ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーギーツ第26話「慟哭Ⅱ:真紅のブースト!」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

ジャマトグランプリに従う意味

 何度見返してみても、英寿たちはなぜ律儀にジャマトグランプリのルールを守ってるのかが理解できない。彼らはジャマトグランプリのプレイヤーじゃないから従う理由ってないですよね?
そもそも今回の騒動の根本の部分ってベロバにヴィジョンドライバーを奪われたところにあるはずなのに、それを無視してジャマトたちと戯れてるのはなんなんですかね。運営はろくに動かず対応をプレイヤー任せにしてるのも意味が分からないし。
制作側としてはデザイアグランプリがジャマトに乗っ取られて衝撃の新展開みたいに考えてるのかもしれませんが、絵面的にはデザイアグランプリと大差ないし、プレイヤーがジャマトで特に明確な願いや個々のジャマトに対する思い入れもない分、より退屈感は増していてデザイアグランプリより悪化してます。
ジャマトグランプリいつまで続くんだろう…

 

ブーストフォームマークII

 なんか、ぽっと出の覚悟で何のカタルシスもないパワーアップだったなというのが率直な感想。
今回のラストでなぜブーストマークIIレイズバックルが急に誕生したのか理由づけはされてたけど正直とってつけたような説明にしか見えなかったし、その説明より前に見せられたブーストマークIIレイズバックル誕生の瞬間は謎の超パワーで「不思議なことが起こった!」をやってるようにしか見えなかった。
仮にこの展開をするにしてもブーストマークIIレイズバックル誕生のロジックは同時に見せないとダメだと思います。じゃないとなぜパワーアップできるのか分からないモヤモヤだけが先行して、そこに熱さなど微塵も感じられなくなってしまう。

とはいえ、説明されたブーストマークIIレイズバックル誕生のロジックを踏まえればそれで良かったのかというとそういう訳でもなくて、仮にそのロジックが予め説明されていたとしても、今回の話で英寿に世界を守る覚悟をさせるに足るエピソードがあったかというと疑問だし、そもそもそれまでは世界を守る覚悟なかったのかと突っ込みたくなるし、前世で4回も世界を守る力の実現という同じ願いをする必要がどこにあるのか分からない。

 

あとジーンもちょくちょく「感動するよギーツ」とか言ってますが、あれも不自然にギーツ上げしているようにしか見えなくて違和感がすごいんですよね。

こういうのゼロワンのときもあったんですけど、特定の登場人物の株を上げるために周りを無理やり知能低く描くのやめてほしい。

 

道長とナイトジャマト

 今回の話で、道長は透に擬態したナイトジャマトを透と重ねて見ていた訳ではなく、あくまでギーツを倒すための駒としてしか見ていなかったことが明かされました。
別にこの展開をやるなとは思わないんですけど、そもそも道長の行動原理が理解できないからこういう展開があっても感情が乗らないというか、そうですかとしか思えないんですよね。

これがもし、道長が透を復活させることをデザイアグランプリの願いにしていたとしたらまだ分からなくもない。
助けたいと思っていた人に擬態したジャマトが現れたときにその人がどう振る舞うのかを描くのは、物語としても自然だし。(まあ似たようなことは景和がやってるんですが)
なぜ「全てのライダーをぶっ潰す力」を願いとして掲げているのかがただただ分からない。


さいごに

 ジャマトグランプリが始まってからというもの、一層ストーリーの粗さに拍車がかかっているように見えて今後が本当に心配です。