組織の方針は彼らの合議で決定する。
・ワンダーライドブックとは、全知全能の書の一部。人とメギドの争いによってバラバラになった一枚一枚のページが変化したもの。
アルターライドブックはワンダーライドブックの模造品であり、最初は街をワンダーワールドに転送し、侵食することで生み出していたが、今はワンダーワールドが見える人にブランクライドブックを埋め込むことで生まれるメギドが暴れることで生み出している。

・元々ソードオブロゴスは世界の均衡を守るために再びワンダーライドブックが揃い全知全能の書が蘇ることのないように北と南に分かれて組織された。

・だがその理念と使命を破り、ソードオブロゴスはワンダーライドブックを1ヶ所に集めようとしている。既に奪われた9冊がサウザンベースに存在。

といった感じ。これまでメギドがアルターライドブックを作ることでなぜ全知全能の力が手に入るのかイマイチよく分かってなかったんですが、アルターライドブックをいっぱい作ってくと全知全能の書もどきができるってことなんでしょうか。気が遠くなりそうな悠長な作戦に見えるし、それならそもそもワンダーライドブック狙った方が良いのでは?と思ってしまう。うーん、やっぱりメギドよく分からん。

 

蓮と賢人

 賢人を敵とみなすソードオブロゴスを見限り離反する蓮。賢人が聖剣を封印していることを倫太郎に指摘されると「何言ってんだよ!賢人くんだぞ!俺ならきっと大丈夫」という謎の賢人への絶大な信頼はある意味平常運転か。

そんな期待もつかの間、早々に賢人の変身したカリバーに風双剣疾風を封印されるのはなんとも無情ですね。

ただ、公式サイトにもある通り今回封印されたのは双剣のうち片方のみで、変身に必要な方は無事だったため変身自体は可能。とはいえ、ワンダーライドブックの力を引き出すことが不可能になった今、「もっと強くなる」ための力を得るとなると...

スピンオフで示唆された闇堕ちがここに来て現実味を帯びてきました。ちょっとこの先の展開が楽しみです。

www.kamen-rider-official.com

 

神代凌牙という名前

 もうこれね、ある意味今回一番衝撃でした。OPのクレジットを見たときは目を疑いましたよ。

www.konami.com

神代の読み方が「しんだい」と「かみしろ」で違うとはいえ、漢字表記は完全に遊戯王ZEXALの神代凌牙と一緒。ビルドの佐藤太郎ならまだしも、神代凌牙なんて普通被りようがない名前なんですが、名前考えた人は一度ググってみたりとかしなかったんだろうか…仮面ライダーデュランダルのデザインもどことなく鮫っぽさがあるので意図的にやってる可能性も有り得ますが、それはそれでどうなんだという。いずれにせよこの兄さんの呼び方はシャーク(あるいはナッシュ)で定着しそうですね。

 


次回はついに倫太郎が組織の剣士としてのけじめをつける回。倫太郎推しの私としてはエクレアチャレンジも含めて期待したいところです笑 また芽依もワンダーワールドが見えるようになりましたが、この先ブランクライドブックを埋め込まれてメギドにされてしまうんでしょうか。 

 

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仮面ライダーセイバー第27章「悲しみを、笑顔に変えて。」感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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プリミティブドラゴンの制御と倫太郎の決心

 エレメンタルプリミティブドラゴンは、他のライダーたちの協力を得てなるフォームだと予想してたので、飛羽真が単独でプリミティブドラゴンの制御を成し遂げたのはちょっと意外でした。
仲間のドラゴンが狩られて孤独になっていたプリミティブドラゴンに、火や水や風や土といった大自然がそばに寄り添っているから一人ぼっちじゃない、と諭しプリミティブドラゴンの結末を変えた。今までただ言わせてる感の強かった「物語の結末は、俺が決める」という台詞がようやく本来の意味で使われたなと感じた回でした。ただ、小説家というよりはこれってどちらかというと絵本作家なので、最初から絵本作家という設定の方がよかったのでは?という気がしてます。その方が子どもとの触れ合いにも説得力出ますし。

