ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーガッチャード第17話「ムーンブレイク・メッセンジャー」感想

前回分はこちら。

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金色のマルガム

 今回登場した金色のマルガムは従来のように悪意を持った人間とケミーが融合することにより誕生するものではなく、グリオンが謎の邪悪な人形とケミーを融合させることで誕生したものでした。アトロポス曰くあの人形は冥黒の三姉妹のお兄様たちらしいですが、どうやらグリオンの手で禁断の錬金術により生み出されたらしいので、そうなると冥黒の三姉妹もグリオンによって生み出されたホムンクルス的な存在ということになるでしょうか。

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ガッチャードデイブレイクの中の人

 前回の感想でも書きましたが、やっぱりガッチャードデイブレイクの声の主はDAIGOさんでした。結構声が特徴的だからわかりやすい笑
DAIGOさんは以前ウルトラマンサーガでもタイガ・ノゾム役で出演されてウルトラマンゼロに変身していたので、これで三大特撮変身制覇にリーチがかかりましたね。戦隊でも番外戦士とか準レギュラーのポジションだと結構年配の方でも変身されてる前列があるのでまだまだチャンスはありそうです。それはそれとしてDAIGOさんが45歳という事実に驚きではあるんですけど笑

ガッチャードデイブレイクの方に話を移すと、最初彼の正体はその名前から暁の錬金術師なんじゃないかと思っていましたが、「近い将来、お前は大いなる混乱に巻き込まれ、信じるものを失う」というセリフといいミナトと対峙するスパナの銃声を聞いて言った「始まったか」というセリフといい未来の展開を知っているような口ぶりなのと、りんねに対して最初九堂と呼びかけてから付け足したようにりんねと呼んでいること、そして次回宝太郎をタイムスリップさせているところから、その正体は未来から来た宝太郎の方がしっくり来る気がしてきました。


スパナと鏡花の関係

 普段周囲に対してつれない態度をとりがちなスパナが鏡花に対しては比較的素直な態度をとっているのがなんでなのかちょっと気になっていましたが、10年前の命の恩人だったんですね。りんねを監視してるのもりんね自身に何かあるのではなく、風雅の行動の真意を探るため、風雅がりんね接触を図ることを期待してのものというのはまあ分かる。

あとこの二人に絡む話で言うとヴァルバラドのパワーアップの件がありますが、鏡花はケミーと心を通じ合わせるのとは別の、スパナのやり方があると言っていたけどどういう落としどころにするのかは気になる。

 

ミナトの裏切り

 今回のミナトの裏切りについて、一瞬グリオンが錬金アカデミーに乗り込んだときに洗脳されたのかなと思ったんですが、クロトーが宝太郎たちをボコろうとしたのを止めたところからその線はなさそうな気がしました。
一方でこれまでのミナトの立ち位置としては学生たちにとっての良き先生的なポジションなので本気で裏切ったというのも考えづらく、宝太郎たち学生をこれ以上危険に晒さないために苦渋の決断であの行動に出たという感じかな。苦渋の決断をした背景は今後説明されるとは思いますが。
それにしても、宝太郎は「もっとアカデミーで錬金術のこと知りたいし」って言ってたけど、宝太郎が錬金術を勉強してるところなんてろくに描写してないから説得力ないんですよね…

 

さいごに

 金色のマルガムはエックスレックスの攻撃では倒しきれず再生してしまいましたが、次回出てくるファイヤーガッチャードの火力ゴリ押しで勝っちゃう感じなのかな。
あとミナトが裏切ったとき冥黒の三姉妹が錬金アカデミーの制服を着て出てきたのはなんか笑ってしまったwアトロポスはまるで幼稚園のスモック着てるみたいですね。

 

 

 

仮面ライダーガッチャード第16話「クライシスXmas!オロチ事変」感想

前回分はこちら。

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映画との連動

 りんねザ・サンやユニコンのケミーカードを持っていたり、仮面ライダー(マジェード)に変身するための魔力を消耗している話をしたりと、完全に冬映画(仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦)を見ている前提で話が進んでいました。
映画をテレビ本編と連動させるべきかどうかは難しい問題ではあるんですが、映画を見ていないとついていけないレベルに連動させてしまうのはさすがにやりすぎ。テレビ本編だけ見てると、レベルナンバー10の回収はユーフォーエックスとエックスレックスで終わったことにされてるし、いつの間にかりんね仮面ライダーになってたり、釘宮がフェードアウトしてたりしますからね。
テレビ本編と映画の連動はあくまで、映画を見ていたらより一層楽しめますよという100%+αのものにしなければならなくて、テレビ本編だけでは例えば80%しか見られなくて映画を見てやっと残り20%を補完できて足して100%になりますみたいなものじゃダメなんですよ。それだったら最初から本編とはパラレル設定にして映画との繋がりは切り離した方がいい。
映画への誘導の仕方が、これを見ておかないと話が追えなくなるからという強制じみた方向に行っているのを見ると、作品の魅力に自信がないのかなとすら思ってしまう。


謎のオレンジガッチャード

 今回出てきた煉獄さんみたいなマントを纏ったガッチャード、仮面ライダーガッチャードデイブレイクというらしいですね。

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名前からして、風雅がりんねに読み聞かせていた絵本に描かれていた暁の錬金術師と関係ありそうな気がしますが、暁の錬金術師がいたとされているのは100年前なんですよね。暁の錬金術師という称号を世襲していたりして、後継者がデイブレイクに変身している可能性も十分ありますが。
今回も少し喋っていましたが、声を聞く感じはなんかDAIGOさん(ウィッシュの方)っぽい。


