ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーセイバー第6章「疾風の如く、見参。」感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

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まず最初に、倫太郎と芽依のシーン前回との繋がりがおかしくない?

前回の最後は倫太郎と芽依がズオスとデザストに遭遇し襲われるところで終わっていたのに、今回の倫太郎と芽依のシーンはなぜか逃げるズオスを追っているシーンからになっており、倫太郎も芽依も服装が変わっている。さらに言えば前回の最後はデザストも一緒にいたはずなのになぜか消えている。(それに対するフォローも「ブレイズが(ズオスを)追っています」というソフィアの一言のみ)
つまり、ズオスとデザストに遭遇したところから、「ズオスが逃げる流れになり、デザストも逃げ、倫太郎たちが服を着替えて(出直して)ズオスを追う」という流れがまるっと抜けているのである。
前回もなぜかいきなりガラポン回してたり、ずぶ濡れになっていたりと繋がりがおかしかったが、今回さらに酷くなっている気がする。


その一因かは定かではないが、物事が同時並行で進みすぎているというのもある。今回で言えば、ブレイズvsズオス、剣斬vsデザスト、エスパーダvsピラニアメギド、アヴァロンへの行き方を調べる飛羽真、カリバーとストリウスのやりとりが同じ話で代わる代わる差し込まれていて、編集している人たちもそれぞれの流れがちゃんと把握できていないのではないか。話がなかなか進まないのも考えものだが、無理やり詰め込んで話の流れが分からなくなるのも同じくらい問題だと思う。

1話あたり2~3つずつの視点に絞ってそれぞれ別の話数で時間をとって話を進めた方がもっと理解しやすくなるし、なんならOP・EDも本編の尺に応じて回によってはカットするというのも一つの手だと思う。個々の要素はどれも悪くないだけに、話の繋がりをもっと丁寧にすれば全体の印象も良くなるはず。

今回の倫太郎vsズオスのシーンも、あれ自体は普段温厚な倫太郎がズオスに対する憎しみを剥き出しにしてあの芽依が引いてしまうという描写はとても良かったと思う。あと髪下ろした芽依も可愛い。

 

閑話休題。今回から登場したのが仮面ライダー剣斬こと緋道蓮。
強さ至上主義で飛羽真を見下して下っ端扱いする一方、飛羽真から「賢人と一緒にみんなを救って欲しい」と頼まれたときには蓮がメギドを倒せるか飛羽真がアヴァロンを見つけられるか勝負することを条件に引き受けたところから、良くも悪くも子どもっぽいキャラだな、というのが率直な印象。
人間的にはこれから成長していくことが期待されるキャラだが、剣斬としてはパワー系ライダーのバスター(尾上)が苦戦したデザストを思いの外すんなり倒してしまうほどの実力の持ち主。初登場補正なのかリベラシオン(修練場)での修行による成果なのか元々の素質なのか。次回剣斬とバスターのコンビで戦うようなのでそこでどう描かれるか気になるところ。

 

そして今回のトピックとしてもう一つ触れておかなければならないのはストリウスによる飛羽真のソードライバー封印事件。

封印を解く鍵となるアヴァロンについていろいろ調べるのに必死な描写なのは分からなくはないけど、小説家で副業で本屋を経営するくらい本を愛する飛羽真にしてはあまりに本の扱いが雑すぎるなあ...トレーシングペーパーを使って書き写す描写は良かったんだけど。

大秦寺はこれまでの描写でも人見知りっぽいのは分かっていたが、飛羽真の口車に乗せられて閲覧禁止の本について喋っちゃう嘘がつけない性分なのはちょっと可愛いなと思った笑 スラッシュであることも今回分かったので、今後の変身機会に期待。

 

 

なんだかんだ文句は言ったものの、次回のブレイズの先代の敵討ちとセイバーのアヴァロン行きについては楽しみにしてるので、今後話の流れはもっと上手く繋げて欲しいなあ。

 

仮面ライダーセイバー 変身聖剣 DX風双剣翠風

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  • 発売日: 2020/10/10
  • メディア: おもちゃ&ホビー