ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーゼロワン 第18話「コレがワタシのいける事」感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

 

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一輪サクヨの安否

 前回分の感想で疑問として挙げていた、暴走してマギア化しサウザーによって破壊された一輪サクヨがなぜ次回予告に映っていたのかという点についてですが、結論としては「データが残っていたため復元できた」というのが正解でした。てっきりマギア化した時点でデータも復元できない状態になると認識してましたが、サクヨの場合はアークによるプログラム改変起因のマギア化で、滅亡迅雷.netにされたような強制ハッキングではないのでなければ記憶も含め元通り復元できるんですね。

 

立花家元の不正と天津垓のスタンス

 サクヨの視覚データにより立花家元の不正が発覚。サクヨに負けたくない、自分の専門とすることでヒューマギアに負けることへの恐怖からしたことだった。現実世界でもよく「AIに仕事を奪われる」という言葉を耳にしますが、代々受け継がれる伝統的、職人的な技術が必要となることを職業にとしている人にとってはその恐怖・プレッシャーがより一層大きいのかもしれません。

 そんな不正問題について垓は立花家元の肩を持つのかなと思いきや、或人にも「案外常識あるんですね」と言われるくらいには常識的な対応を見せていました。自社製品に対するプライドをしっかり持っているという点ではちょっと好感が持てますね。とはいえ、或人に対して「飛電のイメージをどん底に落としたあなたなら~」って言ってるけど原因作ったのあなただからね?笑

 その他にも、今回は垓のパーソナリティ部分が徐々に浮き彫りになってきました。まず永遠の24歳(本当は45歳)発言について、 12年前と見た目が変わっていないのは以前から気になるところではありましたが、実年齢が45歳というのがまた絶妙なところ。イズの視覚データを見る限り「N.E.1974 10月10日生まれ」と出ているので45歳という年齢に関しては嘘はないでしょう。実際にもジョジョの作者の荒木飛呂彦さんのように見た目が若い頃と全く変わらない方はいらっしゃいますし、垓の見た目が若く見えるのもそういう体質なんでしょうね。というか、劇場版とかの単発は別としてレギュラーライダーとしては実は最高齢なのでは?(もちろん演者さんはまだバリバリ若いですが)

 また、イズの視覚データに映っていたものを見ると経歴も確認できます。17歳でサウザンド・ネットワーク社という会社を立ち上げ18歳でスタンフォード大学MBA取得、22歳でサウザンド・ネットワーク社をZAIAに売却、ZAIAに入社してAI事業チームリーダーに就任。33歳のとき(2007年)にZAIAエンタープライズジャパンに異動し飛電インテリジェンス等の会社との合同プロジェクトでプロジェクトマネージャーを務める。そして2009年からZAIAエンタープライズジャパンの社長になったという絵に描いたようなエリート街道。そんな人生を歩んできた垓が飛電是之助に憧れていたことそれ自体は事実。ただしそれはその才能に対してであり、人工知能の使い方として「人工知能との共存」を掲げる是之助のやり方は「人類の進化のために人工知能を利用すべき」というスタンスの垓には共感できなかった。それを踏まえると、人間が装着する形のザイアスペックという商品を売り出したのも合点がいきます。それはそれとして、アークに人類を憎むようラーニングさせた理由が謎なんですよね。人類の進化を目論むためにわざわざなぜ対立を煽るようなことをするのか。何か意図があってやっているのか飛電への恨みだけで衝動的にしたことなのか。。。

 

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A.I.M.S元コンビの腹の探り合い

 以前の「いつか裏切るかもしれない」発言から、滅の修復について唯阿への疑いを強くした諫。唯阿の助けに入る垓はこの部分だけ見るとすごくヒーローっぽい感じに見えるのがまたなんとも複雑。案の定アサルトウルフでもサウザーには歯が立たなかった訳ですが、「野良犬」呼ばわりされたのは相当根に持ちそうな気がしますね。

人間のマギア化-レイダー

 これまでのマギアはヒューマギアが滅亡迅雷.netによってハッキングされたり、アークによってプログラム改変を受けたヒューマギアが人間の悪意に晒されることで変身していましたが、今回の場合は変身者が人間。今回の或人の対応はその差が顕著に出ていたように思います。ヒューマギアのときは、誤解を恐れずに言えば見た目だけは後から復元できる状態。だからこそ最初は葛藤があったもののそこは割り切ってマギアたちを倒していった訳です。しかし人間はそうはいきません。人間の肉体が爆発四散してしまったら元には戻らない。だからこそ容赦なく倒しに行こうとすつサウザーを止めようとし、レイダー化した立花家元に必死で声をかける訳です。そこが或人の危うさ、甘さでもあり人間としての良さでもありますね。
 結果的にはサウザーを止められなかったもののレイダーとなった人間が倒されても人間の体は無事だったので事なきを得ましたが、使ってるものがものだけにこの先レイダーを倒したときに元の人間も犠牲になるようなケースが出てきたら或人が曇るんじゃないかと思うとちょっと不穏ですね。
 そして立花家元をレイダーに変身させた、前回ZAIAからプログライズキーを盗んでいったフードの女性。滅がレイドライザーの存在を知っていることや「今は亡き我らの同志が」と言っていることから恐らく彼女が亡なんでしょうね。これまで迅や滅が暗躍している間はどうしていたのかなど気になるところ。

 

生け花の美しさ

 ヒューマギアの実力に恐れを抱き、その心の弱さに付け込まれてレイダー化してしまった立花家元。サクヨは立花家元が守ってきた立花流から、花を扱う仕事で一番大事な「生け花の美しさは変わるものであり人の心を映す」ことを学び、それを立花家元に伝える。サクヨがいたからこそ立花家元は、その立花流の大事な教えを改めて教わり自覚させられることで初心に返ることができた訳ですね。再戦で立花家元が勝ったシーンを見たときは割とさらっと流されたのもあって一瞬「えっ?」となりましたが、最後の或人の台詞を聞くとなんか納得できたような気がします。

イズ「結局、生け花勝負に負けてしまいましたね。」
或人「うん、でも嬉しいんだ。ヒューマギアは学ぶだけじゃない。人に教えることもできるんだ、心を。」

 

 次回は家売るオンナよろしく「カノジョに売れない家はない」ヒューマギアとトップ営業マンの対決。予告見る限りまたヒューマギア暴走しそうなのがちょっと不安。。

ではまた!

 

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