ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーガッチャード第10話「炎の京都!〜悲恋・ケミー雷電事件〜」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

「ケミーの心が分かる」の説得力

 現状登場しているケミーは宝太郎との出会いがろくに描かれてないケミーが多く、既に手に入れているケミーを使って即興で変身するみたいなパターンが多いので、それで宝太郎はケミーの心が分かるとか言われても正直説得力に欠けるんですよね。百歩譲ってホッパー1に限っての話であれば、まだ納得できなくもないんですけど。
これって例えばポケモンで言えば、ヒトカゲゼニガメフシギダネのポジションのポケモンをゲットしたり交流したりする話が端折られて、いきなりこれらのポケモンでサトシがバトルをするところを見せられて、「サトシにはポケモンの心が分かる」とか言ってるのと一緒で。何を根拠にそれを信じられるのか、その拠り所となるものが描かれていないのでどうしても嘘臭く見えるんですよね。宝太郎がケミー信者になった経緯についてもまた然り。

また、今回宝太郎がケミーだけでなく人の心も救うために加治木に聖を説得させていましたが、わざわざ聖がマルガムになっている状態でやる理由が分からない。これだと加治木を命の危険にさらすだけだし、ケミーを分離させてから説得させるのではダメな理由が見つからないんですよね。


運命の出会い

 加治木の聖への恋模様について、兄の剣を彼氏と勘違いした誤解は解けたもののこのまま思いは成就せず(聖に「加治木くんのことは趣味の合うお友達だと思ってて、そういうつもりはないんです」と言われるなど)にギャグ的なオチにされて終わるのかなと思っていましたが、ケミーに関わったために2人とも記憶を消された後また偶然出会い直すという展開はベタながらも今後への希望を持たせる感じで微笑ましいなと思いました。
宝太郎より加治木の方が感情移入できるし、加治木役の加部亜門さんの演技も上手いので個人的に好きなキャラですね。

 

さいごに

 ガッチャードや宝太郎の活躍としては首を傾げる部分がありましたが、修学旅行の中での加治木の恋物語という部分に関しては良かったんじゃないかと思います。一方で、修学旅行なのに最後まで加治木以外の学校のクラスメイトが出てこなかったので、そこはもったいなかったなと。
次回は組織の中にスパイがいるという話みたいで、某令和ライダーが頭を過りましたがまあいいでしょう。ガッチャードの場合このスパイ騒動は良くも悪くもそんなに引っ張らなさそうな気もしますが。

 

 

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