ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーゼロワン 第5話「カレの情熱まんが道」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 次回分はこちら。

 

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

ヒューマギアの購入方法

今回は筧さん初の脚本回。アバンではヒューマギアの購入方法の説明がありましたね。

まず購入したいヒューマギアの職業を選択。その種類も法務系、公務員系、公務保安関係、対人サービス系、技能サービス系、金融系、営業・販売系、事務系、マスコミ系、芸能・芸術系、デザイン系、教育系、社会福祉系、医療。看護系、IT系、建築系、運輸系とあらゆる職種が網羅されてます。そしてSクラスプランだと容姿の選択ができる様子。やっぱり容姿選べるなら選びたいですよね~相応の良いお値段しそうですが。劇中のは或人のセンスの問題もあるかもしれないけど、結構自分好みにデザインするのも難しいんでしょうか。

ちなみに公式サイト(テレ朝)の多澤さんの項を読むと、ハイネを娘と瓜二つに作って人工知能特別法違反容疑をかけられているという記述がありますが、或人の父親の其雄さんも確か本当の(人間の)お父さんの姿を再現したヒューマギアだった気が。。。その頃はまだ法整備がなされてなかったのか、そもそも誰が作ったのか(是之助前社長?)も気になるところです。

https://www.tv-asahi.co.jp/zero-one/next/

 

「情熱」とはなにか、人間とヒューマギアの棲み分け

 今回のゲストの漫画家石墨さんは、作画はヒューマギアに丸投げ、ストーリー作成も編集担当(ときどきジーペン)に丸投げと、漫画家としての仕事を全て放棄していました。そして彼はヒューマギアをすぐフリーズするレベルに働かせたり乱暴な扱いをしたりと、ヒューマギアを完全に道具として見ていた訳です(考え方という点では唯阿とほぼ同じ)。

或人「だから絵のタッチが変わったんですね。僕前のほうが好きでしたよ。下手だけどその分、熱があって」 

漫画の絵のタッチって人によってかなり個性出ますもんね。今ヒューマギアに描かせている絵は正確ではあるもののどこか無機質な感じになっているように見受けられます。人間が描くことによって生まれる細かな歪さ、それが「味」と呼ばれる個性なんじゃないでしょうか。

寿司職人の回(第3話)を振り返ると、魚住さんは最初「ロボットには心がない」という理由でヒューマギアの導入を拒絶していました。裏を返せば、それだけ自分(人間の職人)の仕事に誇りや情熱を持っていた訳です。結果的にはニギローのひたむきさに心を開いた魚住さんが新生ニギローを弟子に迎え、「ゼロから徹底的に叩き込んでやる」という発言をしている。

今回はそれとは対照的で、ヒューマギアの仕事の正確さや生産性の良さに甘んじて石墨さんは自分では何もやらなくなってしまっている。『パヒューマン剣-ツルギ-』は彼にとって金のなる木であり、そこに情熱はありません。

そんな石墨さんに放った或人のこの台詞が、今回一番印象に残りました。

或人「もし、人間に情熱がなくなったら、AIの勤勉さに負けるだけじゃないでしょうか」

純粋に一定の作業をするという点においてはどう考えても人間はAIに勝てないんです、計算にしても力にしても。じゃあ人間を人間たらしめる、AIに勝てる要素は何なのか。もう感情しかないんですよね。今回であれば、自分の感じる思いを漫画の絵としてぶつける。

そして俺には無理だと言いながらもビカリアマギアに襲われた際にはGペンを持って逃げる石墨さんが、或人の戦う姿に刺激を受けてまた自分で漫画を描くようになる流れが王道ながらも心地良い。

ヒューマギアには背景を任せて自分はストーリーやキャラクターといった根幹の部分をやる、人間とヒューマギアがそれぞれ適材適所な関係を築けているのと同時に新生ジーペンにベストやベレー帽を着せたりとヒューマギアに対する接し方も変わってきているのが垣間見えますね。

最後の新キャラが諫(のパンチングコング)モチーフだったことにがっかりする或人に対するイズの「アルトじゃないと!」が可愛すぎます。 

 

フレイミングタイガーとアタッシュショットガン

今回初登場となりましたフレイミングタイガー。登場シーンの演出が格好良すぎますね。公式サイトによると、本物の火やCGを使ってないみたいでびっくり。特撮の表現の広さには驚かされます。

https://www.kamen-rider-official.com/summaries/7

そして見た目的にガッツリ接近戦フォームだと思ってたら腕先から火炎放射もできるとは。諫の「あぶれあぶれ!」が頭から離れません笑 その後の戦闘シーンの漫画的なコマ割りや演出も今回ならではですね。 

一方、同じく今回初登場であるアタッシュショットガンの実験台になる諫。シューティングウルフでは反動が高すぎて制御できなかったものの、パンチングコングでは制御可能に。やっぱり力こそパワーなんでしょうか💪

 

 

ラストで迅に対して滅が言った「お前は俺の息子」発言、文字通り血の繋がりを持った息子なのかあるいは...迅自身は1話でマギア戦闘員に狙われてたから人間な気がするけど次回が気になるところです。

 

仮面ライダーゼロワン DXアタッシュショットガン

仮面ライダーゼロワン DXアタッシュショットガン