ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーギーツ第47話「創世Ⅸ:ホンモノの仮面ライダー」感想

前回分はこちら。

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大智の味方ムーブ

 大智は景和とケケラの戦いに割って入って景和の助太刀してましたが、どの面下げて味方ムーブしてるんですかね。
そもそも大智が沙羅たち多くの人間をジャマト化させたジャマトパラサイトを引き起こしてた癖に「彼女(沙羅)を傷つけるな」とかちゃんちゃらおかしい話で。
仮面ライダータイクーン以外いない状況で、ジャマトはライダーじゃないから変身できて共闘できるぜ熱いだろっていう展開をやりたいだけで、そのためにストーリーの整合性とか無視して強引にキャラを動かしてるから、何やってるのこいつとしか思えない。

それに、創世の力による世界リセットがあるせいで通常であれば取り返しのつかない行動をしているキャラたちが軒並み無罪放免みたいな扱いになってるのすごく納得いかないんですよね。これは景和も道長もそうなんだけど、彼らは何も悪行をしていない人たちと同様に「幸せになれる権利がある人」にカウントされるべき人なのか?と。「人の心が残っている=幸せになる権利がある」ではないでしょ。結局景和も大智も同じ穴の狢としか思えない。


ジットの変身

 ジットが今回初めて仮面ライダーリガドに変身しましたが、なんで今までずっと変身せず生身で警棒使って戦ってたんですかね?一刻も早くグランドエンドを完遂するのが目的で出てきたのに、出し惜しみする理由なくない?変身したかと思えばギーツⅨに割とあっさりやられてるし。出す意味あったのかすら謎なレベル。

 

タイクーンvsケケラ

 景和がブジンソード使わずにニンジャで舐めプする理由が分かりませんでした。例えばブジンソードに変身するのにリスクがあるならともかく、そういう事情もない上に今回は一般人の人質がいるんだからなおさらブジンソードを使わない理由はないはず。
事実、結果的には人質も助かったものの大智製のポーンジャマトじゃなかったら詰んでた訳だし、このことを予め景和が知っていたとしてもそれはニンジャフォームで舐めプする理由にはならない。ニンジャフォームにこだわった割に最終的にはブジンソード使ってるし、使ったら使ったですぐ決着したし何なのこれ。
また、景和はケケラに「人間の力なめんなよ」って言ってましたが、状況をひっくり返せたのは大智がジャマト育成してたことによる棚ぼたでしかないからこの台詞もあまりしっくり来ない。


ケケラもケケラで、景和がブジンソードを持っていることは知ってる訳だから、景和がニンジャフォームで来たら「本気で来い桜井景和!」ってなると思うんですけどね。
それに結局ケケラは何がしたかったのかよく分からずじまいでした。景和に反旗を翻されたことに激昂して、人質まで使って景和を殺そうとするのかと思ったら、ブジンソードに負けて最期はあっぱれ桜井景和とか言い出すし。

 

さいごに

 今回ケケラも言っていた幸せの総量は決まっているという話と、英寿の掲げる誰もが幸せになれる世界を実現するという話は相反するものな訳ですが、英寿は誰もが幸せになれる世界を創ると口では言うものの、じゃあそれを実現するために具体的に何をしているの?というところが全然見えてこないんですよね。
なんかみんな(数人)で英寿を信じれば理屈は無視して願いは叶うみたいな宗教じみた展開で片付けられそうな気しかしなくてもうね…英寿の女神化も共鳴とかいうご都合展開で解決するし。

景和も、世界平和の願いを本当に叶えようとして大したもんだって英寿に言われてたけど、正直どこの話を指しているのかがよく分かりませんでした。世界平和を願うこと自体は序盤からやってたし、今回ケケラに唆されてもデザイアカードに願わなかった(自力で叶えようとしている)ことを指していたとしても、別に世界平和に向けて具体的な行動を起こしている訳でもない。
いずれにしても、大したもんだと言われるような要素は何もなくて、ただ良い話風に見せてるだけ。あくまで風でしかない。

 

 

 

仮面ライダーギーツ第46話「創世Ⅷ:さよなら、ミッチー」感想

前回分はこちら。

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改心した景和

 景和がなぜあれで改心したのかが正直よく分からないですね。
ツムリを利用することは運営と同罪だと言えば「デザグラで失ったものをデザグラで取り返すことの何が悪い」と反論、ケケラやベロバ、ジットの口車に乗せられていることを指摘すれば「黙れ!」と一蹴、ギーツに元の世界に戻してもらって沙羅を助ける方法があると言えば「俺の家族は俺が救う」と言って聞かない。
そんな態度をとっていた人が、道長は沙羅を救うために命張って頑張ってるとか、罪を憎んで人を憎まずが大事だと説教したらコロッと改心するのは腑に落ちない。
景和が闇堕ち期間でしでかしたことも創世の力の世界リセットで何事もなかったかのようになっていて、道長にごめんなさいするだけでしれっと味方に戻ってるのもすごく釈然としません。

 

英寿の創世の力

 創世編に入ってからの英寿はずっと、誰もが幸せになれる世界を創るとか言ってるんですけど、そうは言いつつもそこに向かって自分から具体的に何か行動を起こしてる様子が全然見えないんですよね。白英寿になったことでツムリの創世の力も得たんだから、誰もが幸せになれる世界を創ればいいのでは?
なんで知恵の樹の件を解決した世界じゃなくてただ元の世界に戻しただけなのか意味不明だし、創世の力を行使することで体が拘束される代償もなんで英寿だけ起きるのかよく分からない。後付けで都合の良い設定生やしすぎなんですよね。

 

バッファvsベロバ

 道長とベロバの決着が今回の話のメインどころだったと思いますが、個人的にモヤモヤするところだらけでした。

www.kamen-rider-official.com

上記公式サイト曰く、ジャマ神特典のライダー特効は今回のバッファvsベロバで奇跡の復活()をしたらしいんですけど、道長がこの能力を失ったなんて描写ありましたっけ?
これ関連の描写は第40話のポーンジャマトと戦っている道長(バッファ)とベロバの会話で、

ベロバ「あれ~?あんたが手に入れたライダーをぶっ潰す力はどうしたの?」
バッファ「もう俺には必要ない!今の敵は、ハァッ!お前とジャマトだからな。」

というやりとりがあっただけのはず。少なくともこのやりとりからではライダー特効の能力があの時点で必要ないという道長の台詞があっただけで、その能力を捨てたみたいなことは言っていない。
そもそもアイテムみたいに目に見えるものじゃなく実体のない能力なのに、個人の意思で捨てるも何もないだろと思うんですけどね。

なんか通常のバッファ(ゾンビフォーム)のスペックじゃライダーベロバにもプレミアムベロバにも勝てないから、ジャマ神特典で勝たせるために話の都合でライダーベロバにさせられた感がすごく強くて嫌でした。公式サイトには使い慣れているからライダーベロバになったみたいなニュアンスのこと書いてありますが、ライダーベロバの出番なんて今回以外だと初登場時の一度きりだし、なんならプレミアムベロバの方が変身回数多いだろという。典型的なご都合展開で、なんのためのプレミアムなのか分からない。


