ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーセイバー第5章「我が友、雷の剣士につき。」感想

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 今回一番感じたのは、尾上のキャラが前回前々回(第3・4章)と違いすぎるなという点。飛羽真たち他のキャラに対しあたりが強く、身勝手さが目立つ態度をとっていた第3・4章に対し、今回はカリバーの件で責任を感じる賢人に1人で抱えるな、これは組織全体の問題だと諭したり、カリバーに押されるエスパーダを助けに入ったりするなど、まるで別人のような態度になっている。
というかむしろ、今回の方が年長者子持ちライダーという尾上亮のキャライメージに近い。

このようなキャラ描写のちぐはぐさは、担当する脚本家が違うことによるものだろうか。尾上初登場回となった第3・4章の脚本は毛利亘宏氏によるもので、今回の脚本はセイバーのメイン脚本家でもある福田卓郎氏によるものである。
複数の脚本家で1つの作品を作り上げていく以上こうした解釈違いが起こる可能性があるのはある意味致し方ないことではあると思うが、そういったズレを起こさないようにまとめていくのがプロデューサーだと思うし、実際キラメイジャーはそういう違和感を感じないので、もっとそういうところを意識して欲しいなあというのが正直なところ。

 

そして今回のメインテーマは賢人とカリバーの関係。カリバーの正体は賢人の父であること、尾上の親友でもあったことが明かされたが、裏切った動機についてはまだ明かされず。本当に裏切ったのか、はたまた操られてる系なのか、セイバーにこだわる理由として挙げられていたアヴァロンとは何なのか。序盤だからか思ったより話は進展せずまだまだ謎は多いが、尾上の説得により1人で責任を背負い込まずチームで戦う姿勢を覚えた賢人は一歩成長できたといえるかもしれない。

賢人の父を演じる唐橋充さんはシンケンジャーの腑破十臓役でもそうだったようにダークな剣士キャラがとても似合う方だと思うので、今後生身でのアクションシーンなど活躍の機会を増やして欲しい。

 

 あと気になったところとしては前の感想でもちょこちょこ言っているが、セイバーは場面転換が唐突すぎるところが多い。脚本時点で既にそうなのか、現場判断でカットされているのかは定かではないが視聴者としてはどこか見逃したんじゃないかと違和感を覚える。
今回で言えば倫太郎と芽依が異変の始まりに現れる虹色の泡の調査に行く次の登場シーンでは急にガラポンを回してたり、その後の登場シーンでは急にずぶ濡れになっていたりと繋がりが全く分からない。
30分という放送枠に収めるためなのかもしれないが、それならタッセルのシーンとかもっと調整すべきところはある気がする。こういうところが改善されるだけでも印象変わると思うんだけどなあ。。。

 

次回は緋道蓮/仮面ライダー剣斬登場回。剣斬は変身アイテムのギミックが面白そうなのでそこはちょっと楽しみ。

 

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