ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーリバイス第26話「対決!決別!?闇と光の結末」感想

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白波純平としての過去

 ぶーさんの話聞いてると、ずっと売れない動画配信者やってる父ちゃんを許したくなっちゃう母ちゃんの気持ちが初めて理解できた気がする。
命を救うためだから仕方ない部分もあるとはいえ狩崎父にギフの細胞を埋め込まれたことで、ひたすら実験の玩具にされた挙げ句実験で生まれた不完全な悪魔の処理をさせられるために仮面ライダーベイルとして戦わされる。そんな日々が続き純平の心が壊れたところで後の五十嵐三兄妹の母ちゃんとなる幸実と出会う。幸実との未来のためにノアから脱走した時の激闘の影響で記憶を失い、顔も名前も変えて五十嵐元太として生きることに。
本人に一切責任がない(強いて言えば瀕死の重傷を負った原因は何だったのか気になるくらい)のに、こんな終わりの見えない戦いや実験に巻き込まれたらそりゃ心も壊れるわ。母ちゃんからしたら、純平(元太)が笑顔で生きていてくれること、それだけで十分なんだろうな。

狩崎父も純平にギフの細胞を移植したことを悔いているのは嘘ではなさそうだし、リベラドライバーやローリングバイスタンプ作って提供しているのは事実なので一応味方サイドと見て良いのかな。

今回でぶーさんの口から最低限必要な情報は説明されたと思うので、これでひとまず安心してスピンオフ仮面ライダーベイルを見られそうです。個人的にはノア時代のぶーさんを誰が演じるのか、五十嵐姓は母ちゃんの姓なのか辺りが気になる笑


アギレラの迷走

 なんか、大二の元へ急ぐさくらにいきなり突撃するアギレラに思わず笑ってしまったwあれなんでああいう形にしたんだろう。普通に立ち塞がるとかクイーンビーデッドマンになって少し離れたところから遠距離攻撃で威嚇するとかじゃダメだったのか。
まあそれはさておき、今のアギレラは完全に目的を見失っている状態。

アギレラ「私は一体どうすればいいの!?」
さくら「私に分かる訳ないでしょ!あんたが見つけるの!あんた自身が見つけて、あんた自身が戦うの!探すまでもなく、もう目の前に立ち塞がってるのかもね。目を背けて、見えないフリをしてるだけじゃない?」

さくらのこの言葉を受けてアギレラがどう動いていくのか。アギレラの真に戦うべきものは何なのか。個人的には、アギレラにとって目を背けて見えないフリをしている相手ってやっぱりギフだと思うんですよね。第14話を見てても、物心ついたときからデッドマンズにいて、周りの信者から将来ギフの花嫁になることを刷り込まれたように見えるし。それは根っからの自分の意志とは言い難い。それにギフ復活の生贄要員とされていたことも、彼女の中でまだ引っかかってる部分は少なからずあると思うんですよ。
五十嵐三兄妹がギフの末裔であることはアギレラはまだ知らないので、アギレラがそれを知ったときどういう行動に出るのか結構楽しみです。その前にもう少しアギレラの過去も掘り下げておいてほしいという思いもありますが。

 

黒い烏から白い烏へ

 今回の大二とカゲロウの一騎打ち。これまで大二とカゲロウの関係がそこまで描かれてこなかった(そもそもカゲロウ自体の出番が少ない)ので、そんなに熱くなれなかったなというのが正直なところです。

あと気になったのがカゲロウが「お前の優しさのせいで、俺は弱くなった」と言っていたところ。第23話で久々に登場したときはギフの影響もありオルテカデモンズに一矢報いるくらい健闘していたのに、今回は大幅に弱体化している。イマイチこの強化・弱体化の基準がよく分からない。大二といるうちに弱くなったのならあのときも弱くなってるはずなんだけどなあ。
好意的に解釈するなら、今までは大二と体を共有していたからカゲロウの弱体化があまり表に出てこなかったけど、今回大二と分離したことで弱体化が顕著に表れたっていう感じかな。

ん~まあとはいえこの展開やるならもっと大二とカゲロウの積み重ねが欲しかったなあ。ホーリーバイスタンプを売らないといけないという商業的事情はあるのかもしれないけど、今のタイミングでやるには大二とカゲロウの関係性がまだ薄い。


一方で今回おっ!と思ったのは大二(ライブ)のパンチでエビルの目が陥没したシーン。これまでの仮面ライダー作品でもマスク割れはしばしばありましたが、今回のように陥没する形は珍しいですね。これまではだいたい破損した部分が外れて素面が剥き出しになることが多かったので新鮮。

 

さいごに

 あれこれ言いましたが、カゲロウに背中を押される形で誕生したホーリーライブ、来週オルテカデモンズを圧倒する活躍が見られそうなのでそこは楽しみ。
それはそれとしてジャックリバイスの弱体化(次のフォームが控えてるとはいえ)早すぎるんだけど。。。これはどちらかというと玩具の販売戦略的な問題だけど、いくら強化フォームアイテム乱発しても、すぐ床ゴロさせられたんじゃ買う側も「強そう!欲しい!」にならないのよ。。リバイスに限った話じゃないけど、こういうところもっと改善してほしいなって思います。

あとは一番不安だった石田監督の悪癖が今回は出てなかったのでホッとしました。次回も石田監督続投なので、こんな感じでやってくれることを祈ってます。

そういえば玉置はどこに行ったんだ...?

 

 

 

仮面ライダーリバイス第25話「よみがえる!ベイル!?五十嵐家の記憶」感想

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ベイルの正体と五十嵐家の過去

 今回はかなり情報量の多い回でした。順番に整理していきます。
まずは父ちゃんこと、五十嵐元太について。前提情報として、狩崎父はギフスタンプの力を応用し、悪魔を戦力化するバイスタンプとその力を制御するドライバーを開発した。しかしそのドライバーには変身の代償として寿命を悪魔に奪われるというデメリットがあり、ギフの遺伝子を体内に宿すことだけが唯一の解決方法だった。
そんな中、五十嵐元太が瀕死状態で狩崎父の元へ運ばれ、狩崎父がギフの細胞を元太の心臓に移植。それにより元太は一命をとりとめたものの、人でありギフの一部でもある存在となってしまい、彼の悪魔としてベイルも生まれてしまった。
つまり、五十嵐三兄妹がこれまで仮面ライダーに変身して戦ってこられたのは、ギフの遺伝子を持つ元太の子供だからというのが理由になる訳ですね。これは今までの仮面ライダーの半ばお約束となっている「元を辿ると悪(怪人)が力の根源」という定義にも当てはまります。バイスタンプとプロトバイスタンプの関係の時点でそうだろと言われればそうなんですけど、血筋レベルで踏み込むことでより鮮明になった感じですね。
ただ少し疑問なのは、一輝とバイス、大二とカゲロウ、さくらとラブコフのように人間とは別に明確に悪魔という存在が生まれるのはギフの血を引いているからなのかどうか、普通の人間とギフの末裔でそれぞれ悪魔のあり方がどう違うのかがよく分からないというところ。各ドライバー(リバイス、ツーサイド、リベラ)ごとの変身条件もいまいち分からないままなので、そこら辺がもう少しクリアになるとより楽しめる気がします。例えば第1話でヒロミがリバイスへの変身に失敗したことから、リバイスドライバーはギフの血を引いていないと変身できないんじゃないかという気もしますが、だとするとジョージは五十嵐三兄妹がギフの末裔であることにもっと早く気付けたはずだしなあ...といまいち腑に落ちない。

 

そして狩崎父たちの実験の玩具にされた元太はベイルとともに仮面ライダーベイルとして戦っていた過去があるようですが、これはギフの細胞を移植された経緯も含めスピンオフでやるみたいですね。

www.tv-asahi.co.jp


正直これに関しては本編で補完しないとまずい部類の話だと思う...がっつり本筋に絡む話だし。例えば上記ページに書いてある元太と幸実の馴れ初めならスピンオフで全然問題ないと思うんだけど。まあやるのであれば、本編だけ見てても話が通じるようにフォローはしてほしいところ。これはBlu-rayBOXに収録されるヒロミのDEAR GAGAもまた然り。
それはそれとして、上記ページに書いてある搬送された人の名前が五十嵐元太じゃなくて白波純平という全然別の名前なんですけど、そうなると五十嵐元太は偽名ってことになる...?なぜ五十嵐元太と名乗るようになったのかもこのスピンオフで明かされるんでしょうね。

 

 

さて、話を戻します。元太にギフの細胞が移植され、生まれた悪魔がベイルだと判明したのは上で書いた通り。そして18年前のしあわせ湯の火事も元太の体を乗っ取ったベイルの仕業であることが判明。「全ては、私を裏切った代償だ」とか「相棒の私を裏切って姿を消した最低の男。それが貴様の父親だ、坊主!」とか言っていたことから、元々元太とベイルは仮面ライダーベイルとして共に戦っていたが、(元太の意志がどこまで介在しているかは分かりませんが)何らかの理由で元太とベイルが分離されたことでベイルの恨みを買ったということなのでしょう。

また、そんなベイルが引き起こしたしあわせ湯の火事が、一輝の中にバイスという存在を生み出す引き金に。あの回想描写だけ見てると、一輝のおせっかいというか「長男として家族を守る」というマインドはバイスのこのときの言葉がきっかけだろうし(想像の域は出ないけど、バイスと契約したことで記憶は失ってるものの潜在意識としては残ってそう)、一輝と契約して家族守ろうとするし、バイスめっちゃ良い奴じゃん!