戦闘シーンも、各エレメントのエフェクトがかかった滞空・高速移動も用いた派手なアクションは新フォーム登場回にふさわしい演出でした。倫太郎も久々に変身し、プリミティブドラゴンと対話しようとする飛羽真をレジエルから守るファインプレー。まあ欲を言えば変身シーンも見たかったですけどね。
飛羽真がプリミティブドラゴンを救ったことで倫太郎も覚悟を決めましたが、次回遂にソードオブロゴスを離反することになるのでしょうか。

 

レジエルの退場

 ストリウスの禁断の術によりレジエル・フォビドゥンへと強化されたレジエルですが、強化された回でエレメンタルプリミティブドラゴンの当て馬にされて退場までしてしまうという不遇ぶり。
当て馬にされること自体はおおよそ見当ついてましたけど、まさかあのまま退場してしまうとは。個人的には沸点が低くてオルガン弾いてたことがあるくらいの認識しかなく、結局よくわからんキャラのまま退場してしまったのであまり思い入れもないっていうのが正直なところなんですよね。退場時に人間態の浄化されたかのような笑顔が出てきましたが、あんなの出されてもって感じだし。
これに関しては現状ズオスとストリウスも似たりよったりですが、やっぱりメギド組印象が薄すぎる。たまにしか出ないデザストの方がまだ記憶に残ってるレベルなので、これ今後よっぽど何とかしないとソードオブロゴスの内輪もめに食われて完全に蚊帳の外になっちゃいそう。

 

そういえばレジエルは今回飛羽真に「元は人間だったんだろ」と言われたときの反応からして人間のときの記憶がないように見えましたが、ズオスとストリウスも同じなんでしょうか。それともストリウスだけ記憶が残っててズオスとレジエルの記憶を消したとか?そこはちょっと気になる。

 

 

とまあ、ストーリー自体はここ最近徐々に持ち直してきているように見えますが、飛羽真の魅力の薄さ(今回で多少上がったとはいえ)とメギド組のキャラの薄さをはじめ、持て余し始めてる最光(というか基本形態や最光シャドーが強いのに強化フォームであるはずのエックスソードマンが弱点増えたようにしか見えない)などまだ課題は結構あるので、この辺りは解消していって欲しいところです。

 

 

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仮面ライダーセイバー第26章「深き闇、剣と共に。」感想

前回分はこちら。

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闇黒剣月闇の能力と聖剣封印の理由

 今回、ユーリや賢人の会話から闇黒剣月闇の能力が明らかになりました。公式サイトにも巻末付録として記載されていますが、その能力は以下の3つ。

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  1. 空間を切り裂き、闇から闇へ移動を可能にする能力。
  2. 使用者に未来の災いを疑似体験させる能力。
  3. 聖剣を封印する能力。(万が一聖剣が悪用されたときのセーフティネットとしての役割)

まず①の能力について、最近だと賢人カリバーが急に現れてプリミティブドラゴンに攻撃して去っていく印象が記憶に新しいですが、上記公式サイト曰く上條は賢人を殺したと見せかけてこの能力を使って闇の世界に送っていたとのこと。こうして聞いてると上條がちょっといい人みたいに錯覚してしまいそうですが、賢人の父親を斬って大事なことも話さず裏切ってメギドに加担していた時点で同情の余地はないと個人的には思ってます。

次に、②の能力で様々なパターンの未来を見(させられ)たことで、聖剣を封印しなければ世界が滅んでしまうという結論に達した賢人。「みんなで力を合わせればその未来だって変えられる。真の敵を見つけてメギドを倒せば全てが助かる。」という飛羽真の言葉すら想定済みで、その未来も見た上での結論がこれ。ゼロワンでイズがゼロツー開発時にやっていたシミュレーションがイメージとしては近いですかね。