さいごに

 今回の景和の改心とか、ツムリの涙から簡単に複製できる黒ツムリとか見てても、ギーツの世界って命の扱いが軽すぎるなと改めて思いました。結局誰かが死んでも創世の力で戻せば良いじゃんになってしまうから全然緊迫感を感じないし、全てが話を引き延ばすためだけにあるような舞台装置的なものになってて、行き詰まったら世界リセットさせてうやむやにする。
なんかもうこの様子だと大智すらもなあなあで許されるんじゃないかという感じすらしてくる。
来週が休みなのであと3回ですが、どう終わらせる気なんですかね。

 

 

 

仮面ライダーギーツ第45話「創世Ⅶ:願いのゆくえ」感想

前回分はこちら。

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ダパーン再登場

 今回再登場した仮面ライダーダパーンこと墨田奏斗。やったことといえば強化フォームをもらったばかりの祢音と戦って、一般人の伊瑠美を負傷させたことくらいですが、出す意味あったかなというのが正直なところ。
戦力的には当然インフレについていけてないし、奏斗がいたかいないかで展開が変わったかというとそういう訳でもない。約40話ぶりに再登場したというしょうもない話題性の一点だけで出したようにしか見えないんですよね。
伊瑠美も伊瑠美で祢音が自分を庇って戦わざるをえなくなってるのになんでその場から逃げ(離れ)ないのか意味が分からない。逃げるどころかむしろ戦ってる二人に近づいていってるし。

 

世紀末ゲームの最終戦

 ジットが英寿に宣戦布告する際に「世紀末ゲームの最終戦だ」と言っていましたが、まず第1回戦も何もなくゲームの体をなしてない。パラサイトゲームにしろ、世紀末ゲームにしろ、次のバッドエンドゲームにしろ、ゲームって名前に固執してるだけで中身は空っぽ。
そもそも、グランドエンドで運営は未来に帰ったはずなのになんで普通に現代でデザグラ続けてるの?ジーンやキューンだってグランドエンドで未来に帰れなくなるからって渋々帰ったのにオーディエンス普通に現代に来てるなら、未来に帰ったジーンやキューンがバカみたいじゃないですか。

 

スズメの改心?

 退院直後に英寿たちと接触した大智は、彼らに頼まれてあっさり知恵の樹の場所を案内していましたが、なんで今回に限ってあっさり言うこと聞いたの?第43話で道長に聞かれたときは答えなかったし、大智にとっては教えても何のメリットもないですよね?
それに、景和の願いが叶えられて世界改変されたことによって知恵の樹がただの樹に戻ったというのも理屈が分からないし、かと思えば大智はジャマトのままだしで、世界改変で引き継ぐものとそうでないものの基準が謎過ぎる。
あと英寿が大智に、人の記憶を手に入れる=その人の幸せも知るということ。その幸せを踏みにじった罪悪感も感じる。という謎理論を展開してましたが、論理が飛躍し過ぎでしょ。
それが本当ならもっと早く改心してるはずだし、知恵の実を食べて得た記憶は上記の世界改変で失ったって言ってるのに罪悪感だけ残るっていうのも意味分からないし。上辺だけそれっぽいこと言うの本当やめてほしいし、これで来週大智が改心してたらドン引きしますね。

 

ツムリ奪還

 ジットはなぜわざわざツムリを連れてギーツの元へ行こうとしたのか。それで手錠外したのが原因でウィンによるツムリの奪還を許した訳だし。完全に話の都合でしかない。
それになんで対ジットになるとみんな生身ファイトになるのかよく分からないですね。多分ジットはグレアになれるだろうからパンクジャックだとスペック差ありすぎて勝てないというのはあるだろうけど、ツムリが逃げるための時間稼ぎくらいはできなくはなさそうだからパンクジャックに変身しない理由はないし。そう考えると余計にダパーンなんて出さずにパンクジャックに変身させてた方がまだ良かったんじゃないかと思いました。

 

英寿vs景和

 「力では景和を変えられない」と英寿は言っていましたが、だったらなぜ今回景和と戦ったんですかね。
景和は景和で、「自分の家族を助けた後の世界で、他の誰かが犠牲になっても良いのか」という問いに未だにまともな回答を返せないままだし。今回の展開を見る限り白英寿の世界改変で景和の闇堕ち丸ごとなかったことにされそうな気すらしています…


さいごに

 強い願いが集まれば集まるほど英寿の創世の力が強くなるってもはや宗教とかオカルト的な話になってて、結局「(荘厳な鐘の音)」で全部なんとかなっちゃうから本当に面白味がないですね。
英寿もみんなを幸せにする世界を望むとは言うものの、英寿の創世の力を信じれば世界改変後に犠牲になる人問題や幸せの総量云々の問題はどうとでもなるかのような言い草だし。

 

 

 

仮面ライダーギーツ第44話「創世Ⅵ:ネオン、かがやく」感想

前回分はこちら。

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世界を戻す必要性

 今回の英寿と道長の会話で、タイクーンが今の世界にしなければ沙羅さんを救う方法があるから元の世界に戻そうみたいなことを言ってましたが、そんな回りくどいことしなくても沙羅たち犠牲者を復活させる(ただし犯罪者は除く)という願いを直接願えば良いのでは?というか英寿は創世の力でどこまでのことができるのかが未だによく分からない。話の都合でどうとでもできるようにするために決めてないだけだろうけど。

 

道長と景和の言動

 以前から言ってることではありますが、なんで道長がギーツを味方面しているのかも分からないし、景和がジットたち運営サイドの言うことを鵜呑みにする理由も分からない。

道長についてはジャマトグランプリでベロバたちとともに人殺しに加担していた(天国と地獄ゲーム)+ジャマ神として願いを叶えたのに、慕情編では急にデザグラ不要派になって次々ライダーを脱落させていき、創世編ではさも味方かのような顔で戦って今回「俺はギーツを信じる!」とまで言うように。あんなに目の敵にしていたギーツを信じると言うからにはよっぽどの説得力がある心情変化が必要ですが、そんな描写があったようには見受けられない。

景和もずっと創世の女神に償わせることに固執し、運営サイドの言うことばかり耳を貸して、英寿サイドの言うことには耳を貸さない状態が続いていますが、それに納得できる理由づけがない。沙羅を失って正気じゃなくなってるだけだといっても、ツムリを女神化させる幇助をしたのは完全に度が過ぎてるし。

今回もこの期に及んで「俺自身の世界が平和じゃなきゃ、意味がないんだよ」とか言ってたし、結局ただの一般人だったときの景和から精神的に全然成長してないんだなって思ってしまうんですよね。

 

本当の愛と祢音の再変身

 デザグラにおける祢音の最初の願いは「本当の愛がほしい」というものでした。これは母親である伊瑠美の抑圧による生活の自由のなさから生まれたもの。

祢音が創世の女神によって創られた存在であることが発覚し、伊瑠美がその事実を知って第40話で祢音に謝罪したときは、祢音に受け入れてもらえませんでした。それが今回の病室での鞍馬親子の会話で和解に至った訳ですが、ちょっと気になる点があって。