さいごに

 加治木はクリスマスに卑屈になってたけど、お前には聖さんがいるだろと思ってしまった笑 遠距離だし、聖さんの職場的に仕事の書き入れ時で忙しそうだけど。
 年明けからの新しいビジュアルや新たなおもちゃの情報も公開されましたが、これ見る限りヴァルバラドは仮面ライダーになるの確定でちょっと複雑な気持ちではある。

 

 

 

 

仮面ライダーガッチャード第15話「掴めハッピー!輝けガッチャリバー!」感想

前回分はこちら。

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クロスエックスレックスの扱い

 今回初めて変身したクロスエックスレックス。ラケシスが変身した三重錬成のクローバンブーラフレシアマルガムを瞬殺したので決して弱くはないんだろうけど、初登場の割にクロトーのドレッドに苦戦していたせいか、そこまで強そうに見えなかったのが正直なところ。これだったらエックスレックスの力をまだ制御できないとかで苦戦してる方が納得感はあった。
あと、クロスエックスレックス周りでは3点引っかかる部分があって。
1つ目はクロスエックスレックスへの変身をわざわざ2回やった理由について。上記のドレッドに苦戦した話とも関連しますが、クロスエックスレックス→スチームホッパー→クロスエックスレックスとわざわざクロスエックスレックスに2回変身させた理由が謎でした。ストーリー的には爽たちを襲うクローバンブーラフレシアマルガムから救うためという一応の理由はつけられてますが、別にわざわざスチームホッパーになる必要はない訳で。
2つ目は、唐突に初代仮面ライダーのタイフーン要素を入れてきたことについて。別に風属性のフォームという訳でもないし、みんなの思いが云々も今回だけ特別応援してた訳ではないし、何の意味があってあの描写をしたのかが分かりませんでした。
3つ目は、エクスガッチャリバーでユーフォーエックスのアブダクション能力を使ったタイミングについて。あれでドレッドを分離できるのであれば、最初からそれやって分離させてから戦えば良かったのでは?と思ってしまう。最初から優勢に戦ってたらあんまり気にならなかったけど、苦戦してただけにどうしても違和感を覚えてしまう。


爽が回想シーンで走って逃げた理由

 先週の感想で「爽がなんでその場から走って逃げたのか」については次回で説明してほしいという趣旨の内容を書きましたが、結局説明されずじまいで終わってしまいました。
オチとしては譲の勘違いで、爽は譲のことをダメなお父さんだなんて思ってなくてむしろ守ってくれるヒーローだと言っていた。このオチ自体に別に不満はないんですが、上記の説明がないのなら前回の回想シーンで爽が譲と編集者の様子を店の外から見た後走って逃げた描写が別にいらないんですよね。
譲が勘違いする上で大事なのは編集者に土下座するところを爽に見られたという事実だけで、そこから爽が走って逃げる描写をわざわざするのであればその理由を描かないと話が通らない。


煽られたアトロポス

 アトロポスりんねに「仲間とか親子の関係に憧れているんだ。だから否定する。自分の寂しさをごまかすために。弱いのはアトロポス、あなただよ」と煽られて怒りの感情を顕にするのは煽り耐性無いなとは思いつつもまあいいとして、りんねにかけていた術(りんねの手を操ってりんね自身の首を締めさせようとしていた)が解けた理由が分かりませんでした。
普通ああいう状況であれば煽られたことによる苛立ちでむしろ術を強くするし、なんなら針馬に使った術でりんねを消すくらいのことやるくらいの勢いだろと思うので、今回一番違和感を感じた部分でした。

 

さいごに

 クリスマスパーティーで加治木も宝太郎も選曲が昭和なのはなぜなのか。まあ加治木は京都回でのUFO繋がりなのは分かるけど笑

 

 

 

仮面ライダーガッチャード第14話「パクっとレックス!キケンなエックス」感想

前回分はこちら。

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りんねの相談

 朝から宝太郎の元を訪ねてきたりんねアトロポスに「これから起こることは全て君のせいだよ」と言われて、錆丸の一件も自分のせいで起きたのではないかと責任を感じてることを相談しに来たのが目的でした。
宝太郎はりんねのせいじゃないと励ますと同時に、悩んでることに気付けなかったことに対する謝罪をしていて、ここだけ見ると言ってること自体はすごく良い奴なんだけどなあ。これを言うときの宝太郎の目がガンギマリだったり、これまでの他の言動で目に付くところも結構あったりして素直に喜べないのが悲しい。

 

エックスレックス

 人間を食べる(体内に取り込む)ことでその人間の過去の記憶を覗く習性を持つエックスレックス。ケミーカードに封印される過程が割とあっさりだったのは拍子抜けだったけど、宝太郎を取り込んで記憶を読み取ったことで力を貸すに値すると判断したからという理由づけは一応できているのでまあいいか。

そんなエックスレックスにもう一人取り込まれていたのが爽の父親の間辺譲。雑誌編集者に雑誌への連載終了をチラつかされて、記事の内容を捏造するよう仕向けられる姿を目撃されたことで爽に失望されてしまったと思い込んでいるようですが、これ爽は店の外から見ていて、窓が開いてる訳でもないから会話の内容は爽に聞こえてないはず。
まあ父親が仕事の相手と思しき人に土下座の姿勢とってるところを見たら、なんかあったのだろうと察するくらいはあると思うけど、失望が理由でその場から走って逃げてしまうほどになるには会話の内容を聞かれていないと不自然だし、譲の勘違いオチだとは思います。それはそれで、なんでその場から走って逃げたのかという謎はありますが、そこも含めて次回説明してほしいところ。


