ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーガッチャード第2話「追跡、錬金、スケボーズ!」感想

前回分はこちら。

 

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

錬金術と魔法の違い

 ガッチャードでは錬金術がテーマの1つとして使用されていますが、魔法との違いがどう線引きされているのかよく分からないのが正直なところ。
今回宝太郎から錬金術について問われたりんねが「無から有を、死から生を生み出す術」と答えていましたが、魔法との違いについては「錬金術は科学に近い」という一言だけで具体的な説明がありませんでした。

ガッチャードの公式サイトのあらすじを見てみると、

www.tv-asahi.co.jp


錬金術…。卑金属から貴金属を錬成する、その秘術によって、この世の万物を模した人工生命体<ケミー>を生み出していた」
とあります。
一方で現実世界で錬金術という言葉についてググってみると

kotobank.jp


「卑金属を人工的手段により貴金属に転換する術のこと」
とあります。
なのでガッチャードにおける錬金術と現実世界の錬金術は同じ意味合いで使われている用語だという認識ですが、りんねをはじめとする錬金術師が指輪をはめて呪文詠唱して超常現象を発生させている行為はそこに科学的な要素はなくもはや魔法。これだったら、最初から魔法モチーフで良かったのでは?と思う。イメージもしやすいし。なんかわざわざ錬金術という設定にした必要性をあまり感じないんですよね。

 

封印を解かれたケミー

 前回冥黒の三姉妹によって、ホッパー1とスチームライナー以外のケミーたちがカードから解放されていましたが、今回ミナトはオドリッパとゴルドダッシュを宝太郎に渡していました。ミナトがカードに封印し直したのかもしれませんが、1話と2話でほとんど時間が経ってない(ケミーが解放されて宝太郎がガッチャード初変身した日とその翌日)ので、あんな短時間で2体封印できるのなら正直全ケミー回収するのもそんなに時間かからないのでは?と思ってしまうんだけど。


錬金術師になるテスト

 錬金アカデミーに入学するために宝太郎がミナトから課されたテストは、オドリッパとカマンティス2枚のライドケミーカードの重さの釣り合いをとれるようにするというものでした。
テストのクリア方法がオドリッパにダイエット、カマンティスに太らせるという方法だったのは展開が強引だなと感じました。
これだと痩せてくれ、太ってくれとしか言ってないので2体の体重がイコールになる理由づけにはなってないですし、そもそもミナトは指輪無しでこの課題をどう対処させる想定だったのか謎。

あと、りんねは宝太郎にテストは何とかなりそう?と聞きながら、指輪がないと質量交換はできないから君には絶対無理と言っただけで特段アドバイスする訳でもなくて、あのシーンりんねの印象が良くないんですよね。
なんか、「指輪を使えばテストのクリア手段はあるが宝太郎はそれを使えない」という説明のためだけにキャラが動かされているような感じ。


戦闘BGMとしての挿入歌

 最近のライダー作品にしては珍しく、戦闘中の挿入歌(Beverlyさんの『Rising Fighter』)が序盤から入ってきたガッチャード。もちろん挿入歌が流れること自体はその作品の盛り上げにも繋がるし良いことなんですけど、本編のSEとの音量調整ができてなくて挿入歌の歌詞があんまり聞こえないのがすごく勿体ない。これはガッチャードに限った話ではないけど。
それこそ今東映特撮YouTubeOfficialで配信されている仮面ライダー剣は序盤にも挿入歌(『覚醒』)が流れてますが、本編の音も挿入歌の歌詞もちゃんと聴こえますからね。

 

さいごに

 1話2話と見て、やっぱり表現の仕方がアニメ感の強い作品だなと思いました。それこそアニメの実写化ドラマを見ているような。
解放されて散らばったケミーの回収が直近の目的になると思いますが、このペースだと2クールくらいで回収しきる感じでしょうか。