ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーガッチャード第4話「アントルーパー・ラビリンス」 感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

宝太郎の人間性

 宝太郎とりんねの会話で、このような会話がありました。

宝太郎「ずっと当たり強いよね。俺何かした?」
りんね「別に」
宝太郎「じゃあ、今度うち来ない?」
りんね「えっ?なんで?」
宝太郎「うち定食屋でさ、とびきりの創作料理振る舞うからさ!」

これ見てて、宝太郎の距離感とかいろいろおかしいなと。なんというか幼いんですよね、高校生にしては。今回だけじゃなく、例えば前回ミナトが解放されたケミーの回収について説明しているときに急に割って入って「俺はこんなケミーと仲間になれました!」と聞かれてもないのにアピールしだすところとかもそう。これが小学生とか中学1年生くらいならまだ分かるんですけど、一応高校2年生っていう設定だしねえ…


スパナストーカー疑惑

 前回のゲスト怪人枠でりんねをつけ狙うストーカーが出てきましたが、そいつを倒したスパナも封印したばかりのライドケミーカードをいきなりりんねにプレゼントしたり、りんねのことをストーカーしててちょっと…
好意的に考えれば、スパナが風雅の教え子でりんねを守るように風雅から頼まれていたとかそんな感じなのかもしれないけど、現状はやっぱりストーカーにしか見えない。


魔法との棲み分け

 今回りんねが、錬金術を発動できなかったときに力を使いすぎたって言ってましたがどういうこと?これを魔法に置き換えると魔力切れというニュアンスでしっくり来るので、やっぱり魔法との棲み分けができてない気がするんですよねガッチャードの錬金術

 

冥黒の三姉妹のマルガム化

 第1話のクロトー然り今回のラケシス然り、マルガムになって戦う理由がよく分からないんですよね。風雅との戦いを見ていても、マルガムにならないと戦えない訳ではなさそうだし、一般怪人に変身しても元の姿の方が強いんじゃないの?と思ってしまう。
実際マルガム化しても全然強くなくて冥黒の三姉妹が弱く見えるから、敵としての魅力が感じられないのが正直なところ。

 

マルガム化する一般人の扱い

 マルガム周りの話でもう1つ個人的に引っ掛かっていることとして、ガッチャードのマルガム化する一般人に全くドラマがないことが挙げられます。直近だとドンブラザーズのヒトツ鬼が発生する経緯はかなり雑でしたが、それと同じくらい雑。
とりあえず怪人を出すために用意された操り人形みたいな扱いで、その一般人のパーソナリティの掘り下げみたいなものが全くない。
これはケミーに関しても同じようなことが言えて、ケミーと仲良くなることを前面に押し出すなら仲良くなるまでの過程はちゃんと描かなきゃいけないのに、例えば今回は蓮華とライドケミーカード交換→「よろしくな、サスケマル、エナジーム」で終了なのは新フォームの登場ノルマを消化するための扱いなんだなっていうのをひしひしと感じてしまって悲しくなる。


さいごに

 ガッチャードが始まって1ヶ月見てきた印象として、現状宝太郎のキャラの精神年齢があまりに高校生という設定と合ってなさすぎて好感が持てないですね。周りも特に変人として扱ってないから余計に違和感。
もちろん脚本は脚本家一人で作ってるものではないのは承知してますし、長谷川さん脚本で面白い作品もこれまで見てきたので、なんでこんな話の作りになってしまっているのかはすごく気になります。