そして③の能力を使うことで上記の「世界を守るための聖剣の封印」を実行する。序盤に現実世界とワンダーワールドを繋げるための6本の光の柱の一件があったので、最低でも5本以下に、総数は11本のはずなので6本は封印する必要がありそうですね。
今回は音銃剣錫音を封印していましたが、大秦寺の最後の「オンジュウケンスズネー!」は不覚にも笑ってしまいました。字幕つけてなかったらなんて言ってるか分からなかったかも。


まあこうして見ると、賢人は闇堕ちとはまたちょっと違いますね。割と理由に説得力があるというか、希望のない現実を突きつけられたことで自分の考える最善の策をやっているという感じなので今のところエスパーダ時代よりも好印象。
次回飛羽真がプリミティブドラゴンを制御することで賢人に新たな可能性という希望を持たせられるのかどうかが気になるところです。

 

タッセルの正体とマスターロゴスの目的

 何話か前にもちらっと出てきた最初にワンダーワールドに渡った5人の話が今回改めて説明されて、その5人がタッセル、初代マスターロゴス、メギド3人衆だったというのが明かされました。これはもう大方予想通りでしたね。
そしてマスターロゴスが現実世界側を守り、タッセル(ビクトール)がワンダーワールドをそれぞれ守ることで世界の均衡を保とうとしていたが、当代マスターロゴスは全知全能の力を手に入れ、今の世界を作り変えて支配者となることを目的としていることが明らかに。

人間の運命を弄ぶことを良しとし、自分にはその資格があるし剣士もメギドもタッセルのことも全てを利用する、とまた随分小物臭いことを言い始めたなと。結局属するグループが違うだけで実体はメギドとほぼ同じですよねこれ。
マスターロゴスの持つ本が放った謎の光によってタッセルは消えてしまいましたが、タッセルがいなくなったことで世界の均衡が崩れ始めたりするんでしょうか。

また、玲花がどこまで知っていて彼についているのかも気になります。いずれにしてもマスターロゴスからボロ雑巾のように使い捨てられる運命は変わらなそうですが。。

 

今回はユーリや賢人がちゃんと説明してくれたおかげで話も前進していて見やすかった気がします。やっぱりね、ちゃんと話せば前に進むんですよ。真理botになって無駄に意味深なことだけ言ってたり、不自然な流れで剣で語れとか言ってた頃の酷さが嘘のようです。毎回このくらいちゃんと話を進めてくれれば嬉しい。
ではまた!

 

 

 

仮面ライダーセイバー第25章「煙をまといし、真紅の刺客。」感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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玲花の意志とサーベラ参戦

 今回のマスターロゴスとの会話を聞いていると、少なくともマスターロゴスは玲花を利用しようとしている感じがしますね。「あなただけが頼りです」と言っているキャラはだいたいその相手キャラを切り捨てる傾向にある気が...笑
玲花自身がマスターロゴスを盲信しているだけなのか、何か意図があって動いているのかはまだ断言はできませんが、今回の戦闘中の尾上との会話を見るに、前回プリミティブドラゴンワンダーライドブックを回収しようとしたのはマスターロゴスの理想実現のための暴走(回収した方が理想実現に近づくと玲花は考えた?)で、基本的にはマスターロゴスを盲信しているという感じでしょうか。

そして玲花が変身するサーベラ、煙叡剣狼煙を煙で出現させてワンダーライドブックを息を吹きかけ開き変身するこの一連の流れが玲花を演じるアンジェラ芽衣さんの容姿端麗さも合わさって美しい。熟練のバスターとスラッシュの2人を相手に、まさに蝶のように舞い蜂のように刺すを体現するかのよう魅せるなアクションで翻弄する様は見事でした。
実際、煙叡剣狼煙の能力なのか任意で自身を煙化させることで相手の攻撃を躱せるのは強すぎますね。今回は初登場なのもありその強さを大いに奮っていましたが、せっかく個性ある能力なので、今後苦戦するときもいつの間にか煙化能力を使わなくなって押されるみたいなのはしないで欲しいですね。

