ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーゼロワン 第6話 「アナタの声が聞きたい」 感想

前回分はこちら。

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次回分はこちら。

 

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故人と同じ顔のヒューマギアの是非

前回も少し触れましたが、人工知能特別法第6条違反について。

「本人に無許可で酷似した容姿の人工知能搭載人型ロボットを作成及び使用してはならない」

というのがこの法律の条文。最近だとビルドのエボルトが記憶に新しいですが、無闇に別の人物と同じ顔にできるというのは確かにいろいろと混乱をきたす恐れがあることではあります。現状、耳の装置の有無で人間かヒューマギアか判別できますが将来的にはどうなってるか分かりませんしね。

ちょっと話が脱線しますが、今回諫が「誰がどう見たって同じ顔だろ!」とすみれさんの写真を見せていましたが、例えばもし一卵性双生児の双子のように瓜二つのAさんとBさんがいたとして、Aさんにそっくりのヒューマギアを作るためAさんに許可を取った場合、Bさんに許可をとらなくてもセーフなんでしょうか?条文的にはセーフな気がするけど立法趣旨的にはアウト?難しい…教えて専門家の偉い人…!

 

話を戻します。マギアによる損傷を受けた後、多澤さんをパパと呼ぶセイネに対し多澤さんが「お客さんの前でダメだろ」と言っていたことから、家ではセイネにパパと呼ばせて親子として振る舞うことで娘のすみれさんを失った悲しみを埋めていたことが伺えます。或人もそれを察したのでしょう。今回改めて明言されたように、或人自身父親を早く失ってヒューマギアが心の支えだったのもありますし。

「社長としてどうするべきか、正直今は分かりません」と迷いつつも、セイネのオーディションが終わる3日後まで事情聴取を待って欲しいと諫を止める或人ですが、今回は悲しいかな、結果的に或人の人情深さが裏目に出たような気がしますね。唯阿の「あなたたちがすぐに廃棄すれば、こんなことにはならなかった」という言葉は、正論なだけに聞いててちょっと辛かったです。

 

ラストシーンでは多澤さんにスマートスピーカーみたいなAIを提供していましたが、あれを「AIであっても亡くなった娘の代わりとなる心の支え」ととるか「娘が亡くなった事実を受け入れられない現実逃避」ととるかはなかなか難しいところです。実際どっちの要素もあるとは思うんですけどね。

 

迅のシンギュラリティ

今回は迅の感情が強く動いた回になりました。

多澤さんに「セイネは私の子供なんだ」と言われ動揺し、滅に親は子供を守るものなのか問うも「守る必要がないくらいお前は強い。それに俺とお前の関係は普通の親子とは違う」と返される。

マギアになってもセイネを守ろうとする多澤さんを見て、なぜ守ろうとするのか理解できず或人に問うと「親が子供を守ろうとするのは当たり前。子供のためなら死んでも構わないと思うのが親」と言われ混乱、セイネを逃がそうとする。そして滅によりフォースドライバーを装着され、仮面ライダー迅への変身を文字通り「強いられる」ことに。

親子というものに対し考えの違う或人&多澤さんと滅。その相容れない両者の考えの中で翻弄される迅の様子は、シンギュラリティに到達するヒューマギア=迅の正体を表現する方法として説得力のある魅せ方だったなと思います。

迅がヒューマギアなのが確定だとすると、前回も書きましたが第1話でマギアに狙われてたのはなんだったんでしょうか?今後どこかで触れて欲しい点ではあります。

 

仮面ライダー迅の誕生とバルキリーライトニングホーネット

現状貴重な飛行手段でもあるフライングファルコンが迅に奪われてしまいました。同じプログライズキーって量産できないのかな。。。今にして思えばジオウの夏映画でフライングファルコンが先行登場したのは本編でメインの持ち主が迅になって出番がなくなるから…?とかいらん邪推をしてしまいます笑 とはいえライズホッパーとライジングホッパーのジャンプ力で結構頑張れてましたね。

さてさてそんなこんなで登場した仮面ライダー迅。もっとノリノリで変身するのかなと思ったらまさかの滅に変身を強いられるマギアのゼツメライズスタイルで驚き。プログライズキーの力を無理矢理最大限出力させているせいか、終始ゼロワンを圧倒していましたね。ガエルマギアがゼロワンの頭咥えて爆破攻撃したときに迅が耳塞いでたのが妙に愛嬌があって印象的でした笑

そして第3話でも出てきた謎の組織の人物から、滅亡迅雷.netを倒すためのライトニングホーネットプログライズキーを受け取る唯阿。この組織内でもプログライズキーを作る技術があるってことなんでしょうか…?

総合火力はラッシングチーターの200%といわれるだけあって、ライトニングホーネットの飛行能力、電気属性、蜂の巣を模したアーマー部分からの遠距離攻撃能力となかなか。必殺技のサンダーライトニングブラストフィーバーも足のニードルで蹴り込む形なのでエグいですが、それ以上にスーツがスタイリッシュでとても映えますね。

 

 

次回は熱血教師ヒューマギア回。ライダーで学校教師といえば弦太朗が印象深いですが、ヒューマギアと熱血って一見すると相反する要素に見えるのでどうなるのか次回が楽しみです。