ちらしのうらのせかい

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仮面ライダーリバイス第25話「よみがえる!ベイル!?五十嵐家の記憶」感想

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ベイルの正体と五十嵐家の過去

 今回はかなり情報量の多い回でした。順番に整理していきます。
まずは父ちゃんこと、五十嵐元太について。前提情報として、狩崎父はギフスタンプの力を応用し、悪魔を戦力化するバイスタンプとその力を制御するドライバーを開発した。しかしそのドライバーには変身の代償として寿命を悪魔に奪われるというデメリットがあり、ギフの遺伝子を体内に宿すことだけが唯一の解決方法だった。
そんな中、五十嵐元太が瀕死状態で狩崎父の元へ運ばれ、狩崎父がギフの細胞を元太の心臓に移植。それにより元太は一命をとりとめたものの、人でありギフの一部でもある存在となってしまい、彼の悪魔としてベイルも生まれてしまった。
つまり、五十嵐三兄妹がこれまで仮面ライダーに変身して戦ってこられたのは、ギフの遺伝子を持つ元太の子供だからというのが理由になる訳ですね。これは今までの仮面ライダーの半ばお約束となっている「元を辿ると悪(怪人)が力の根源」という定義にも当てはまります。バイスタンプとプロトバイスタンプの関係の時点でそうだろと言われればそうなんですけど、血筋レベルで踏み込むことでより鮮明になった感じですね。
ただ少し疑問なのは、一輝とバイス、大二とカゲロウ、さくらとラブコフのように人間とは別に明確に悪魔という存在が生まれるのはギフの血を引いているからなのかどうか、普通の人間とギフの末裔でそれぞれ悪魔のあり方がどう違うのかがよく分からないというところ。各ドライバー(リバイス、ツーサイド、リベラ)ごとの変身条件もいまいち分からないままなので、そこら辺がもう少しクリアになるとより楽しめる気がします。例えば第1話でヒロミがリバイスへの変身に失敗したことから、リバイスドライバーはギフの血を引いていないと変身できないんじゃないかという気もしますが、だとするとジョージは五十嵐三兄妹がギフの末裔であることにもっと早く気付けたはずだしなあ...といまいち腑に落ちない。

 

そして狩崎父たちの実験の玩具にされた元太はベイルとともに仮面ライダーベイルとして戦っていた過去があるようですが、これはギフの細胞を移植された経緯も含めスピンオフでやるみたいですね。

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正直これに関しては本編で補完しないとまずい部類の話だと思う...がっつり本筋に絡む話だし。例えば上記ページに書いてある元太と幸実の馴れ初めならスピンオフで全然問題ないと思うんだけど。まあやるのであれば、本編だけ見てても話が通じるようにフォローはしてほしいところ。これはBlu-rayBOXに収録されるヒロミのDEAR GAGAもまた然り。
それはそれとして、上記ページに書いてある搬送された人の名前が五十嵐元太じゃなくて白波純平という全然別の名前なんですけど、そうなると五十嵐元太は偽名ってことになる...?なぜ五十嵐元太と名乗るようになったのかもこのスピンオフで明かされるんでしょうね。

 

 

さて、話を戻します。元太にギフの細胞が移植され、生まれた悪魔がベイルだと判明したのは上で書いた通り。そして18年前のしあわせ湯の火事も元太の体を乗っ取ったベイルの仕業であることが判明。「全ては、私を裏切った代償だ」とか「相棒の私を裏切って姿を消した最低の男。それが貴様の父親だ、坊主!」とか言っていたことから、元々元太とベイルは仮面ライダーベイルとして共に戦っていたが、(元太の意志がどこまで介在しているかは分かりませんが)何らかの理由で元太とベイルが分離されたことでベイルの恨みを買ったということなのでしょう。

また、そんなベイルが引き起こしたしあわせ湯の火事が、一輝の中にバイスという存在を生み出す引き金に。あの回想描写だけ見てると、一輝のおせっかいというか「長男として家族を守る」というマインドはバイスのこのときの言葉がきっかけだろうし(想像の域は出ないけど、バイスと契約したことで記憶は失ってるものの潜在意識としては残ってそう)、一輝と契約して家族守ろうとするし、バイスめっちゃ良い奴じゃん!

それだけに、本編序盤で母ちゃんを食べようとしてたのは辻褄が合わなくてよく分からなくなる。ここも何か理由付けがあるんでしょうか。個人的にはあまりなあなあにしてほしくない部分ではあるので、説明は期待したいところ。

 

ただ今回何より驚いたのは、ぶーさんが思った以上にガッツリ父ちゃんの秘密に関与してたところ。実はスピンオフの重要キャラだったりするんじゃなかろうか。

 

さいごに

 最初にも書いた通りとても情報量が多かった今回。五十嵐三兄妹がギフの血を引いていること自体は父ちゃんとギフの関係が仄めかされた時点で予想はついてましたが、この事実をアギレラが知ったときどういう反応をするのか楽しみです。
アギレラの求めるギフ、それに極めて近しい存在があろうことか敵である仮面ライダーだったという皮肉。仮面ライダーたちとのパワーバランスを抜きにしても、この事実を知った後アギレラはもう仮面ライダーと戦うことはできないんじゃないだろうか。
アギレラとの約束も破ってあいも変わらず信者たちを無闇にギフテリアンの生贄にしていくオルテカと共闘体制を続けていくのも限界だろうし、マジでアギレラのメンタルが心配。
次回は大二とカゲロウが一騎打ちするようですが、彼らがどうやって分離するのか、カゲロウはこのまま消滅するのかそれとも大二と和解するのかが気になるポイント。あとは石田監督が次回ついにリバイス本編で監督を担当することになりますが、近年目立っている悪癖が出ないことをただただ祈るばかりです。