ちらしのうらのせかい

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仮面ライダーリバイス第13話「フェニックス危機一髪!」感想

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生贄確保計画

 今回で、ギフへ捧げる生贄集めがだんだん本格化してきました。既に生贄の資格を得ているオルテカ、フリオに加え、次の候補として挙げられたのが灰谷天彦、今回現れた正体不明のカメレオンデッドマン、そして元弁護士の工藤康。
天彦が自分がギフへの生贄としてカウントされていることに動揺しているのに思わず笑ってしまいましたが、それ以上に第6話のゲストだった弁護士の工藤をまさかここで引っ張ってきたかと。正直リバイスにおいて、過去の単発回のゲストを拾ってくることはないだろうなと思っていたのでそこはびっくりでした。
そしてそんな工藤の回収を企てたのが今回初登場したカメレオンデッドマン(フェーズ2)。フェーズ2のデメリットといえば自力で人間態に戻れないことにありますが、カメレオンデッドマンは自身の擬態能力でそれが実質ないも同然なのはなかなか強い。
擬態能力のせいで、若林司令官がカメレオンデッドマンなのか、若林司令官に擬態した何者かがカメレオンデッドマン(本当の若林司令官が死んでるケース含む)なのか、はたまた若林司令官とは関係なく別の誰かがカメレオンデッドマンなのかもわからなくなってくる笑 そこは次回のお楽しみですね。


信頼する勇気

 今回は一輝の精神的成長が見えた回でした。まず1つは弟妹への信頼。以前の一輝であれば、事前にそういう会話をしていたとしても「兄ちゃんがなんとかしてやる」みたいなスタンスで首を突っ込んでいた。しかし今回はスカイベースへ向かう最中にオルテカとフリオに苦戦する大二とさくらに遭遇するも、「兄ちゃん、俺たちそんな弱くないよ」という大二の言葉を信じて彼らにその場を任せるという選択をした。あそこは特に言葉を交わさず、アイコンタクトだけだったのが以心伝心感あって良かったです。

もう1つはバイスへの信頼。第1話では絶体絶命の状況とはいえバイスを直接解放してしまい、母ちゃんが食われそうになるという状況を引き起こしてしまったために、バイスは自分が制御しなければならない危険な存在であるという認識が一輝の中で強くあった。
そして今回バイスに再び「俺っちを出してくれたら、二人を助けられるぜ」と言われるがこれを拒絶。まあ弟妹を信頼するのは、技量の心配はあれど人格的な面ではそこまで難易度の高い話ではないんですよ(五十嵐三兄弟妹の場合)。しかし今の相手は自分に潜む悪魔であるバイス(前科一犯)な訳で。
そうこうしているうちに、スカイベースにギフジュニアの軍勢が押し迫りフェニックスの裏切り者(カメレオンデッドマンの擬態)にリバイスドライバーとバリッドレックスバイスタンプを狙われるという絶体絶命の事態に。そこでバイスに言われた「ちょっとくらい信頼してくれてもいいじゃん」という言葉をきっかけに思い出したのは父ちゃんの「心配するのは簡単。でも信頼するのは、勇気がいるねえ」という言葉。
確かにまたバイスが人を襲ってしまうのではないかという不安はあるけれど、一輝と一緒に戦い、一緒に風呂に入り、一緒に会話し、結果的にバイスはここまで契約に反した行動をしてこなかったいうのは紛れもない事実で、その点において第1話時点のバイスと、今のバイスで決定的に違う。だからこそ一輝も信頼する勇気を出せた。
元々はさくらが仮面ライダーとして戦うことに対するさくらと幸実母ちゃんの口喧嘩に端を発した言葉が、巡り巡って一輝とバイスの信頼関係にも繋がってくるのは上手いし、1クール目の締めとしても一輝とバイスが正式にバディとなる過程を描くのはしっくり来る。
ただ、ぶっちゃけあの状況は変身しようと思えば変身できたので(バリッドレックスバイスタンプの調整はできなくなるのでジョージとはギスギスするだろうけど)、リバイスドライバーが咄嗟に手にできない位置にあるとかもう少し工夫されてるともっと良かったですね。
あとレックスバイスタンプとバリッドレックスバイスタンプの適合率を100%にするために足りなかった最後の要因が科学的理屈ではなく一輝とバイスの間の信頼という精神論的なのは少年マンガっぽいというか、「こまけえこたあいいんだよ!」タイプの話のもっていき方ですよね。公式サイトにも力技だって書いてあったけど。