スパナのミッション

 謎の女性からレプリケミーカードとドレッドライバーの回収とりんねの監視を命じられるスパナ。りんねの監視は風雅との約束とかそういう類のものだと思っていましたが、錬金アカデミーの上位組織からの命令だったんですね。監視の理由としては風雅絡みではあるんでしょうけど。
レプリケミーカードとドレッドライバーの回収に関しては、冥黒の三姉妹のアジトに乗り込むも、ラケシスの変身したドレッド零式に可哀想なくらいボコられてました。それ故に、前回優位に戦えたのはドレッドの中身がボロボロ状態の錆丸だったからなのが決定的に。
こういう状況になるとそろそろヴァルバラドも強化フォーム来そうな気がしますが、あくまで疑似ライダーというポジションは保っていてほしいところ。


さいごに

 前後編の前編でしたが、後編への興味のフックになるようなものが弱い(前後編に分ける必要性が感じられない)回だなと率直に感じました。エックスレックスとは和解(?)したし、りんねのお悩み相談もしたし、残ってるのって爽が譲と編集者のやりとりを見てその場から走り去ったことくら

 

 

いなんですよね。前述の通りあれで爽が失望したととるのは厳しいものがあるし、本件が原因で現在進行形で致命的な親子間の溝があるとかでもないし、個人的にストーリー上ワクワクする要素がないのが残念でした。

 

 

 

仮面ライダーガッチャード第13話「とりもどせ!ユージョーXフォーエバー!」感想

前回分はこちら。

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錬金連合の上層部

 錆丸を救うためにミナトが救援を要請しても、救出は不可能だからさっさと残りのケミーを捕まえてこいという錬金連合のお偉方。
組織の上層部が腐ってたパターンは令和ライダーに限ってもセイバーやリバイスでも見たので、正直お腹いっぱい感はあります。たまには上層部もまともな組織が見たい…笑

 

ユーフォーエックスによる錆丸救出劇

 今回個人的に一番引っかかったのは、錆丸がドレッドに変身するくだり。錆丸が次にドレッドに変身したら命を落とすと冥黒の三姉妹が言っているのにもかかわらず、宝太郎たちがずっと棒立ちで「錆丸先輩!」とか「サビー!」と叫ぶだけで物理的に錆丸を止めようとしないのはすごく違和感がありました。百歩譲って変身できないりんねや蓮華はともかく、宝太郎は真っ先に変身して止めに行くべきところでしょ。
結果的にはユーフォーエックスで変身したスーパーガッチャード(クロスユーフォーエックス)の能力で錆丸とドレッドを分離させることに成功した訳ですが、クロスユーフォーエックスの見た目があまりにダサすぎて…良く言えば一発でUFOであることは分かるんだけれども。
あとクロスユーフォーエックスに変身できるようになった経緯が雑なのも消化不良感をより増加させてますね…前回ユーフォーエックスにいきなりエクスガッチャリバーを渡された理由も分からないし、宝太郎がもう一度会いに行ったら認めてくれたというのも意味が分からないし、そもそも宝太郎がユーフォーエックスなら錆丸を助けられると信じた根拠も分からないしで、総じて脚本の都合で動かされてる感がすごかった。

 

大物錬金術師とは

 今回ラストの方でミナトが、宝太郎は大物錬金術師になれるかもしれないと言っていましたが、そもそもミナトのいう錬金術の定義ってどんな状態を指してるんですかね。
りんねたち他の錬金術師と同様に生身の状態で指輪をはめて呪文詠唱することが錬金術を使っているということなのか、それとも仮面ライダーに変身して戦うこと自体も錬金術を使っているということなのか。
前者であれば、宝太郎は錬金術を生身で使ったことはないですし、これまでの話を見ていてもまだまともに錬金術の勉強もしてないので、そういう台詞を言っても全然説得力がなくて響かないんですよね。
後者は正直暴論というか、錬金術使ってる感0なので納得しづらいです。それこそウィザードみたいに変身後も指輪使って魔法で戦っているみたいな戦い方をしていればまだ納得できるんですけど、そういう訳でもないですし。

 

さいごに

 そういえば、消された英語教師はあのままなのかな…

 

 

 

仮面ライダーガッチャード第12話「暴走ライナー!暗黒ライダー!」感想

前回分はこちら。

 

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三姉妹の崇拝者

 針馬は洗脳された訳でもなく、冥黒の三姉妹と互いがWin-Winになるような取引をした訳でもなく、純粋に冥黒の三姉妹を崇拝して錬金アカデミーを裏切ったような口ぶりでした。しかしアトロポスに始末されるときに命乞いしていたのを見るに、自ら進んでギフテリアンになったデッドマンズの狂信者のようなタイプではなく、冥黒の三姉妹が暗黒の扉を開けることによって得る力のおこぼれに預かろうとしている、結局は冥黒の三姉妹を崇拝しているようでただ力を求めているだけの人だったなと。そういう人間性も見抜かれていてかつ、10年前に錬金術師の間で起きた事件についても口を滑らせかねないと思われたが故にアトロポスに消されたんでしょうね。アトロポスはあの能力で人間を始末できるなら宝太郎をはじめ錬金アカデミーのメンバー瞬殺できるのではと思うけど、わざわざ泳がせとくのはなぜなんですかね。

それはそれとして、針馬が宝太郎に言っていた「錬金術がなんたるかも知らないくせに」はその通りすぎて笑ってしまいました。もう1クール目終わりだよ…?

