ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーセイバー第24章「父の背中、背負った未来。」感想

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尾上のソードオブロゴス離反

 今回のメイントピックはやはり尾上のソードオブロゴス離反だと思いますが、どうしても引っかかってしまった点が1つあります。
結果的にソードオブロゴスを離反したことに異論はないですし、尾上とそらの会話も「飛羽真と一緒に戦えってそらは前々回も言ってたじゃん」というツッコミは置いといてそらの言葉が離反の後押しになったのも理解できます。
ただ、なぜまた飛羽真と戦わなければいけなかったのか、そこだけは釈然としなくて。結局やってることは大秦寺のときの二番煎じだし、またかよという印象しか持てませんでした。この戦いで落としたワンダーライドブックも玲花に置き引きされてるし。

飛羽真との戦い絡みだと、大秦寺のときも思いましたが飛羽真との強さ関係がよくわからないんですよね。確かに剣の技量としては飛羽真より大秦寺や尾上に分があることは分かるんですが、そうすると飛羽真が上條カリバーに勝てたのと大秦寺や尾上が上條カリバーに勝てなかったのが説明つかない気がしてしまう。脚本の都合で結論ありきで書かれているのかもしれませんが、そうなるからにはやっぱりそれなりの説得力は欲しいところ。

一方で尾上がソードオブロゴスを離反することに決めた後に、倫太郎や蓮にも本人の意志を尊重しつつも一緒にソードオブロゴスを抜けるよう促していたのは尾上の面倒見の良さが表れていて良かったです。あのシーンを見ていると、蓮が急にしおらしくなっているのはちょっとよく分からなかったですが、倫太郎が闇堕ちを加速させているのが去年の唯阿を見ているようで妙な不安感を覚えます。
あと前もどこかで書いたかもしれませんが、倫太郎の「組織に裏切り者なんていない」という論法は上條や賢人父のような裏切り者が出ている時点で既に破綻しているので、芽依ちゃんや大秦寺、尾上あたりがそのあたりに切り込んで倫太郎を説得して欲しいなと思ったり。(飛羽真が言うと余計こじれそうな気がするので)

 

神代玲花の思惑

 これまでマスターロゴスが黒幕で、玲花はそれに盲目的に従っているだけだと思っていましたが、今回の玲花の行動を見ていると玲花自身がマスターロゴスとは別の思惑を持っていそうな感じも出てきました。
今回の煙の聖剣を使った描写からして、ソフィアを攫ったのも暗黒剣月闇を盗んでいったのも彼女の仕業でほぼ確定ですが、今回一瞬出たカリバーは(マスターロゴスと玲花が会話しているシーンがカリバー出現タイミングと同じである前提で)彼女ではなさそうなので、暗黒剣月闇がなぜ今回のカリバー変身者の手に渡ったのかは気になるところ。恐らくカリバー変身者は賢人だと思いますが、復活するならその経緯はちゃんと描いて欲しいですね。
また、タッセルも狙ったように同じタイミングで消えていましたが(おそらくミスリードでしょうけど)、そろそろ彼の素性や目的も明かされて良い頃じゃないでしょうか。

 

 

 現時点でカリバーの正体や倫太郎の闇堕ちフラグ、玲花の思惑と、展開が気になるポイントはいくつかありますが、個人的には倫太郎の扱いを何とかして欲しいと切に願います。