ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーゼロワン 第9話「ソノ命、預かります」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 次回分はこちら。

 

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

病院のヒューマギアの強制シャットダウンと今回の唯阿

前回ラストで諫が滅に致命傷を負わされた状態で始まった病院編後編。

これまでの滅亡迅雷.netによるヒューマギアの暴走を受けて、顧客や株主からの相次ぐ問い合わせや株価暴落という自体に陥った飛電インテリジェンス。ヒューマギアが暴走し二次被害を出さないために病院のヒューマギアのシャットダウンを命じる福添さん・シエスタと人手不足の今病院のヒューマギアをフル稼働させないと多数の死亡者が増えると言うイズの対立。一見福添さんの論にも説得力がありそうな感じはしますが、飛電インテリジェンスのイメージ回復という点で考えてももしここで病院のヒューマギアを止めたらイズの言う通り手遅れになる患者は増えるし(まさに諫がそれ)、そうなればその遺族や関係者にとってヒューマギアは身内の命を奪ったも同然の存在、ひいては飛電インテリジェンスのイメージも余計悪化する訳です。

とはいえ或人としてはこれまでヒューマギアの暴走が起きて被害を起こしていることは事実なので真っ向から福添さんたちを否定することもできませんでした。それが(一時的にではありますが)病院内ヒューマギアの強制シャットダウンという結果を導くことに。

 

そんな中個人的に今回良い意味で期待を裏切ってくれたのが唯阿の行動でした。これまでZAIAとの繋がりを含めちょくちょく不穏な素振りを見せていた唯阿でしたが、Dr.オミゴトに諫の命を救ってくれと必死に頼み込んだり、飛電インテリジェンスに赴き病院のヒューマギアの再起動を訴えたりと熱い一面が(或人もこの点は突っ込んでましたね)。結果的に或人にヒューマギアを改めて信じるきっかけを与える、ある種普段とは立場が逆転しているところも今回の見どころの1つだと思います。もちろん本人も言っていた通りギーガーを乗っ取られたことに対しての責任も感じているのかもしれませんが、思っていたより諫に対しても仲間意識がある印象を受けました。

それだけに、最後の暗殺ちゃんの映像リークの件は驚きでしたね。イズに問い詰められた唯阿は子どもみたいな否定の仕方してましたが、これはもしかするとZAIAとの繋がりの件も、唯阿がZAIA側に一方的に利用されている可能性もあるかもしれません。

 

ヒューマギアの意志とマギア化

病院のヒューマギアが一斉にシャットダウンされた際に唯阿が見つけたDr.オミゴトの首元にあった傷。あの傷があって正気でいるということはハッキングに抵抗している何よりの証拠な訳ですが、そうなると疑われるのは時間差で暴走する危険性。案の定病院のヒューマギアは時間差で何体も暴走しましたが、そんな中ハッキングに抵抗し打ち勝ったDr.オミゴト。個人的には「患者を救いたい」という意志がオペ中という緊急な状況も相まってより強くなったんじゃないかと推測してます。

一方、勝算がないままギーガーと戦いに行く或人を止めなかったイズ。ブレイキングマンスプログライズキーの完成を待っているときにイズ自身も言っていましたが「飛電インテリジェンスに損害をもたらすことがあったとしても或人を信じたい」という意志が今のイズにはあります。「飛電インテリジェンスに損害をもたらすことがあっても」というところから、「飛電インテリジェンスの社長秘書」ではなく「飛電或人の秘書」になってることを実感します。

回を増すごとにヒューマギアの意志という部分が徐々に色濃くなってきていますが、今後負の方向で強い意志をヒューマギアが持つ展開も出てくるかと思うとちょっとハラハラします。

 

 

ブレイキングマンモス

唯阿から譲り受けたマンモスゼツメライズキーを解析することで作られたブレイキングマンスプログライズキー。

飛電でも既にギーガーと似たシステムが作られていた(飛電は兵器ではなく大規模災害を想定した大型救助システム)ということですが、A.I.M.SもしくはZAIAは飛電のシステム情報を入手していてそこから兵器開発を行っているということでしょうか。

 

或人「お前らがアークの意志なら、こっちはゼーンのイシがついてるからな!」

滅「なんだそれは」

イズ「「善良なお医者さん」という意味をかけた、ギャグです」

ギャグの説明しながらプログライズキーを届けに駆けつけるところがなんともあのコンビらしくて微笑ましい笑

肝心のブレイキングマンモスですが、立ち位置は鎧武のスイカアームズに似た感じですね。腕にプログライズキーつけてるのが面白いな~と思っていたら、必殺技のブレイキングインパクトはプログライズキーを上空に射出してそれを上から蹴って敵を押し潰すという予想の斜め上をいくものでした笑

今回の戦闘シーンではなんといっても、Dr.オミゴトがハッキングに打ち勝ち、或人が「飛電の意志は、俺が貫く!」と言った後にOPかかるところがテンション上がりましたね。OPをバックにゼロワンとDr.オミゴトがそれぞれの戦場で全力を尽くす様は見応えあります。

 

諫のヒューマギアへの思い

前回の感想でもチラッと触れましたが、過去の経験からヒューマギアを憎んでいた諫がヒューマギアに命を救われるという今回の展開。意識を取り戻した後の諫の言動がどうなるのか気になってましたが、フワっとしたツンデレムーブかましてましたね笑 唯阿がDr.オミゴトの首の傷のこと(ハッキングを抑え込んだこと)まで諫に話したかは定かではありませんが、今回の一件がヒューマギアを信じようと思えるきっかけを諫に与えたのは間違いありません。今後、ヒューマギアと協力しながら戦う諫の姿が見られることを期待してます。

 

 

次回はエキデンマギアの影響で休みですが、ZAIAのあの男が登場したり大和田伸也さんが本人役で出たりするとのことなのでまた濃い回になりそうで楽しみです。