それだけに、本編序盤で母ちゃんを食べようとしてたのは辻褄が合わなくてよく分からなくなる。ここも何か理由付けがあるんでしょうか。個人的にはあまりなあなあにしてほしくない部分ではあるので、説明は期待したいところ。

 

ただ今回何より驚いたのは、ぶーさんが思った以上にガッツリ父ちゃんの秘密に関与してたところ。実はスピンオフの重要キャラだったりするんじゃなかろうか。

 

さいごに

 最初にも書いた通りとても情報量が多かった今回。五十嵐三兄妹がギフの血を引いていること自体は父ちゃんとギフの関係が仄めかされた時点で予想はついてましたが、この事実をアギレラが知ったときどういう反応をするのか楽しみです。
アギレラの求めるギフ、それに極めて近しい存在があろうことか敵である仮面ライダーだったという皮肉。仮面ライダーたちとのパワーバランスを抜きにしても、この事実を知った後アギレラはもう仮面ライダーと戦うことはできないんじゃないだろうか。
アギレラとの約束も破ってあいも変わらず信者たちを無闇にギフテリアンの生贄にしていくオルテカと共闘体制を続けていくのも限界だろうし、マジでアギレラのメンタルが心配。
次回は大二とカゲロウが一騎打ちするようですが、彼らがどうやって分離するのか、カゲロウはこのまま消滅するのかそれとも大二と和解するのかが気になるポイント。あとは石田監督が次回ついにリバイス本編で監督を担当することになりますが、近年目立っている悪癖が出ないことをただただ祈るばかりです。

 

 

 

仮面ライダーリバイス第24話「狩崎博士の戻せ!あべこべ大作戦!」感想

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小物街道を突き進むオルテカ

 いや~相変わらず息を吸うようにギフテリアンを生み出していきますねオルテカは。いくら信者とはいえアギレラドン引きしてたよ。。。そういう意味ではアギレラはまだ人に戻れる位置にいるけど、オルテカはもう一線をとうに超えてるのでアウトですね。前も書いた気がするけど退場するときは下手に同情を誘うような退場ではなく、外道は外道らしく散ってほしい。

それはさておき、デモンズドライバーの真の力を引き出すためジョージを誘拐した際、ジョージにそのことをなぜ知っているのか問われたときに彼は「教えてもらっただけですよ、あなたもよくご存知の方にね」と答えていました。
あれは赤石長官のことだと思いますが、ジョージも恐らくそこで赤石長官とデッドマンズの繋がりを確信した感じですかね。若林司令官の例からして前々から疑ってはいたと思いますけど。赤石長官とジョージの腹の探り合いもそろそろ本格化してくるかな。

そしてせっかく誘拐までしたのに、ジョージが調整したデモンズドライバーを使ってはジャックリバイス&ジャンヌコンビにボコられ、デモンズドライバーの悪魔、もといベイルには逃げられる哀れなオルテカ。自分が他人を利用しているようで、結局は利用されているのを見ると小物だなって感じますね。赤石長官にバッサリ切り捨てられる日も近いか...?
そもそもベイルが抜けたデモンズドライバーで変身できるのかという問題もありますし。

 

パパ・ジョージ

 ウィークエンドの狩崎は狩崎真澄、ジョージの父親(以降、狩崎父)でした。父親が日本人で息子にジョージって名付けたということは、奥さんが海外の方なんでしょうか。
そんな狩崎父がローリングバイスタンプを作った訳ですが、一輝のために作ったというのも本当かどうかはまだ怪しい。リベラドライバーを改修してさくらに送ったのもそうですが、この信用のならなさは親子共通ですね。
彼が言っていた「過去から学ぶこと、それが未来を決めるのだ」という言葉はモロに次回の話と繋がってそうな感じですが、彼自身それを痛感するような出来事が過去にあったってことなんでしょうか。既に死んだ扱いだった狩崎父がこれまでどう生きていたのかは今後掘り下げていってほしいところではあります。

 

信じるもの

 芸人衣装のまま1週間経過してしまった一輝。ジョージ曰くこのままだと一輝は餓死し、宿主が死ぬことで悪魔であるバイスも消えてしまうとのこと。一輝は生身の人間だしそりゃそうだよなあ。
元に戻すためのジョージの提案は、ローリングバイスタンプにバイスが憑依した原理を応用し、一輝たちの力を最も引き出しやすいレックスバイスタンプで一輝をローリングバイスタンプに憑依させる。その状態でバイスが変身して、一輝を上塗りするというもの。なるほど...わからん!

理屈はさておき、バイスがジョージを信じきれないのはヒロミの一件からしても当然で、一輝が死ぬとバイスも消えるというのはジョージの案に乗らなくても時間の問題。それでもジョージの案に乗るのを渋るのは私欲以上に一輝の身の安全第一というのが根底にあるから。
さくらと口論になって「いいの?一輝兄のこと大二じゃないの?」と言われたときも、「大二に決まってるだろ!俺っちは一輝が大好きなんだよ!でももしカリちゃんが嘘ついてて、一輝に何かあったら...ああーっ!」と返すくらい一輝に入れ込んでる。
もうこの先バイスが敵側に回るなんてことはないでしょうね(ギフの影響で暴走するなど本人の意志に反するケースは除いて)。こっからその展開はあまりにも不自然になるし。

一方の一輝もジョージの案を強行するのではなく、「バイスが100%納得するまで元に戻っちゃいけないと思ってる」と言ったり、あくまでバイスの意志を尊重する前提で、ジョージを信じる自分を信じてほしいと投げかけるところから、相棒としてバイスを信じている様子が伺えていいですね。バイスが一輝を信じると決めた後のハイタッチがすり抜けてできないのを笑い合うのも個人的に好きなところ。

結果的にはイマジンみたいな形で一心同体になってしまった訳ですが、ジョージはおろか狩崎父までこれは想定外と言い切ってしまう始末。想像以上に楽しませてもらってるというところも含め、案外懐は深いのかもしれない。

 

それにしても、さくらがスマホの連絡先にジョージをグラサンはかせで登録してたのは笑ったw

 

さいごに

 しあわせ湯のシーンで語られていた、大二の出動中に限ってバイスが急に暴れだすことを本人が全く覚えていなかったり、ギフテリアンを倒した直後バイスとさくらが変身解除されてしまったりと今回だけでも不可解なことはチラホラ起きていますが、それ以上に次回予告に持ってかれましたね。デモンズドライバーの悪魔ことベイルがライダー化したり、五十嵐家の過去が明かされたり。バイスが「一輝、やめろ!思い出すな!」と言っていることから、バイスは知ってて敢えて隠していた。ということは第4話や第10話で写真から消えた一輝もそれに関連することだったりするのかな。来週が待ち遠しい。

 

 

 

仮面ライダーリバイス第23話「バイスが乗っ取り…やっぱり裏切り!?」感想

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カゲロウ参戦とギフの影響

 オルテカデモンズに変身解除へと追い込まれたさくらを庇う形で現れたカゲロウ。本人曰く、さくらがやられるとさくらのカレーが食べられなくなるからという理由で出てきたようで、シチュエーション的にも燃える展開ではあるんだけれども、これまでのカゲロウの所業を考えるとまるで人がガラッと変わってしまったかのような印象を受けますね。
これに関しては第15話で激辛カレーと引き換えにデッドマンズアジト潜入に手を貸したときも感じていたことではあったんですけど、今回のオルテカの「ここにもギフ様の影響が及んでいるのか」という発言を踏まえると、これらのカゲロウの言動はカゲロウ自身が改心しつつあるというよりは、ギフがカゲロウの思考・感情部分に干渉したため起きていることと捉えるのが現実的でしょうか。
悪魔への影響という点では、バイスにも頭痛が起きたり、ラブコフもこれまでより言葉を話せるようになってきているように見えるので、それぞれ影響の仕方は違えど何かしらギフによって変化は起きているんでしょうね。


アギレラの真意、バイスの真意

「やっぱりさくらちゃんのとことにいるんだ。じゃあ安心ね。」
「その子みたいに、あいつのことも守ってあげてね」
前回の感想でも書いた通り、やっぱりアギレラは玉置を巻き込まないためにわざと冷たい態度をとって突き放したんですね。予想はしていたものの、実際目にするとちょっと安堵感。そのアギレラの優しさを知って号泣する玉置も本当いいキャラしてるなあ。デッドマンの力を失ってから、戦力ではないし主人公サイドと敵対もしてない(なんなら匿われてる)んだけど、アギレラに対しては変わらず忠犬のように慕っているという立場がとても美味しい。
そしてそんなアギレラの真意について語る会話から、バイスも裏切ったように見せかけて実は一輝を守るために逃げたのでは?と大二が気づく流れに繋げるのは上手いなと。
まあ一輝を守るだけじゃなくちゃっかりボウリングやらバッティングセンターやら卓球やら太鼓の達人やら遊びまくってはいるんだけど、それもバイスらしいっちゃらしい笑

そんなバイスの行動に対して一輝が「そういう勝手なおせっかいやめろよ!」と言って「あんたが言うな」とツッコまれたり、さくらが「なんでみんな本音を隠してかっこつけるかな」と言ってたり双方ブーメラン飛びまくってるのは笑いましたwその発言がさらに今回の空気階段の騒動の犯人特定に繋がるという意味でも、とても綺麗な流れで好きです。

 

空気階段の存在意義

 先週の期待も虚しく、空気階段が本当に空気のまま終わってしまったのがすごく残念でした。前回の感想でも書きましたけど、「コラボとして出しました!」以上の意味を全く感じないんですよね。空気階段とリバイスの主要キャラが絡んで何かが生まれた訳でもないし、変な話ただ「自分の推しが売れっ子になり周りに悪く言われるなら、売れる前のように戻したい」という話を描くのであれば、今回の空気階段のポジションはパブロフの犬でもかしわもちでも成立していたんですよ。
他番組とのコラボでゲスト出すこと自体は否定しませんが、どうせやるならちゃんと話に絡ませてほしいというのが正直なところです。

 

ウィークエンドの狩崎

 ローリングバイスタンプの送り主はウィークエンドでほぼ確定かな。ウィークエンドの代表が狩崎を名乗る人物なので、前回ローリングバイスタンプを一輝に渡すときに言っていた「これを狩崎さんから届けるように言われました」という言葉自体は嘘ではなかったことになります。これはなるほどと思ってしまいました。確かにジョージ狩崎とは明言していない。

ではウィークエンドの狩崎はジョージとどういう関係なのか。ストレートに考えるとジョージ曰く既に亡くなっているはずの父親が実は生きていたというのが自然でしょうか。あとはジョージの悪魔でしたという可能性もなくはない。この辺は次回で明かされる感じですかね。


さいごに

 結局今回ではまだ元の状態に戻れなかった一輝とバイスですが、次回予告では消滅の危機の最中ジョージが誘拐されるという非常事態に。一輝がバイスと結ぼうとする新しい契約とは何なのか、そしてウィークエンド狩崎が語る真実とは何なのか。全体の折り返しに向けて話が進みそうで楽しみです。

 

 

 

