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唯阿の居場所
ZAIAを辞めたことで居場所を失った唯阿が、A.I.M.Sの部下である栄田と尾野に自分たちにとっての隊長はあなたしかいないと言われ、本当の自分の居場所を見つけるというこの流れ。
この話だけ見るととても熱い展開なんだけど、これまで唯阿が部下に慕われている描写がなかったので唐突感が否めなかったのがなんとももったいないところ。
後述する垓についてもそうなんですが、ゼロワンって全体的に積み重ねが足りないんですよね。。
垓の味方化
前回、これまで垓が行ってきた悪事の証拠をようやく掴んだ訳ですが、冒頭から福添さんたちが監禁されて証拠も消されてて思わず笑っちゃいました。いやいや、バックアップくらい残しときましょうよ。。。
垓の過去話も、確かに1000点とれとか99点とって恥ずかしくないのかとかいうあの父親は毒親だし、境遇は可哀想だなと思いますよ。ただ、さうざーに浄化されてあっさり味方化はあまりに都合良すぎませんか?彼が味方になるにはこれまでやってきたことがあまりに酷すぎますし。
近年で言うと例えば檀黎斗や氷室幻徳のように、最初は敵として出てきて後半は主人公たちと共闘する流れになったライダーはいます。
しかし、黎斗の場合あくまで正宗に対する怒りからくるいわば「敵の敵は味方」状態からくる共闘であり、バグヴァイザーⅡという抑止力もあったため共闘の形を保つことができました。実際本編後にはまた敵になってますし。
一方幻徳も、ファウスト時代に行ってきたことはパンドラボックスの影響を受けていたためにしたことであり、その後ローグになるまでに物理的にも精神的にも地獄を見てきている。そういう経緯や積み重ね、あとはカシラの懐の深さがあったからこそ仲間として共闘してきた訳です。
じゃあ天津垓に味方になるのに足るだけの積み重ねがあったのか?答えは否と言わざるを得ません。もし味方化させたいのであればこのさうざーの話はもっと前にやっておくべきですし、ネタにならないレベルの悪事はさせるべきじゃなかった。今のタイミングで急に「実は昔は垓も良い子だったんだ」エピソードをねじ込まれたところで、感情移入したくてもできなくなります。
そういう点でもお仕事5番勝負編は本当に無駄が多いです。1戦に2話かけてる場合じゃないし、5回も勝負してる場合じゃないし、もっとキャラの掘り下げするべきだったのでは...
そして何より、「アークを倒すぞ!」と言ってますがそのアークに悪意をラーニングさせたのは他でもない天津垓その人ですからね。結局目的もよく分からないままですし。
演じる桜木那智さんの演技が素晴らしいだけに話の構成の酷さがより際立つというのが正直なところです。
次回、ゼアもハッキングされそうで或人も肉体的にかなりピンチになりそうですが、そろそろゼロツーの出番でしょうか。もしゼアが乗っ取られてしまうとゼロツーは作れなくなってしまうので次回タイトル的にもアークの言っていた「ゼアの導き出す結論」がキーになりそう。雷も飛電にいたときの記憶が蘇って行動にも異変が起きるようですし、物語的にはかなり進みそうですね。
ではまた!