ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーギーツ第47話「創世Ⅸ:ホンモノの仮面ライダー」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

大智の味方ムーブ

 大智は景和とケケラの戦いに割って入って景和の助太刀してましたが、どの面下げて味方ムーブしてるんですかね。
そもそも大智が沙羅たち多くの人間をジャマト化させたジャマトパラサイトを引き起こしてた癖に「彼女(沙羅)を傷つけるな」とかちゃんちゃらおかしい話で。
仮面ライダータイクーン以外いない状況で、ジャマトはライダーじゃないから変身できて共闘できるぜ熱いだろっていう展開をやりたいだけで、そのためにストーリーの整合性とか無視して強引にキャラを動かしてるから、何やってるのこいつとしか思えない。

それに、創世の力による世界リセットがあるせいで通常であれば取り返しのつかない行動をしているキャラたちが軒並み無罪放免みたいな扱いになってるのすごく納得いかないんですよね。これは景和も道長もそうなんだけど、彼らは何も悪行をしていない人たちと同様に「幸せになれる権利がある人」にカウントされるべき人なのか?と。「人の心が残っている=幸せになる権利がある」ではないでしょ。結局景和も大智も同じ穴の狢としか思えない。


ジットの変身

 ジットが今回初めて仮面ライダーリガドに変身しましたが、なんで今までずっと変身せず生身で警棒使って戦ってたんですかね?一刻も早くグランドエンドを完遂するのが目的で出てきたのに、出し惜しみする理由なくない?変身したかと思えばギーツⅨに割とあっさりやられてるし。出す意味あったのかすら謎なレベル。

 

タイクーンvsケケラ

 景和がブジンソード使わずにニンジャで舐めプする理由が分かりませんでした。例えばブジンソードに変身するのにリスクがあるならともかく、そういう事情もない上に今回は一般人の人質がいるんだからなおさらブジンソードを使わない理由はないはず。
事実、結果的には人質も助かったものの大智製のポーンジャマトじゃなかったら詰んでた訳だし、このことを予め景和が知っていたとしてもそれはニンジャフォームで舐めプする理由にはならない。ニンジャフォームにこだわった割に最終的にはブジンソード使ってるし、使ったら使ったですぐ決着したし何なのこれ。
また、景和はケケラに「人間の力なめんなよ」って言ってましたが、状況をひっくり返せたのは大智がジャマト育成してたことによる棚ぼたでしかないからこの台詞もあまりしっくり来ない。


ケケラもケケラで、景和がブジンソードを持っていることは知ってる訳だから、景和がニンジャフォームで来たら「本気で来い桜井景和!」ってなると思うんですけどね。
それに結局ケケラは何がしたかったのかよく分からずじまいでした。景和に反旗を翻されたことに激昂して、人質まで使って景和を殺そうとするのかと思ったら、ブジンソードに負けて最期はあっぱれ桜井景和とか言い出すし。

 

さいごに

 今回ケケラも言っていた幸せの総量は決まっているという話と、英寿の掲げる誰もが幸せになれる世界を実現するという話は相反するものな訳ですが、英寿は誰もが幸せになれる世界を創ると口では言うものの、じゃあそれを実現するために具体的に何をしているの?というところが全然見えてこないんですよね。
なんかみんな(数人)で英寿を信じれば理屈は無視して願いは叶うみたいな宗教じみた展開で片付けられそうな気しかしなくてもうね…英寿の女神化も共鳴とかいうご都合展開で解決するし。

景和も、世界平和の願いを本当に叶えようとして大したもんだって英寿に言われてたけど、正直どこの話を指しているのかがよく分かりませんでした。世界平和を願うこと自体は序盤からやってたし、今回ケケラに唆されてもデザイアカードに願わなかった(自力で叶えようとしている)ことを指していたとしても、別に世界平和に向けて具体的な行動を起こしている訳でもない。
いずれにしても、大したもんだと言われるような要素は何もなくて、ただ良い話風に見せてるだけ。あくまで風でしかない。