 

仮面ライダードレッド

 先週の感想でも少し触れていた仮面ライダードレッドの変身者ですが、錆丸でしたね。錆丸が実験体として選ばれたのはケミーの知識が豊富だからそれを利用しようとしているというのはまあ分かるとして、なぜ仮面ライダーとしての名前を与えられたのか。ガッチャード世界では「人間とケミーの多重錬成=仮面ライダー」というのが仮面ライダーの定義であるため、1枚使用のドレッドは仮面ライダーに該当しないような気がするんですがその辺りがよく分からず。
仮にそこの説明がついたとしても、今年は仮面ライダー1人で行きますみたいなことを言っておいて、こんなあっさり2人目のライダーを出すのなら最初からヴァルバラドも仮面ライダーで良かったのでは?と思ってしまう。仮面ライダーの名を冠するかどうかを分ける意味も現状感じないですし。

あと、生身でボコられる宝太郎が体を張って錆丸を説得する展開をやるなら、これまでの話でもっと宝太郎と錆丸の交流をしっかり描いておいてほしかった。現状一緒にケミー捕りに行ったくらいの思い出しかないし、それってりんねも蓮華も一緒だから錆丸ならではの要素がないし。

 

さいごに

 結局なぜ「これから起こることはりんねのせい」なのかまだ明かされてないんですけど、父親の風雅が10年前に何かりんねのためにやったことが引き金になってるとかそんな感じなんですかね。針馬も10年前のこと知ってる素振り見せて始末されてたし。個人的にはこれがいつ明かされるかより、納得できる理由づけがされるのかの方が気になってます。

 

 

 

仮面ライダーガッチャード第11話「キャッチ!スパイだ!?ライダー失格!?」感想

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雑に消化されていく新フォーム

 これまでも時折触れてきましたが、今回も冒頭でケミー捜索・回収と申し訳程度の新フォームのお披露目をしていました。
こんなやっつけで出すくらいなら大風呂敷広げるのやめればいいのにと思うけど、財団Bがそれを良しとしないんでしょうね…そもそもこんな一瞬しか出番のないものを子どもたちは欲しがるのかな。(今作はトレカがメインなので人気ないやつが売れ残りみたいな事態は起きにくいとは思いますが)
それにしてもずっとケミー回収ばかりしていていつになったら錬金術学ぶんだ彼らは…(特に宝太郎)

 

スパイ疑惑

 錬金連合から釘宮と針馬2名の調査官が「組織の中にいるスパイの捜索」という名目でやってきた今回。先週の感想にも書いた通り、案の定このスパイ騒動自体はあっさり犯人が判明しましたが、その正体が今回出たばかりの新キャラである針馬だったのは話の作り方として上手じゃないなと思います。
というのも、スパイの正体が針馬であっても釘宮であっても視聴者からしたら現時点ではぽっと出のキャラなので、そんなキャラが実は組織の裏切り者でした!とか言われてもふーんとしかならないんですよね。端的に言えば感情が全く揺さぶられない。
これをやるのなら釘宮と針馬を登場させた後もっとキャラを掘り下げて視聴者に浸透させてからやるべきだった。
しかもスパイの正体判明の仕方も、なぜかスパイダーマルガムになっているのを倒された直後に針馬自らが自白する形で、決定的証拠を押さえつけられて逃げることも弁明することもできない状態ではないのに、なぜあのタイミングで自白をしたのかが不可解。最初から正体を隠すつもりないなら初戦の時点で明かして問題なかったし、隠し通したいならあのタイミングで自白する意味が分からない。どちらにしても中途半端。

 

さいごに

 レベルナンバー10を支配してはならないというケミーの掟が明かされたり、冥黒の三姉妹が新たなドライバーを完成させたりと本筋は少し動いてきました。
冥黒の三姉妹が作ったドライバーで次回誰かが仮面ライダードレッドに変身するようですが、次回予告で蓮華が錆丸のタブレット持ってたのを考えると錆丸が変身する可能性割とありそう。ただ、アトロポスりんねに「これから起こることは全て、君のせいだよ」と言ってたのも気になっていて。りんねに強制的に変身させるという意味なのか、別の誰かの変身するきっかけを生み出してしまうという意味なのか。

 

 

 

仮面ライダーガッチャード第10話「炎の京都!〜悲恋・ケミー雷電事件〜」感想

前回分はこちら。

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「ケミーの心が分かる」の説得力

 現状登場しているケミーは宝太郎との出会いがろくに描かれてないケミーが多く、既に手に入れているケミーを使って即興で変身するみたいなパターンが多いので、それで宝太郎はケミーの心が分かるとか言われても正直説得力に欠けるんですよね。百歩譲ってホッパー1に限っての話であれば、まだ納得できなくもないんですけど。
これって例えばポケモンで言えば、ヒトカゲゼニガメフシギダネのポジションのポケモンをゲットしたり交流したりする話が端折られて、いきなりこれらのポケモンでサトシがバトルをするところを見せられて、「サトシにはポケモンの心が分かる」とか言ってるのと一緒で。何を根拠にそれを信じられるのか、その拠り所となるものが描かれていないのでどうしても嘘臭く見えるんですよね。宝太郎がケミー信者になった経緯についてもまた然り。

