ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーギーツ第46話「創世Ⅷ:さよなら、ミッチー」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 


改心した景和

 景和がなぜあれで改心したのかが正直よく分からないですね。
ツムリを利用することは運営と同罪だと言えば「デザグラで失ったものをデザグラで取り返すことの何が悪い」と反論、ケケラやベロバ、ジットの口車に乗せられていることを指摘すれば「黙れ!」と一蹴、ギーツに元の世界に戻してもらって沙羅を助ける方法があると言えば「俺の家族は俺が救う」と言って聞かない。
そんな態度をとっていた人が、道長は沙羅を救うために命張って頑張ってるとか、罪を憎んで人を憎まずが大事だと説教したらコロッと改心するのは腑に落ちない。
景和が闇堕ち期間でしでかしたことも創世の力の世界リセットで何事もなかったかのようになっていて、道長にごめんなさいするだけでしれっと味方に戻ってるのもすごく釈然としません。

 

英寿の創世の力

 創世編に入ってからの英寿はずっと、誰もが幸せになれる世界を創るとか言ってるんですけど、そうは言いつつもそこに向かって自分から具体的に何か行動を起こしてる様子が全然見えないんですよね。白英寿になったことでツムリの創世の力も得たんだから、誰もが幸せになれる世界を創ればいいのでは?
なんで知恵の樹の件を解決した世界じゃなくてただ元の世界に戻しただけなのか意味不明だし、創世の力を行使することで体が拘束される代償もなんで英寿だけ起きるのかよく分からない。後付けで都合の良い設定生やしすぎなんですよね。

 

バッファvsベロバ

 道長とベロバの決着が今回の話のメインどころだったと思いますが、個人的にモヤモヤするところだらけでした。

www.kamen-rider-official.com

上記公式サイト曰く、ジャマ神特典のライダー特効は今回のバッファvsベロバで奇跡の復活()をしたらしいんですけど、道長がこの能力を失ったなんて描写ありましたっけ?
これ関連の描写は第40話のポーンジャマトと戦っている道長(バッファ)とベロバの会話で、

ベロバ「あれ~?あんたが手に入れたライダーをぶっ潰す力はどうしたの?」
バッファ「もう俺には必要ない!今の敵は、ハァッ!お前とジャマトだからな。」

というやりとりがあっただけのはず。少なくともこのやりとりからではライダー特効の能力があの時点で必要ないという道長の台詞があっただけで、その能力を捨てたみたいなことは言っていない。
そもそもアイテムみたいに目に見えるものじゃなく実体のない能力なのに、個人の意思で捨てるも何もないだろと思うんですけどね。

なんか通常のバッファ(ゾンビフォーム)のスペックじゃライダーベロバにもプレミアムベロバにも勝てないから、ジャマ神特典で勝たせるために話の都合でライダーベロバにさせられた感がすごく強くて嫌でした。公式サイトには使い慣れているからライダーベロバになったみたいなニュアンスのこと書いてありますが、ライダーベロバの出番なんて今回以外だと初登場時の一度きりだし、なんならプレミアムベロバの方が変身回数多いだろという。典型的なご都合展開で、なんのためのプレミアムなのか分からない。


さいごに

 今回の景和の改心とか、ツムリの涙から簡単に複製できる黒ツムリとか見てても、ギーツの世界って命の扱いが軽すぎるなと改めて思いました。結局誰かが死んでも創世の力で戻せば良いじゃんになってしまうから全然緊迫感を感じないし、全てが話を引き延ばすためだけにあるような舞台装置的なものになってて、行き詰まったら世界リセットさせてうやむやにする。
なんかもうこの様子だと大智すらもなあなあで許されるんじゃないかという感じすらしてくる。
来週が休みなのであと3回ですが、どう終わらせる気なんですかね。