ちらしのうらのせかい

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仮面ライダーリバイス第45話「終わらぬ悪夢、守る者と守られる者」感想

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次回分はこちら。

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オルテカの帰還

 前回ギフの中で生存していることが発覚し、再び繭ごと地上に放たれて今回ヒロミの手で拘束されたオルテカ。花がオルテカに対して政府に突き出すと言った後、オルテカは「自分たちは正義の味方だから無罪放免か」という視聴者も気になっているであろうことを聞き返していました。
それに対し花は「全てが終わったら、私も...」と言っていましたが、このセリフを言わせるならこれまでにもっと反省しているような描写を見せておくべきだったのでは?真澄の「アギレラであったことを恥じる必要はない。むしろ誇りに思いなさい」という謎発言もそうですが、どうも贖罪の意識というものがうまく描けていないように思えてならないんですよ。その割に花とさくらでキャッキャウフフする描写は割とあるのでなおさら。
それにパラレルでなければ本編後の時系列と思われる劇場版(バトルファミリア)見てると、本当に反省してる?って思わざるを得ない。ネタバレになるのであまり明言は避けますが。

 

父親との決別

 ジョージが真澄の墓前で「もうあんたの力には頼らない」と言っていたけど、これまでも真澄の力に頼ってたことあったっけ?ローリングバイスタンプやデモンズドライバーを作ったのは真澄だけどそのことを言っているのかな。わざわざこういうシーンを入れたということは、ジョージもまだ何か企んでる気がしますね。デストリームドライバーで悪魔を利用しないドライバーとしては完成形を作っている訳ですがはてさて。

 

さくらとラブコフのコミュニケーション不足

 ラブコフの背中の傷を見つけ、早く傷を治すことに専念して戦いは自分に任せろというさくら。それに対しさくらと共に闘おうとするラブコフ。今回のさくらを見ていると、彼女は全然ラブコフの声に耳を傾けることをしていないんですよね。ここにすごく違和感があって。
理由は違うとはいえラブコフがさくらと揉めるのは第32話・第33話でもやってたことで、終盤のこの時期に相棒との意思疎通が図れていない展開をお出しされると、こちらとしては正直今更なんでこういう話やってるの?となってしまう。
せめてこれが例えば、ギフテリアンたちに襲われるさくらを庇ったことでラブコフに背中の傷ができて、それがだんだん大きくなっているから、さくらはそのことに負い目を感じてラブコフは休んでてほしいだったらまだ分かるんですよ。だけど実際には傷ができた原因は不明で、ラブコフが傷について何か言いかけたところでさくらが遮って(これ自体はギフテリアンが目の前に襲いかかってきたタイミングだったため仕方ない部分もありますが)その後それについて聞くこともしなかった。

これじゃさくらがラブコフとのコミュニケーションが足りていないからこんなことが起きているようにしか見えなくて、そうなるとこのレベルの話をするのってもっと序盤や中盤だよねってなるんですよ。散々大二との対立を引き伸ばす時間があったんだから、もっと早くやれただろうに。

 

戻ってきたギフ

 前回の感想でも書いた通り、案の定ギフは普通に戻ってきててもう...一輝や大二は驚いた様子を見せていたけど、ギフの力で閉じ込めたんだからそりゃギフなら戻ってくるでしょ。。。ギフも五十嵐家を新しい世界の始祖として迎え入れてそれ以外の人類を無に帰そうとしているけど、これも前回書いたように五十嵐家だけ残してもギフが食糧難になるのでは?という疑問に対する回答が提示されていない状態なのですごくもやもやする。

大二も大二で、ギフや再生デッドマンズに対して、この期に及んでライブとエビルで舐めプしてるのはなんなの...かと思えば今回アギレラはしれっと単独でヘルギフテリアン倒してるし、もうパワーバランス適当すぎる。

 

そういえばギフに操られたバイスが夜中に動き出したとき、時間が逆行するような描写が入りましたがあれはなんだったんだろう。ただのイメージ描写なのかギフがバイスを介して何か引き起こしているのか。

 

さいごに

 今回はみんなと一緒に現場に行きたがっていた玉置が気持ちいつもよりフォーカスされていた印象でしたが、公式サイトに上がっている次回のカットを見ると光からデモンズドライバーを受け取っている様子が見えるので、次回ようやくオーバーデモンズに変身する感じですかね。正直光のオーバーデモンズを挟まないでとっとと玉置に変身させてればこんな不自然なまでに玉置が不憫な扱いを受けることもなかったのではなかろうかと思ってしまいますが。
そして今回良い意味で一番驚いたのは石田監督回なのに変なギャグ描写が一切なかったこと。終盤だからギャグ描写を入れないようにしているというのはあるかもしれませんね。普段もこれくらいの温度感で作ってくれればいいのに!