ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーギーツ第28話「慟哭Ⅳ:絆のレーザーブースト!」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

 

英寿転生周りの情報開示タイミング

 今回の英寿とジーンの会話で、英寿自身なぜ転生しているのか理解していないこと、毎回エースという名前をつけられること、ミツメから贈られたコインを毎回人生のどこかで必ず手に入れていることが発覚。
そして英寿の本当の目的が最初の人生の母親であるミツメに会って自分が輪廻転生をする理由を教えてもらうことであるのも同時に分かった訳ですが、正直この情報ってここまで隠す必要のある情報だったとは思えないんですよね。
今までの英寿って「確かめたいことがあるから母親を探す」くらいの情報しかなかったから、個人的に感情移入が全くできませんでした。人を騙したり利用したりするところもあったからなおさら主人公としての魅力がなかった。
かといって今のタイミングで明かされたから感情移入できるようになったかと言われるとそういう訳でもなく。序盤から好印象を持てなかった英寿に対して、中盤になるにつれて露骨な良い人キャンペーン(例えば前々回のかみなりジャマト祭りのときのようなもの)が始まってからこの情報が明かされても、好感度アップのためのテコ入れがされたようにしか見えないですし。例えその情報が初めから決まっていた路線であろうと。
実際その割を食ったのか、もう一人の主人公という立ち位置でもあったはずの景和は最近影薄くなってますしね。(これはジーンが2号ライダーばりに目立っていたのもありますが)

やっぱり特に主人公においては、その行動原理や目的が序盤から明かされているか、周囲への人当たりが良いor性根の良さが見えているとかじゃないと応援したいって気持ちにならないんですよね。
英寿の場合後者は期待できない以上、なぜ母親を探しているのかという具体的な情報は序盤から開示しておくべきだったと思います。(作品内のキャラに明かさないまでも少なくとも視聴者には分かるような描写をする等)

 

未来人の死の概念

 ジーンが英寿の死の危機に直面してこれまでの行動を悔い改めるくだりがありましたが、あまり共感はできず。ジーンがこれまでの行動を悔い改めたことに対してというよりは、そもそも第25話で言っていた「寿命も予め設定されているから死に悲しみもない」という未来人の設定にしっくり来なかった部分が大きいですね。
これがそれこそ死んでもすぐ転生するから死に悲しみを感じないとかだったらまだ分かるんですけど、寿命が予め設定されていることと死に悲しみがないことはイコールではないと思います。
未来人にとってはそう(いう設定)なのだと言われれば、そうなんですねと言うしかなくなるけどやっぱり理解はできない。
ジーンは今回で離脱しましたが、景和や祢音の今の影の薄さを考えるとずっと居続けるよりは良かったのかな。

 

さいごに

 今回登場したレーザーブーストフォーム、スペック的には一部ゲイザーも上回るものになっていて、ギーツ一強に拍車がかかっているので他のメンバーが一層置いてけぼりになりそう。

そしてジーンに暴露されたベロバの実年齢。350歳なのを知ってから改めてあのメイクを見ると、中の人の魅力を半減させているようなあの東映メイクも意図してやってるのかなという気もしてくる。
まあそれはそれとして、ベロバはか弱い女の子ではない。