ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーギーツ第41話「創世Ⅲ:漆黒の将軍」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

父親との面会

 今回祢音が自分を再び仮面ライダーにしてもらえるかもと期待して逮捕された父親に面会に行きましたが、できないと言われるや否や可哀想な人と言い放って立ち去るのはなかなか薄情だなと。
祢音パパも彼は彼で、総帥なのに誰も面会に来ないとぼやいてて笑ってしまいました笑 どれだけ人望ないんだよ…


景和の闇堕ち

 今回はこの話題につきますね。率直に言うと引っ掛かる点が多すぎる。
まず1つ目に、世界平和を願っていたのが沙羅のためだったという景和の台詞。世界平和を願うことがなぜ沙羅のためになるのか因果関係が分からないんですよ。「世界平和」と「唯一の肉親である沙羅の幸せ」というそれぞれ別のベクトルの話が強引にこじつけられたようにしか見えなくてすごくモヤモヤします。
ケケラの言うとんだ偽善者だっていうのは本当その通りではあるんだけど。

2つ目に、景和がツムリに願った(叶えさせた)のが「姉ちゃん(沙羅)を蘇らせること」ではなく「誰にも負けない力、世界を守れる力」だったことについて。
沙羅の復活を願っても今のツムリの力では叶えられないっていうのはあり得る話だと思うんですよ。だけどそれは結果論で、「姉ちゃんがいなければ世界平和を願う意味もない」とまで言っていた人間が、姉ちゃんを蘇らせることを差し置いて世界を守れる無敵の力を真っ先に願うっていうのは人の心理としておかしい。普通あれだけ取り乱してるんだったらなおさら姉ちゃんの復活を一番に願うでしょうよ。

3つ目に、景和の怒りの矛先。これは再三言ってる話ではあるんですけど今回に限ってもおかしいところがあり。
まあ百歩譲って前回の道長に対する対応は、目の前で道長に倒された沙羅(ポーンジャマト化)が地面に吸い込まれて消滅していくのを目の当たりにしたことによる衝動的なものだったという苦しいながらも一応の理由が立つにしても、今回大智よりも道長を優先して襲いかかるのはおかしくないですか?次回で大智にもけりをつけに行くっぽいですが、優先順位が違うだろと。
確かに道長も今回はフェーズ2のジャマトだと分かって倒しているので非はある。とはいえ放置し続ければさらに犠牲者が増えるのもまた事実。
だからなおのことパラサイトジャマト騒動の元凶である大智を一刻も早く倒しに行かないといけないのに、なんで一人としてそういう発想にならないのか。しかも当の大智はご丁寧に自分の元へ来るように生中継してるのに。
マジで登場人物にまともな思考回路してる人いないのかなこの作品…
景和が道長に対して「犠牲者を出してるのはお前だろ」と言っているのも的外れだし。犠牲者を出してるのは大智でしょ。フェーズ2になってる時点でもう犠牲者なのよ…

 

さいごに

 ただただ景和への好感度が下がる回でした。序盤の頃はきっと終盤には人間的にもそれなりに成長してるんだろうなと思ってたのに、こんな形になるとは。来週ツムリの女神化に加担するみたいだし、一層酷くなりそう。
そういえばバッファが今回のタイクーンとの戦いでライダー特効の力を使わなかったのはなぜ?