それは、光聖の「お前(祢音)と過ごした年月も幸せであるべきだったんだ」という台詞について。「あるべき」という言い方をするということは実際はそうじゃなかったと言っているに等しいんですけど、それは祢音にかける言葉として必要だったのか?と思ってしまいます。正直ここでべき論を語ることのメリットが全く感じられないんですよね。少なくとも自分がもし祢音の立場だったら、こんなこと言われても愛されていなかった過去の事実突きつけられるだけで嫌ですし。

 

また和解直後のベロバとの対決についても、袮音を自分が創世の力で作られた存在であることをバラされたという点で因縁のあるベロバと対決させるのは分かる。だけど、ギャーゴ(光聖)のIDコアがナーゴのIDコアに変化したのはご都合主義すぎて個人的には好きじゃないです。

英寿曰く、英寿の創世の力+鞍馬親子の願いで実現できたという話でしたが、「人々の強い願いが集まったとき、ギーツの創世の力が発動する」というのは今回のエンドカードで初めて出てきた後付けルールだし、祢音はそれを知り得なかったのになぜ自信満々でベロバの元へ行ったのかも謎。

創世の力があるからもはやデザグラのルールはあって無いようなものだし、発生した問題の解決方法がほぼ創世の力頼りなので面白みを感じない。

 

 

さいごに

 割と他のキャラについていろいろ言ってきましたが、英寿も英寿で全ての人間が幸せになれる世界を叶えたいと言っているのにそれを叶えるための積極的行動を起こしていないのはちょっとどうかと思うんですよね。

次回はダパーンが再登場するみたいですが、これに関しては正直だから何感しかなくてなあ…

 

 

 

仮面ライダーギーツ第43話「創世Ⅴ:その名はギャーゴ!」感想

前回分はこちら。

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創り替えられた世界

 景和が願ったのは「デザイアグランプリの全ての犠牲者が蘇った世界」だったので、過去にデザグラで退場した悪人たちも蘇ってしまいました。まあそれは分かるんですけど、なぜライダーに変身できる状態で蘇っていて、世界改変してから秒でこんな暴動が起きているのかが分からない。暴れてる当事者が蘇ったのだって同じタイミングのはずだし、いくらなんでも復活から暴動まで展開が急すぎるでしょ。

それに現代(ここ10年程度前まで)より前の犠牲者はどこにいったの?「デザイアグランプリの全ての犠牲者」というのがどういう定義なのかもさっぱり見えてこない。

 

世界改変後も景和は相変わらずケケラやベロバ、ジットに踊らされて英寿を倒しツムリを女神にしようとしていますが、なんで英寿たちの言葉には耳を貸さなくて、ケケラやベロバ、ジットの言うことは鵜呑みにするのか全く理解できない。

家族がやられてまともな精神状態じゃないからって言う人もいるけど、別にそれはこの言動とイコールにはならないでしょ。どっちも信じないとか、どっちも信じようとして苦悩するならともかく、意図的に情報の取捨選択してるんだし。

 


鞍馬親子

 今回ターボンに襲われる光聖を祢音が助けるくだりがありましたが、ついこないだ父親である光聖との面会時に可哀想な人となじった後、特段心情の変化が発生するような出来事は起きていないのになぜ祢音が光聖を助ける気になったのかがよく分かりませんでした。

一応祢音はその理由として、「誰もが幸せになれる世界を目指して、俺のデザグラを作るって決めたんだ」と言った英寿を信じて自分のできることをやろうと決めたと言っていました。でもこの会話のやりとりをしたのって、上記の面会の前なんですよ。だから理由として成立していない。これを話が通るようにするには、

光聖と面会でなじる→英寿との会話→ターボンに襲われる光聖を助ける

にしないといけないと思うんですよ。じゃないと、英寿の思想に共感したのに父親をなじって去った後、なぜか急に父親を助ける変な流れになる。

 

また光聖についてですが、祢音も大事な娘であることを自覚し、拐われた祢音を救うために仮面ライダーになるという流れ自体は、一応理解はできました。光聖が変身して戦う姿は変身ポーズ含め格好良かったですし、英寿が創世の力を持っている以上はドライバーとIDコアの入手方法もこうなるのが自然だと思います。

では何が引っ掛かったかというと、光聖が祢音のことも娘として大事に思っていたことを自覚するくだり。

自覚のきっかけは祢音に父親としての心が残っていることを看破されたことと、伊瑠美に「あなたと祢音の間にも(あかりに対するものと変わらない愛が)あったはずでしょ」(意訳)と言われたこと。その中でも後者に関して納得できないところがありました。

伊瑠美はずっと祢音が創世の女神の力で作られた存在だと知らず育ててきた訳だから、光聖とはまた話が変わってくるのではないかと思うんですよね。伊瑠美と違って光聖は祢音が本当の娘ではないと知りながら、鞍馬財閥に未来とコネクションを持たせるための道具として利用するため育ててきた。

そんな光聖が祢音も娘として大事に思っていたことを示すなら、今回より前に光聖が祢音のことを大事に育ててきたこと、愛情を注いでいたことを示す描写がないと、とってつけたような改心みたいになってしまう。

実際、今回申し訳程度の回想が入っただけで、これまでに祢音に対する愛情を示すようなものはなかったはずなので、個人的にはそこでモヤモヤしてしまいました。1クール作品ならともかく、1年やってるんだからもう少しそこは積み重ねができなかったのかと思ってしまう。

 

それはそれとして、光聖はどさくさに紛れて刑務所から脱獄してるけど誰も触れないの…?メタ的に刑務所に入れた理由ってこの誘拐事件のきっかけ作り以外にないと思うんだけど。


さいごに

 今回一番脳裏に残ったのは入院している大智でした。あれは絵面がシュールすぎて笑ってしまう笑

大智といえば知恵の樹やフェーズ2ジャマトの行方もよく分からないんですよね。景和の願いが叶った以上、(その後ギャングたちの犠牲になったかどうかはさておき)全員人間として蘇ってるはずなんだけど。これもまたうやむやにされるのかな…?

 

 

 

 

仮面ライダーギーツ第42話「創世IV:女神完成 闇の刃」感想

前回分はこちら。

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道長のヒーロームーブ

 今回道長がベロバとの会話で、「俺はどうなってもいい。ただ、他の人間は別だ」という台詞を言っていました。創世編だけ見てたら至極真っ当なヒーローかのように見えるんですけど、ジャマトグランプリであれだけ一般市民をも巻き込んで悪行を働いた道長が真っ当なヒーローになる経緯が全然見えなくてモヤモヤするんですよね。

デザグラで他の仮面ライダーにやられた透を目の当たりにして、仮面ライダーをぶっ潰す力が欲しいという謎な願いを掲げていたのも理解不能でしたが、その願いもいつの間にかデザグラ運営をぶっ潰すという願いにすり変わっていてなぜそうなったのかが全く描かれていませんでした。

世間の評判見て変えてるのか規定路線なのかは知らないしどっちでもいいんですけど、いずれにしても、やるからにはなぜそうなったのかその変化の過程を丁寧に描けないと視聴者に納得感を与えることは難しいと思います。

 

大智の目的とジャマ神

 ジャマトは養分にした人間の人格や記憶を受け継ぐ。それを応用して発明した知恵の樹に成った実を食べることで他人の記憶を取り込んでいくというのはまあ分かる。(クイズ王ではあるけど科学者でもなんでもない大智がなんでこんな発明をできたのかというのは一旦置いておくとして)

だけど、大智の目的は全人類の記憶を手に入れること。それなのに一人一人実が成るのを待って食べてを繰り返していくのは人生何周分必要なんだというくらい非効率な話。

それに、自分で望みを叶える仕組みを用意したのであれば、ジャマ神になる必要は全くない訳で、何をもって彼はジャマ神になると言ってるのかがよく分からない。

 

 

闇堕ちした景和の行動

 今回景和は一応沙羅が犠牲になった元凶である大智を(未遂になったものの)倒しには行きましたが、相変わらず優先順位がおかしいんですよね。

前回の感想でも述べたように真っ先に道長をボコりに行ってるのがおかしいのもそうだし、その後も拉致ったツムリのところにDV彼氏みたいなことしに行ったりしてるし。

本当に姉ちゃんのことが最優先なら、何よりも先に大智を倒しに行くのが自然なのでは?

