ちらしのうらのせかい

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仮面ライダーリバイス第21話「我が命をかけて、想いを託して」感想

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ウィークエンド

 ついに動き出した牛島家。やっぱりさくらにリベラドライバーを送ったのは彼らでしたね。第13話でジョージがデータごと処分したはずと言っていたリベラドライバーをウィークエンドがどうやって手に入れたのかも気になりますが、まずは彼らの目的について。
ウィークエンドは、ギフの棺が非常に危険なものだと知りながらも破壊せず研究を続けるフェニックスに疑念を抱き、以前から監視し続けている。これまで五十嵐家を監視していたのも、フェニックスと深く関わりを持っていたからなんでしょうね。
その中でもスカウトする対象としてさくらに目をつけたのは、兄二人がフェニックスとの関わりが強く、特に大二はフェニックスの隊員だったりするので、一番フェニックスとの関わりが薄かったのがさくらだったからという消去法的理由な感じがします。腕っぷしが強かったり空手道場絡みで光が接触しやすいというのもあるかもしれませんが。

今のところ目的自体はフェニックスよりまともそうなウィークエンドですが、まだ隠していることはあるだろうし油断はできなさそう。さくらもさくらで、今回の件に限らず結構兄たちに相談せずに行動するところがあるので、それによって今後五十嵐三兄妹の関係が変わっていく可能性も大いにありますね。

 

ギフスタンプの奪還

 ウィークエンド加入の最終試験としてギフスタンプの奪還を命じられたさくら。前回の共闘の条件で玉置はオルテカ確保後ギフスタンプをさくらに渡すことになっていたようですが、玉置は本当良い顔しいというかなんというか...立場的に板挟みに遭っている中間管理職的な立ち位置ではあるので、同情できなくはないんですけどね笑

 

フェニックスへの不信感

 ヒロミがデモンズドライバーのモルモットにされていたのが明るみになったことで、フェニックスへの信頼がだいぶ揺らいできていますね。個人的に意外だったのは赤石長官の描写。前回のオルテカの回想で十中八九オルテカを勧誘したデッドマンズの創始者は赤石長官であろうことは見当がついているものの、赤石長官とオルテカがグルであることを明示するのはもう少し引っ張るかなと思っていたので。まあ初登場時から胡散臭かったし、そこはあまり引っ張ってもしょうがないと言われればそれもそうなので、違和感はないです。

 

ヒロミがフェニックスを辞めるシーンでは、ジョージに「世話になったな」と言った直後殴る寸前で手を止めていました。これは、自分を利用していたことに対する怒りが募る反面、結果的にではあっても自分を仮面ライダーにしてくれたことに感謝する思いも同居しているからだろうなと。なんというか、そういうところも含めヒロミの良さだと思うので俺は好きです。
一方のジョージも「殴らなくていいのかい?」とか「良かったじゃないか。これで君は、死なずに済む」といった言葉の節々に粒子レベルの良心(あくまで粒子)のようなものを感じるので、一応敵って感じではなさそうで少しホッとした部分はあります。決して良い奴とは言えないんだけどね!鴻上会長的なポジションって見方が今のところ一番しっくりくる。

ジョージが赤石長官の本性をどこまで知って行動しているのか次第でフェニックスの運命も変わってきそうな気がしますが、五十嵐三兄妹はウィークエンドにつくさくら、フェニックス隊員として離れられない大二、フェニックスとウィークエンドの間で揺れる一輝という感じでバラバラになりそうな空気が漂ってきています。

 

オルテカデモンズとヒロミ退場

 デモンズドライバーの新たな所有者となったオルテカ。デモンズドライバーの悪魔に「オマエアクマ、オナジニオイダ」と言われていたのはどういう意味なのか...肉体的にはオルテカはもう悪魔と分離していて普通の人間同然なので、デモンズに変身すればヒロミと同じく生命力を吸い取られてしまいそうなはずなんですが、吸い取られるどころかむしろヒロミよりもデモンズとして無双している始末。バイスタンプの重ねがけ(ゲノミクスチェンジ)もヒロミのときは失敗に終わってるのでオルテカデモンズが初めてですし。
なんで一人間に戻ったはずのオルテカがデモンズを使いこなせているのかはちゃんと説明がほしいところですね。ダイオウイカデッドマン時代はお世辞にも強くはなかったからオルテカ自身が身体的に強い訳ではなさそうだし、ランバ・ラルよろしく「門田ヒロミとは違うのですよ、門田ヒロミとは。」だけじゃ納得できんて!登場して間もないボルケーノレックスゲノムまで床ゴロ要員にされているのも首を傾げざるを得ないのよ。

 

そしてそんなオルテカデモンズに引導を渡されてしまったヒロミ。フェニックスを辞めたのに体を張ってフェニックスベースや大二を守ろうとするヒロミは最後までヒーローだったよ...まあ実際、崖から落とされる以前に体年齢80歳オーバーの生身の体にデモンズの攻撃食らったら正直即死ものだと思うけど笑 

特撮作品において崖落ちや水落ちという退場の仕方は往々にして生存フラグと評される訳ですが、そういうメタ的な話は一旦置いておくとして、今回気になったのはなぜ崖から落ちたヒロミを探す(もしくは探したことを示唆する)描写がなかったのかというところ。百歩譲って今回の話がオルテカデモンズにヒロミが崖から突き落とされるところで終わっていたらまだ来週描く余地があるのかなと思うんですが、今回戦いの後にしあわせ湯での描写まで描かれているのでその理屈は厳しい。このままだと一輝たちはヒロミが崖から落ちたところだけを見てヒロミは死んだと確信していることになるんですよね。うーん。

あともう1つモヤった点としては、ヒロミが「長官はオルテカと繋がってる」と言わず「フェニックスには裏がある、気をつけろ」という抽象的な言い方をしたところ。フェニックスに裏があるのはヒロミがデモンズのモルモットにされていることが発覚した時点でみんな分かっている話で、大事なのはそこからもう一歩踏み出した情報なんですよ。せっかく盛り上がるヒロミ退場回だけに、本当惜しい。

 

さいごに

 バイスだけでなく父ちゃんにもギフとの繋がりを示す兆候が出始め、さくらはウィークエンドに入りそうな空気を感じさせた状態で終わった今回。次回予告ではアギレラがオルテカに手を組もうと持ちかけたりしていて(断られてたけど)、敵味方の構図がまた入り乱れていきそうですね。

次回は空気階段が本人役で登場とのことですが、本人役というとゼロワンの大和田伸也の印象が強いですね。ジャックリバイスも登場するようなので、そことどう絡んでいくのかは楽しみ。