ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーガッチャード第20話「微笑む天使、笑えぬ真実」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

 

スパナの両親と消された記憶

 仮面ライダーヴァルバラド誕生の前編に当たる今回。パワーアップ回といえば挫折とそこからの復活が見どころになる訳で、これまでも宝太郎(ガッチャード)のパワーアップだったり、ミナトにライドケミーカードを奪われたり、りんね仮面ライダーマジェードに変身できるようになったりと、エリート錬金術師であるスパナが焦燥感を覚える要素は積み重ねてきましたが、更にスパナを追い詰めることになったのが今回のエピソード。

スパナの両親は武装錬金術のエキスパートで10年前に死んでいたが、スパナはそれを知らなかった。故に今回の件はスパナにとって、久しぶりに会えた両親が目の前でグリオンに殺されたのに加え、その両親が10年前に既に目の前で殺されていたこととその記憶が鏡花により消されていたことを同時に知るというトリプルパンチ。

鏡花が記憶を消したのも自らの保身とかそういう類の身勝手な理由ではなく、両親を殺されたことにより憎悪を抱いたスパナをグリオンに利用されないようにするためなのでここで責められる鏡花も見ていて辛いし、結局10年後の現在ウィールマルガムとしてスパナがグリオンの思い通りに動かされてしまっているのもまた何とも。

スパナが記憶を消した鏡花を責める際、「この力があれば、あのとき父さんと母さんを守れたかもしれないんだ」と言っていましたが、そうは言ってもあの時点で死人ですしね。。。スパナ的には両親がまだ助かるものだと思ってたのか…?でもあの時点で記憶は戻ってる訳だし、あそこだけちょっとよく分かりませんでした。

 

あと両親(死人)がグリオンたちに殺されそうなとき、同じ味方サイドである宝太郎やりんねに頼るのはともかくとして、敵側についたミナトにも助けを乞うのがまたなりふり構ってられない感が出てますね…。

 

さいごに

 個人的にはこれまでのガッチャードの中では見応えがあった回だと思います。

劇中で語られていたスパナが仮面ライダーに変身する上で解決しなければならない問題は2つ。1つは、スパナ用のガッチャードライバーの起動に必要なマッドウィールのカードをミナトたちから取り返す必要があること。もう1つはスパナが黒い炎に飲み込まれてはいけないこと。マッドウィールは幸か不幸かスパナがマルガム化したことでスパナの手元にいるはずなので良いとして、もう1つの問題の方。なので次回、両親を殺された憎悪に支配されたスパナがいかにして仮面ライダーとして、錬金術師として再起するかは気になるところ。