大智を放っておけばフェーズ2の犠牲者はどんどん増えていく訳だし、わざわざ他を優先させる理由ってないと思うんですけどね。なんなら道長の方が先に大智を倒しに乗り込んでるじゃないかっていう。(ベロバとケケラに返り討ちにされたけど)

 

それ以外でも、景和が英寿に「君がミツメに罪を償わせようとしないからこうなる」と未だに言ってる一方で運営とは手を組んでるの最高に意味が分からないし、「ツムリに罪はない。なのに無理矢理女神として利用するなら、運営がやってきたことと同罪だぞ」という英寿の指摘に「デザグラで失ったものはデザグラで取り返す。何も間違ったことはしていない」とツムリの拉致や脅迫もデザグラの範囲内のこととして捉えているのも謎。

 

また景和の願いは今も「デザイアグランプリの全ての犠牲者が蘇った世界」でしたが、デザグラの犠牲者は現代だけに留まらないからこれまでの長きに渡るデザグラの犠牲者が一気に現代に復活することでどうなるのかという問題もあるし、それ以上にそもそも願いを叶えるのに他の誰かの幸せを犠牲にすることに対する景和からの回答が未だに一切ないんですけどどういうことなんですかね?

 

さいごに

 結果的に英寿に命を救われる形となった大智。まあ景和に人殺し(ジャマト食ってるしもう人間止めてる状態ではあるんですけど)をさせないためなのと、フェーズ2になった人たちを救う方法が分からなくなるからなんだろうなとは思うんですけど、それ抜きにしても正直もう景和は味方サイドに戻ってほしくないくらい嫌いになってますね個人的に。

 

 

 

仮面ライダーギーツ第41話「創世Ⅲ:漆黒の将軍」感想

前回分はこちら。

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父親との面会

 今回祢音が自分を再び仮面ライダーにしてもらえるかもと期待して逮捕された父親に面会に行きましたが、できないと言われるや否や可哀想な人と言い放って立ち去るのはなかなか薄情だなと。
祢音パパも彼は彼で、総帥なのに誰も面会に来ないとぼやいてて笑ってしまいました笑 どれだけ人望ないんだよ…


景和の闇堕ち

 今回はこの話題につきますね。率直に言うと引っ掛かる点が多すぎる。
まず1つ目に、世界平和を願っていたのが沙羅のためだったという景和の台詞。世界平和を願うことがなぜ沙羅のためになるのか因果関係が分からないんですよ。「世界平和」と「唯一の肉親である沙羅の幸せ」というそれぞれ別のベクトルの話が強引にこじつけられたようにしか見えなくてすごくモヤモヤします。
ケケラの言うとんだ偽善者だっていうのは本当その通りではあるんだけど。

2つ目に、景和がツムリに願った(叶えさせた)のが「姉ちゃん(沙羅)を蘇らせること」ではなく「誰にも負けない力、世界を守れる力」だったことについて。
沙羅の復活を願っても今のツムリの力では叶えられないっていうのはあり得る話だと思うんですよ。だけどそれは結果論で、「姉ちゃんがいなければ世界平和を願う意味もない」とまで言っていた人間が、姉ちゃんを蘇らせることを差し置いて世界を守れる無敵の力を真っ先に願うっていうのは人の心理としておかしい。普通あれだけ取り乱してるんだったらなおさら姉ちゃんの復活を一番に願うでしょうよ。

3つ目に、景和の怒りの矛先。これは再三言ってる話ではあるんですけど今回に限ってもおかしいところがあり。
まあ百歩譲って前回の道長に対する対応は、目の前で道長に倒された沙羅(ポーンジャマト化)が地面に吸い込まれて消滅していくのを目の当たりにしたことによる衝動的なものだったという苦しいながらも一応の理由が立つにしても、今回大智よりも道長を優先して襲いかかるのはおかしくないですか?次回で大智にもけりをつけに行くっぽいですが、優先順位が違うだろと。
確かに道長も今回はフェーズ2のジャマトだと分かって倒しているので非はある。とはいえ放置し続ければさらに犠牲者が増えるのもまた事実。
だからなおのことパラサイトジャマト騒動の元凶である大智を一刻も早く倒しに行かないといけないのに、なんで一人としてそういう発想にならないのか。しかも当の大智はご丁寧に自分の元へ来るように生中継してるのに。
マジで登場人物にまともな思考回路してる人いないのかなこの作品…
景和が道長に対して「犠牲者を出してるのはお前だろ」と言っているのも的外れだし。犠牲者を出してるのは大智でしょ。フェーズ2になってる時点でもう犠牲者なのよ…

 

さいごに

 ただただ景和への好感度が下がる回でした。序盤の頃はきっと終盤には人間的にもそれなりに成長してるんだろうなと思ってたのに、こんな形になるとは。来週ツムリの女神化に加担するみたいだし、一層酷くなりそう。
そういえばバッファが今回のタイクーンとの戦いでライダー特効の力を使わなかったのはなぜ?

 

 

 

仮面ライダーギーツ第40話「創世Ⅱ:タイクーン覚醒」感想

前回分はこちら。

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ジャマト化した大智

 てっきり人間の大智(本物)とナッジスパロウのIDコアを取り込んで大智に擬態したジャマトの2人がいるもんだと思ってましたが、本物の大智がミニジャマト農家やってたのは意外でした。

大智は元々デザイアグランプリでも全人類の記憶を手に入れることを目的にしていたので、全人類の記憶を求めて行動することは分かるんですけど、今の行動を見てると目的がよく分からない。
「全人類の記憶を宿して新世界のジャマ神になる」と言っていましたが、ジャマ神はそもそもジャマトグランプリの勝者に与えられる称号だから今別に関係ないし、願いを叶えるための創世の女神もいなけりゃそこへアクセスするためのヴィジョンドライバーもない。
そんな中でジャマトパラサイト(?)を起こして、自分もジャマトを補食してジャマト化することに一体何の意味があるんでしょうか?
目的と手段が全然噛み合ってなくて、なんか急遽置かれた形式上の悪役って感じ。