仮面ライダーリバイス第22話「ドッタンバッタン…空気階段!?」感想

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空気状態の空気階段

 今回は前後編の前編でしたが、現時点では率直に言って空気階段がゲストと銘打った割には空気だったなあという印象。出番としては一輝とバイスと出会うシーンでギャグを披露したくらいで、彼らの先輩・後輩芸人設定のパブロフの犬やかしわもちと大して変わらない。ギャグとしても、直後のソフトクリームまみれでさくらの元に現れた玉置の方が面白かったし。他の主要キャラとも関わりがなかったので、どうしても「空気階段の空気観察」とのコラボとして出ました感が強く出てしまっているんですよね。
一方で、空気階段の2人の演技自体は個人的に違和感なく見られたのでそこは良かったです。後編ではこういう意図で空気階段を出したんだなというのが分かる描写があると良いなあ。

 

アギレラとオルテカと捨てられた玉置

 ここに来てまたデッドマンズ組の構図にも変化が生じました。1つはアギレラが玉置をクビにしたこと。確かに完全に生身の人間に戻った玉置が戦力にならないことは事実だし、単に冷たく見放したというよりはこれ以上巻き込みたくない、さくらと一緒にいた方が安全だという思いもあったんじゃないかなとは個人的に思います。現状特にそういう描写はないのでまだ妄想の範疇ですが。
そんな捨て犬と化した玉置も無事(?)さくらに拾ってもらい折府環という偽名で一時的に五十嵐家の居候となったので、とりあえず生きていけそうで一安心ですね。指名手配犯匿ってるけどいいんか?という問題はあるけど笑
もう1つは前回の次回予告でも出てましたがアギレラがオルテカと再び手を組もうとしていること。ギフを取り戻すという意味では確かに同じ目的かもしれないし、玉置をクビにした以上アギレラ一人では戦力が心許ないのもまた事実ではあるんだけど、オルテカを信用できる要素なんかどこにもないのにアギレラはなぜこんな行動に出たのか。それとも何か策があってのことなのか。
オルテカもアギレラを信用してるはずはないと思うので、この2人の腹の探り合いはこの先楽しみです。

 

乗っ取り新フォーム

 ジャックリバイスの変身用アイテムであるローリングバイスタンプをフェニックスの隊員から受け取る一輝。意外だったのはこれがジョージ製じゃなかったこと。この構図どこかで見たことあるなと思ったら鎧武で戦極凌馬がカチドキロックシードを初めて目にしたときの構図に似てますね。
ローリングバイスタンプがジョージ製でないとすると、可能性としてありそうなのは
①ウィークエンドが作り、フェニックス内にいる内通者経由で渡した
②フェニックス内部にジョージ以外の技術者がおり、その人が作ってフェニックス隊員経由で渡した
のどちらかだと思いますが、①だとしたらなぜわざわざフェニックス隊員を通して渡したのか。リベラドライバーのときみたいに差出人不明で送ると一輝が使わないだろうと踏んで、(フェニックスに不信感はあるとはいえ)リバイスシステムに関しては一定の信頼はあるジョージ製であると見せかけることでローリングバイスタンプを使わせたかったとかですかね。もし②なら、その技術者が赤石長官の息がかかった存在なのかそうでないのかによってもまた話が変わってきそうです。
いずれにせよ、そもそも何が目的でこれを作って一輝たちに渡したのかも気になるところ。

 

そしてジャックリバイスについてですが、まず見た目がスタイリッシュで個人的にとても好みですね。戦闘スタイルも他のフォームに比べて荒々しく、普段のバイス以上に悪魔らしさが前面に出ている。
ここ最近の変身者が我を失うタイプのいわゆる暴走フォームとは違って、バイス自身は自我を保っている状態なのでそこは面白い形だなと思います。ジャックリバイスの情報が出たときに、バイスが裏切るんじゃないかと若干危惧していた部分はあったんですが、次回予告を見る限りバイスの求める自由はボウリングやバッティングセンター、太鼓の達人といった「気兼ねなく遊びたい」レベルっぽいので深刻なことにはならなさそう。
今回話していた「二人じゃないと見られない景色」を見つけて、ジャックリバイスを制御すること(というかバイスを落ち着かせること?)、一輝を再び実体化させることができるのかが次回の見どころですかね。

 

さいごに

 今回ネオバッタが本編に登場したことで、ビヨンドジェネレーションズとリバイス本編が繋がっていることが明示されました。ネオバッタでのゼロワンリスペクトの必殺技エフェクトやっぱいいですねえ。ジョージがあれを「50年先取りしてみたよ」とさらっと作ってしまうのもすごいけど。あのジジカリちゃん(byバイス)が正史とすると、やっぱりジョージは悪役って感じではなさそうですよね
また、ジャックリバイスについては上記の通りですが、サメデッドマンやゾウデッドマンの正体についても、犯人はマネージャーの富永さんが本命ですが、2体とも彼女が生み出したのかそれとも共犯がいるのか...そして空気階段に見せ場はあるのか。
ともあれ、来週を待ちましょう。

 

 

 

仮面ライダーリバイス第21話「我が命をかけて、想いを託して」感想

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ウィークエンド

 ついに動き出した牛島家。やっぱりさくらにリベラドライバーを送ったのは彼らでしたね。第13話でジョージがデータごと処分したはずと言っていたリベラドライバーをウィークエンドがどうやって手に入れたのかも気になりますが、まずは彼らの目的について。
ウィークエンドは、ギフの棺が非常に危険なものだと知りながらも破壊せず研究を続けるフェニックスに疑念を抱き、以前から監視し続けている。これまで五十嵐家を監視していたのも、フェニックスと深く関わりを持っていたからなんでしょうね。
その中でもスカウトする対象としてさくらに目をつけたのは、兄二人がフェニックスとの関わりが強く、特に大二はフェニックスの隊員だったりするので、一番フェニックスとの関わりが薄かったのがさくらだったからという消去法的理由な感じがします。腕っぷしが強かったり空手道場絡みで光が接触しやすいというのもあるかもしれませんが。

今のところ目的自体はフェニックスよりまともそうなウィークエンドですが、まだ隠していることはあるだろうし油断はできなさそう。さくらもさくらで、今回の件に限らず結構兄たちに相談せずに行動するところがあるので、それによって今後五十嵐三兄妹の関係が変わっていく可能性も大いにありますね。

 

ギフスタンプの奪還

 ウィークエンド加入の最終試験としてギフスタンプの奪還を命じられたさくら。前回の共闘の条件で玉置はオルテカ確保後ギフスタンプをさくらに渡すことになっていたようですが、玉置は本当良い顔しいというかなんというか...立場的に板挟みに遭っている中間管理職的な立ち位置ではあるので、同情できなくはないんですけどね笑

 

フェニックスへの不信感

 ヒロミがデモンズドライバーのモルモットにされていたのが明るみになったことで、フェニックスへの信頼がだいぶ揺らいできていますね。個人的に意外だったのは赤石長官の描写。前回のオルテカの回想で十中八九オルテカを勧誘したデッドマンズの創始者は赤石長官であろうことは見当がついているものの、赤石長官とオルテカがグルであることを明示するのはもう少し引っ張るかなと思っていたので。まあ初登場時から胡散臭かったし、そこはあまり引っ張ってもしょうがないと言われればそれもそうなので、違和感はないです。

 

ヒロミがフェニックスを辞めるシーンでは、ジョージに「世話になったな」と言った直後殴る寸前で手を止めていました。これは、自分を利用していたことに対する怒りが募る反面、結果的にではあっても自分を仮面ライダーにしてくれたことに感謝する思いも同居しているからだろうなと。なんというか、そういうところも含めヒロミの良さだと思うので俺は好きです。
一方のジョージも「殴らなくていいのかい?」とか「良かったじゃないか。これで君は、死なずに済む」といった言葉の節々に粒子レベルの良心(あくまで粒子)のようなものを感じるので、一応敵って感じではなさそうで少しホッとした部分はあります。決して良い奴とは言えないんだけどね!鴻上会長的なポジションって見方が今のところ一番しっくりくる。

ジョージが赤石長官の本性をどこまで知って行動しているのか次第でフェニックスの運命も変わってきそうな気がしますが、五十嵐三兄妹はウィークエンドにつくさくら、フェニックス隊員として離れられない大二、フェニックスとウィークエンドの間で揺れる一輝という感じでバラバラになりそうな空気が漂ってきています。

 

オルテカデモンズとヒロミ退場

 デモンズドライバーの新たな所有者となったオルテカ。デモンズドライバーの悪魔に「オマエアクマ、オナジニオイダ」と言われていたのはどういう意味なのか...肉体的にはオルテカはもう悪魔と分離していて普通の人間同然なので、デモンズに変身すればヒロミと同じく生命力を吸い取られてしまいそうなはずなんですが、吸い取られるどころかむしろヒロミよりもデモンズとして無双している始末。バイスタンプの重ねがけ(ゲノミクスチェンジ)もヒロミのときは失敗に終わってるのでオルテカデモンズが初めてですし。
なんで一人間に戻ったはずのオルテカがデモンズを使いこなせているのかはちゃんと説明がほしいところですね。ダイオウイカデッドマン時代はお世辞にも強くはなかったからオルテカ自身が身体的に強い訳ではなさそうだし、ランバ・ラルよろしく「門田ヒロミとは違うのですよ、門田ヒロミとは。」だけじゃ納得できんて!登場して間もないボルケーノレックスゲノムまで床ゴロ要員にされているのも首を傾げざるを得ないのよ。

 

そしてそんなオルテカデモンズに引導を渡されてしまったヒロミ。フェニックスを辞めたのに体を張ってフェニックスベースや大二を守ろうとするヒロミは最後までヒーローだったよ...まあ実際、崖から落とされる以前に体年齢80歳オーバーの生身の体にデモンズの攻撃食らったら正直即死ものだと思うけど笑 

特撮作品において崖落ちや水落ちという退場の仕方は往々にして生存フラグと評される訳ですが、そういうメタ的な話は一旦置いておくとして、今回気になったのはなぜ崖から落ちたヒロミを探す(もしくは探したことを示唆する)描写がなかったのかというところ。百歩譲って今回の話がオルテカデモンズにヒロミが崖から突き落とされるところで終わっていたらまだ来週描く余地があるのかなと思うんですが、今回戦いの後にしあわせ湯での描写まで描かれているのでその理屈は厳しい。このままだと一輝たちはヒロミが崖から落ちたところだけを見てヒロミは死んだと確信していることになるんですよね。うーん。