また、今回宝太郎がケミーだけでなく人の心も救うために加治木に聖を説得させていましたが、わざわざ聖がマルガムになっている状態でやる理由が分からない。これだと加治木を命の危険にさらすだけだし、ケミーを分離させてから説得させるのではダメな理由が見つからないんですよね。


運命の出会い

 加治木の聖への恋模様について、兄の剣を彼氏と勘違いした誤解は解けたもののこのまま思いは成就せず(聖に「加治木くんのことは趣味の合うお友達だと思ってて、そういうつもりはないんです」と言われるなど)にギャグ的なオチにされて終わるのかなと思っていましたが、ケミーに関わったために2人とも記憶を消された後また偶然出会い直すという展開はベタながらも今後への希望を持たせる感じで微笑ましいなと思いました。
宝太郎より加治木の方が感情移入できるし、加治木役の加部亜門さんの演技も上手いので個人的に好きなキャラですね。

 

さいごに

 ガッチャードや宝太郎の活躍としては首を傾げる部分がありましたが、修学旅行の中での加治木の恋物語という部分に関しては良かったんじゃないかと思います。一方で、修学旅行なのに最後まで加治木以外の学校のクラスメイトが出てこなかったので、そこはもったいなかったなと。
次回は組織の中にスパイがいるという話みたいで、某令和ライダーが頭を過りましたがまあいいでしょう。ガッチャードの場合このスパイ騒動は良くも悪くもそんなに引っ張らなさそうな気もしますが。

 

 

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仮面ライダーガッチャード第9話「ダッシュで京都!修学旅行!」感想

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ケミーの二重錬成

 今回ラケシスがスパナ(ヴァルバラド)との戦いでケミーの二重錬成をしていましたが、あれができるならなんで4話とか前回戦ったときは使わずに撤退したのかがよく分からない。別に今回新たに手に入れた能力って訳でもなく、ラケシスが元々固有で持っていた能力っぽそうですし。
結果的にヴァルバラドもさらっと三重錬成をやってのけましたが、多重錬成ってガッチャード特有のものではないんですかね…?


置いていったライドケミーカード

 今回の京都修学旅行にあたって、宝太郎は授業の一環だからという理由でライドケミーカードを錬金アカデミーに置いてきていました。これだけ見るとりんねが言ってたように「変なところだけ真面目だな」という見方になるんですけど、ライドケミーカードは置いてきている一方でガッチャードライバーは持ってきてるのが個人的に引っ掛かっていて。
授業に関係ないものは持っていかないからライドケミーカードを置いてきたという理屈ならガッチャードライバーも置いてきていないと筋が通らないし、どういう意図でドライバーだけ持ってきたのかが謎。カードもドライバーも両方置いてきて、どちらも先輩コンビに持ってきてもらうじゃダメなんだろうか…
りんねが持ってた2枚のカード(ヤミバット、レンキングロボ)が例によってポッと出だったのも登場ノルマ消化してる感しかないし。


ちなみに余談ですが、東京(東映撮影所と仮定)から京都の東映太秦映画村まで約477km。先輩コンビはゴルドダッシュを使ってきたので、法定速度や信号待ち、渋滞といった要素を一旦考慮せずゴルドダッシュの最高時速(285km)でかっ飛ばしてきたとすると約1時間40分。長旅お疲れ様です。

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加治木の一目惚れ

 修学旅行先の京都で、同じオカルト雑誌に投稿していた姫野聖と出会い一目惚れをした加治木。その雑誌には当時加治木が小4、聖が中1とあったので加治木からすると3つ上のお姉さん。いや~、同じ趣味があってあんな美人のお姉さんに会えたら舞い上がる気持ちは分かる。
一方で、聖からすると加治木は恋愛感情ではなく「同じ趣味のお友達」的な見方しかされてないような感じがしていてこれは悲恋の匂いが…
今回ラストで聖が抱き合ってた相手は兄の剣ですが、加治木は恐らく彼氏だと勘違いしているので、次回はそこの誤解が解けて一安心したところで、聖は加治木のことを友達としか見てないことを知り玉砕、みたいな流れになるんじゃないかと予想してます。


さいごに

 京都の修学旅行という要素は、個人的には良かったと思います。宝太郎、りんね、加治木の3人でグループを組んでわちゃわちゃやってる感じは高校生らしい一面を感じましたし、タイアップ感丸出しの説明台詞は昔の東映特撮を思わせる雰囲気でどこか懐かしいものがありました。
一方で、上でもいくつか述べたように話の本筋に近い部分で辻褄が合わず引っ掛かる部分は依然としてあるので、もっと丁寧に話作りをしてほしいなとも思います。

 

 

仮面ライダーガッチャード第8話「グレイトなきずな」感想

前回分はこちら。

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ミナトの指摘

 今回ミナトが宝太郎に「一ノ瀬、お前がケミーと少年を無理矢理引き合わせたことで、親子の仲が引き裂かれた」と言ってましたが、サボニードルと理玖が会ったのは宝太郎関係ないですよね?
仮に「ケミーと少年を無理矢理引き合わせた」というのが一度宝太郎たちに引き渡したサボニードルと理玖を再会させたことを言ってるのだとしても、その時点で既に親子の仲は引き裂かれていた後だったから指摘としては筋違いだし。
だからあのセリフをどういう意図でミナトに言わせたのかが私には正直全く分からない。