景和の怒りの矛先

 また一段と景和に対する違和感が強くなりました。
今回に関して言えば、沙羅がジャマトになってると知らなかった道長を責めるのは筋違い。沙羅が大智と会っていたことは景和も知っているんだし、ツムリにバックルを要求したときも「姉ちゃんにもしものことがあったら、俺は絶対に許せない」と大智への怒りを露にしていた。そして大智からも「きっと今頃は君のお姉さんはもう手遅れだ」と言われて景和もそれを察してる。ここまで描いてるのに、道長を責めるのはなあ…と思ってしまった。
まあ百歩譲って、目の前で肉親を失ってるから仕方ないという意見も分かります。でもそれだったらわざわざ大智の仕業であることを景和が知っている状況にする必要なくないですか?その辺の事情を知らず道長が意図的にジャマト化した沙羅を倒したと景和が勘違いしたという展開の方がまだ納得できる。
それにこれまでの感想でも書いてきたように、利用されているだけの女神にキレちらかしたり、道長から指摘された自分の願いの矛盾に対して何も説明しなかったりと景和の不可解な言動は今に始まったことではないので正直擁護できないんですよね。闇堕ちありきで無理矢理敷かれたレール感が半端ない。
もう終盤なのにほとんど人間的に成長が見られないキャラなので景和の評価がどんどん落ちていくのは当然ではあるんですけど、序盤は唯一応援できるキャラではあったので悲しいです。

あと沙羅が犠牲になって闇堕ちする様を描くなら、そもそもこんなキャラ復活しまくりの世界観、ましてや主人公サイドに創世の力持ちのキャラがいるような展開にするべきじゃないんですよ。
このせいで沙羅が死んでも(地中に引きずり込まれた状態なので微妙なところですが)、どうせ創世の力で不思議なことが起こって復活するんだろうなとしか思えないから全然緊張感がない。

この景和闇堕ち関連のくだりで唯一少し良かった点を挙げるとするなら、道長が景和に「お前がやったのか」と聞かれたとき、「ああ、俺がやった」と言って黙って殴られたところ。
弁解して余計こじれるくらいなら甘んじて自分が罪を被ろうとする、555の巧と重なる描写でした。道長が全体を通してもっと筋の通ったキャラだったらこのシーンももっとグッときたのかなと思うともったいない。

 
さいごに

 個人的に今気になっているのはケケラとベロバがジットに渡されたブラックカードが何なのかというところ。正直罠だろうなとは思っていますが、ケケラとベロバの物語退場の引き金になったりするのかな。
そして景和は案の定いろいろぶん投げたまま闇堕ちルートに入りましたが、ここまで来るとツムリに対して創世の女神になって姉ちゃんを蘇らせろとか言いそう。

 

 

仮面ライダーギーツ第39話「創世Ⅰ:俺のデザグラ」感想

前回分はこちら。

 

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創世の力の制約

 女神が創世の力を使うには、理想を願う脱落者の心「ギラギラ」が大量に必要で、英寿一人の意志で願いを叶えるには限界があると言っていました。
スエルの台詞からして、恐らく創世の力に覚醒したのはブーストマークⅢレイズバックルを生成したときだと思うんですが、未知の強力バックルの生成とか人の記憶操作はできるのにIDコアのヒビ修復はできないというのは基準が曖昧だなと。他にも、ツムリを現代に残すことができたのであれば、元の時代に戻ろうとしている運営側を残すことだってできたはずでは?と思ってしまう。
ここの設定って前回の感想でも書いた「創世の力持ってたらそれで何でも解決できるじゃん」というツッコミに対する方便だと思うんですが、どういう類いのことができてどういう類いのことができないという基準がかなりフワフワしたままなので、ただの言い訳用に設定を用意したとしか思えないんですよね。


祢音の一人暮らし

 今回いきなり祢音が家を購入して一人暮らしを始めましたが、正直展開が唐突すぎますね。
祢音の抱えている母親との確執の話を進める中であれば一人暮らしを始めるという段階は入ってくるのであれば理解できるんですが、今回はどういうきっかけで一人暮らしをすることになったのかの描写もなくいきなり家を買うところから始まったので何が何やらでした。


ケケラとベロバの願い

 今回ケケラとベロバの願いが明かされましたが、それぞれ「理想の笑いを得るまでこの世界に存在できる権利」「理想の不幸を見るまで、この世界に存在できる権利」というグランドエンドで消えないための願いでした。
願いの内容が「自分自身が何かを成し遂げたい」系の願いではないあたりあくまで傍観者という姿勢は変える気がないようですが、なんでわざわざ条件付きにしたんですかね。言葉通りとるならば、自分が満足できる笑いや不幸を見ることができたときには存在できなくなって消滅してしまう気がするんですが。
もしかしたら本当に消える気なのかもしれないけど、未来人の考えることはわからんですね。

 

ミニジャマト農家

 雰囲気変わりすぎてて一瞬誰かと思いましたが、大智が細々とミニジャマトを生産していました。
次回予告に普通に人間の姿をした大智もいたので、このミニジャマトを育てていた大智は恐らくベロバが回収したIDコアを餌に育てられたジャマトが擬態したものですかね。
だとしたらベロバは何のためにこんな行動させてるのかは謎ですが。

 

さいごに

 今回のサブタイにもなっていた、英寿のいう「俺のデザグラ」ってなんなんでしょうね。英寿が求める世界を叶えるためにジャマトを倒していくって別にデザグラでもなんでもない気がするんですが…。
次回はずっと不遇続きだった景和が覚醒するらしいですが、創世の女神やたら敵視問題や自分の願いの矛盾問題が全然解決してないのに大丈夫なのかという思いしかないです。

 

 

 

 

仮面ライダーギーツ第38話「慕情F:九尾の白狐!」感想

前回分はこちら。

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ニラムが謀反を起こした理由

 今回ニラムが急にスエルに盾突きサマスに撃たれて退場しましたが、ここに来て彼はなぜ急にいいやつムーブをしだしたのかが理解できませんでした。
「ミツメを創世の女神として利用し、挙げ句ツムリを後継者にしたことをリアルと言えるのか」とスエルに言った点についても、後者はともかく前者はそもそもそれを知った上でデザイアグランプリを運営していたんじゃないのかと。あたかも今初めて知ったかのような言い方をしているのは違和感を覚えます。なんか散り際に味方っぽいムーブすれば人気出るんだろみたいな薄っぺらい思惑が見えて嫌でした。


IDコア争奪戦の意味

 先週の感想でも書きましたが、案の定IDコア集めはうやむやにされて終わりましたね。もうどうせこうなるんだったらわざわざやる意味ないんですよ。しかもこういう展開初めてじゃないですし。煽るだけ煽った展開しといてうやむやになりました~って流れ多すぎるんですよねギーツ。映画とかの予告詐欺と同じだし、何より引き出しが少なすぎる。


ミツメの声と姿

 英寿が長年待ち望んだ母親との再会という、曲がりなりにも重要なシーンなのに、母親の声が吹き替えなのはなんでなんだ…声やってる寺崎さんがそのままミツメの人間体も演じるのじゃダメだったんですかあれは…。
今回ミツメ役の人間体を演じた井咲さんがどうこうという訳じゃなく、口を開いているのに発している声と動きが合ってなくて、そもそも声と人間体の演者を別々の人に演じさせるのが見せ方として違和感でしかなかった。

あとこれも以前どこかで書いた気がしますが、これだけ最初の親であるミツメへの思いを描いている一方で、現世の浮世英寿の両親に対しての描写が皆無というのが不気味というか薄情というか。まるで現世の両親は本当の親じゃないといわんばかりのスルーぶり。

