ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーリバイス第49話「戦いの果て…残ったのは悪魔だけ」感想

前回分はこちら。

chirashinoura-world.hatenablog.com

 

一輝とバイスの同居生活

 家族の記憶を失った一輝が五十嵐家で生活している様子を見ていると、まるでホームステイに来ている子がステイ先の家族の内輪ノリに入っていけなくて一人だけ居心地悪そうにしているのを見ているようでいたたまれない。もちろん五十嵐一家は一輝に新しい思い出を作ってもらうためにいろいろ教えているだけで、善意でやっていることには違いないんだけど。

だから一輝とバイスが実家の銭湯を出ていくのは納得できるし、バイスと二人で暮らしているときの一輝はすごくイキイキしているように見えました。

そういえばラーメン屋のバイトの面接のとき一輝はスーツを着てましたが、OP映像の一輝を意識してやったんですかねあれ。

 

ジョージとヒロミの関係

 前回で浄化されたのか、憑き物が落ちたように爽やかさに溢れた様子のジョージ。ヒロミとは、しあわせ湯で一緒に湯船に浸かってお湯を掛け合ったり、パフェを食べに行ったりと急激に仲良くなってましたね。正直態度の変化が極端すぎないかと思ってますが。

個人的にこの二人の関係については、ジョージがヒロミの「我が命を懸けて世界を守る」を茶化したり、ヒロミにデモンズドライバーの副作用のことを黙っていたのは赤石の命令だったと弁明していた過去がなければ、もっと素直に見られたなと思っています。

この1年通して見たときに、ジョージという人物が中盤で急に良い子ちゃんになってしまった印象があるので、マッドサイエンティストから味方サイドの科学者に至るまでの過程をもっと丁寧に描いてほしかったし、ジュウガの件も完全に味方サイドになる前にやっていればまだ納得できたのかなと。

 

契約と記憶の関連性

 五十嵐一家のことを忘れているのにバイスとの契約が継続しているのは、バイスのことも家族だと思っているからという理屈は納得できるし、このロジック単体で見ると好き。ただ、契約満了すれば一輝の記憶が戻るかもしれないと言っていたけどその理屈が全然分からない。一輝の変身の代償が家族の記憶を失うことなんだから、契約を満了したところで払った代償である記憶が戻る道理はないのでは?

これまでもこういう言葉の使い方で感じた違和感っていくつか(覚えている限りだと11話の「宛名」、33話の「未来永劫」、44話の「泣き寝入り」)あったけど、脚本家もプロデューサーもおかしいと思わなかったのかな。

仮にこれが契約破棄というニュアンスで言ったのだったとしても、元々の契約の内容があやふやすぎるし、他のケースと比較しようにも他の悪魔の契約の描写もろくにされていないからただの言ったもん勝ちになってる。

 

また、ジョージが「この最後の戦いによって、一輝は家族であるバイスを忘れる」と言っていましたが、一度の変身で消える記憶の範囲や順序も不明瞭だから、今回のバイスの行動で一輝が変身しても、バイスの存在自体を必ず忘れるとは限らないんじゃないの?ピンポイントな思い出だけ忘れる可能性もあるし。そうなったら一輝がバイスの存在を忘れるまで延々とこの騒動を起こす気だったんだろうか...というかそもそも前々回でバイスだけ変身しても一輝の記憶が消えること証明されてるんだから、バイス一人で変身と解除を繰り返してればいいのでは?ソシャゲのリセマラみたいだけど。

一輝も一輝でバイスに対して「ずっと騙してたのか!」とか言っててバイスにも何か理由があるんじゃないかとか思ってないのが酷い。本当にバディなのかと突っ込みたくなる。

あと気になったところとしては、一輝とバイスが戦う様子を見に来たさくらや母ちゃんがケチャップ持ってきているシーンですね。視聴者にはバイスの行動がプロレスだと分かっているとはいえ、一輝がいる手前おおっぴらにケチャップ持ってきているのはどうなの?と思わなくもない。そもそも持ってくる必要全くないものだし。

 

さいごに

 次回でいよいよ最終回。前回も書いた通りメタ的には冬映画もあるのでバイス完全消滅みたいな結末にはならないと思いますが、どういう落とし所にするのかは気になるところ。
あと個人的に一番不安視してるのは玉置と花はちゃんとデッドマンズ時代の落とし前をつけるのかどうか。いや、つけてくれないと困るんですが、なあなあで終わってしまいそうな気もしていて。せめて最後くらいはスッキリ終わらせてくれることを祈ってます。