ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーガッチャード第34話「オンリーワン!すべての道はゴージャスに通ず」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 


ウェイクアップ3

 前回は妨害されて未遂に終わったからまだ良かったんですけど、今回サイゲツの変身したダークキバが発動したウェイクアップ3(キングスワールドエンド)には正直もやっとするところがあり。
いくらハンドレッドが複製したアイテムで変身したライダーの力がオリジナルより劣化したものであるとはいえ、元が世界を崩壊させるレベルの技なのに、ただの直線型の光線攻撃でしかなかったのはさすがに…これだったら前回の未遂のまま終わってた方がまだ良かった。


カグヤの不器用さ

 宝太郎に「勝手に俺の友達(ライドケミーカード)に触らないでよ」と言われたときにカグヤが「ゴージャスが嫌ならそう言えばいい」と拗ねている理由が分かりませんでした。(宝太郎がこのときホッパー1にだけ声をかけてスチームライナーはスルーだったのも気になりますが)
バトラーからカグヤは不器用だと語られはしたもののその言葉だけで、「どういう真意と言動から来る不器用さなのか」といったところが読み取れない。
例えば、カグヤが敵との戦いに向かおうとするときに宝太郎が一緒に行こうとするシチュエーションがあったと仮定します。ここでカグヤとしては宝太郎を危険に巻き込みたくないという思いがある中で、実際には宝太郎に「お前は足手まといだからついてくるな」と言った場合は、カグヤが宝太郎を危険から遠ざけるために本心とは違う形でその目的を果たそうとしていることが見てとれるので、カグヤは不器用であると言えるでしょう。
しかし今回のカグヤの場合は、上記の例のような因果関係が見て取れず、バトラーが語った不器用という言葉だけが独り歩きしている。これだとただカグヤが癇癪を起こしたようにしか見えなくて、結果的に彼の人としての魅力を下げている気がします。ゴージャスさを売りにしているキャラなのに器の小ささが目立ってしまう。
またその後宝太郎とカグヤが和解するくだりがありますが、レジェンドがアークワンと戦っているところにガッチャードが割り込んだ直後、和解のシーンを撮るためだけに変身解除したのがあまりに不自然でした。まだアークワンを倒した訳じゃないのに。前回のラケシスとスパナもそうだけど、撮りたい画を作り出すためにそこまでの展開が雑すぎる。


さいごに

 前回宝太郎がタソガレに「人間とケミーの絆の力が、借り物のお前の力に負けてたまるもんか」と言ってましたが、歴代ライダーの力を借りているレジェンドだってやってることはほぼ変わらないので、レジェンドの活躍を見せるのにこの台詞を言わせる必要があったのか甚だ疑問。そもそもガッチャードだってケミーの力の借り物じゃないかという話だし。
あとりんねやスパナはなんで戦わないの…?加治木もまた知らぬ間に記憶を消されてるし、前回の仮面ライダーの正体知る展開やる意味なかったでしょ。