ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーゼロワン 第44話「オマエを止められるのはただひとり」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

ヒューマギアの反乱

 

 滅の扇動によって各地で起きている、ヒューマギアの反乱に対する対応が今回描かれました。
まず、飛電インテリジェンス。
社長の或人不在という事態により、臨時的に会社代表としての権限を持つことになった福添さん。
第38話を最後に姿を消していた本作のデウス・エクス・マキナことアイちゃんに「誰よりも長くこの会社を守ってくれたのは副社長。今こそ副社長の夢を実行に移すときなんじゃない?」と発破をかけられ、ヒューマギアたちに一緒に笑い合える未来を築いていきたいから或人を信じてくれと土下座する福添さんの姿は格好良かった。シェスタも山下さんも一緒に土下座するのもまたグッときます。


一方、ZAIA・A.I.M.S組。
与多垣は独自に何か企んでるのかと思いましたが、どうやらそういう黒幕的な感じではなくリアリスト思考なだけっぽいですね。だから今回もA.I.M.Sにヒューマギアの破壊を命じた。
与多垣「暴徒は取り締まる。それが人間社会の決まりごとだ。」
実際ゼロワン世界では人工知能特別法第1条で「いかなる理由においても人間に危害を加えてはならない」と定められているので、人工知能特別法違反を取り締まる組織であるA.I.M.Sがそれに反したヒューマギアを破壊するというのは理には適っています。
しかし、与多垣の命令で尾野がヒューマギアに発砲する直前、唯阿が現れ「撃つな!」と叫ぶ。本来それは単なる部外者の発言に過ぎないはずだったが、垓が根回しして唯阿がA.I.M.Sの隊長となったことでそれは直属の上司からの正式な命令となる。
このくだりを見てると、垓ってこういう裏から手を回す参謀的な役割が向いているように見えるので最初から或人のライバル的な立ち位置のキャラにしておいて味方化すれば良かったのでは?と思います。
唯阿に関しても、第38話に出てた尾野さんたちA.I.M.S隊員から人望がある描写は結局ここに繋げたかったんだろうなというように見受けられるのでだったらもっとそういう積み重ねをもっと前からやっておいてくれよというね...
「或人社長がアークになった」という情報から何でデモとかヒューマギアの権利主張という方向にいくのかという疑問はありますが、この回単体で見ると良い描写なだけに本当にもったいない。

余談ですが、唯阿のライズフォンに登録されている垓の名前がサウザーなのは笑ったw

 

仮面ライダーゼロワン 変身ベルト DXエイムズショットライザー

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  • 発売日: 2019/08/31
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

説得と選んだ道

 争いの渦中にある或人と滅に対しそれぞれ説得を試みる諫と雷。
滅を倒そうとする或人を止めるため或人の前に立ちはだかる諫だが、前回脳内チップのデータを破壊されたことにより変身不能になっていたため、シューティングウルフのキーを入れても変身できない。
そんな中亡も或人の説得を行うが、説得が通じない或人を前に亡は諫にジャパニーズウルフキーを託す。
そして諫に埋め込まれたチップの空白部分に、ジャパニーズウルフロストモデルのデータを強制的に上書きすることでオルトロスバルカン変身する諫。(下記公式サイト参照)

www.tv-asahi.co.jp


変身能力を失ったところに、亡の力を借り受けて新フォームに変身するこの流れは熱いですね。やっぱり不破諫は主人公。
対する或人はゼロツーに変身しましたが、なんであそこアークワンじゃなくてゼロツーになったんですかね?ゼロツーの出番が少ないからとりあえず出しとこう的なメタ的な理由なんでしょうか。

「見てられねえな。俺たちにヒューマギアを信じさせてくれたのは、お前だろ!」
「今のお前を見てると、昔の自分を思い出すよ。」
「滅をぶっ潰して、その先に何がある?その先にあるお前の夢はなんだ!」
何度も言葉による説得を続けつつ、オルトロスブラストフィーバーであのゼロツーに一撃食らわせたものの、或人は説得しきれずショットライザーも耐えきれず変身解除、大破してしまう。大破したのはショットライザーではゼツメライズキーの使用が想定されてないからかもしれませんね。
福添さんたちが土下座までしてくれてる一方で、或人はここまで来ても「こんなはずじゃなかった」とか「俺じゃない...」とか言って人間的成長が見られなくて、うーんとなってしまうのが正直なところ。

雷も滅に自分を見失うなと説得するものの、「お前の弟が人間に滅ぼされたら、お前はどうする?」という言葉に何も返すことができず、説得は失敗。

結局、或人と滅は決着をつけるため相対することに。
前回予告にもちらっと出ていた新ドライバーは絶滅ドライバーでしたね。アークスコーピオンのデザインは滅亡迅雷.netのマークっぽい絶滅ドライバーのデザインも相まって禍々しさが溢れてて好きです。
ただ、其雄と邂逅したときに何を話したのかは分かりませんが「お前を止められるのはただ一人、俺だ!」という言葉は今の或人が言える言葉ではないと思う。他のライダー変身不能にしたの或人だし、そりゃただ一人だよねってなる笑

 

 

次回いよいよ最終回ですが、これどうやって纏めるんでしょうか。迅復活により或人と滅の争いがどう転ぶのか、アズはどうなるのか(そもそも自称アークの使者であること以外素性が不明ですが)、イズは復活するのか(するとしたら記憶なしの新規個体?)、予告に一瞬映った赤く発光しているライダーは何者か、或人はどうやってまたゼロワンドライバーを手に入れたのか、映画やVシネはどうなるのか...などなど気になることはいろいろありますが、やっぱり最終回ということで、ヒューマギアに対する考え方についてはちゃんと番組として1つの答えを出して欲しいなと思います。結局物語開始当初から状況ほぼ変わってなくね?とツッコまざるを得ない展開になるのはやめて欲しいところ。

残り1回最後まで見届けたいと思います。ではまた来週!