ちらしのうらのせかい

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遊戯王のあれこれ 3ターン目-アニメ遊戯王VRAINS放映終了から思う販売促進番組としての遊戯王

約2年半に渡る遊戯王VRAINS放送終了

現在放送しているアニメ遊戯王VRAINSが、9月末で放送終了となります。

次回作自体の製作は決定していますが、現時点では来年やることしか分かっていないので最短でも3ヶ月以上遊戯王のアニメが放送されない空白期間が生まれることとなりますね。

そもそも放送終了の噂が出始めたのは、10月からあひるの空のアニメが今のVRAINSの放送枠で始まることが発表されたから。Twitterで作品関係者が作品終了を匂わせる主旨のツイートをしていたことからもその信憑性は増し、結果的には9月25日の第120話の放送をもって終了となることが明らかとなりました。

元々VRAINS放送当初は3年放送を予定していたようで、実際には2年半弱の放送となったため打ち切りであることはほぼ確定でしょう。

 

OCG販売促進番組としてのVRAINS

これまで最低でも3年間はやってきた遊戯王のアニメシリーズにおいて、なぜVRAINSは打ち切りになってしまったのか。まず思うのは、VRAINSは全体的にデュエルが少なかったということ。ストーリー面に重点を置きたかったのかもしれませんが、第1話がデュエルしないで終わるのはある意味衝撃でした。

また、VRAINSで初登場した召喚法であるリンク召喚の性質上1ターンがすごく長く、1回分の放送が自分と相手1ターンずつ回して終了なんてこともざらにありました。そのため1デュエルにかける話数も必然的に多くなり、総デュエル数としてはこれまでのシリーズと比較しても少なくなってしまいます。

リンク召喚の詳細についてはこちらをご参照ください。

https://www.yugioh-card.com/japan/howto/new_master_rule/

 

OCGの販売促進番組としての側面を持つ以上カードの魅力を魅せるためにも積極的にデュエルして欲しいところなんですが、リンク召喚という召喚法自体がアニメと噛み合ってないのが悲劇でした。

まあ正直、デュエル要素以外にも全体的に登場人物の掘り下げが薄かったり、全く人間的成長がみられず闇堕ちと復帰を繰り返すGo鬼塚やあまりに冗長すぎるボーマンとの戦いなど色々思うところはあります。販促アニメとはいえ、登場人物に愛着が湧かないとお話になりませんしね。

それに加え、初回放送が1ヶ月遅れたり、総集編が7回もあったり、監督が急に交代したりなど制作側の体制も思わしくなかったのかもしれません。

 

 

 

最新作の遊戯王アニメに求めること

個人的にVRAINSはこれまでのシリーズに比べると良くも悪くも印象に残るものが薄い作品でした。

ここまで召喚法が多様化した現在、シリーズが新しくなる度に新たな召喚法を出すのはもう不要な気がします。むしろ出すことによってルールが複雑化するのはもちろんのこと、その召喚法をプッシュすることをも強いられるためデメリットの方が多いです。

次のアニメには登場人物の掘り下げをちゃんとやりつつ、一人ひとりのキャラを大事にしたデュエルを描いて欲しいです。あと負けフラグ立てるようなセリフ(「この攻撃が通れば~」)言わせるのはなるべく止めてほしい...言うならいっそ勝ちフラグも織り混ぜてくれ笑

新規ユーザーも既存ユーザーも興味を持って見られるような、そんな作品になって欲しいなと思いながら来年を待つこととしたいと思います。