百歩譲ってミツメに対して歴代の親の中でも特別な感情を抱くのは分かりますが、せめて「今の両親にも感謝してるけど自分の最初の母親に会いたい」っていう素振りくらい見せないと却って不自然でしょ。
英寿周りの話の根幹が家族と関係なかったり、輪廻転生する設定じゃなかったりしたならここまでの違和感は感じなかったと思うんですけど、こういう設定の話だとどうしても引っ掛かるところです。

 

創世の力

 今回で、(力がどの程度制御できるのかはともかく)英寿もツムリも創世の力というトンデモ能力を得ていることが発覚してしまいました。これはすなわち、今後何が起こっても全て創世の力のせいにできてしまういわばデウスエクスマキナな訳で。

これまでもヴィジョンドライバー2本さえ手に入れれば創世の女神にアクセスしてやりたい放題ではありましたが、そのヴィジョンドライバー2本入手するというのが一応のハードルにはなっていました。
しかし、自由意志で動ける登場人物自身が創世の女神相当の能力を得てしまった以上、特定の道具を必要とするという制約もなくなったということに。


こうなると、主人公が何でも実現可能な能力持ってるんだから、いくら人が死のうが、物が壊れようがどうとでもなってしまうので、命や物の重みがこれまでより一層軽くなってしまった。
もしこの先ピンチの状況を作るなら、ツムリが敵に拐われて後継ぎの創世の女神となって英寿と創世の力のチート合戦するくらいですかね。そうなったら英寿とツムリ以外は蚊帳の外になるけど、見ていて楽しいんだろうかそれは…。まあ現時点では妄想の域を出ない話ではありますが。

 

さいごに

 もう運営も撤退したはずなのに、なぜか次回でまたデザグラが開催されてますね。
それと英寿が今回ミツメと誰もが幸せになれる世界を作ると約束したことで、いよいよ景和の存在意義がなくなってしまうけど大丈夫…?
ただでさえ慕情編も景和はろくに見せ場もなく、前回の感想に書いた創世の女神に対する態度や自身の願いの矛盾についての回答すら出していないのに。

 

 

 

仮面ライダーギーツ第37話「慕情Ⅴ:純白の破壊」感想

前回分はこちら。

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願いのおかわり

 ベロバとケケラがヴィジョンドライバーを返したのは、スエルの怒りに触れてゲートを閉じられてグランドエンドで消滅したくないからという理由でしたが、まるで制限時間間際のバイキングかのように創世の女神に追加のお願いをしてるのはスエルの怒りを買わないんだろうか。というか、そうポンポン願いを叶えられるだけのエネルギー(幸せ)はどこから集まってるの?願いを叶えるために犠牲者の幸せが必要だという割に、ポンポン願いを叶えるもんだから実に都合のいいふわふわした設定だなあと感じてしまう。

 

IDコア集めの行方

 トップ同点が2名のためにプレイヤー同士の争奪戦という形でサドンデスに移行。結局時間切れで景和が生き残って沙羅の分のIDコアを引き継いだことでトップ同点2名という構図は変わらず。なんかまたこれもうやむやになりそうですね。
仮にまたサドンデス続行で決着つけるとしても、景和がIDコアの所持数で勝つには英寿が持ってる分のIDコアを手に入れるしか道はない。英寿は運営と戦っててそれどころじゃないし、何かあるとすれば前述のベロバとケケラが追加で叶えた願いの影響で状況が変わるくらいか。
ともあれ、キツネ狩りにしてもデザスターにしてもこれにしても、これ最後どうなるんだろうっていう展開に限って最後までけりつけずにうやむやにする流れ繰り返すの本当やめてほしい。

一方今回のサドンデスを経て、祢音も沙羅もIDコアを砕かれたことでもう二度と仮面ライダーには変身できなくなった訳ですが、もはやこのルールすらなかったことにされるんじゃないかと思っていたり。沙羅はともかく祢音が今後一切変身しないというのは考えにくいし。
ギーツのことだからまたちゃぶ台返ししてルールごと塗り替えるんだろうなあと思うとなんか悲しくなる。


女神を敵視し続ける景和

 今回一番引っ掛かったのは、景和の態度について。景和の願いが退場者や犠牲者を救うことだということ自体は理解できるんです。
しかし、
(1)創世の女神に対する異様な敵対心
(2)景和の願いを叶えても他の犠牲者が出ることから目を背けていること
の2点についてはどうも理解できなくて。
まず(1)について、景和は創世の女神に対してまるで彼女が悪逆無道の限りをつくしたような口振りで話してますが、景和視点でそう断定できる根拠ってどこにあるんですかね?これが「創世の女神も運営もどっちも悪い!」みたいな感じだったら多少分からなくもないんですけど、運営に対しては何も言及せず創世の女神だけを目の敵にしているのはあまりに視野が狭すぎではと思ってしまう。
(2)についても、今回の道長との会話で「そんなことをしても他の犠牲者が出るだけ」とか「理想を願えば別の不幸を生むだけ」と言われているのに、それに対するアンサーがなく「幸せを願って何が悪い」と開き直っている。
その上ウィンから英寿誕生の経緯を聞いたときに「女神の力を利用してシステムを作り上げたのはデザグラの運営だ。女神に罪はない」と言われても景和の態度は変わらない。
なんか景和はどんどんおつむ足りないキャラになっていってて目も当てられないです。デザスター編で祢音が騙そうとしたときは割と頭切れてたのに…今の景和を見てるとまるで去年の大二を見ているようでなんとも言えない気持ちになる。制作陣は景和をどういうキャラにしたいのか…

 

さいごに

 ブーストマークⅢバックルが「そのとき不思議なことが起こった」で無から生まれたのはなあ…
そもそもなんで唐突に生まれたのかも気になるところですが、せめて崩壊した創世の女神の破片から生まれるとかもう少しやりようはあっただろうと思うんですよね。

 

 

 

仮面ライダーギーツ第36話「慕情Ⅳ:かりそめの共闘」感想

前回分はこちら

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退場の扱い

 今回英寿と道長の会話で、ジャマトに殺されたら命も失うという意味合いの台詞がありました。
デザイアロワイヤルに入ってからはどんな形であれIDコアを壊されて退場しても、ペナルティは二度と仮面ライダーに変身できなくなるだけで退場者は死なないルールなのだと思っていましたが、上記の会話を加味するとどうやらIDコアをジャマトに破壊された場合に関しては以前のような退場と同じく退場者は死亡になる模様。
なぜそういうルール変更がされているのか特段理由は用意されてなさそうなので、ご都合展開だなと思ってしまいますね個人的には。


滅びる農園の主(擬態)

