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露骨な花さく推し
さくらを励まそうとする花がさくらに抱きついたり、「私とさくらがいれば、怖いもんなしね」というセリフを言わせたり、なんか露骨にこのカップリング押し出してくるのちょっといい加減にしてほしいんですよね。後者についてもそれなりの戦果を上げているのであればともかく、実態としては床ゴロの連続というのが現状なので、どの口が言ってんの?って感じが否めない。さくらはさくらで相変わらず無駄に叫びすぎだし。
アララトでの兄弟喧嘩
今回一輝が単身アララトに乗り込み大二と本音をぶつけ合いに行った訳ですが、言っていることはお互いこれまでの繰り返しに近いもので、
大二:ギフには敵わない。ギフに従えば平和になるのになぜ分からない?
一輝:ギフに従っても自由ではない。ギフに対抗する力を手に入れた。
の平行線状態(というか大二が「お前とは背負っているものが違う、黙れ」と一方的に拒絶した感)。結局何も進展せず終わってるので、両親からもらった助言のくだりが何の意味もなしてなくてマジで何しに行ったの感が強いし、全然話が進展しなくて結構キツい。大二をラスボスにするとかじゃない限り、このくだりもこんな長く引っ張る必要ないのに。
大二の主張もギフがもっと積極的に人間を殲滅しようと動いてて、ライダー勢が全員やられてボロボロの状態とかならまだ分かるんですが、現状リバイスが普通にヘルギフテリアンたちとも戦えてるので、まだ諦めるようなレベルじゃなくない?って思ってしまう。
そもそもここ最近の感想でも書いてますが、この確執を生むために登場人物の知能レベルが下がりすぎなんですよね。言動に違和感を感じる部分が多すぎる。大二の信念もフワフワしてるし、もっと家族で会話しろよという感想しか出てこない。
牛島太助の死
今週もまたウィークエンドから1人旅立っていきました。ただ今回も流れが雑なのがなあ...
太助が光に対して、任務上の偽家族としての感情以上のものを持っていたのは死の間際の赤石との最後の会話からしても事実だろうし、だからこそ身を挺して光を庇った部分もあると思う(もちろん直接話していた通りオーバーデモンズがウィークエンドにとって貴重な戦力だからというのもそうだとは思うけど。オーバーデモンズがろくに活躍してないのは置いといて)。
ただ、今回の太助の殉職に視聴者が感情移入するためには、その状況がなるべくしてなったと言えるものでないといけない訳で。
そういう意味で言うと、今回太助が光を庇うような状況になったのはそもそも光が太助の撤退命令を無視して1人で赤石と戦って死にかけたから。その行動には何の正当性もない訳で、素直に撤退していれば太助が死ぬこともなかったしそれを拒む理由もなかった。第37話でオーバーデモンズが初登場したときには五十嵐三兄妹を一瞬で救出して撤退したんだから、できない訳ないですしね。
だから終始光が余計なことしかしてなくてそのせいでどんどん戦力を失っている、という呆れに似た感情しか湧かなくて、太助の死も純粋に悲しむ気持ちになれないんですよね。オーバーデモンズもろくに活躍しないし、これなら変身しないで戦ってた方がマシなレベル。
さらに言えば太助の本当の家族の話も今回ポッと出てきたけど、もっと前にその設定や「過去ではなく未来を見据えて生きる」という太助のスタンスは出しておいて、アギレラ(花)がウィークエンドに加入したときに「犯した過ちは償う必要はあるが、未来を見据えて生きてほしい」というニュアンスの助言をさせることで、そこまでの過程も含め「デッドマンズに家族を殺されている太助が、その元頭首であるアギレラを仲間として受け入れるまでの葛藤」を描くことだってできた。
少なくとも決してどっかの誰かみたいに「アギレラであったことを誇りに思いなさい」なんていう迷言を言わせるよりは説得力のあるものになっていたはず。
せっかく矢柴さんや橋本さんの演技が真に迫った凄いものだったのに、肝心な話の部分が薄っぺらくてすごくもったいなかった。赤石がこのタイミングで急に家族愛に目覚めるのもよくわからんし。(何千年も生きてきて一度もそう感じる瞬間はなかったのかという意味で)
さいごに
最近全然話が進展しないのもありモヤモヤが溜まりっぱなしですが、次回次々回は父ちゃんがベイルと決着をつけるために動きそうな気配が見えるので、少し期待したいところ。また次回はデモンズ軍団も出てきますが、公式サイトのスチールを見ると本当に戦闘員感強めなデザインなのでこちらはあまり過度な期待はしない方が良さそうですね。