あともう1つモヤった点としては、ヒロミが「長官はオルテカと繋がってる」と言わず「フェニックスには裏がある、気をつけろ」という抽象的な言い方をしたところ。フェニックスに裏があるのはヒロミがデモンズのモルモットにされていることが発覚した時点でみんな分かっている話で、大事なのはそこからもう一歩踏み出した情報なんですよ。せっかく盛り上がるヒロミ退場回だけに、本当惜しい。

 

さいごに

 バイスだけでなく父ちゃんにもギフとの繋がりを示す兆候が出始め、さくらはウィークエンドに入りそうな空気を感じさせた状態で終わった今回。次回予告ではアギレラがオルテカに手を組もうと持ちかけたりしていて(断られてたけど)、敵味方の構図がまた入り乱れていきそうですね。

次回は空気階段が本人役で登場とのことですが、本人役というとゼロワンの大和田伸也の印象が強いですね。ジャックリバイスも登場するようなので、そことどう絡んでいくのかは楽しみ。

 

仮面ライダーリバイス第20話「非情で無常な、変身の代償」感想

前回分はこちら。

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フェーズ3の分離能力

 今回冒頭の描写を見る限り、ボルケーノレックスゲノムのフェーズ3分離能力はあくまでリバイとバイス二人で技を決めないと不発になる感じなのかな。オルテカの攻撃でバイスだけ弾かれたのも単純にパワーの問題なのか別に何かあるのか気になる。
あとオルテカは「なんとか躱せましたが」って言ってたけど、リバイの分の攻撃はもろ食らってるのであまり説得力がない笑


ギフと悪魔の関係

 今回、デモンズドライバーがギフの鼓動に反応して覚醒するという場面がありましたが、デモンズドライバーの悪魔はギフと密接な関係がある感じなんでしょうか。そもそもこのデモンズドライバーの悪魔は変身者であるヒロミ由来の悪魔ではなく、デモンズドライバー自体に宿っている感じなのか、もしそうだとするとジョージはその悪魔をどうやって調達してきたのかという謎が出てきます。
また、ギフとの関わりで言うと、第15話で工藤や天彦が倒されてギフに吸収されたときもそうだったけど、ギフテクスのエネルギー(?)がギフに吸収されたときにバイスが頭痛を感じていたのも何なんですかね。そのうちギフに意志乗っ取られそうな気がするけど、既に公式発表されてるジャックリバイスバイス自身が裏切るというよりギフによって暴走させられる感じになるのかな。

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オルテカの過去

 オルテカは幼少期からいわゆる神童的な存在で、周囲から理解されなかった様子。そんな中デッドマンズを作った男に出会い入信したという訳ですが、このオルテカを勧誘した男って赤石長官ですよね?声色は変えてるけど、口元とか鼻の形がすごく似てるし。だとするとウィザードの笛木のようにマッチポンプでオルテカもただ利用されているだけということになり、愚かな人類を進化させるという目的で動いている彼の結末もなかなか皮肉なものになりそうです。

次回はオルテカがデモンズドライバーを奪取して変身しそうな感じですが、ギフスタンプを失った今デモンズドライバーを手に入れてどうデッドマンズを再建していくつもりなんですかね。

 

生身アクションと呉越同舟

 汗だくのさくらの空手シーン、一輝とさくらの対ギフジュニアの生身アクションシーン、リバイ&バイスのレックス、メガロドン、イーグル、プテラノドン、マンモス、ライオン、ジャッカル、コング、カマキリ、ブラキオ10連ゲノムチェンジと、今回はいかにも坂本監督だなあって感じが前面に出てました。10連ゲノムチェンジは望月Pオーダーだったようでそこは少し驚きでしたが、まるで劇場版を見ているような画面の派手さは出ていたのかなと思います。リンク先にも近いことが書いてありましたが、もうこの並列フォームたちは今後活躍の機会もなかなかないでしょうしね。

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そしてこの戦闘で忘れてはいけないのがアギレラ、玉置との共闘ですね。オルテカが「私はフリオの二の舞はごめんだ」と言った直後に、玉置とアギレラが「誰の二の舞だって?」「ギフ様はお前なんかには渡さない」と出てくるところはベタだけど個人的にとても好きです。玉置は戦力になれないのに足引っ張らないかという気はしなくもないけど、まあリバイとバイスも共闘してたしそこは大丈夫か。欲を言えば一輝・さくらとアギレラ・玉置が協力関係に至る会話のシーンは欲しかったですね。OPなしだったのを鑑みるに、多分尺足らなくてカットされたのかもしれないけど。

 

あとギフスタンプ周りについて気になるところが2点。1つは、今はあくまでオルテカが持ってたり、不信感が出てきたフェニックスに預けるよりはアギレラが持っていた方が(むやみにギフテリアン生み出すような真似はしないだろうから)マシってだけなので、これでアギレラを信用しきってしまうのは危険だということ。今後どうアギレラと向き合っていくかはちゃんと考えなければいけないですね。
もう1つはギフスタンプ回収が最優先と言う割に前回オルテカの手からドロップした後完全にスルーしてたのはちょっといただけないなというところ。脚本というよりは演出の範疇ですかねここは。

 

そういや今回さくらが変身したときラブコフ出てこなかったのは坂本監督の指示なんだろうか...速攻ゲノムチェンジするとかでもいいので、設定無視して出さないのはやめてほしい。

 

ヒロミ死す?

 デモンズドライバーに悪魔が宿っていることを知りジョージを問い詰めるも、特に悪びれる素振りもなく実験台であることを認め、話したら使ってくれないから黙ってたとか、「我が命をかけて、世界を守る」という言葉を(モノマネしながら)言質にとって、なんちゃって「命をかける」じゃないならいいよね?という主旨の反論をされてしまうヒロミ。多分ジョージは善でも悪でもなく、言葉通り最高の仮面ライダーを作れれば手段は選ばないんだと思うけど、それにしても一輝とヒロミでこうも態度が違うのは、一輝は選ばれし適合者だけどヒロミはあくまで適合者ではない(替えがきく)のが原因だったりするのかな。

そして今回のギフテリアン要員は千草でしたが、彼女は無防備の状態でオルテカのそばにいてあっさりギフスタンプを押されてしまいました。自分がデッドマンズにとってなくてはならない存在だと思いこんでいるのかわからないけど、オルテカのこと信用しすぎよ。。。

千草をギフテリアンの生贄にしたオルテカへの怒り、そして竜彦に託されたのに千草を救えなかった自分への怒りで、自分の命を顧みず変身するヒロミ。こういうシチュエーションだからというのもありますが、爆炎の中の変身は映えますね。
命を救えなかった分その魂だけでもという思いでギフテリアンを倒すのに加え、ボルケーノレックスに歯が立たず逃げようとするダイオウイカデッドマン(オルテカ)を羽交い締めして自分ごと貫けというのはヒロミの見せ場として格好良かった。結果的にそうしたことで一輝がヒロミの命を救い、ヒロミとの約束も果たすことができたし。まあ、「デモンズドライバーがヒロミの命を全て吸い取る前に、キックの浸透力を調整してデモンズドライバーを弾き飛ばした」ってどんだけ器用なんだとは思うけど笑

 

さいごに

 今回ようやくカレーを食べることができたバイスですが、あのマスクが本当にマスクだったことにちょっと驚き。実際の口がどうなってるのかすごく気になる笑
次回、ようやく牛島家も動き出すようで楽しみな一方、ヒロミの死亡フラグが折れていなかったのでまた気を揉む一週間になりそうです。

 

 

仮面ライダーリバイス第19話「デモンズ注意報、ヒロミ包囲網!?」感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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さくらと玉置とアギレラ

 前回人間に戻ったことで、改めて玉置豪として生きていくことにしたフリオ(以下、玉置)。一輝たちに命を救われた恩を感じ、敵対する意志がないことを宣言しているので、今後はさくらとアギレラの橋渡しとしての役割がメインになる感じかな。それはそれとして、指名手配されたままだと思うんだけどそこはどう落とし前をつけるつもりなんだろうか。

さくらとアギレラのやりとりもまた考えさせられるところがあって。
さくらはアギレラに、一輝に悪魔から分離してもらえば普通の人間として生きていけると説得したものの拒絶されていました。
「私はあなたに現実を見てほしいの」という台詞もさくらからすれば何気なく言った台詞なのかもしれませんが、アギレラにしてみれば幼少期からギフの花嫁として生きていくようデッドマンズ信者たちに育てられていたため、それ以外の生活を知らない。
そんなアギレラにとって、悪魔と分離して現実を見ろ、普通の人間として生きろと言われても酷な話。
ただ悪魔と分離するというだけでなく、生まれてこの方人生そのものがデッドマンズしかない人間がそれを失ってどう生きていくのか。アギレラに関してはそこを解決しないと和解までこぎつけられないと思うので、今後このさくら、アギレラ、玉置の関係がどう動いていくのかは楽しみでもあります。
ちなみに今回ジャンヌvsクイーンビーデッドマンのシーンではジャンヌが圧倒してましたが、そもそもクイーンビー自体がそんなに強くないのか、アギレラのメンタル的に本領発揮できていないだけなのかはちょっと気になる。

あと空手道場のシーン以降陰からずっと見ている牛島光がまた不穏。こっちはそろそろマジで少しくらい手がかり欲しい。

 

ヒロミの同期とデモンズドライバーの副作用

 今回のゲストであるヒロミの同期、仮面ライダー、戦隊、ウルトラマン変身者の同期3人組とか心強すぎますね笑 個人的にはヒロミが元々落ちこぼれだったというのが意外でした。しかもそこからの展開はまさに主人公さながらのもの。
若林司令官の「(ヒーローの条件は)己の力を知っていることだ。敗北し、挫折し、それでも這い上がってきた者こそが、最も強い真のヒーローだ。戦いをやめるのも、続けるのもお前が決めるしかない。これは、お前自身の戦いだ」
ってとても良い言葉だなあと。本物の若林司令官が人格者であることが伺えますし。
そしてそこから死に物狂いで努力して仮面ライダーになったヒロミ自身、なるべくしてヒーローになったのだなと実感できます。