サボニードルの逃げた理由

 前回ラストでサボニードルに逃げられたせいで空中に生身で放り出された宝太郎は、スパイクホエールという新フォームに変身することで事なきを得ていましたが、結局なんでサボニードルはあの場で逃げたんですかね?もし逃げた理由が理玖と離れたくないからだとしたら、わざわざ宝太郎の命を危険に晒すあのタイミングで離れた意味が分からない。
結局制作的な都合で、宝太郎がピンチのところで前編の引きにしたいのと、新フォームの登場ノルマ消化のための場面作りをしたいがための強引な話運びにしか見えない。それにスパイクホエールに使ったケミーたちも例によっていつの間にかゲットしてたケミーなので正直「ふーん」以上の感想が出てこない。


歪んだ父親の愛

 今回のドラゴンフライマルガムの正体は理玖の父親でした。理玖がサボニードルと出会ったことで塾の遅刻が増えたり成績が安定しなくなったりしているので、彼らの関係を絶たせたいという理由は分かる。ただ、それを前編の時点で明かさずただの舞台装置として描く意図が私には分かりませんでした。
それに、ガッチャードに倒された後急に人が変わったように善人になったり、これまでやぅたことがお咎め無しで終わったりしたのも意味が分からない。ケミーはあくまで人間の悪意に巻き込まれて暴れてしまうという位置付けなので、倒されてケミーと分離したから性格も浄化されましたというロジックは筋が通らない。制作陣はこの作品の設定ちゃんと理解してるのかな…

 

さいごに

 なんかもういろいろ雑すぎますね。サボニードルと理玖が友達になった話も先週時点でやっていれば宝太郎のおせっかい感もここまで酷くは感じなかったんじゃないかと思います。
次回は修学旅行回で京都行くようなので、少しは高校生設定らしい話が見られるのかな。

 

あとどうでもいいけど今回最後の錬金アカデミーのシーンでサボニードルに話しかけてた宝太郎の目がガンギマリで怖かった。

 

 

 

仮面ライダーガッチャード第7話「さよならサボニードル」感想

前回分はこちら。

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いつの間にか仲間になったケミーたち

 今回冒頭で宝太郎がスマホーンに「仲間になったばっかりだけど、一緒にガッチャしようぜ」と話しかけていました。スマホーンやその直後に出てきたピカホタルって前回時点では出ていないケミーなので前回と今回の間に入手したものだと思われますが、全てのケミーと仲良くなるのをメインテーマとして掲げておきながら、その過程を端折って視聴者の見えないところでいつの間にか新しいケミー入手してるのは個人的にはなんか釈然としません。完全にケミーの数多すぎてもて余してるの丸出しじゃないですかこれ。
カニカニ捕まえるときもわざわざ変身する必要なかったのに、スマホタルの登場ノルマこなすためだけに出してるようにしか見えないし。

 

雑なマルガム化

 今回マルガムになった男も、そこに至るまでの流れがすごく雑でした。何が原因であんな「俺が絶対正しいマン」になったのかも描かれないままマルガムになって理玖を狙ってましたが、あれじゃただの舞台装置でしかない。
今回前編だったので、もしかしたら来週この辺りの種明かしがされるのかもしれませんが、これまでの傾向を考えるとあまり期待できなさそう。
理玖とサボニードルの関係についても、理玖がサボニードルを大切に育てた様子とかサボニードルへの思い入れみたいなものがほとんど感じられなくて、すぐそこで捨てられた得体の知れないものを拾って交番に届けたくらいの扱いでしかない。そんな中で宝太郎はケミーに関する掟に対して「小学生だから大丈夫」という謎理論を展開し、理玖に対しては(サボニードルを宝太郎たちに渡して)本当にそれでいいの?みたいなこと言ってるのが違和感でしかない。
そもそも、サボニードルを宝太郎たちに渡した後理玖の記憶を消さずにそのまま帰してるのも意味が分からないんですけど。

 

さいごに

 今回ガッチャードが始まって初めての1話完結じゃないエピソードでしたが、これ2週かけるほどのエピソードか?というのが正直な感想。2話エピソードにするならもっと話の山場になるようなときにやった方が良かったでしょ。(公式サイトにはスピンオフの撮影の影響とかなんとか書いてありますが)

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あと上で述べてきたことの他に、ピカホタル捕獲の手柄について言い争っているときに「仮面ライダーに変身するのはルール違反」と急に言い出したりとか、ケミーを捕まえないと成績がピンチだと言い出したりとか、錬金術の口上のことを呪文と言ってたりとか(錬金術に関しては今回より前の回でも魔法みたいな扱いされてますが)、フラスコの中の悪意とかいう謎の概念が出てきたりとか、前回までと設定変わったのかと思ってしまうほどの唐突な設定が生えてきたのも話の作りとしていけてないなと感じました。

 

 

 

仮面ライダーガッチャード第6話「超A級☆ネジれスター」感想

前回分はこちら。

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スパナへの嫉妬

 超A級錬金術師を決める最終試験でスパナに敗れたことで逆恨みした鉛崎ボルト。
錬金術師の家系に生まれたことがプライドという名の足枷になり、スパナにも絶望的に才能がないと烙印を押されたことで彼の目的が超A級錬金術師になることからスパナへの復讐を果たすことにすり替わっている。
まあスパナに粘着したところで超A級錬金術師になれる訳でもないんですけど、蓮華の言う心のちっさい惨めな連中の典型ですね。
それでいて終始スパナの眼中には入っていないのもまた不憫というか。
名前もスパナを意識したようなネーミングで、1話だけのゲストキャラで片付けるには濃い目のキャラですが、再登場するのかな。そもそも記憶を消されてしまったのでそこをどうするかという問題がありますが。

