ちらしのうらのせかい

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仮面ライダーゼロワン第10話 「オレは俳優、大和田伸也」 感想

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先週の駅伝による放送休止を経て、2週間耐えて迎えた今回。 

 

俳優 大和田伸也と俳優ヒューマギア

先々週の次回予告のときから話題となっていた大和田伸也さんの本人役での出演。飛電インテリジェンスがプロデュースするドラマで、ハリウッドで演技をラーニングした初の俳優ヒューマギアのエンジと共演するという役どころ。

取材ではエンジとの共演に対して絶対に台詞を忘れないという点で高く評価していましたが、撮影の中で監督に「芝居は人と人とのぶつかり合い」「ヒューマギアじゃ人間が見えてこない」「信じられない」とこぼしている。

ここだけ見ると、俳優という職業はやはり人間でなくては務まらないと考えているように見えますが、その一方で(ヒューマギアの)耳を隠した状態で現れ教えを請うた暗殺ちゃんに対しては、弟子にするまでの才能を見出している。つまり、ヒューマギアに俳優は務まらないと言いながら、(本人は暗殺ちゃんを人間だと思っているが)ヒューマギアを俳優として評価するという一種の自己矛盾を起こしている状態な訳ですね。

「人間ってのはコインみたいなもんだ。表の顔と裏の顔がある。義理とか人情で、人の裏なんて見抜けない」

劇中劇の台詞でこう言ってた本人が実際には暗殺ちゃんの「表」と「裏」を見抜けなかったのは皮肉にも妙な説得力があります。

 

エンジと暗殺ちゃんの評価に決定的な差がついたのはアドリブ力という点。アドリブは台本から外れたその場の対応力、自分で判断する能力が求められるので、ヒューマギアで演技のアドリブまでこなせるということは既に自我に目覚めている可能性が高いのではないでしょうか。現に暗殺ちゃんはエンジを「友達」にせず処分しようとしていますし。

 

それにしても飛電インテリジェンス、ドラマのプロデュースまで手掛けているとは。。。あと今回、撮影時にリアルタイムで耳のモジュールを削除できるソフトも使っていましたが、これまた今後何かに使われそうな気がしますね。監視カメラの映像の偽装とか。

 

そしてイズのジェスチャーも可愛い。あれは用意されたジェスチャーではなく鶴嶋さんのアドリブだそうですね。

 

今回の戦闘シーン

今回印象に残ったところは2つ。 

1つはゼロワンvs迅のシーン。互いの武器(アタッシュカリバーとアタッシュアロー)を取り合い、結果的に交換する形で戦っていたのは面白いなと思いました。基本的な機構が同じなので、入れ替えても違和感をあまり感じないんですよね。

もう1つはバルカンvsドードーマギア&トリロバイトマギア。ガトリングヘッジホッグキーを唯阿から受け取るシーンで、危うくトリロバイトマギアの一人にとられそうになってたのはちょっと笑いましたが対多数に立ち回れるガトリングは強いですね。今回はアタッシュショットガンでのみの使用でしたが、フォームチェンジ姿もぜひ見てみたいところです。

 

 

諫の信念と唯阿の信念

A.I.M.Sの任務はヒューマギアの監視であって飛電インテリジェンスを陥れることではないとする諫に対し、飛電を陥れることが任務だと主張する唯阿。

とはいえ、動画を撮影したの「は」私だと言ったり前回マンモスゼツメライズキーを飛電側に渡したりとどことなくまだその行動に迷いが見え隠れしてる感じですね。(前回は諫の命が危ない状況だったのもありますが)

周りに影響されて正式に改心し、味方になるビルドの紗羽さんみたいな感じになりそうな気がなんとなくします。

 

そしてなんと言っても個人的今回一番の見どころは諫の行動ですね。

唯阿が暗殺ちゃんとの戦いで変身解除させられたところに助けに入る諫に、バツの悪そうな顔をする唯阿。唯阿の「なぜ助けに来た」という問いに対し、

諫「お前はなぜあの病院で俺を助けた?」

唯阿「助けたいと思ったからだ!」

諫「俺もだ。俺は俺の信じるもののために戦っている。お前もそうなんだろ?」

唯阿「...ああ」

諫「だったらそれでいい」

と返す諫はイケメンすぎる...!唯阿に「いつかお前を裏切るかもしれない。お前と戦う日が来たら...」と言われて「その時は、俺が勝つ」と即答できるところも素晴らしい。

 

ZAIAの社長

ついに今回ZAIAの天津垓社長の顔見せとなりました。演じている桜木那智さんは内田理央さん主演の「向かいの家のバズる家族」で内田さんの弟役を演じていたことが記憶に新しいです。

或人はもちろんこれまでにも社長キャラは数多く出てきた仮面ライダーシリーズですが、垓はどのようなキャラクターを見せてくれるのでしょうか。飛電インテリジェンスの崩壊を狙うということは少なからず飛電との因縁はあると思いますが。。

余談ですが、唯阿に「新しいゼツメライズキーをとってきて欲しい」と依頼するシーンでスパーキングジラフプログライズキーがちらっと映ってましたね。

 

 

大和田さんのドラマ降板宣言の報を聞くところで幕引きとなった今回。

次回タイトルはもろあの映画のパロディですが、ドラマプロジェクトはどうなるのか、大和田さんは俳優として才能を認めた暗殺ちゃんがヒューマギアであることに気づくのか、ZAIAはどう動くのかなど気になることだらけですね。今回良いところがあまりなかったエンジには少しでも救いが欲しいところです。

 

仮面ライダーゼロワン DXアタッシュショットガン

仮面ライダーゼロワン DXアタッシュショットガン