ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーガッチャード第25話「若きセンセイの過ち」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

九堂風雅の帰還

 スチームライナー以外のライドケミーカードを奪われた宝太郎たちの前に現れた九堂風雅。「私のことはどうでもいい」と言っていましたが、全然どうでもよくないんだよなあ。第1話で宝太郎を庇って消滅したはずの風雅がどうやって今ここにいるのかが一番気になるんですけど…次回ちゃんと説明されるのかな。

まあそれはそれとして、風雅と鏡花は宝太郎と心を通わせたスチームライナーなら、自分の肉体とケミー1種の力を混ぜ合わせて錬成する禁術も使えると言っていました。この発言、ちょっと気になるところがあって。
まず1つ目に、宝太郎がスチームライナーと力を混ぜ合わせて変身することが禁術になるのであれば、ヴァルバラド(ライダーじゃない方)も禁術なのではと思ってしまうんですが、この違いはなんなのか。禁術になるものとそうでないものの境界がよく分からない。
2つ目に、「宝太郎と心を通わせたスチームライナー」という発言について。毎回のように出てきて宝太郎と会話(?)していたホッパー1はともかく、これまで宝太郎がスチームライナーと明確に心を通わせていた猫写がほぼない(回想シーンで少年時代の宝太郎がホッパー1やスチームライナーと砂場で遊んでいたくらい)ので説得力がないんですよね。


ミナトの過去

 今回明かされたミナトの過去。その真相は10年前に弟のように可愛がっていた後輩・錫屋大輝を自分が殺してしまったようなものだと自責の念に駆られていたというものでした。これについても2つ引っかかる点があって。
まず、錫屋大輝の死に対して自責の念に駆られていることについて。これの事の経緯としては、ミナトが錬金術でグリオンに手錠をかけた後、グリオンがその手錠を素材として利用して金色のルービックキューブ状のアイテムを作り、そのアイテムを使った錬金術で大輝が殺されてしまったという流れでした。
結果的にミナトがかけた錬金術を利用されてはいるものの、大輝を手に掛けたのはグリオンだし、仮にミナトがこの錬金術をかけなかったところでグリオンは自由に錬金術が使える状態な訳で、ミナトの精神をいたぶるために目の前でグリオンが大輝を殺すという結末は変わらなかったでしょう。
なので、自責の念に駆られる理由に納得できる要素がなくてミナトに感情移入できなかったのが正直なところ。

2つ目に、錫屋大輝の死に対して自責の念を感じてしまったのは100歩譲って飲み込むとしても、グリオンの下につくという選択肢を選んだのにはどうにも首を捻ってしまう。過去に後輩を目の前で失ったから宝太郎たちをグリオンから遠ざけたいという気持ちは分かる。だけどそれと、グリオン側につくのが結びつかないんですよね。
宝太郎たちをグリオンから遠ざけるのであれば一緒に行動した方が宝太郎たちの動きをコントロールしやすいし、何よりグリオン側についたところで結局何の解決にもならない。
むしろグリオンたちの野望を止めようとする宝太郎たちの邪魔をすることで、宝太郎たちの未来を奪ってしまっているのではとすら思う。
本気で寝返る気なら別にいいんですけど、ミナトの場合そういう訳ではないですしね。
もし本心は味方側のままグリオン側につく展開をやるのであれば、宝太郎たちをグリオンに近づけないために自分一人でグリオンを倒すことを決め、グリオンの弱点を探るために懐に潜り込んだという感じならまだ分かるんですけど。


さいごに

 なんかミナトの過去や裏切りの理由が説得力に欠けていてモヤモヤしてしまったのが個人的に残念でした。
次回は風雅が仮面ライダーに変身するようですが、それより前に彼がどう生き延びて今ここにいるのかは説明してほしいです。