ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーW放送開始10周年の思い出

悪魔と相乗りした2009年9月6日

今日からちょうど10年前、ディケイドをきっかけに特撮番組に戻ってきた私が、仮面ライダーという作品に再び熱を持ち始めた中始まったのが仮面ライダーWでした。今となっては「好きな仮面ライダーは?」と聞かれると真っ先に挙げるのがWなほど愛している作品です。

シンプルなデザインに加え二人で一人の仮面ライダーという設定に心踊らせていた私は、第1話冒頭のビギンズナイトのシーンを見て完全にこの作品の虜になりました。

キャラクターの魅力

まずは左翔太郎。ハードボイルドを目指しているんだけどどこか甘いところがあってハーフボイルドになってしまうこの男。しかしながらそんなハーフボイルドだからこそ救ってきたものもたくさんあり、そこが魅力でもあります。照井のように特殊体質はなくてもその根性とジョーカーメモリとの相性の良さでこれまで戦い抜いてきた泥臭さも熱いポイント。

次にフィリップ。翔太郎とは真逆の冷静沈着で地球の本棚の閲覧というチート級の能力を持つWの頭脳的存在。最初は感情をあまり表に出さなかったものの回を増すごとに翔太郎たちとの仲が深まり人情味を増していく姿は微笑ましく、だからこそ最後のあの展開に涙できたのだと思います。

続いて照井竜。最初は家族を殺された復讐を果たすために動いていた照井も、翔太郎やフィリップたちとの交流を通じて変化していき最終的には復讐ではなく風都を愛し守る一人の仮面ライダーとして活躍するまでに。クールなところはもとより、これまで何度も死にかけては驚異的なスピードで戦線復帰を果たしていることから来る安心感も魅力の1つ。

そして亜樹子。一見コメディリリーフ的な役割が多いように見えますが、上記3人が互いに良い方向へと成長できたり、数々の事件を解決できたりしたのも彼女の存在があってこそ。

他にもおやっさんや刃野刑事、マッキー、ウォッチャマンやサンタちゃんたち風都イレギュラーズ、そして敵ながらも一枚岩とはいかない園咲家、井坂、加頭、NEVER...数多のキャラクターそれぞれの魅力があり、いずれもWという世界に欠かせない存在でした。

また、ゲストキャラに過去の特撮作品から起用された方や、逆にWの後に特撮作品でメインキャラも多くいるのでそういった点でも見ていて楽しいです。

 

探偵という職業にマッチしたストーリー展開

主人公が探偵であることは、2話前後編のゲストのお悩み相談という形をとって話の分かりやすいものにしていく上で重要な要素でした。一視聴者として毎回事件の犯人を推理する楽しさもありましたし、ガイアメモリの種類も多岐にわたり特殊な能力も多かったので、印象に残るドーパントも数多くいます。

それでいてヒーロー番組としての熱い展開も多々描かれており、特に終盤の展開はどの回もとても思い入れがありますが、その中でも48話のWの変身解除のシーンは涙なしには見られません。

 

フォームやガジェットの扱いの上手さ

Wは本当に無駄なフォームやガジェットがありませんでした。ファングジョーカーやエクストリームが出てからも基本9フォームの出番はありましたし、メモリガジェットやハードボイルダー、リボルギャリーも要所々々で使われていました。特にフォームは他作品だと初期フォームが後半何かと蔑ろにされがちなこともあるので、初期フォームが後半でも活躍しているのは見ていて気持ちがいいです。

 

そして現在。。。

10年前の自分に「今仮面ライダーWの続編が漫画でやってるんだよ」と言って信じてもらえるでしょうか。半信半疑かな。じゃあ続編のVシネマやってた8年前はどうだろう。多分あのときなら信じる気がします。だって続編のVシネマやるのが当たり前じゃなかった時代にアクセルとエターナルやったんだから。

風都探偵、毎回楽しく読んでます。読んでると本当に声が本編のキャスト陣で脳内再生されるんですよ。かなり難しいとは思うけど、アニメでも実写でもいつか映像化されて欲しいなと願うW開始10周年の日でした。

 

最後にあともう1つ。

バンダイさんお願いします...!