www.kamen-rider-official.com


理屈で通してほしいという思いがなかったかというと嘘になるけど、こういう主人公の人間的成長に絡めた奇跡的展開は嫌いじゃないです。

 


バリッドレックスゲノム

 一輝とバイスの信頼関係が生まれた結果完成したバリッドレックスバイスタンプ。そしてそれを使って変身したバリッドレックスゲノム。バイスだけ変化ないのはジャッカルゲノムのデザインディスられたのをジョージが相当根に持ってるからというのも理由の1つではあるでしょうが、根本的に今回のバイスタンプの設計思想が「悪魔を必要としないゲノム」というところにあったからバイス用ではなかったというのが一番の理由でしょうね。

バリッドレックスゲノムの特徴としてはまず氷属性の中間フォームというのがなかなか珍しい。近しいのはウィザードのウォータードラゴンだけど、あれは技が氷属性なだけだからノーカンかな。あとあのクソデカリミックス召喚できるのも強いですね。大量のギフジュニア蹴散らすときとかも使えそう。
そしてあの必殺技(フィニフィニフィニッシュ)はキバのダークネスムーンブレイク感あるところと氷の飛び散る描写が格好良くて個人的に好みです。

 

そういえばバイスはバリッドレックスの殻で盾を自作してたけど、あの糊どんだけ接着力強いんだw

 

カゲロウ再登場

 オルテカの触手攻撃を食らって大二が変身解除したことでカゲロウがまた表に。ジャンヌvsエビル&オルテカ&フリオって完全に構図が弱い者いじめだよ。。。わずかながらに後ろのオルテカとフリオに斬りかかる展開期待してたけどそんな甘くはなかった笑 

あそこで一輝たち来なければ割とマジで死にかけてましたよね。ただエビルとタイマンだと五分、クジャク使うと押せてるのでそこはさすがカラテガール
結局ジャンヌがライダーキックすることで表裏入れ替わって大二に戻りましたが、フェーズ2の契約解除したり、大二の人格入れ替えたりライダーキック万能すぎるw

 

今週のヒロミ

 今回で可愛いもの好き属性みたいなものまでついたヒロミ。旅行バッグ振り回してラブコフ守ろうとしてたところ見てより好きになったよ俺は。
冒頭の銭湯シーンでは「田舎に帰って、ガガの顔でも見てくっか」と言ってましたが、ガガって宮城の方言でお母さんのことなんですね。つまりヒロミは宮城県出身ということに。ヒロミ役の小松準弥さんが宮城県出身なので、それとかけた遊びでしょうね。

あと彼もデモンズドライバー没収されましたが、直後にジョージが若林司令官から取り上げたから事なきを得たけど、若林司令官はあれガチでデモンズドライバー奪う気だったんじゃないかと今週ラストを見ると疑ってしまう。


さいごに

 今回はかなり見どころがありましたが、これまでに挙げてない点でいうとリベラドライバーがリバイスドライバーより旧式だから悪魔がそのまま出現するというのは言われてみれば確かにと思いました。あとバイスはラストで変身解除後も実体化してたけど今後は常時実体化している感じなのかな?
次回は若林司令官の潔白が証明されるのかどストレートに裏切り者なのか。もしかすると年内退場枠はヒロミじゃなくて若林司令官かもしれない...?