それだけに、デモンズドライバーの副作用で満足に戦えないヒロミを見るのは辛い。。ヒロミの上記の回想を経ての大二の「己の力を知っているのがヒーローなんですよね?死んだら誰も助けられない。今は自分の体を治してください。」という台詞はよくぞ言ってくれたと心の中で拍手を送っていましたw
デモンズドライバーに関してはジョージの発言からそもそもヒロミ用のものではないこと、そう遠くないうちに元に戻る(今は何か原型の状態から機能か何かが欠落している状態?)ことが分かりましたが、そう考えるとヒロミは完全にモルモットで、元に戻りつつあるからデモンズドライバーにツダケンボイスの悪魔が表面化してきたとかそんな感じでしょうか。
本来の所有者候補として一番本命は赤石長官ですが、ジョージ自身変身も割とありえますね。大穴は父ちゃんかなあ。
あとオルテカがデモンズドライバーを狙う理由も謎なんですよね。


さて、話を同期の話に戻すと、結論千草は二重スパイだった訳ですが、寝返った理由としてフェニックスの真実を知ったからと言っていました。フェニックスは当初から怪しい組織ではあるのでこれについて特に驚きとかはないんですが、デッドマンズが内部分裂している中フェニックスもこの先内部分裂するとなると対立構造がより複雑化しそうです。
一方で、竜彦は普通にいいヤツでしたね。口下手なだけで本気でヒロミの体を気にしていた。「(若林司令官を守れなかったから)最低な男だ」と言っていたのはいくら口下手とはいえヒロミが可哀想すぎる気もするがwまあ、理由も言わずに突っかかってすまなかったと竜彦も謝っているのでまあそこは良し。なんか毛利脚本なのもあってかこういう男同士の友情の描き方はオーズのキタムランド回を思い出しますね。
それ以上にヒヤッとしたのは竜彦がギフスタンプ押されかけたとき。前回の陽介を見ているので竜彦も生贄になってしまうのかとばかり思っていましたがそこは一輝がバイスと共に間一髪で救出したことで回避。やっぱりこういうシーン見てると正義のヒーローって感じが出てきますね。


さいごに

 同期との手合わせシーンにダイオウイカデッドマンとの生身乱闘シーン、さくらとアギレラキャットファイトと、生身アクションの見せ場が多かった今回。千草の言う「フェニックスの真実」とは何なのかも気になりますし、次に変身したら命の保証がない中ヒロミが変身するのは次回予告で確定ですが、その結果命尽き果て退場してしまうのか、それとも何とか生き延びるのか。割とどっちもあり得るのでこの一週間は気が気じゃない状態で過ごすことになりそうです。
戦線離脱でも何とか生き残ってほしいなあ。。。

 

 

仮面ライダーリバイス第18話「バディの軌跡、炎と氷の奇跡」感想

前回分はこちら。

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フリオと陽介の和解

 さくらにアギレラのことを頼む交換条件として、陽介と会うよう頼まれたフリオ(玉置)。前回の描写だけだと、カードを破った後何も言葉を交わさないまま玉置が引っ越してしまったのかと思っていたので、弁明しているシーンはあって少し安心しました。
玉置に引っ越しのときに見送りに来なかったことを咎められ「お前が俺を裏切ったんだ」と言われても、例の不良グループにタコ殴りにされていたから行けなかったことを言わずに素直に玉置の言うことを認めるあたり、陽介も根はいいやつなんだよなあ。

玉置自身、陽介が不良グループのせいで見送りに来られなかったのを車窓から見て知っていたのに、陽介を責めた。陽介に再会してそのときを振り返り、初めてそれも裏切りだと自覚したことで、陽介に謝り無事和解でめでたしめでたし...になるはずだった。

 

はずだったのに...

 

薄気味悪い笑顔を浮かべながら容赦なく陽介にギフスタンプを押印するオルテカ。
いや~ゲストとはいえ、主要人物に縁のある人物を和解した直後に容赦なく殺す展開になるとは正直想定外でした。目の前でギフテリアンの生贄になった「スマ~イル」が陽介の最期の言葉になったのも、玉置にしてみればキツいよね。。。暴走したフリオ(ウルフデッドマンライオット)の姿がどことなく破られたカードのデザインに似ているのもまたなんとも...


そしてボルケーノレックスゲノムの力で分離されて人間に戻った直後のフリオを、ここぞとばかりに殺そうとするオルテカから「フリオ、私を一人にするの?」と守ってくれるアギレラ。そこでさらに「スマ~イル!」までされたらフリオじゃなくても一生ついていきますよこれ。デッドマンズとしては形だけのお人形さんみたいな扱いされてたけど、やっぱりアギレラカリスマ性あるよ、本当。

 

今回でオルテカには完全にヘイトが溜まってるので、同情できるような設定はつけずに外道の敵キャラとして描いて非業の最期を迎えてほしい。

 

ボルケーノレックスゲノムの制御

 開幕早々主人公が炎上(物理)するとは。ヒロミの「五十嵐一輝が炎上!」というセリフ、合ってるんだけど合ってない笑 包帯でグルグル巻きの姿はWの照井を彷彿とさせます。個人的には重傷を負った一輝にジョージが謝ったのは意外でした。ヒロミにはあんな態度なのに...笑

 

病床で一輝は、自分に興味が持てず、他人に興味をもってもらうこと、喜んでもらうことが自分の生きがいであるという主旨の発言をしていましたが、他人に興味を持ってもらいたいという意味では、バイチューバー(動画配信者)やってる父ちゃん似と言われるのも分かります。五十嵐家は本当に家族なのか疑惑はちょこちょこ耳にすることはありますが、こういうの見てるとちゃんと血を分けた親子な気がしますね。特に父ちゃんは、ギフ=父ちゃんの心臓説があるので、それが本当なら一輝たちがライダーになれるのに説得力が増すからなおさら。
そういや父ちゃんの心臓問題もそうですが一輝の写真から消える問題もまだ全然明かされてませんね。そろそろここの種明かしを少しずつ始めてほしい。


閑話休題
自分に興味が持てないという一輝に対し、一輝から生まれた悪魔であるバイスに興味があるからそれは嘘だと言うバイスの返し好きです。理屈は通ってるし、励ましの言葉としても良き。
バイスを実体化させて現場に向かうシーンでは、実体化したバイスを見て悲鳴を上げ逃げ惑う病院の人たちに対して、そりゃそうなるよなと思うと同時に、バイスが一輝の分身とも言うべき存在であることから、正義の味方である仮面ライダーがその異形さ故に恐怖される姿とも重なるなと思いながら見ていました。
バイスはここまで信頼ポイントを着々と積み重ねてきているので、もう完全に味方だよなと思いたい一方で、悪魔だからという一点で裏切る可能性を完全にはまだ捨てきれないのが正直なところ。終盤でのどんでん返しが来そうで怖い。


結局ボルケーノレックスゲノムを制御できたのは、ジョージが「できる限りのこと」という何かをしたからなのか、一輝の言う通り気合いなのか明確にはされてませんが、今回火だるまになったのもオルテカに激昂したからでその前までは普通に戦えてたので、病院行きになってバイスと会話して冷静さを取り戻したのが一番の要因なんじゃないかなと個人的には思ったり。


さいごに

 フリオとアギレラの関係性にジーンと来た直後に明かされるまさかのヒロミの体年齢80歳。そして次回はついに俺が待ち望んでいたヒロミの過去掘り下げ回で、ルパパトのつかさ先輩役の奥山かずさウルトラマンギンガSでショウ役の宇治清高もヒロミの同僚としてゲスト参戦という嬉しいサプライズ。脚本は毛利さん担当のようですが、サブの毛利さんはいい話多い印象なのでそこまで心配はしていません。
あとは坂本監督回なので、ヒロミの生身アクションやアギレラの嬉しいカットが見られるかもしれないと楽しみにしておきます。

 

 

 

仮面ライダーリバイス第17話「裏切りの深化、バディの真価」感想

明けましておめでとうございます。本年もこれまで同様にマイペースに感想を書いていければと思っているのでよろしくお願い致します。

 

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牛島家に行ったさくら

 年末時点の終わり方的に、一番ここが気になっていたのですがまさかの誰にも会わずに普通に帰ってくるというオチ。うーん、これなら別にやらなくて良かったかなあって気がする。ただただ拍子抜けなだけなので。
牛島宅には地下に続く長い階段が家にあって普通じゃないってことを描写するだけなら、わざわざさくらを行かせて年末年始で引っ張る必要もないですし。牛島家が不審なのはこれまでの描写から見ても分かりますしね。

 

裏切りへの憎しみ

 なぜフリオがデッドマンズに入ったのか、なぜオルテカに対してあそこまでの怒りを見せたのか、その辺りの話がだんだん見えてきた今回。
元々のフリオ、もとい玉置豪は、一人称を小生としカードゲームに興じるいわばステレオタイプなインドアオタク的性格で、クラスの不良グループにバカにされていたものの、親友の陽介がいたからこそ学校生活を送ることができていました。そんな陽介に親友の証として渡したカードを目の前で破られるということは、貴重なカードを破られたことそのもの以上に、唯一信頼できる存在であった親友に裏切られ、味方がいなくなってしまったということによる心の傷が大きいはず。
それがきっかけで人とうまく話せなくなったのは理解できる一方で、普通ならそこで他者との関わりを断って引きこもってしまうのではないかと思ったり。だけど豪はそこからデッドマンズの元を訪れた。ということは少なからずまだ他人を信頼しようという思い自体は残っていたんじゃないだろうか。だからこそオルテカが裏切ったときにはより一層怒りを覚えたと考えると腑に落ちる。

こうしてフリオ(玉置豪)の本来の性格を知った上で振り返ると、空手道場に潜入していたときはもちろんのこと、デッドマンズとしての好戦的な荒々しい態度も、だいぶ無理して振る舞ってたんじゃないかということが伺えます。もしかしたらデッドマンズに入ったのをきっかけに性格がガラッと変わった可能性もなくはないですが。
それと、陽介が玉置を励ますときに言っていた「スマ~イル!」という言葉をフリオがアギレラを励ますときに使っているのは、もちろん初対面のアギレラに「せっかく私に会えたのよ。笑いなさいよ」と言われたときの影響もあるとは思うけど、やっぱり玉置自身もどこかでまだ完全に陽介との関係を吹っ切れていない部分があるんじゃないかなというのを感じます。

