ちらしのうらのせかい

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仮面ライダーリバイス第14話「司令官は…デッドマン!?」感想

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フェニックスの裏切り者

 今回の放送で一番気になっていた若林司令官の裏切り疑惑の結末。若林司令官に擬態した何者かがカメレオンデッドマンというのが正解でしたね。マンモスプロトバイスタンプをジョージに渡したのは若林司令官だったのと、バリッドレックスバイスタンプの正式名称を完成前に知っていたのはジョージ以外だと若林司令官なのにそれが漏れていたという2点を根拠に、盗聴を逆手に取って罠を張って正体を暴くという流れはとても綺麗でした。
思った以上にヒロミが若林司令官のことを尊敬していたので、「あなたが裏切ったせいで多くの隊員が犠牲になってるんだ!」と啖呵を切るものの撃てなかったり、ボコボコにされたヒロミが最後の最後で擬態若林のズボンの裾を引っ張っていたり、「なんてことだー!」と発狂したりするところはちょっと見てて辛い。。。ヒロミの今後のメンタルが心配。結果的にヒロミが言っていた通り本物の若林司令官自身は無実だったというのが唯一の救いですかね。

そんな本物の若林司令官は第1話の時点でカメレオンデッドマンの手で人知れず消滅してましたが、明確に殺したというよりはカメレオンデッドマンの手から出た謎パワーで消滅させられてたので、実はまだ死んではいない可能性も無きにしもあらずなんですよね。(ニチアサなので描写をマイルドにしただけだと思いますが)
まあ中の人的にはカメレオンデッドマンが若林司令官の擬態を続けるということでまだまだ出番はありそうなので一安心です。今回の田邊さんの「グラーシアス!デッドマンズ!」は最高に狂ってた(褒め言葉)ので、今後はこういう方向の演技が見られそうで楽しみです。
ちなみにギフテクスの選別の際にカメレオンデッドマンのオリジナルの人間態が後ろ姿だけちらっと見えましたが、短髪の男だったので既出のキャラじゃなさそう。


6人目の生贄

 ギフの復活に向けて5人の生贄の目星がついたことでもうリーチか~と呑気に構えていたらまさかのアギレラが6人目の生贄だとラストで明かされたのはびっくりしました。そもそもアギレラは現状怪人態がない状態だけどギフテクスの資格あるのか?というのもありますが、それに加えオルテカがアギレラを6人目の生贄に仕立てる目的とフリオにこの件を話していなかった理由は直近で気になるところですね。
そして回想に出てきた幼少時のアギレラ。周りの信者から伝えられたことを純粋にここまで信じてきたであろうことを思うと可哀想になってくる。もし信者も最初からアギレラを生贄の一人にすることを知っていたのだとしたら、なぜ「アギレラはギフの嫁になる」という教え方をしていたのか謎なので、あの信者たちも真実は知らなかったのかもしれませんね。

 

一輝と工藤の因縁

 第6話で一輝に説教された恨みを晴らすべくしあわせ湯に乗り込む工藤。土足で乗り込む工藤に一輝が意地でも靴を脱がそうとしてましたが、たまにちょっとピントずれるときあるよね一輝。今回バイスもツッコんでたけど。

今回工藤が、
「お前、本当は人の気持ちが分からないんだろ?勝手に人助けをして自分の欲求を満たしているだけだ。周りにいる敗者の心が見えていないんだよ。教えてやるよ。お前は日本一のエゴイストだ。」
となかなか痛いところを突いてきました。現に一輝はその言葉で結構精神的にダメージを受けているように見えたし。

そんな一輝に「そのままでいいんじゃね?お節介で何が悪い!エゴイストで何がいけないんだよ!一輝は一輝の好きなようにやればいいんだよ」と言うバイス。こういうときって得てしてお節介やエゴイストの部分を否定するようにフォローすることが多いと思うんですが、バイスはそういう部分を含めて一輝という人間を肯定してくれている。
実際には一輝のこの問題に対して工藤の言うことも一理あるんですけど、この状況では心に傷を負った一輝を戦える状態にすることが大事なので、そうするとやはりバイスの回答が一番最善手かなと思えるし、こういうところでだんだんとバディ感が出てきたのを実感できていいですね。

 

さくらと天彦の因縁

 もう一組因縁の関係になっているのがさくらと天彦。今回の天彦女子高生にラブコールしたり追い回したりと完全に不審者ムーブかましててキモチワルかったのと、言葉の節々に現れる妙なウザさはドライブの仁良を思い出しました笑
他にもプラナリアデッドマンに行け!と命令したとこにフリオに「お前が行けよ」とフェーズ2化させられたり、バリッドレックスと割と戦えてた工藤と比べてジャンヌに思いっきりボコられてたり、ラブコフにクズ呼ばわりされてたり、完全にネタキャラ街道まっしぐらですね。

そしてさくらについて。久しぶりにこういう学校とか友人とのやりとりのシーンを見ると、さくらも一人の等身大の女子高生なんだなと実感しますね。

こういう何気ない日常描写は大事だと思う一方で、ジャンヌの正体バレまでの一連のくだりは終始ギャグっぽくて緊張感なかったので、せっかく正体バレ描くならもう少しやり方があったんじゃないかなというのが正直なところ。さくらがプッツンして天彦を殴りに走るときの変なSEもいらなかったなと思うし。
反面、ジャンヌのアクションシーンは今回も格好良かったのでこれからも変わらず活躍してほしいところ。五十嵐家恒例の決め台詞はさくらの場合今回の「サクッと倒すよ」で決まりかな。


さいごに

 アギレラが6人目の生贄であることが判明し、一輝と工藤、さくらと天彦、ヒロミとカメレオンデッドマン(偽・若林司令官)といったそれぞれの因縁もできて、次回はデッドマンズとの全面対決開始と年末に向けて第1章クライマックスというべき展開に。これは次回が楽しみです。
あとそういえばバイスは前回実体化したけど今回また戻ってましたね。一度実体化した後に変身すると変身解除後もある程度の時間は実体化できるとかそんな感じなのかな。その辺はあんまり深く考えてなさそうだけど。