ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーガッチャード第5話「燃えよ!斗え!レスラーG!」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

学校と部活

 冒頭の宝太郎と珠美の会話で、錬金アカデミーのことを部活と明言していました。こういうのを見ると、やっぱり最初から学校扱いにせずに部活という設定にしておいた方が良かったのではと思いますね。実際あれを学校というには無理あるし。

 

グリオン様と冥黒の三姉妹

 今回の冥黒の三姉妹との会話で、彼女らの後ろにグリオンという存在がいることが語られました。様付けで呼ばれていることや怒らせたら怖いというセリフから、冥黒の三姉妹よりも上位の存在であることは分かります。
「ケミーが人間の悪意に引き寄せられるのをただ待つだけじゃ不十分だってグリオン様が言っている」とラケシスは言っていましたが、実際現状の冥黒の三姉妹って言うほどガッチャードライバーを積極的に狙いに行っている感じでもないし、目的と行動が噛み合ってないように見えてしまう。
マルガムを生み出すことはグリオンのご機嫌とりなのだとしたら、待ちの姿勢なのは理由が分からないし、それ以外の目的も特段見えない。

 

レスラーとしての夢

 前回の感想で、マルガム化する一般人の扱いが適当だという旨の話をしましたが、今回はこれまでの回よりそこが掘り下げられていたので個人的には割と満足でした。
今回クロトーに唆されマルガムとなったゴーレム剛力は、相手レスラーだけでなく観客にもケガを負わせて刑務所送りになった元プロレスラー。そしてそんなゴーレム剛力にジムの期待の星を再起不能にされ、その影響で入門者もいなくなってしまった旭さん。
ゴーレム剛力に夢を奪われた旭さんがレスラーGと出会い、レスラーGと心を通わせたことにより新たな夢を見つけ、それを実現する。宝太郎もレスラーGが憑依して現役時代の身体能力を取り戻した旭さんの特訓を受け、一度は敗れたゴリラマルガムへのリベンジを果たす。これらが1話の話の中で描かれていたのは良かったです。
また、一般人からケミーの記憶を消すという錬金術師の掟が旭さんとレスラーGの別れの切なさを演出していてドラマ的にも意味のあるものだったのも好印象。
欲を言えば、ゴーレム剛力は根っからの暴力キャラにするのではなく、レスラーとしての何か夢に対して挫折して自暴自棄になったという方が、旭さんとの対比にもなるしドラマとして幅が広がったのかなと思ったり。
あとタッグマッチを謳うならマルガム側は冥黒の三姉妹の誰か(今回だとクロトーが適任でしょうか)を乱入させて2vs2の構図を作るべきだったなとは思います。

 

さいごに

 上でも書いたように、今回はマルガム化した一般人にも物語上の役割を持たせて、た作りになっていたという意味で、これまでのガッチャードの中では一番良かった話だなと思いました。
一方で、今回のバレットチョウチョのように雑に登場ノルマを消化されていく新フォームにモヤっとする部分は正直あるんですけど、これはもう最初の設定レベルの問題ですね。101枚カードがあることから単純計算で50フォームはあることになるので、もう大半が使い捨てフォームになるのは明白。こういうときこそ多人数ライダーの方が設定的に相性良いと思うんですけどね。