 

命を救うための特訓

 天彦や工藤、カメレオンデッドマンを救えなかったのもあり、フェーズ3のデッドマンを救うため、ボルケーノレックスゲノムの力の制御に向けた特訓に挑む一輝とバイス
純粋なパワーアップだけでなく、人の命を救うためという別の目的のための新フォームという流れは個人的に結構好きですね。正直パワーだけなら今もバリッドレックスで十分戦えてるから強化の必要性薄くなっちゃうし。

そんな一輝たちの思いや努力とは裏腹に、今回から現れたギフテリアンは宿主となる人間を完全に食って誕生するため、人命救助という意味ではギフスタンプを体に押された時点で完全に詰みの状態。

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フェーズ3のデッドマンを救うための特訓をしている最中でこういうことやるんだからなおさらエグいなあ。。。(オルテカとしてはそんなこと知ったこっちゃないだろうけど)

今回の一輝の反応を見る限りまだこの事実を理解しきれていない(救えなかったのはボルケーノレックスゲノムを制御しきれていないからだと思っている)可能性もあるので、これまた一輝曇りそう。もうこれ時を戻すレベルじゃないと解決できない話ですからね。
全てを背負うと宣言した一輝がこの悲しい事実にどう向き合っていくのか来週が楽しみです。

そういえば仮想空間での特訓で、トレーニングの仮想敵がデッドマンズじゃなくリバイの姿をしてたのはなんで?ジョージの趣味なだけかもしれんけどw

 

さいごに

 年始初回の今回はこれまで触れた点以外にも、フェニックスに怪しさ満点の赤石長官が登場したり、オルテカがベルトの反動で苦しむヒロミに「やはりあいつか」と言っていたりと、また新たな謎がお出しされてきました。まあ最初に書いた通り、さくらが牛島家に行ったくだりは蛇足だった感はどうしても感じてしまうけど、それ以外のところは満足して見てます。
次回フリオ(玉置豪)と陽介の関係がどう決着するのか。デッドマンになった人を救いたい一輝はギフテリアンという現実を目の前にしてどう向き合っていくのか。下手するとフリオ退場の可能性もなくはないのでそういう意味でも落ち着かない1週間になりそうです。

 

仮面ライダーリバイス第16話「守りたい想い…時代は五十嵐三兄妹!」感想

前回分はこちら。

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アギレラ怪人態

 なぜアギレラはずっと怪人態に変身しないんだろうと思ってましたが、ギフの花嫁になるために「汚れなき器」である必要があったからなんですね。ギフも失った(と思い込んでしまった)ことでその必要がなくなり、ずっと守られるだけの存在であることにも耐えられなくなったため、今回ついに変身したと。
ただ、クイーンビープロトバイスタンプを押したときアギレラ自身がクイーンビーデッドマンに変身して、その後人間態に戻れたということは彼女はギフテクスな訳で、となると既に上級契約済み(=変身したことがある)って認識なんですが、そもそもそれは汚れなき状態と言えるんだろうか。なんか「汚れなき器」の定義がよくわからなくてちょっとモヤモヤする。
あとクイーンビープロトバイスタンプはフリオの元から落ちたけど、普段はずっとフリオが持ってたってことなのかな?

 

五十嵐家とヒロミ

 さくらの身を案じるあまり、リベラドライバーを隠してしまう母ちゃん。その構図がまるでゲームやり過ぎて隠された子どもみたいでちょっと笑ってしまうw
そんな娘を心配する母ちゃんのために不安を取り除くこうと説明をしにやってきたヒロミは、マジで頼れる上司ですね。(あれで説得できるのかなとも思ったけど、三兄妹からの援護射撃に加えてヒロミの人徳による部分もあったんだろうなあ)
他にも腰を痛めた父ちゃんのために病院を手配し、デッドマンズが何を起こすかわからないからとボディーガードまでつけてケアする有能ぶり。ただ、カメレオンデッドマンに母ちゃんが襲われたとき、母ちゃん腹パンまでは食らっちゃってるからそれはどうなのって感じはした笑(そこはヒロミ本人のせいではないんだけど)
司令官にも返り咲いたし、とても上り調子に見えるだけに、デモンズドライバーの副作用っぽい体の不調だけが不安ですね。


また、五十嵐三兄妹vsカメレオンデッドマン+ギフジュニア軍団のシーンでは、一輝の「母ちゃん、見ていてくれ。俺たちの変身を!」というセリフがありましたが、前述の母ちゃん説得があってから五十嵐三兄妹が母ちゃんの前で改めて戦う決意を示す流れとして良かったと思います。
言い回し的にどことなくクウガ感もあるのと同時に、三兄妹の演者さんたちとしても第1章のクライマックスを迎えてこれまでの成長を見せる意気込みのような、そんなセリフにも聞こえました。

あとはあの辺りのシーンだと応援にヒートアップする母ちゃんに勢いで殴る蹴るの暴行を加えられるラブコフがほんと可哀想だった笑ろくに応援されないバイスも大概だけど。まあバイスに関しては第1話で母ちゃん食おうとしてたので自業自得ですね。

 

カメレオンデッドマンの正体

 いや~まさかまさかの元ザブングル加藤さんだったとは。失礼ながら、「(若林司令官の顔について)慣れなのか、妙にしっくりくる」「俺は自分が誰よりも嫌いだった」「鏡を見る度に割りたくなった」「とにかく自分を捨てたかった」というセリフの数々がここまでフィットする演者さんもなかなかいないんじゃないだろうか。
擬態で他の人の顔になるにしても、若林司令官になりすましていたのがバレてフェニックスにいられなくなった以上他のイケメンの顔にしてもいいはずなのにそれをしなかったのは、若林司令官が自分と同じ系統の顔でかつ整った顔立ちだったから、つまり自分の顔は嫌いと言いつつも根本から自分の顔を嫌いになることはできなかったのではないかと思うと妙にいじらしいというか何というか。

これでおじさんデッドマンズ連中は全滅してしまいましたが、みんなキャラ濃くて忘れられないキャラでした。若林役の田邊さんはまだ出番あるっぽいのでそこは期待ですね。

 

父ちゃんの新たな謎

 年末のこのタイミングでぶっ込んできましたね。物質の構造的にただの石でしかないはずのギフから心臓音が聞こえるということは、ストレートに考えればギフの正体が父ちゃんで、その血を引いているから五十嵐三兄妹が仮面ライダーに変身できると考えれば理屈は通る。ただ、それはそれとして、心臓音だけ聞こえるギフと心臓のない父ちゃんという奇妙な状態はどうやって生まれたのか、心臓がない状態の父ちゃんがなぜ生きているのかといった疑問は大きいので。

それと、アギレラが「私たちが人間に戻れるのが(ギフが無事である)何よりの証拠」と言っていたけど、ギフが破壊される等した場合はずっと怪人態のままになってしまうということなんだろうか。

 

さいごに

 カメレオンデッドマンも失い一人孤立してしまったオルテカはどうやって野望に向かって進んでいくのか。はたまたアギレラとフリオは何を目的にどう動いていくのか。父ちゃんとギフはどういう関係なのか。ヒロミは生き残れるのか。一輝が写真から消える謎は何なのか。牛島家は一体何者なのか、さくらは無事戻ってこられるのか(割と一番ここが怖い)等々、年明け以降も掘り下げてほしいところはたくさんありますね。
これまでのリバイスは細かい部分で結構荒削りなところもありますが、全体的には楽しく見てこられたので、第2章以降もこの調子でいってほしいところです。
ではでは、良いお年を!

 

 

仮面ライダーリバイス第15話「撲滅!対決!デッドマンズ!」感想

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次回分はこちら。

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カゲロウのキャラ

 ジョージがギフスタンプに超小型発信機をつけたことで、湾岸地域の地下深くに潜伏していることを掴んだものの侵入方法が分からず、フェニックス更生施設の元デッドマンズの人たちも契約解除のショックのせいか記憶があやふや。そこでさくらの提案でカゲロウに聞き出すため、大二にライダーキックをお見舞いする。
こうして改めて見ると理屈は分かるんだけど絵面がすごいなこれ...笑

カゲロウがデッドマンズベースへの侵入方法を教える条件がさくらの辛口カレーだったのも意外だけど、やろうと思えば教えるのを後回しにしてカレーだけ食べて大二に入れ替わることで約束を反故にすることもできるのにそれをしなかったのはなぜなのか。
これまで極悪非道なことをしていたカゲロウがおとなしく言うことを聞いてるのは、さくらの手加減できないライダーキックっていう脅しが効いているのかとも思うけど、自分の意志で大二と入れ替われるならライダーキック直前にそれやれば良くない?と思ったり。
そう考えるとカゲロウが協力する理由付けがちょっと弱いかなって気がする。あとは変にギャグキャラにされないことを祈る。。。


仮面ライダーとデッドマンズの全面対決

 カゲロウの協力を得てついに潜入したデッドマンズのアジト。仮面ライダー組とデッドマンズ組、5vs5の総力戦はなかなか見応えがありました。注目すべきはそれぞれの因縁の相手。
まずヒロミvsカメレオンデッドマン。ヒロミの怒り方が他のデッドマンと戦うときのそれと全然違いますね。ここまで入れ込んでるのを見ると、若林司令官とヒロミの過去話はやっぱり今後掘り下げていってほしい。
その気合に違うことなく、カメレオンデッドマンはバイスとの戦いで一度変身解除してるというのもありますが、デモンズが序盤かなり押してましたね。そんな最中今回もデモンズの体に異変が出てまたヒロミの命がヤバそうなフラグが立ってしまう訳ですが。。。
「俺は降参しない...無理もする。それが、俺の性だ!」と言いながらスコーピオンゲノミクスで戦う姿はなんかこう芯の強さを感じる一方で、退場を脳裏にちらつかせてくるので心臓に悪い。

さくらvs天彦に関してはもう天彦が気持ち悪いという感想しか出てこないっすね笑
あと言うとすればタートルバイスタンプをもらってバズーカに変形したラブコフを使って戦えるようになったので、遠距離でも戦えるようになったのはなかなか大きい。天彦自身は全然強くないので、新フォームの強さが伝わりにくいのがまた何ともw