嫉妬という意味では宝太郎もスパナに対して嫉妬心を燃やしており、本人も蓮華の言葉でそれを自覚したようですが、宝太郎は普段から言動や思考が幼いのに嫉妬だけはいっちょまえなのであまり好きになれないんですよね、キャラとして。小学生くらいなら可愛げがあるんだけど。


さいごに

 正直今回はあまり語ることがない回でした。上記のボルトや嫉妬の話以外だと、戦闘シーンの話になりますがヴァルバラドが空中のホークマルガムに対抗できるようにガッチャードがスチームホッパーのキックでアシストしてたところくらい。宝太郎とスパナの微妙な距離感の中での共闘としてあれはあれでありかなと思いますが、スパナは今後すぐに良い奴キャラ化するよりは宝太郎たちと今くらいの距離感を保ってほしいと思います。珠美に対して「厨房お借りします」と言ったり、それなりに対外的な礼儀は身に付いてる人っぽいのは分かりますし。
まあそれはそれとしてスパナはラケシス追い出すために吹っ飛ばした一般女性宅のソファーとテーブルはちゃんと弁償すべきだと思うけど笑

 

 

 

仮面ライダーガッチャード第5話「燃えよ!斗え!レスラーG!」感想

前回分はこちら。

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学校と部活

 冒頭の宝太郎と珠美の会話で、錬金アカデミーのことを部活と明言していました。こういうのを見ると、やっぱり最初から学校扱いにせずに部活という設定にしておいた方が良かったのではと思いますね。実際あれを学校というには無理あるし。

 

グリオン様と冥黒の三姉妹

 今回の冥黒の三姉妹との会話で、彼女らの後ろにグリオンという存在がいることが語られました。様付けで呼ばれていることや怒らせたら怖いというセリフから、冥黒の三姉妹よりも上位の存在であることは分かります。
「ケミーが人間の悪意に引き寄せられるのをただ待つだけじゃ不十分だってグリオン様が言っている」とラケシスは言っていましたが、実際現状の冥黒の三姉妹って言うほどガッチャードライバーを積極的に狙いに行っている感じでもないし、目的と行動が噛み合ってないように見えてしまう。
マルガムを生み出すことはグリオンのご機嫌とりなのだとしたら、待ちの姿勢なのは理由が分からないし、それ以外の目的も特段見えない。

 

レスラーとしての夢

 前回の感想で、マルガム化する一般人の扱いが適当だという旨の話をしましたが、今回はこれまでの回よりそこが掘り下げられていたので個人的には割と満足でした。
今回クロトーに唆されマルガムとなったゴーレム剛力は、相手レスラーだけでなく観客にもケガを負わせて刑務所送りになった元プロレスラー。そしてそんなゴーレム剛力にジムの期待の星を再起不能にされ、その影響で入門者もいなくなってしまった旭さん。
ゴーレム剛力に夢を奪われた旭さんがレスラーGと出会い、レスラーGと心を通わせたことにより新たな夢を見つけ、それを実現する。宝太郎もレスラーGが憑依して現役時代の身体能力を取り戻した旭さんの特訓を受け、一度は敗れたゴリラマルガムへのリベンジを果たす。これらが1話の話の中で描かれていたのは良かったです。
また、一般人からケミーの記憶を消すという錬金術師の掟が旭さんとレスラーGの別れの切なさを演出していてドラマ的にも意味のあるものだったのも好印象。
欲を言えば、ゴーレム剛力は根っからの暴力キャラにするのではなく、レスラーとしての何か夢に対して挫折して自暴自棄になったという方が、旭さんとの対比にもなるしドラマとして幅が広がったのかなと思ったり。
あとタッグマッチを謳うならマルガム側は冥黒の三姉妹の誰か(今回だとクロトーが適任でしょうか)を乱入させて2vs2の構図を作るべきだったなとは思います。

 

さいごに

 上でも書いたように、今回はマルガム化した一般人にも物語上の役割を持たせて、た作りになっていたという意味で、これまでのガッチャードの中では一番良かった話だなと思いました。
一方で、今回のバレットチョウチョのように雑に登場ノルマを消化されていく新フォームにモヤっとする部分は正直あるんですけど、これはもう最初の設定レベルの問題ですね。101枚カードがあることから単純計算で50フォームはあることになるので、もう大半が使い捨てフォームになるのは明白。こういうときこそ多人数ライダーの方が設定的に相性良いと思うんですけどね。

 

 

 

仮面ライダーガッチャード第4話「アントルーパー・ラビリンス」 感想

前回分はこちら。

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宝太郎の人間性

 宝太郎とりんねの会話で、このような会話がありました。

宝太郎「ずっと当たり強いよね。俺何かした?」
りんね「別に」
宝太郎「じゃあ、今度うち来ない?」
りんね「えっ?なんで?」
宝太郎「うち定食屋でさ、とびきりの創作料理振る舞うからさ!」

これ見てて、宝太郎の距離感とかいろいろおかしいなと。なんというか幼いんですよね、高校生にしては。今回だけじゃなく、例えば前回ミナトが解放されたケミーの回収について説明しているときに急に割って入って「俺はこんなケミーと仲間になれました!」と聞かれてもないのにアピールしだすところとかもそう。これが小学生とか中学1年生くらいならまだ分かるんですけど、一応高校2年生っていう設定だしねえ…


