仮面ライダージオウの夏映画『Over Quartzer』の公開後、「平成ライダー」という言葉がより一層話題になった印象があります。
この「平成ライダー」という言葉、元々ファンが使い始めた言葉で公式サイドが使うようになったのはディケイドの頃だったでしょうか。
このような元号を使った作品の括り方は今の日本の代表的な特撮ヒーローである仮面ライダー、スーパー戦隊、ウルトラマンの中でも違いがあります。
まず仮面ライダーですが、
昭和ライダー2期(スカイライダー~ZX)
昭和ライダー3期(BLACK~J)
平成ライダー2期(W~ジオウ)
となっており、いずれの括りにおいても元号を使った括り方がなされています。(厳密にはTHE FIRSTやTHE NEXT、G、アマゾンズといった上記の括りに当てはまらないものもありますが)
続いてウルトラマン。
昭和第2期ウルトラシリーズ(帰ってきたウルトラマン~レオ)
ウルトラマンキッズ
日本国外展開シリーズ(ウルトラマンUSA~パワード)
平成ウルトラセブンシリーズ
平成第1期ウルトラシリーズ(ティガ~ガイア)
ウルトラギャラクシー大怪獣バトルシリーズ
ニュージェネレーションヒーローズ(ギンガ~タイガ)
こちらは昭和・平成の元号を使ったものもありつつ、ギンガ以降はニュージェネレーションヒーローズという呼称が使われております。現在放送中のタイガもここに含まれているため、令和を使った呼称は今のところ出なさそうですね。
そしてスーパー戦隊ですが、昔はゴレンジャーとジャッカー電撃隊を含めない時期はあったものの、基本的にはゴレンジャーから通番で数えて第XX作目と表現しており、一定の範囲の戦隊を指す特別な括りはないのが現状です。
強いていえば、「1990年代の戦隊」などといった単位で括られることがあるくらいでしょうか。
スーパー戦隊だけこのような括りがないのは、この中で唯一休止期間がなく現在までずっと続いてるからなんですかね。
元号を前面に出す仮面ライダー、初代から通番の印象が強いスーパー戦隊、元号を使う時期はありつつもニュージェネレーションヒーローズという別の表現にシフトしたウルトラマンと、こういったところにも違いがあるのはなかなか興味深いです。