一輝vs工藤は、一輝が工藤に「少しは人の気持ちが分かるようになったのかな?エゴイストくん」と煽られたときに「答えは見つかってない。でも、もう悩まない。俺の戦いで誰かが傷ついても、俺は全てを背負う!」と返すところが555の第17話の巧を思い出します。この「全てを背負う」と言った少し後に、五十嵐三兄妹のトリプルライダーキックで工藤と天彦は消滅(厳密にはギフに吸収された)してしまったのでいきなり重いものを背負ってしまうのが何とも皮肉。

もしギフテクスになった状態で倒されるとギフの養分になるのだとしたら、フリオやオルテカももう人間には戻れないってことになりますね。完全に下剋上狙いのオルテカや若林司令官を殺害して成り代わったカメレオンデッドマンはともかく、フリオに対しては前回と今回で少し情が湧き始めているので、退場したら結構悲しいかも。


そういえば崩落するデッドマンズベースから脱出したとき、まだ近くに敵がいるのにライダー側もデッドマンズ側も揃って変身解除してたのは少し不自然じゃない?せめてみんな散り散りになった状況とかなら納得できるんだけど。

 

あとは、工藤と天彦が倒されてギフに吸収されてデッドマンズベース一帯が揺れだしたとき、バイスだけ頭痛を感じてたのはなんだったのかは気になるところ。これまで着々と謎がばら撒かれてきているので、今後これをどう回収していくのか楽しみです。


アギレラの受難

 今回のアギレラはなかなか散々な目に遭ってましたね。オルテカにギフ復活の生贄はアギレラだけだと告げられ、カメレオンデッドマンには手刀で気絶させられて拘束され、ラブコフに怯え、目の前でジョージにギフをベタベタ触られ、バイスに腹パンされ(これはアギレラを救うためにやむなくだけど)...
ラブコフに怯えたり、ジョージにキレているところなんか見てると、本当ごく普通の女の子って感じですが、ジョージに対する悪口が筋肉バカっていうのはどの辺から来たんだろう笑 幼少期からずっとデッドマンズという組織の中で「ギフの花嫁」として信者に囲まれて過ごしてきたから、そういった口喧嘩みたいなことにも慣れてないんだろうなということが伺えます。

 

さいごに

 次回予告で、母ちゃんが二人見えるのは「今日から私があなたになります」と言っているところから、カメレオンデッドマンが母ちゃんに成り代わろうと近づいているんだと思いますが、若林司令官と同じ道辿ったらさすがに重すぎるしない...よね?ただでさえヒロミやフリオの行く末が心配なので、平穏に年越しできるのかソワソワします。

 

 

 

仮面ライダーリバイス第14話「司令官は…デッドマン!?」感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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フェニックスの裏切り者

 今回の放送で一番気になっていた若林司令官の裏切り疑惑の結末。若林司令官に擬態した何者かがカメレオンデッドマンというのが正解でしたね。マンモスプロトバイスタンプをジョージに渡したのは若林司令官だったのと、バリッドレックスバイスタンプの正式名称を完成前に知っていたのはジョージ以外だと若林司令官なのにそれが漏れていたという2点を根拠に、盗聴を逆手に取って罠を張って正体を暴くという流れはとても綺麗でした。
思った以上にヒロミが若林司令官のことを尊敬していたので、「あなたが裏切ったせいで多くの隊員が犠牲になってるんだ!」と啖呵を切るものの撃てなかったり、ボコボコにされたヒロミが最後の最後で擬態若林のズボンの裾を引っ張っていたり、「なんてことだー!」と発狂したりするところはちょっと見てて辛い。。。ヒロミの今後のメンタルが心配。結果的にヒロミが言っていた通り本物の若林司令官自身は無実だったというのが唯一の救いですかね。

そんな本物の若林司令官は第1話の時点でカメレオンデッドマンの手で人知れず消滅してましたが、明確に殺したというよりはカメレオンデッドマンの手から出た謎パワーで消滅させられてたので、実はまだ死んではいない可能性も無きにしもあらずなんですよね。(ニチアサなので描写をマイルドにしただけだと思いますが)
まあ中の人的にはカメレオンデッドマンが若林司令官の擬態を続けるということでまだまだ出番はありそうなので一安心です。今回の田邊さんの「グラーシアス!デッドマンズ!」は最高に狂ってた(褒め言葉)ので、今後はこういう方向の演技が見られそうで楽しみです。
ちなみにギフテクスの選別の際にカメレオンデッドマンのオリジナルの人間態が後ろ姿だけちらっと見えましたが、短髪の男だったので既出のキャラじゃなさそう。


6人目の生贄

 ギフの復活に向けて5人の生贄の目星がついたことでもうリーチか~と呑気に構えていたらまさかのアギレラが6人目の生贄だとラストで明かされたのはびっくりしました。そもそもアギレラは現状怪人態がない状態だけどギフテクスの資格あるのか?というのもありますが、それに加えオルテカがアギレラを6人目の生贄に仕立てる目的とフリオにこの件を話していなかった理由は直近で気になるところですね。
そして回想に出てきた幼少時のアギレラ。周りの信者から伝えられたことを純粋にここまで信じてきたであろうことを思うと可哀想になってくる。もし信者も最初からアギレラを生贄の一人にすることを知っていたのだとしたら、なぜ「アギレラはギフの嫁になる」という教え方をしていたのか謎なので、あの信者たちも真実は知らなかったのかもしれませんね。

 

一輝と工藤の因縁

 第6話で一輝に説教された恨みを晴らすべくしあわせ湯に乗り込む工藤。土足で乗り込む工藤に一輝が意地でも靴を脱がそうとしてましたが、たまにちょっとピントずれるときあるよね一輝。今回バイスもツッコんでたけど。

今回工藤が、
「お前、本当は人の気持ちが分からないんだろ?勝手に人助けをして自分の欲求を満たしているだけだ。周りにいる敗者の心が見えていないんだよ。教えてやるよ。お前は日本一のエゴイストだ。」
となかなか痛いところを突いてきました。現に一輝はその言葉で結構精神的にダメージを受けているように見えたし。

そんな一輝に「そのままでいいんじゃね?お節介で何が悪い!エゴイストで何がいけないんだよ!一輝は一輝の好きなようにやればいいんだよ」と言うバイス。こういうときって得てしてお節介やエゴイストの部分を否定するようにフォローすることが多いと思うんですが、バイスはそういう部分を含めて一輝という人間を肯定してくれている。
実際には一輝のこの問題に対して工藤の言うことも一理あるんですけど、この状況では心に傷を負った一輝を戦える状態にすることが大事なので、そうするとやはりバイスの回答が一番最善手かなと思えるし、こういうところでだんだんとバディ感が出てきたのを実感できていいですね。

 

さくらと天彦の因縁

 もう一組因縁の関係になっているのがさくらと天彦。今回の天彦女子高生にラブコールしたり追い回したりと完全に不審者ムーブかましててキモチワルかったのと、言葉の節々に現れる妙なウザさはドライブの仁良を思い出しました笑
他にもプラナリアデッドマンに行け!と命令したとこにフリオに「お前が行けよ」とフェーズ2化させられたり、バリッドレックスと割と戦えてた工藤と比べてジャンヌに思いっきりボコられてたり、ラブコフにクズ呼ばわりされてたり、完全にネタキャラ街道まっしぐらですね。

そしてさくらについて。久しぶりにこういう学校とか友人とのやりとりのシーンを見ると、さくらも一人の等身大の女子高生なんだなと実感しますね。

こういう何気ない日常描写は大事だと思う一方で、ジャンヌの正体バレまでの一連のくだりは終始ギャグっぽくて緊張感なかったので、せっかく正体バレ描くならもう少しやり方があったんじゃないかなというのが正直なところ。さくらがプッツンして天彦を殴りに走るときの変なSEもいらなかったなと思うし。
反面、ジャンヌのアクションシーンは今回も格好良かったのでこれからも変わらず活躍してほしいところ。五十嵐家恒例の決め台詞はさくらの場合今回の「サクッと倒すよ」で決まりかな。


さいごに

 アギレラが6人目の生贄であることが判明し、一輝と工藤、さくらと天彦、ヒロミとカメレオンデッドマン(偽・若林司令官)といったそれぞれの因縁もできて、次回はデッドマンズとの全面対決開始と年末に向けて第1章クライマックスというべき展開に。これは次回が楽しみです。
あとそういえばバイスは前回実体化したけど今回また戻ってましたね。一度実体化した後に変身すると変身解除後もある程度の時間は実体化できるとかそんな感じなのかな。その辺はあんまり深く考えてなさそうだけど。

 

 

仮面ライダーリバイス第13話「フェニックス危機一髪!」感想

前回分はこちら。

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生贄確保計画

 今回で、ギフへ捧げる生贄集めがだんだん本格化してきました。既に生贄の資格を得ているオルテカ、フリオに加え、次の候補として挙げられたのが灰谷天彦、今回現れた正体不明のカメレオンデッドマン、そして元弁護士の工藤康。
天彦が自分がギフへの生贄としてカウントされていることに動揺しているのに思わず笑ってしまいましたが、それ以上に第6話のゲストだった弁護士の工藤をまさかここで引っ張ってきたかと。正直リバイスにおいて、過去の単発回のゲストを拾ってくることはないだろうなと思っていたのでそこはびっくりでした。
そしてそんな工藤の回収を企てたのが今回初登場したカメレオンデッドマン(フェーズ2)。フェーズ2のデメリットといえば自力で人間態に戻れないことにありますが、カメレオンデッドマンは自身の擬態能力でそれが実質ないも同然なのはなかなか強い。
擬態能力のせいで、若林司令官がカメレオンデッドマンなのか、若林司令官に擬態した何者かがカメレオンデッドマン(本当の若林司令官が死んでるケース含む)なのか、はたまた若林司令官とは関係なく別の誰かがカメレオンデッドマンなのかもわからなくなってくる笑 そこは次回のお楽しみですね。


信頼する勇気

 今回は一輝の精神的成長が見えた回でした。まず1つは弟妹への信頼。以前の一輝であれば、事前にそういう会話をしていたとしても「兄ちゃんがなんとかしてやる」みたいなスタンスで首を突っ込んでいた。しかし今回はスカイベースへ向かう最中にオルテカとフリオに苦戦する大二とさくらに遭遇するも、「兄ちゃん、俺たちそんな弱くないよ」という大二の言葉を信じて彼らにその場を任せるという選択をした。あそこは特に言葉を交わさず、アイコンタクトだけだったのが以心伝心感あって良かったです。