 今回あっさり退場してしまったのを見ると、アルキメデル(に擬態した古代魚ジャマト。以下古代魚ジャマトと記載)をここまで生き延びさせる理由はなかったなというのが正直な感想。道長がジャマ神になって得た力が仮面ライダー特効であることを今回の戦闘で示したので意味はあったと言う見方もあるかもしれませんが、それは別に古代魚ジャマトじゃなくてもできる役割な訳で。
とはいえ、あの時点でジャマト内最大戦力は恐らく古代魚ジャマトだったのも事実なので、IDコアを狙ってバッファと戦いバッファの力はあくまで仮面ライダー特効であることを示すところまではまだ自然な流れだったと思います。
ただその後、1対2とはいえああもあっさり倒されるのはちょっと…アルキメデルという幹部級のキャラを作って、その彼を丸ごと捕食した古代魚ジャマトはさぞ強くなったのかと思いきや結局捕食前と大差ない展開で倒されるのを見ると、アルキメデルの存在意義はどこにあったのか分からなくなってしまいました。

せめて道長を退場まで行かずとも変身解除・一時戦線離脱させるくらいの強さを見せてから倒されていればまだ納得できたんですけど。

 

ポンチッチ正体バレ

 今回景和がデザイアロワイヤルに参加していることが沙羅にバレましたが、思ったより早かったですね。まあ長引かせておくと前回の感想でも書いた通りIDコア集めのランキング発表でバレるというしょうもないバレ方になっちゃうのでこのタイミングしかなかったのは事実なんですが。(そもそもこの正体隠すくだりをやる必要があったのかは置いといて)
とりあえず、沙羅のピンチで姿を隠している場合じゃなくなって目の前で変身して助ける王道の形でのバレ方だったのでそこは少し安心しました。


さいごに

 ここに来てグランドエンドというワードや、ゲートを通れずにこの世界に取り残されたらサポーターたちも消滅するという新たな設定が生えてきましたね。
 ケケラも既に景和は復活したのに、ジャマトの復活を餌にして古代魚ジャマトに沙羅を倒すようベロバとともにけしかけていたので、景和が仮面ライダー(プレイヤー)としての強さを発揮する様を見られるなら他はどうでもいいというスタンスは本心っぽいですね。
それにしても、大切な人が死ねば景和は強くなるというのはなかなかサイコ入ってますが。

 

 

 

 

仮面ライダーギーツ第35話「慕情Ⅲ:姉の願い 弟の願い」感想

前回分はこちら。

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沙羅のサポーター

 てっきり景和は沙羅から事情を聞く感じになるのかと思ったら、沙羅自身は景和がデザイアロワイヤルに参加していることに気づいていないのはちょっと驚きました。ケケラに対しても、沙羅が仮面ライダーになったことについて最初は糾弾したものの、沙羅自身が「景和を危険な目に遭わせたくない」と言ってデザイアロワイヤルに乗り気になったことを告げるとそれ以上問い詰めることはしませんでしたね。まあ問い詰めたところで状況が変わる訳ではないのはそうなんだけど。
結局景和は「姉ちゃんの思いを無碍にしたくない」という思いから、デザイアロワイヤルに参加してるのを隠しつつ、IDコア集めのミッションで沙羅の護衛として動いてました。景和がポンチッチにアテレコしてる姿はまるで眠りの小五郎推理ショーのときのコナンのよう。というか景和は正体隠そうとしてるけど、今のミッションでIDコア所持数ランキングの一覧が出るんだからすぐバレるのでは?
あとニンジャフォームに変身した後唐突に謎の透明マント的なアイテムを取り出してたけどあれはどこから持ってきたのか謎。ニンジャフォームの武器の1つって訳でもなさそうだし、仮にそうだとしたらこれまでも活かせる状況は何かしらあっただろうに使わなかった理由がない。

 

舌切り雀の末路

 英寿に共闘を持ちかけるも企みを見透かされ失敗。その後IDコアを手土産に祢音と沙羅との共闘を持ちかけ、道長に彼女らを始末するよう仕向けるも失敗。なんか過去決勝に残ってた割には頭脳戦でも失敗続きですよね、大智。
最終的にはライダー特効持ちのバッファにやられる訳ですが、あんな頭脳派キャラとして描いておきながら、最後道長と鉢合わせても撤退せずに正面から戦った理由がよく分からなかったです。自分の願いを叶えることを何よりも優先するなら、あそこは逃げる以外選択肢はないはず。ましてや前回はすぐ撤退していただけに余計なぜ今回はそうしなかったのかが理解できなかった。こういうところにご都合主義感を感じてしまうんですよね…これをやるなら逃げ場を完全になくした上で必然的に戦わざるを得ない状況にしてからやるべきだった。
中の人的にはまだオールアップしていないようなのと、「これで終わりだと思うな!」という捨てゼリフ、アルキメデル(古代魚ジャマト)に回収されたナッジスパロウのIDコアから、ジャマトに人格コピーされた大智がまた立ちはだかる可能性はありそう。ジャマトならバッファのライダー特効効かないですし。

 

さいごに

 今回ニラムとウィンがしれっとスエルの権限で復活していることに正直釈然としていません。前にも似たようなこと書いた気がするけどこれやり出したらもう何やっても言ったもん勝ちなんですよ。脱落しても退場してもどうせすぐ復活すると思われて全く緊張感がなくなる。
IDコア集めに関しては、今のところ大智から手に入れた分があるので沙羅が現状ランキング1位ですが、英寿を筆頭に化かされて奪われる可能性は十分ある。
まあ話の展開的には、終盤に向けてこれ以上デザイアロワイヤル(グランプリ)に巻き込まないために、沙羅をここで比較的安全な形で脱落させるのが妥当なところでしょうか。

 

 

仮面ライダーギーツ第34話「慕情Ⅱ:ギーツの矛先」感想

前回分はこちら。

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景和復活の取引

 ベロバと結託して景和を復活させたケケラ。景和を復活させるためにはベロバが持っているヴィジョンドライバーが必要なので、手っ取り早く復活させるにはベロバが興味を示すような下衆な展開を提案しないといけないのは分かるんですけど、そもそも第32話ラスト時点で道長が持っていたはずのヴィジョンドライバーがなぜまたベロバの元にあるんですかね?道長からしたら特にベロバに渡す理由もないしすごくモヤモヤする。こういうところが雑なんですよね…

まあそれはさておき、ケケラ自身がこの下衆な展開を望んでいたかどうかは別にしても、推しを復活させるためなら手段は選ばないという意味では彼も他の未来人と何ら変わらないんだなというのは今回の描写を見ていて感じました。
次回辺りで景和が沙羅から事の経緯を聞いてケケラにぶちキレる展開はありそう。「あのまま蘇らなかった方が良かったのか?」とケケラに返されて言い返せなくなりそうですが。


デザイアロワイヤルでの願い

 英寿、景和、祢音とそれぞれがデザイアロワイヤルでの戦いへと身を投じることになった訳ですが、その願い絡みで気になるところがあって。
まず、英寿の願いは「デザグラのない世界」。散々本人の意思を蔑ろにして利用されてきた創世の女神を解放したいという思いは理解できるので、これ自体には特に違和感はありません。
(ここまで現代の英寿の親に関する話が一切出てこず終始最初の母親一辺倒なのはどうなのとは思いますが、また別の話なので一旦置いておきます)