スパナストーカー疑惑

 前回のゲスト怪人枠でりんねをつけ狙うストーカーが出てきましたが、そいつを倒したスパナも封印したばかりのライドケミーカードをいきなりりんねにプレゼントしたり、りんねのことをストーカーしててちょっと…
好意的に考えれば、スパナが風雅の教え子でりんねを守るように風雅から頼まれていたとかそんな感じなのかもしれないけど、現状はやっぱりストーカーにしか見えない。


魔法との棲み分け

 今回りんねが、錬金術を発動できなかったときに力を使いすぎたって言ってましたがどういうこと?これを魔法に置き換えると魔力切れというニュアンスでしっくり来るので、やっぱり魔法との棲み分けができてない気がするんですよねガッチャードの錬金術

 

冥黒の三姉妹のマルガム化

 第1話のクロトー然り今回のラケシス然り、マルガムになって戦う理由がよく分からないんですよね。風雅との戦いを見ていても、マルガムにならないと戦えない訳ではなさそうだし、一般怪人に変身しても元の姿の方が強いんじゃないの?と思ってしまう。
実際マルガム化しても全然強くなくて冥黒の三姉妹が弱く見えるから、敵としての魅力が感じられないのが正直なところ。

 

マルガム化する一般人の扱い

 マルガム周りの話でもう1つ個人的に引っ掛かっていることとして、ガッチャードのマルガム化する一般人に全くドラマがないことが挙げられます。直近だとドンブラザーズのヒトツ鬼が発生する経緯はかなり雑でしたが、それと同じくらい雑。
とりあえず怪人を出すために用意された操り人形みたいな扱いで、その一般人のパーソナリティの掘り下げみたいなものが全くない。
これはケミーに関しても同じようなことが言えて、ケミーと仲良くなることを前面に押し出すなら仲良くなるまでの過程はちゃんと描かなきゃいけないのに、例えば今回は蓮華とライドケミーカード交換→「よろしくな、サスケマル、エナジーム」で終了なのは新フォームの登場ノルマを消化するための扱いなんだなっていうのをひしひしと感じてしまって悲しくなる。


さいごに

 ガッチャードが始まって1ヶ月見てきた印象として、現状宝太郎のキャラの精神年齢があまりに高校生という設定と合ってなさすぎて好感が持てないですね。周りも特に変人として扱ってないから余計に違和感。
もちろん脚本は脚本家一人で作ってるものではないのは承知してますし、長谷川さん脚本で面白い作品もこれまで見てきたので、なんでこんな話の作りになってしまっているのかはすごく気になります。

 

 

 

仮面ライダーガッチャード第3話「ブシドー、見つけたり」感想

前回分はこちら。

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ケミーに入れ込む理由

 前回のスケボーズのときもそうなんですけど、宝太郎は何をもってケミーが大好きになったのか、全てのケミーと仲良くなりたいと言っている理由や根拠がなんなのかが全然見えてこないんですよね。積み重ねがないのにいきなり話が飛びすぎ。だからスパナとケミーの扱いについて言い争ってるときも宝太郎の言い分に納得感がない。
これをやるなら、元々宝太郎を錬金術師という設定にして幼い頃からケミーとの交流があったことを回想等で描写するか、これから錬金術師になる設定にするのならケミーとの交流をじっくり描いてからケミー大好きとか言わないと筋が通らないと思うんですよ。
似たようなシチュエーションとしてはゼロワンで「ヒューマギアは夢のマシンなんだ!」を連呼する或人を思い出しますが、あれはまだ或人がヒューマギアの父親(其雄)に育てられたっていうバックボーンが描かれてましたからね。


高校と錬金アカデミーの二重生活

 ガッチャードは一般の高校とは別に錬金アカデミーにも通うという設定ですが、現状の描写を見てると扱いが錬金アカデミーってより錬金術部なんですよね。
それで一般の高校生活にも物語上の意味があるならまだ良いんですけど、そういう感じでもなくて。例えばフォーゼだったら仮面ライダー部は部活だし、高校の生徒や教師がゾディアーツだったり主人公たちに密に絡む話の構成だったので高校生である必要性があった。けどガッチャードの高校にはそういうのがない。
だったら無理に高校と錬金アカデミーで二重生活させる必要はないし、最初から宝太郎を学生設定にせず、家業の飲食店手伝いみたいにした方がキャラとしても動かしやすかったんじゃないかと思ったり。

 

仮面ライダーではないヴァルバラド

 今回から登場したヴァルバラド。ガッチャード世界での仮面ライダーは2体のケミーを錬成して変身する存在を指すようなので、仮面ライダーには該当しない魔進チェイサーとかナイトローグの類ですね。
とはいえ敵サイドのキャラではなく味方側の勢力なので、そういう意味では珍しい例かも。これまでの例からいくとヴァルバラドも中盤くらいで仮面ライダー化する感じがしますが、個人的にはヴァルバラドのまま強化されていってほしいです。


さいごに

 3話まで見たガッチャードの印象としては、シンプルさを重視しすぎて削っちゃいけない説明まで削ってるイメージ。前回書いた錬金術師入学テストの解答然り、上記で述べたケミーに入れ込む理由然り。急に大物錬金術師目指しますと言ってたのも謎だけど。