もう1つはバイスへの信頼。第1話では絶体絶命の状況とはいえバイスを直接解放してしまい、母ちゃんが食われそうになるという状況を引き起こしてしまったために、バイスは自分が制御しなければならない危険な存在であるという認識が一輝の中で強くあった。
そして今回バイスに再び「俺っちを出してくれたら、二人を助けられるぜ」と言われるがこれを拒絶。まあ弟妹を信頼するのは、技量の心配はあれど人格的な面ではそこまで難易度の高い話ではないんですよ(五十嵐三兄弟妹の場合)。しかし今の相手は自分に潜む悪魔であるバイス(前科一犯)な訳で。
そうこうしているうちに、スカイベースにギフジュニアの軍勢が押し迫りフェニックスの裏切り者(カメレオンデッドマンの擬態)にリバイスドライバーとバリッドレックスバイスタンプを狙われるという絶体絶命の事態に。そこでバイスに言われた「ちょっとくらい信頼してくれてもいいじゃん」という言葉をきっかけに思い出したのは父ちゃんの「心配するのは簡単。でも信頼するのは、勇気がいるねえ」という言葉。
確かにまたバイスが人を襲ってしまうのではないかという不安はあるけれど、一輝と一緒に戦い、一緒に風呂に入り、一緒に会話し、結果的にバイスはここまで契約に反した行動をしてこなかったいうのは紛れもない事実で、その点において第1話時点のバイスと、今のバイスで決定的に違う。だからこそ一輝も信頼する勇気を出せた。
元々はさくらが仮面ライダーとして戦うことに対するさくらと幸実母ちゃんの口喧嘩に端を発した言葉が、巡り巡って一輝とバイスの信頼関係にも繋がってくるのは上手いし、1クール目の締めとしても一輝とバイスが正式にバディとなる過程を描くのはしっくり来る。
ただ、ぶっちゃけあの状況は変身しようと思えば変身できたので(バリッドレックスバイスタンプの調整はできなくなるのでジョージとはギスギスするだろうけど)、リバイスドライバーが咄嗟に手にできない位置にあるとかもう少し工夫されてるともっと良かったですね。
あとレックスバイスタンプとバリッドレックスバイスタンプの適合率を100%にするために足りなかった最後の要因が科学的理屈ではなく一輝とバイスの間の信頼という精神論的なのは少年マンガっぽいというか、「こまけえこたあいいんだよ!」タイプの話のもっていき方ですよね。公式サイトにも力技だって書いてあったけど。

www.kamen-rider-official.com


理屈で通してほしいという思いがなかったかというと嘘になるけど、こういう主人公の人間的成長に絡めた奇跡的展開は嫌いじゃないです。

 


バリッドレックスゲノム

 一輝とバイスの信頼関係が生まれた結果完成したバリッドレックスバイスタンプ。そしてそれを使って変身したバリッドレックスゲノム。バイスだけ変化ないのはジャッカルゲノムのデザインディスられたのをジョージが相当根に持ってるからというのも理由の1つではあるでしょうが、根本的に今回のバイスタンプの設計思想が「悪魔を必要としないゲノム」というところにあったからバイス用ではなかったというのが一番の理由でしょうね。

バリッドレックスゲノムの特徴としてはまず氷属性の中間フォームというのがなかなか珍しい。近しいのはウィザードのウォータードラゴンだけど、あれは技が氷属性なだけだからノーカンかな。あとあのクソデカリミックス召喚できるのも強いですね。大量のギフジュニア蹴散らすときとかも使えそう。
そしてあの必殺技(フィニフィニフィニッシュ)はキバのダークネスムーンブレイク感あるところと氷の飛び散る描写が格好良くて個人的に好みです。

 

そういえばバイスはバリッドレックスの殻で盾を自作してたけど、あの糊どんだけ接着力強いんだw

 

カゲロウ再登場

 オルテカの触手攻撃を食らって大二が変身解除したことでカゲロウがまた表に。ジャンヌvsエビル&オルテカ&フリオって完全に構図が弱い者いじめだよ。。。わずかながらに後ろのオルテカとフリオに斬りかかる展開期待してたけどそんな甘くはなかった笑 

あそこで一輝たち来なければ割とマジで死にかけてましたよね。ただエビルとタイマンだと五分、クジャク使うと押せてるのでそこはさすがカラテガール
結局ジャンヌがライダーキックすることで表裏入れ替わって大二に戻りましたが、フェーズ2の契約解除したり、大二の人格入れ替えたりライダーキック万能すぎるw

 

今週のヒロミ

 今回で可愛いもの好き属性みたいなものまでついたヒロミ。旅行バッグ振り回してラブコフ守ろうとしてたところ見てより好きになったよ俺は。
冒頭の銭湯シーンでは「田舎に帰って、ガガの顔でも見てくっか」と言ってましたが、ガガって宮城の方言でお母さんのことなんですね。つまりヒロミは宮城県出身ということに。ヒロミ役の小松準弥さんが宮城県出身なので、それとかけた遊びでしょうね。

あと彼もデモンズドライバー没収されましたが、直後にジョージが若林司令官から取り上げたから事なきを得たけど、若林司令官はあれガチでデモンズドライバー奪う気だったんじゃないかと今週ラストを見ると疑ってしまう。


さいごに

 今回はかなり見どころがありましたが、これまでに挙げてない点でいうとリベラドライバーがリバイスドライバーより旧式だから悪魔がそのまま出現するというのは言われてみれば確かにと思いました。あとバイスはラストで変身解除後も実体化してたけど今後は常時実体化している感じなのかな?
次回は若林司令官の潔白が証明されるのかどストレートに裏切り者なのか。もしかすると年内退場枠はヒロミじゃなくて若林司令官かもしれない...?

 

 

仮面ライダーリバイス第12話「弱さは強さ!?無敵のジャンヌ!」感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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ヒロミの自分語り

 いざこれから戦おうってときに唐突に自分語りを始めるヒロミに思わず笑ってしまいました笑 もうあからさまに死亡フラグ立てに行き過ぎてて逆に死なないんじゃないかと。
昔いじめられっ子で、ヒーローがいつか助けてくれると思っていたけど現実はそう上手くはいかなくて普通は腐ってしまいそうなところを、自分自身が世界を守るヒーローになろうとしてそれを実現するというのはメンタル強い。心の中では何度も泣いてたのかもしれないけど。ヒロミの過去話も見てみたいなあ。

それはそれとして、散々ヤバいと言われてたデモンズドライバーがその片鱗を見せ始めた訳ですが、モグラゲノミクスの状態でバッタバイスタンプを読み込ませた直後にデモンズの体がビリビリして吹っ飛ばされ変身解除したのを見ると、バイスタンプの多重読み込みができないのかもしれません。(一応初登場の第7話~第12話までの間で多重読み込みしている回はない)

公式サイトのデモンズドライバーの説明を見る限り、デモンズドライバーはバイスタンプの能力多重化がウリなはずなんですが、これはヒロミがドライバーの能力に追いついていないのか、そもそもデモンズドライバー自体多重読み込みのシステムが不安定な状態なのか。。。

 

幸せの形

 アギレラが言ってた「この世にはいろんな幸せの形がある」という言葉。人によって物の好き嫌いだって違うんだから、何が自分にとって幸せかはその人によって違うというのも当然っちゃあ当然なんですよね。この言葉は今後さくらが重大な決断を迫られたときのの選択にも影響を与えそう。
また、今回はアギレラがなぜ物心ついた頃からデッドマンズにいたのか、どうして「すごく感謝してる。今がとても幸せ」と言わしめるまでデッドマンズ、ギフに心酔するに至ったのかといった新たな謎も出てきており、この先が気になるところです。
バイスが始まった最初はアギレラの両親がフェニックスの実験台にされるとかで殺されてその復讐のためにデッドマンズとして行動を始めたのかなとか考えていましたが、今回物心ついた頃にはデッドマンズにいたことが発覚したのでその線はなさそう。

 

さくらの決意とジャンヌへの変身

 さくらが前回変身できなかった直接的な原因は恐らく悪魔が生まれていなかったから。だからさくらのメンタルとジャンヌへの変身に直接の因果関係はない。けれどその直接的な原因である悪魔(ラブコフ)を生み出すきっかけとなったのはさくらが自分の弱さを認め向き合ったこと。これにより、変身システムの理屈は捻じ曲げることなく、あたかもさくらが自分の弱さを認め人間的に成長したことで変身できるようになったようにも見える見せ方となっている。これは個人的には結構好きなタイプの見せ方ですね。
まあ欲を言えばラブコフ誕生からさくらが一輝たちのもとへ向かうまでの流れは端折らずに描いてほしかったのが正直なところではあるけど。
変身後のジャンヌも、さくらの得意な空手に合わせてスピーディーな動きで徒手空拳をメインに戦う姿はとても見ていて爽快感があって良き。どことなくアクセルトライアルを思い出す感じ。
そしてラブコフについて、さくらの中の弱い部分として生まれたのがラブコフなので、変身してラブコフが実体化するとそれが弱点になるっぽいけど、悪魔は物理ダメージを感じてるのか割と怪しいので実はあんまり弱点じゃないのではっていう気もする。 可愛いゆるキャラ的な感じなので守ってあげたい感はありますが笑 彼女妙に毒舌なところがあるのはやっぱりコブラだからなんだろうなあ。ぜひ今後もバイスを積極的にクズ呼ばわりしていってほしい笑

 

このさくらの一件を振り返ると、今回の一輝は大二がさくらにキツく当たったことや涼くんの手術手配を裏でしてたことのフォローもして、さくらにも自分の弱さを見つめ直すきっかけを与える手助けをして、とてもお兄ちゃんしてたな~としみじみ思います。

 

さいごに

 ジョージが廃棄したはずのリベラドライバーをさくらに送ったのは誰なのかはまだ謎のままだし、プラナリアデッドマンの灰谷は今回退場せずさくらとの因縁が生まれたので中ボス的な感じになりそうだし、ヒロミは死亡フラグ立ててるしで、五十嵐三兄妹のエピソードは一旦一段落しましたが(カゲロウ次回出るっぽいけど)まだまだ気になるポイントはたくさんありますね。

今後どう話が進んでいくのか楽しみです。