ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーセイバー第3章「父であり、剣士。」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

次回分はこちら。

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 尾上亮/仮面ライダーバスター、富加宮賢人の登場と飛羽真の過去の掘り下げがメインの今回。

 まず尾上亮について。なんかイメージと違ったなあ...というのが率直な印象。年長者で子持ちのライダーということで、イメージとしてはオーズの伊達さんのような頼れる兄貴分のような人物を想像していたのだが、実際には随分と違う人物であった。
ゴーレムメギド戦で加勢しようとした飛羽真と倫太郎に「ひよっこどもは黙って見てろ!」と言ったり、倫太郎に戦場に子どもを連れてくることの危険性を問われるも「万が一にもそんなことはない。俺は最強の剣士であると同時に最強の子育て王なんだからな!」と言ったり、1人で行こうとするところを止める飛羽真に対し「小説家!お前の助けなんかいらねえよ!」と言ったり、セイバーとブレイズがそばにいるのに躊躇なく大断断をかましたりと、自信過剰で気性が荒い性格。
年長者でかつ、前回の倫太郎の印象が良かった分なおさら尾上の態度の悪さが目立つ。

 

また、変身後のバスターを演じるのはBLACKやRX、王蛇などのスーツアクターを演じられてきた岡元次郎さん。大剣を携えどっしりとした重量感あるバスターというキャラはまさに次郎さんのために用意されたと言っても過言ではないハマり具合。大断断のときの大股を開いて力強く土豪剣激土を振り下ろす所作がまた良い。
設定的に途中退場の可能性が高そうな尾上だが、今回の話を「こんな頃もあったな~」と後から笑えるような、頼れる兄貴分的キャラに成長して欲しいところ。

 

 続いて富加宮賢人について。人の家のエクレアを勝手に食べて他の人にも食べるよう勧める身勝手さがある一方で、15年前に起きたことはカリバーの裏切りが関わっており、そのカリバーが自分の身内(父親か兄だろうか?)であることを理由に罪を自分が背負おうとする責任感の強さもある。
冒頭の飛羽真と賢人の会話で、飛羽真は賢人とのことは覚えていたが賢人の言う「もう1人」のことは忘れていることが発覚したように、賢人は飛羽真の過去や物語の根幹とも密接に関わってくるため、そういった意味で今後が気になるキャラだと言えよう。
それにしてもカリバーが言っていたアヴァロンとは何なのだろうか...


 最後に設定関連の話にも触れておきたい。今回、完成したアルターライドブックからはメギドは何度でも復活するという設定が明らかになった。復活に制限がないと魔化魍のように延々と湧き続ける状態になってしまうが、最終的にはどうするつもりなのだろうか。

パッと思いつく限りだと復活能力を封じる(ライダー側のパワーアップフォームの武器に付与など)か、復活の根源となるもの自体を壊すか。もっとも、後者については幹部陣がアルターライドブックを持って前線に出てくる必要があるためなかなか難しそうな気はするが。

 

ソードライバーも劇中ではないが下記の通り公式サイトでその設定について触れている。

www.kamen-rider-official.com

以下、公式サイトより引用。

ソードライバーの各スロットにどの種類のブックを挿すのか決められている。
右半身:神獣ジャンルの本に対応し、剣技の向上に作用する
中央、脚:生物ジャンルの本に対応し、身体能力を増強する特性がある
左半身:物語ジャンルの本に対応し、特殊能力の発動に作用する 

セイバーが右端にブレイブドラゴンを挿し、ブレイズがライオン戦記を真ん中に挿してる理由がちょっと気になっていたのでこれを読んで腑に落ちた。バスターの土豪剣激土はスロットが1つしかないように見受けられるが、全ジャンル対応してるんだろうか。
また、今回劇中で倫太郎が「ピーターファンタジスタは僕の方が相性が良い」と言っていたが相性が良い・悪いの基準がよく分からない。ワンダーライドブックの色?割とその辺何も考えてないで言わせた可能性もあるけど。

あと他のライダー作品でも似たようなことが言えるが、別ジャンルの対応スロットにワンダーライドブックを挿したときどうなるのかはちょっと気になる笑

 

次回は再び衝突する飛羽真と尾上に初の3冊挿しフォームが登場。赤青黄のこのフォームはパッと見グリスパーフェクトキングダムっぽい配色で格好良さそうなのでちょっと期待。
 

仮面ライダーセイバー 変身聖剣 DX土豪剣激土

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  • 発売日: 2020/09/19
  • メディア: おもちゃ&ホビー