ちなみにカタログスペック的にはプリミティブドラゴンより上のようです。

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倫太郎の葛藤

 さて、個人的に一番気にしている倫太郎の動向。芽依がワンダーライドブックを倫太郎に返して説得し、飛羽真とも本音をぶつけ合うところは良かったんですが、急に愛の告白タイムになったのはちょっと困惑。
「「できない」「わからない」さっきからそればっかりじゃないですか!もう止めてください!飛羽真くんはこのまま暴走し続ければどれだけ危険か、覚えてないから分かってないんだ!」

とか

「だからその子は誰なんですか?そもそもその子になぜこんなにこだわって、その子に助けてくれとでも言われたんですか?」

と倫太郎が言っていたところはまさに正論だった分、そことの落差が大きすぎてそうはならんやろと思ってしまった笑
まあかなり好意的に捉えれば、芽依の「飛羽真は仲間じゃないの?」という言葉が結構効いていたのかもしれないですね。

結局暴走したときは飛羽真を斬ってでも止めると飛羽真と約束したものの、またためらってしまう姿は倫太郎の優しさと弱さの入り混じった部分が見えてなんか切なかった。

 

新しいカリバーの正体

 やはりカリバーの正体は賢人でした。どうやって玲花から暗黒剣月闇を手に入れたのか、なぜカリバーがプリミティブドラゴンと互角に戦えるほど強くなっているのか、そもそもなぜ賢人が生きているのかなど気になるところはいくつかありますが、次回は賢人の目的(聖剣の封印)について触れられるようなので、そこでどこまで明かされるかに期待ですね。

 

 

そういえば今回のセイバーメギド組全然出てなくない...?未だにキャラ付けが薄いというかよく分からない3人組なんだけど、ソードオブロゴスの内紛に焦点が集中しそうな中で大丈夫なのかしら。

 

 

仮面ライダーセイバー第24章「父の背中、背負った未来。」感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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尾上のソードオブロゴス離反

 今回のメイントピックはやはり尾上のソードオブロゴス離反だと思いますが、どうしても引っかかってしまった点が1つあります。
結果的にソードオブロゴスを離反したことに異論はないですし、尾上とそらの会話も「飛羽真と一緒に戦えってそらは前々回も言ってたじゃん」というツッコミは置いといてそらの言葉が離反の後押しになったのも理解できます。
ただ、なぜまた飛羽真と戦わなければいけなかったのか、そこだけは釈然としなくて。結局やってることは大秦寺のときの二番煎じだし、またかよという印象しか持てませんでした。この戦いで落としたワンダーライドブックも玲花に置き引きされてるし。

飛羽真との戦い絡みだと、大秦寺のときも思いましたが飛羽真との強さ関係がよくわからないんですよね。確かに剣の技量としては飛羽真より大秦寺や尾上に分があることは分かるんですが、そうすると飛羽真が上條カリバーに勝てたのと大秦寺や尾上が上條カリバーに勝てなかったのが説明つかない気がしてしまう。脚本の都合で結論ありきで書かれているのかもしれませんが、そうなるからにはやっぱりそれなりの説得力は欲しいところ。

一方で尾上がソードオブロゴスを離反することに決めた後に、倫太郎や蓮にも本人の意志を尊重しつつも一緒にソードオブロゴスを抜けるよう促していたのは尾上の面倒見の良さが表れていて良かったです。あのシーンを見ていると、蓮が急にしおらしくなっているのはちょっとよく分からなかったですが、倫太郎が闇堕ちを加速させているのが去年の唯阿を見ているようで妙な不安感を覚えます。
あと前もどこかで書いたかもしれませんが、倫太郎の「組織に裏切り者なんていない」という論法は上條や賢人父のような裏切り者が出ている時点で既に破綻しているので、芽依ちゃんや大秦寺、尾上あたりがそのあたりに切り込んで倫太郎を説得して欲しいなと思ったり。(飛羽真が言うと余計こじれそうな気がするので)