次に景和。景和は「まだ救えてない人達がいる」「女神が犯してきた罪を女神自身に償ってもらう必要がある」と言っていたので、これまで願っていた「退場した全ての人たちが蘇った世界」と基本的に願いは変わっていないと思われます。
しかし、願いを叶え世界を作り替える代償として犠牲者の幸せや存在そのものを消費することを今は景和も知っている。それでもなおデザイアロワイヤル存続派になるのはなぜなのか、退場者を蘇らせるために新たな犠牲者を出す矛盾に対してどう考えているのかが現状見えてこないのがすごく引っ掛かります。
また、やたらと創世の女神そのものを敵視してるのにも違和感。景和視点で見ても創世の女神が全ての元凶だというのは大智から得た疑惑レベルの情報でしかないのに、まるで決定事項かのように話すことに説得力がないんですよ。百歩譲って運営にも同じくらいをぶつけているならともかくそういう訳でもないし。

そして祢音。今回キューンとの会話で「祢音TVのファンを裏切りたくないからデザグラがなくなって欲しくない」と言って、「世界中が鞍馬祢音を忘れた世界」を望んでいました。正直個人的にこの理屈がさっぱり分かりませんでした。
ファンに心配をかけさせなくて済むからと言っていましたが、それってただの責任転嫁では?引退配信するなり何なり自分でとれる手段はある訳で。
これも結局本当の愛を願っていたときと同じで、そもそもデザイアグランプリの願いとして願わなければいけないものというより自分の力でどうにかしていくべきもので、他力本願なだけにしか見えないんですよね。
何を願おうが自由といえばそれまでですが、じゃあそのキャラに感情移入できるのか、応援したくなるのかというと答えはNoなんですよ。
もうストーリーも後半に入ってるのに人間的な成長が見られないのはなかなかキツい。


祢音という人物の描き方

 祢音と沙羅が大智と対面したシーンで、個人的に祢音の株が下がったところがありました。
具体的に何かというと、祢音が大智のことを沙羅に伝えるときに祢音自身がデザスター編でしたことは完全に棚上げして大智を悪者扱いしていたこと。
ここで大智を悪者扱いするのであれば、デザスター編で景和を騙してたのは祢音も同じじゃないの?
もしデザスター編での祢音の行動はルールに則ってやっていた正当な行為だというのであればそれは大智も同じなので、どちらにしても大智だけを悪く言う理由にはならないんですよね。だから沙羅には以前戦った相手だということだけ言えば良かった。
しかも大智は祢音がデザスター編でしたことは知らないので、あの場で祢音に突っ込める人間がいないのもまた酷い。
こういうの見ると祢音がすごく性格悪く映って何とも言えない気持ちになってしまいます。
祢音を性格の悪いキャラとして描きたいならこれで良いんですよ。ギーツのキャラで言えばベロバがこういうことをやるなら分かる。だけど善玉のヒロインである祢音にこういうことをさせるのはちょっとどうかと思いますね。前述のデザイアロワイヤルの願いのところでもそうなんですけど、祢音をどういうキャラクターとして描きたいのかが分からない。


さいごに

 ジャマトグランプリのときもそうだったんですけど、ヴィジョンドライバーを奪えば済む話で律儀にゲームに従う理由はないのに、なぜずっとプレイヤーもそれに従っているのが理解できません。
前述のベロバがヴィジョンドライバーをなぜか持っていた件も然り、やりたい展開のために無理矢理キャラを動かしてる感を強く感じてしまうのは何とかしてほしいですね。

 

 

 

仮面ライダーギーツ第33話「慕情Ⅰ:バッファ無双!」感想

前回分はこちら。

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チラミの動向

 対仮面ライダー最強の力を得たバッファにプレイヤーがどう対抗するかワクワクするからという理由でツムリに仮面ライダーを集めさせたチラミ。ショーが盛り上がれば、そしてバッファを倒してヴィジョンドライバーを取り戻せれば人の命はどうでもいいというスタンス。
しかしその手段をとるならなんでヴィジョンドライバーを奪われた後すぐにやらなかったのかが甚だ疑問。第27話では生身でのこのこジャマト陣営のアジトに乗り込んで変身に必要な指紋を盗られていましたが、そんなことをしている暇があるのなら、少しでも戦力を増やしてた方がまだ勝てる望みあったのでは?と思ってしまう。

まあそれはそれとして、チラミにほっぺた押さえられて怒ってるツムリは正直可愛かった笑

 

SPコンビの参戦

 今回再び仮面ライダーとして選ばれた(本編中の選定描写としては初)ベンとジョン。ランサーとガルンという仮面ライダーの名前まで与えられているのに、バッファに瞬殺されて変身後の姿すら出ずにお役御免なのはあまりに酷い。同じ瞬殺されたライダーでもグルービー(今回出てた犬のライダー)は変身後の姿出てたんだしもう少しやりようはあったんじゃないかと思います。
唯一の救いとしては、ベンとジョンの変身ポーズが格好良かったのだけは個人的に好きなポイントでした。

 

IDコア破壊時のルール

 今回のエンドクレジットで、IDコアを破壊されたら二度と仮面ライダーに変身できないと言っていましたが、今までIDコアを破壊されたら退場扱いじゃなかったでしたっけ?
その認識が間違ってなければ、道長は罪なき人間(仮面ライダーに選ばれたとはいえ)を殺していることになる。デザイアグランプリを潰したいならプレイヤーではなく運営を倒さなければ意味がないのは分かっているはず。それなのになぜこんな行動に出るのか理解に苦しみます。運営を倒そうとしているところを別のライダーに妨害されたとかならまだ分かりますが。
もし上記認識が違っていてデザイアロワイヤルに関してはIDコアの破壊が脱落扱いとなるルールなのだとしても道長がそれを知る由はないですし、デザイアロワイヤルが開幕したのは今回ラストのはず。だから道長が「IDコア破壊=仮面ライダーになれなくなるだけ」というのを知っているのに無理がある。
なんかこういうのも結局後出しジャンケン的な話というか。既出のロジックで辻褄が合わなくなると、後付け設定を出して無理矢理話を進める。それをしだすと本当に何でもありになるからわざわざルールを提示している意味がなくなるんですよね。
少なくとも個人的には、提示されたルールの範囲内でどういった手で窮地を切り抜けていくのかというところにこそ面白さを出ると思っているので、「そのとき不思議なことが起こった!」的なことを乱発されるとただ興醒めでしかないんですよね。

 

ヴィジョンドライバーの返還理由

 道長がデザイア神殿に乗り込んだシーンで、なぜ道長がヴィジョンドライバーをチラミに返したのかが全然理解できませんでした…舐めプ以外の何物でもないと思うんですけどあれ。残ったライダーを自分の手で潰したいからだとしても理由が弱い。ヴィジョンドライバーを所持していない時点でライダーに変身できないんだからライダー狩りとしては戦う必要ないし、運営を潰すのであれば変身してるかどうかは関係ないでしょ。それにそんな正々堂々を望むような人間なら前回みたいな不意打ちで漁夫の利を得るようなしないでしょうし。

また、道長のジャマト化がしれっと治っていたり、フィーバーのスロットで確定ゾンビなのは漁夫の利で叶えた願いの結果なんでしょうか。前者に関してはあれだけ意味深な描写しといて結局なんでもありませんでしたってのは肩透かし感がすごいですが…

 

さいごに

 英寿が復活した理由が謎ですが、ツムリが創世の女神の力に覚醒したっぽい感じだったのでそこは関係ありそうですね。さすがに次回でこの辺りは説明されるものだと思ってますが果たして…