ちらしのうらのせかい

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仮面ライダーギーツ第11話「謀略II:ジャマトの迷宮」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

英寿脱落の狙い

 本来中立であるはずの運営(少なくともツムリはそう考えて行動している)というかギロリが英寿を脱落させようと動き始めているこの状況。
英寿が勝ちすぎていることが理由のようではありますが、同じ人に多く勝たれるとまずいことでもあるんでしょうか。
英寿が最初に叶えた、死ぬまでデザイアグランプリに参加し続けるという願いがあったから彼がイレギュラーなだけで、本当は一度デザ神になったら次回以降の参加者には選ばないことになっている可能性もありますが、それがギロリにとってどう不都合なのかはまだ見えませんね。
単純に英寿にデザイアグランプリの内情を探られたくないからと考えるのが一番自然な気がしますが。

 

願いの制約

 前回の感想にも書いていた英寿になぜ母親に会いたいと願わないのかという点について、今回祢音が突っ込んでくれました。
結論としては、デザイアカードに願いを書いたときに消えてしまった(叶えられない願い認定された)からというのが理由だった訳ですが、正直このレベルの情報ならもっと早く明かしても良かったのではと思います。
というのも、これを明かすことで分かるのは「英寿は母親に会いたいという本来の願いを叶えようとチャレンジはしていた」ということであり、
それを明かさず引っ張ったところで「なんで母親に会いたいって願わないの?」という疑念が頭に渦巻くだけなので隠す必要は全くもってないんですよ。
この話の肝の部分は「なぜ英寿の母親に会いたいという願いは叶えられないのか」というところなので、そこに関しては引っ張る意味はあるし英寿がデザイアグランプリの内情を探る行動をとる動機にもなるから英寿の行動に多少なりとも説得力が出てくる。
まあ、何でもかんでも謎にしておけば良いってもんじゃないんですよね。


ジャマト農場

 今回、デザイアドライバーやそしてジャマトも、ビニールハウスのような農園で栽培されているようなシーンがありました。壊れたIDコアも映っていたので、脱落したプレイヤーの願いが元となってジャマトを栽培(?)してる感じでしょうか。
農園の主っぽいアルキメデルという人物とギロリは繋がっているようなので、ジャマトを意図的にゲームの駒として用意し利用していたのはほぼ確実。第9話のギロリとツムリの会話から、ツムリは本当にジャマトから世界を守るために戦っていると思っているようなのであくまでギロリ個人としての思惑なんでしょうね。
ギロリもアルキメデルも現状目的が見えませんが、今回のジャマトの行動がギロリの想定外のものであったことから今後2人の関係が決裂して、成り行き上英寿たちと協力してジャマト殲滅に動き出す可能性はなきにしもあらずかな。

 

老兵の覚悟

 今回一番良かったなと思ったのはおじいちゃん(一徹)の戦うところ。
「物事には順番ってものがあるよな」と呟いて、勝てる望みが薄いと分かっていても一般人を守るために一人ジャマトに立ち向かっていく姿はあの場の誰よりもヒーローしてたと思います。この姿が景和にどう影響を与えるのか。

やっぱりゲストライダーを出すならこういう見せ場はあってほしいもんですね。


さいごに

 脱落と同時に記憶だけでなくデザイアカードに書いた理想を願う心も消されてしまうというのは予想通りでした。そうすると自己中な願いを書くほど真人間になり、利他的な願いを書くほど善人性は無くなることに。まあ英寿の場合はどうせ毎回デザイアグランプリに呼ばれるのでほぼ影響なさそうですけど。
次回で景和が再参戦しそうですが、個人的には途中参戦せずに今回のデザイアグランプリ中は一般人でいてほしいところ。前回も書きましたが途中参戦は有利すぎるしそれを許すと何でもありになるので。