 

神代玲花の思惑

 これまでマスターロゴスが黒幕で、玲花はそれに盲目的に従っているだけだと思っていましたが、今回の玲花の行動を見ていると玲花自身がマスターロゴスとは別の思惑を持っていそうな感じも出てきました。
今回の煙の聖剣を使った描写からして、ソフィアを攫ったのも暗黒剣月闇を盗んでいったのも彼女の仕業でほぼ確定ですが、今回一瞬出たカリバーは(マスターロゴスと玲花が会話しているシーンがカリバー出現タイミングと同じである前提で)彼女ではなさそうなので、暗黒剣月闇がなぜ今回のカリバー変身者の手に渡ったのかは気になるところ。恐らくカリバー変身者は賢人だと思いますが、復活するならその経緯はちゃんと描いて欲しいですね。
また、タッセルも狙ったように同じタイミングで消えていましたが(おそらくミスリードでしょうけど)、そろそろ彼の素性や目的も明かされて良い頃じゃないでしょうか。

 

 

 現時点でカリバーの正体や倫太郎の闇堕ちフラグ、玲花の思惑と、展開が気になるポイントはいくつかありますが、個人的には倫太郎の扱いを何とかして欲しいと切に願います。

 

仮面ライダーセイバー第23章「荒れ狂う、破壊の手。」感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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マスターロゴスとの邂逅

 今回シンケンゴールド/梅森源太役の相馬圭祐さんがサウザンベースの兵士役で出演されてますが、口元からしてどう見てもマスターロゴスの正体は彼ですよね。そんなマスターロゴスですが、ストリウスのことをはじまりの人と呼んでたので、前々回の感想でも言った2000年前の絵に描いてある左側の3人はメギド3人組で確定っぽい。


また、マスターロゴスはストリウスの禁書強奪を許していたり(CM前には「ここに禁書があるのだろう」とストリウスに問われていてそのままCM突入、CM明けにはストリウスが禁書のある部屋に侵入済みの状態)、プリミティブドラゴンに変身した飛羽真を見てほくそ笑んだりなど怪しい描写だらけなので、裏切り者は彼で神代玲花はマスターロゴスを盲信している部下(良くも悪くも本人には悪意はない)という感じでしょうか。

 

あと余談ですが、公式サイトを見るとこぼれ話的な感じでノーザンベースとサウザンベースの違いについて書いてあるんですけど、これはもっと早く説明しておくべきことでは?とちょっとモヤモヤ。

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プリミティブドラゴン

 飛羽真が禁書を手にしたことでプリミティブドラゴンワンダーライドブックに変化し、飛羽真の意識を乗っ取り変身したこのフォーム。

聖剣の刃部分を持ったり、前傾姿勢で戦ったりと、暴走の方向性としてはビルドのハザードフォームやゼロワンのメタルクラスタのように冷酷に淡々と敵を始末しようとするタイプというよりは、オーズのプトティラのような荒々しく暴れるタイプの暴走でした。

戦闘時の構えがどこか既視感あるなと思ったらあれですね、ゲンムのゾンビゲーマーっぽい。

また、カタログスペック的な話をすると、パンチ力やキック力はエックスソードマンより少し強いくらい。その他の能力的な面としては、暴走フォームなだけに特殊能力よりは力に全振りな感じ。

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前述の通り、飛羽真が禁書を手にしプリミティブドラゴンに変身することはマスターロゴスの思惑通りなようですが、その先に何の目的があるのか、謎がまた1つ増えました。 

もうすぐ折り返し地点に差し掛かるので、謎という点では飛羽真の記憶やルナ周りの話もいい加減回収しておいて欲しいところ。

 

次回は予告にカリバーが映っていたり、尾上に退場フラグが立っていたりと話が大きく動きそうな気配がありますが、肩透かしに終わらないことを期待しています。
ではまた!

 

 

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