ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーギーツ第1話「黎明F:ライダーへの招待状」感想

次回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

 

デザイアグランプリとは

 てっきり1年かけて1ゲームのデザイアグランプリをやっていく(そもそも複数回やる発想がなかった)のかと思ったら、第1話にして英寿が勝者になって1ゲーム終わってしまったのでびっくりしました。
始まったばかりでまだ断片的な描写から推測することしかできませんが、現時点でデザイアグランプリについて判明している点や個人的に気になる点は以下のような感じ。


・デザイアグランプリの参加者は32名。IDコアとデザイアドライバーを渡されたら拒否権はない。
・勝者が決まるとそのプレイヤーはデザ神となり理想の世界を叶える権利を得るとのことだが、今回世界の再構築後新たなゲームが開催されていることから、デザイアグランプリのない世界は作れない?(英寿が意図的にデザイアグランプリのある世界を作っている可能性もあり)
・主催者の正体とその目的は何なのか
・ジャマーエリア内で殺された人はゲーム終了後の世界でも復活するが、脱落したプレイヤー(今回の豪徳寺のような人)は復活しない?
・ジャマーエリア外の人は改変後の世界でどうなる?(改変後の世界で景和の姉ちゃんの描写がないので)

・ゲームが終了すると一度仮面ライダーではなくなる?(道長が今回のラストでまた仮面ライダーに選ばれるシーンがあったので)

仮面ライダーに選ばれIDコアに触れると改変前の世界での記憶が蘇る?(今回のラストで景和がIDコアに触れて記憶がフラッシュバックしたようなシーンがあったので)


中でも個人的に特に気になるのは世界改変した後に復活する人とそうでない人の基準ですね。何か一定のルールがあるのか、それともそこはデザ神の胸先三寸なのか。これらの謎が今後どう明かされていくのか楽しみです。

 

英寿と景和

 英寿は自信に満ち溢れた天才肌的な人物として描かれ、景和は何も知らない視聴者と同じ視点から仮面ライダーになる過程を描くもう一人の主人公とも言える立ち位置であることから、どことなく仮面ライダーカブトの天道と加賀美を思わせる関係に見えました。


英寿は祢音に対する態度からチャラい感じがあり、街が襲われている中でもしばらくジャマーエリアに向かわないところから、ヒーローというよりあくまでゲームに勝つことが第一と考えている印象に見えます。正義のヒーローという意味では、「消防士だから人命救助を優先してしまう」と言って景和と祢音を助けた豪徳寺の方がよっぽどヒーローしてましたね。道長には見返りを求めている癖に善人ぶるなと言われていましたが。。。
というのもあり、現時点では主人公を好きになれる要素がまだないなというのが正直なところ。ですが、今後ストーリーが進んで英寿が戦う理由などのバックボーンが明かされる中でこの印象が変わっていくことに期待したいですね。
今回冒頭(半年前)の仮面ライダーに選ばれるシーンでなぜか既に仮面ライダーになることを知っているのも気になるところです。

 

景和は姉ちゃん曰く、宝くじを買うお金があったら恵まれない動物のために募金してしまうような人間。趣味はボランティアという絵に描いたような平和主義でありながら、そこに具体性がないので就活というある種戦争とも言える場でも自分をうまくアピールできず苦戦してしまう。

そんな景和が仮面ライダーとして選ばれ、生き残りを懸けた戦いに巻き込まれることで、どういった願望を抱き、変化を見せていくのかは楽しみです。特に、今回会社の面接官をしていた人も仮面ライダーになるようなので、彼とどう絡んでいくのかは特に気になります。

news.yahoo.co.jp

 

本作におけるライダーシステム

 この作品の仮面ライダーは前述の通りデザイアグランプリのプレイヤーがデザイアドライバーで変身する存在を指しており、コアIDで変身するエントリーフォームと呼ばれる無課金アバター状態をベースとし、バックルをベルトの左右に装填することでフォームチェンジしていく形。
バックルの中でも大きさの大小があるようで、例えばマグナムやブーストのような大きいバックルであれば「~フォーム」、アローのように小さいバックルであれば「アームド~」という呼称になる様子。

 

劇中の描写や公式サイトを見ていると、ブーストバックルだけ使用回数制限(使用後どこかに飛び去っていく)があったり性能が突出していたりしていますが、いわゆるレアアイテム的な扱いなんでしょうか。

www.tv-asahi.co.jp

毎回ブーストバックルを入手するところからスタートすることを考えると、マグナムブーストフォームは少し扱いが難しい基本フォームなのかなと感じます。

デザ神になったことで毎回ゲーム開始時には英寿が持っているとかなら頻繁に出せそうですが、そうすると他のライダーの活躍の場が作りづらくなってしまうので、そこのバランスのとり方はどうしていくのか気になりますね。

 

さいごに

 1話としては登場人物も多く詰め込み過ぎな感は否めませんでしたが、堅実な1話だったと思います。舞台設定的にどうしても龍騎と比較されてしまうところはあると思いますが、頼むから変なことすればウケるという思想は持たずに、矛盾や違和感のない話を作っていってほしいです。これまで令和ライダー3作の出来が芳しくなかったのでなおさら。