ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーゼロワン 第30話「やっぱりオレが社長で仮面ライダー」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 次回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

飛電買収による変化

 前回垓に飛電インテリジェンスを買収されたことで、或人が社長の座を失い迎えた新章。ヒューマギア事業の撤廃に伴いヒューマギアの一斉リコール、ユーザにはヒューマギアを返却してもらう代わりにZAIAスペックを配布することに。
でもヒューマギアとZAIAスペックって互いに代用できるものではないので、これまでヒューマギアを使用してきた人たちのヒューマギア復活を望む声が上がってきそうな気がしますね。
例えば現実世界に置き換えてみても、現在世界的に起きているコロナウイルス問題について、ましろちゃんやDr.オミゴトみたいな医療用ヒューマギアがいれば感染の心配をすることなく診察することが可能ですし。実際次回は第5話ゲストだった漫画家の石墨さんが出てきますしね。

それに、ヒューマギアの不法投棄が問題視されてるってことはZAIAスペックも求められてないってことなのでは...?


飛電買収に伴い、A.I.M.Sもガラリと変わりました。
唯阿の指揮の下、隊員もレイドライザーでレイダーに変身して未回収のヒューマギアの廃棄処分を担うことに。
そしてなんと言っても、諫がA.I.M.Sを抜けたのはちょっと驚きでした。立場的に残る理由もないので当然といえば当然なんですが、A.I.M.Sの不破諫というイメージが強かっただけにね。A.I.M.S辞めてもベルトとキー没収されないんだとは思いましたが笑

また今回、諫から或人に諫と唯阿に埋め込まれたチップのことが共有されました。視聴者目線だと既出のことでも意外と登場人物間で共有されてないことってありますからね。諫は「俺は操られたりしねえけどな」と言ってましたが、前回洗脳を振り切ったのは完全に気合いだけなのだとしたら、まだ操られる危険性は残ってそうです。

唯阿に関してはヒューマギアは人類の道具であると言った後、その言葉が自分に特大ブーメランで返って来ていることに気づくところがもう見てて辛いですよねホント。。

 

或人と迅の邂逅-ヒューマギアに育てられた二人

 デイブレイクタウンで再会する或人と迅。明確に仲間とまではいきませんが、今回で多少なりとも迅の味方化フラグが立ったと思います。
滅にも人間の友達ができるとは意外だと言われたのに対し、「ゼロワンと友達になったつもりはないよ」と返してましたが、ここだけ聞いてると父親と反抗期の息子みたい笑

まあやはり大きいのは或人も迅もヒューマギアによって育てられたという点ですよね。
これまで迅は或人が他の人間と同じくヒューマギアを人間の道具として扱っていると思っていた。でも或人がヒューマギアによって育てられたことを知り、結果的に飛電インテリジェンスからイズとゼロワンドライバーを取り戻してくれたのは事実。

また、或人もまたヒューマギアの自由意志を尊重していることが分かりましたしね。


次回予告で映ってるゼロワンと共闘する姿はまだ敵の敵は味方という成り行き上の共闘

かもしれませんが、今後の折り合いの付け方に期待ですね。

 

 

 

ゼロワンへの再変身と再出発

 今回一番の見どころは、なんと言ってもイズを廃棄処分しようとする垓たちから体を張って守ろうとする或人がゼロワンへの再変身するシーンでしょう。

飛電の社長のみが変身できるゼロワンに再度変身するため、イズが飛電製作所という新会社を設立し或人を社長にすることでその条件をクリアする。
ヒューマギアとゼロワンに関する特許権も会社としてではなく是之助から或人へ個人間で受け継がれているためにゼロワンドライバーの所有権に関する問題もクリアしている。(厳密には特許権と所有権はまた別問題な気がしますが、特許権がこういう形で受け継がれてるなら所有権関係の契約も盛り込まれているでしょう)
これを或人が何度も諦めずに変身しようとする裏でイズが独断で行い、サウザーの攻撃による爆発とともにゼロワンに変身するのは熱いです。この再変身のくだりも理由なしにただの「ライブ感」でやられてしまうと非常に困りものなのですが、そこはちゃんと理由付けされてたので安心しました。こういう抜け穴的な解決手法はシンケンジャーを思い出しますね。


バトルシーンも、久々のライジングホッパー登場で復活補正もあるのかもしれませんがサウザーとバトルレイダー相手に互角に戦う様子はやっぱり燃えるものがあります。メタルライジングインパクトがどことなく555のクリムゾンスマッシュぽかったのと、「覚えていろ」と言いながら撤退する小物感溢れる垓もなんか印象的。


そして新たに設立した会社、飛電製作所。某下町の町工場ドラマを彷彿とさせる名前で、帳簿管理や名刺を紙媒体で行っていてアナログ感が出ているのが飛電インテリジェンスと対照的ですね。なんとなくタイムレンジャーのトゥモローリサーチっぽい雰囲気もある。今は或人とイズの二人ですが、無職になった諫や、そしてZAIAから抜け出せたら唯阿も一緒になれる日が来るでしょうか。

 

 

 今回は全体的に新章のスタートとして面白い回だったなと思います。大企業の社長キャラってあれこれ動かそうとするとどうしても動かしづらい部分が出てきちゃうと思うので、社長として動かすなら飛電製作所みたいなベンチャー企業の方が良いんですよね。構図としても中小ベンチャー社長vs大企業の社長という主人公サイドを応援しやすい形に持ち込める。
ちょっと違和感があったところとすれば、垓がイズをシンギュラリティに到達したと言うシーン。イズはこれまでにシンギュラリティに達してるように見受けられるシーンが多々あったので、今シンギュラリティに到達したと言われてもちょっとうーんと感じる部分はありました。
とはいえ、お仕事5番勝負のときのような本筋のグダグダ感はなかったので今後も期待できそうです。
ではまた!

 

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