ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーガッチャード第21話「マッドウォリアー!黒炎のヴァルバラド!」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

 

裏切りの予兆

 今回ラケシスがグリオンに切り捨てられる可能性を危惧してアトロポスとクロトーに3人での裏切りを持ちかけていました。
その理由がウィールマルガムとなったスパナを番犬にすることで三姉妹が用済みになるからというものでしたが、結果的にスパナはマルガムではなくなったのでこの危惧自体は杞憂に終わったものの、ラケシスのこの行動に対してアトロポスはラケシスを念力(?)で攻撃し、クロトーは攻撃されたラケシスに駆け寄り「グリオン様の耳に入ったら確実に消されるからな」と忠告。
一応命は無事でクロトーにも忠告された以上すぐラケシスが裏切る可能性は薄いと思いますが、仮にラケシスが裏切るとしても宝太郎たち側につく理由もないしどうなるのか…場合によってはミナトと結託する路線はあるかもしれませんが。

 

ライダーになったヴァルバラド

 両親を殺された憎悪に支配されたスパナがいかにして錬金術師として、仮面ライダーとして再起するかというところが今回のガッチャードに求めていたポイントでした。結論、肝心なところがご都合主義的な展開で勿体なかったなというのが正直なところ。
憎しみに囚われたスパナが錬金術師として、仮面ライダーとして立ち直ることができたのは、ミナトとの戦いでとどめを刺される寸前にスパナの両親の指輪が光って10年前の記憶が再び呼び起こされ、あの惨劇の中でも自分を信じてくれた両親と自分に寄り添ってくれた師匠・鏡花の存在を実感したから、というのはまあ納得できます。
問題はそのスパナの両親の指輪がなぜか前回両親が死んだときには残らなかったのに今回は残っていたり、今回冒頭で再度エンジェルマルガムに復活させられたスパナの両親がなぜか錬金術を使えたり、スパナの両親が自ら死を選んだ後エンジェルマルガムが蘇らせようとしたときになぜか蘇らなかったりと、この辺りの理由が一切説明されなかったこと。
また、スパナがどのタイミングでミナトの鏡花を殺した発言が嘘だと分かったのかも分かりませんでした。少なくとも鏡花を殺した発言をした直後はその怒りと憎しみでウィールマルガムになっているので気付いていないはずですが、その後も気付けるタイミングって特段なかった認識なので。セリフでなくても、スパナがそれに気付いた描写はどこかに入れておくべきだった。
ミナトはミナトで、スパナを憎しみの闇に染めるために鏡花を殺すことをグリオンに提案する裏で、実際には鏡花を殺さずにスパナには殺したと嘘をつき対峙。スパナが仮面ライダーに変身できるよう成長を促すのが目的だったと見るのが自然かもしれませんが、もしあのとき指輪が光ってスパナが正気を取り戻さなかったらただ憎しみの力を増加させただけになる訳ですが、その場合はスパナを始末していたのでしょうか。現時点でミナトの真意が見えないのでこの辺りも若干消化不良気味なのですが、ミナトの裏切りの背景が明かされたときにはスッキリできることを祈ります。

まあ色々言ってきましたが、燃えているヴァルバラッシャーを持って生身で戦うスパナは格好良かったです。


さいごに

 今回マッドウィールが自身を再錬成してマッハウィールになっていましたが、こうなると他のケミーも同じような形で進化するやつ出てきそうですよね。ホッパー1とかスチームライナー辺りは特に。
あと前回や今回の話を見てると錬金術による記憶消去って割と解けちゃってるので、普段一般人にかけている記憶消去の錬金術も普通に解けちゃう(解けている)可能性あるのでは…?