ちらしのうらのせかい

特撮のことから日常のあれこれまで、気ままに綴っていきます

仮面ライダーリバイス第40話「家族か世界か…魂の兄弟喧嘩!」感想

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露骨な花さく推し

 さくらを励まそうとする花がさくらに抱きついたり、「私とさくらがいれば、怖いもんなしね」というセリフを言わせたり、なんか露骨にこのカップリング押し出してくるのちょっといい加減にしてほしいんですよね。後者についてもそれなりの戦果を上げているのであればともかく、実態としては床ゴロの連続というのが現状なので、どの口が言ってんの?って感じが否めない。さくらはさくらで相変わらず無駄に叫びすぎだし。


アララトでの兄弟喧嘩

 今回一輝が単身アララトに乗り込み大二と本音をぶつけ合いに行った訳ですが、言っていることはお互いこれまでの繰り返しに近いもので、
大二:ギフには敵わない。ギフに従えば平和になるのになぜ分からない?
一輝:ギフに従っても自由ではない。ギフに対抗する力を手に入れた。
の平行線状態(というか大二が「お前とは背負っているものが違う、黙れ」と一方的に拒絶した感)。結局何も進展せず終わってるので、両親からもらった助言のくだりが何の意味もなしてなくてマジで何しに行ったの感が強いし、全然話が進展しなくて結構キツい。大二をラスボスにするとかじゃない限り、このくだりもこんな長く引っ張る必要ないのに。

大二の主張もギフがもっと積極的に人間を殲滅しようと動いてて、ライダー勢が全員やられてボロボロの状態とかならまだ分かるんですが、現状リバイスが普通にヘルギフテリアンたちとも戦えてるので、まだ諦めるようなレベルじゃなくない?って思ってしまう。
そもそもここ最近の感想でも書いてますが、この確執を生むために登場人物の知能レベルが下がりすぎなんですよね。言動に違和感を感じる部分が多すぎる。大二の信念もフワフワしてるし、もっと家族で会話しろよという感想しか出てこない。

 

牛島太助の死

 今週もまたウィークエンドから1人旅立っていきました。ただ今回も流れが雑なのがなあ...
太助が光に対して、任務上の偽家族としての感情以上のものを持っていたのは死の間際の赤石との最後の会話からしても事実だろうし、だからこそ身を挺して光を庇った部分もあると思う(もちろん直接話していた通りオーバーデモンズがウィークエンドにとって貴重な戦力だからというのもそうだとは思うけど。オーバーデモンズがろくに活躍してないのは置いといて)。
ただ、今回の太助の殉職に視聴者が感情移入するためには、その状況がなるべくしてなったと言えるものでないといけない訳で。
そういう意味で言うと、今回太助が光を庇うような状況になったのはそもそも光が太助の撤退命令を無視して1人で赤石と戦って死にかけたから。その行動には何の正当性もない訳で、素直に撤退していれば太助が死ぬこともなかったしそれを拒む理由もなかった。第37話でオーバーデモンズが初登場したときには五十嵐三兄妹を一瞬で救出して撤退したんだから、できない訳ないですしね。
だから終始光が余計なことしかしてなくてそのせいでどんどん戦力を失っている、という呆れに似た感情しか湧かなくて、太助の死も純粋に悲しむ気持ちになれないんですよね。オーバーデモンズもろくに活躍しないし、これなら変身しないで戦ってた方がマシなレベル。
さらに言えば太助の本当の家族の話も今回ポッと出てきたけど、もっと前にその設定や「過去ではなく未来を見据えて生きる」という太助のスタンスは出しておいて、アギレラ(花)がウィークエンドに加入したときに「犯した過ちは償う必要はあるが、未来を見据えて生きてほしい」というニュアンスの助言をさせることで、そこまでの過程も含め「デッドマンズに家族を殺されている太助が、その元頭首であるアギレラを仲間として受け入れるまでの葛藤」を描くことだってできた。
少なくとも決してどっかの誰かみたいに「アギレラであったことを誇りに思いなさい」なんていう迷言を言わせるよりは説得力のあるものになっていたはず。

せっかく矢柴さんや橋本さんの演技が真に迫った凄いものだったのに、肝心な話の部分が薄っぺらくてすごくもったいなかった。赤石がこのタイミングで急に家族愛に目覚めるのもよくわからんし。(何千年も生きてきて一度もそう感じる瞬間はなかったのかという意味で)


さいごに

 最近全然話が進展しないのもありモヤモヤが溜まりっぱなしですが、次回次々回は父ちゃんがベイルと決着をつけるために動きそうな気配が見えるので、少し期待したいところ。また次回はデモンズ軍団も出てきますが、公式サイトのスチールを見ると本当に戦闘員感強めなデザインなのでこちらはあまり過度な期待はしない方が良さそうですね。

 

 

仮面ライダーリバイス第39話「希望と絶望、三兄妹の葛藤」感想

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牛島公子の死

 ヘルギフテリアンに公子が襲撃され、光がオーバーデモンズに変身するもなす術なくやられ、太助は苦渋の決断で公子を見捨てて避難民を連れて撤退するように指示を出す。
こういう描写をすることで、任務上の偽家族といえど絆を感じていたために公子を見捨てることに反発した光と、内心やりきれない気持ちを抑えながらも大局を見据えて見捨てることを選んだ太助の対立を描きたかったのかなと思うんですが、それにしてはこれまでの牛島家の描写があまりにも薄っぺらすぎる。
光が牛島家の両親に特別な感情を抱くような描写はこれまでされてきていないから説得力がないし、そもそも公子は出てこない回も多くてモブ同然で、退場しても全然感情移入できないんですよね。

それはそれとして、やっぱりオーバーデモンズって名前負けしてるよなあ。。。活躍から言ってもデモンズマイルドとかのがしっくりくる。

 

ヒロミへの謝罪

 今回ジョージとヒロミが再会しましたが、それにあたり気になるのはなんと言っても散々実験台として利用してきたヒロミへの謝罪。量産型デモンズドライバーを部下に渡すようヒロミに依頼しに来たジョージが発した謝罪の言葉は、「許してもらうつもりはないが、悪かった」のみ。

ヒロミは殴ろうとする拳を寸止めしジョージの胸元に当てた後、受け取ったデモンズドライバーが入ったケースを掲げて(ジョージに対してじゃあな、という挨拶なのか)去っていき、それに対しジョージが深々とお辞儀をしていたので、言葉の外の部分でお互い分かりあえて和解できたという解釈で良いんですかね。最後のあのジョージのお辞儀はあるのとないのでだいぶ印象が変わると思います。

 

大二の行動

 改めて直近5話の大二を振り返ってみると、
第35話:3兄妹で赤石の会見を襲撃し、返り討ちに遭う→まだギフと戦う意志あり?
第36話:街に出たギフジュニアを退治するもののヘルギフテリアンにやられ、ボロボロのままバイスタンプ押印会場案内→まだギフと戦う意志あり?
第37話:一輝からみんなで協力して一緒にギフと戦わないかと要請されるも、「人類はギフには勝てない」「平和のためだ、人類を救いたい」と言ってこれを拒否。バイスタンプ押印の結果生じたギフジュニアの退治はする。→ギフを倒す方法を得るために一輝たちが朱美さんを手にかけたと誤解する→お前らぁぁぁ!→ギフと戦う意志なし
第38話:ヒロミから一輝たちの元へ戻るよう説得されるが聞く耳持たず。→ギフと戦う意志なし
第39話:ギフジュニアを引き連れてウィークエンドを強襲し、アララトへ行くよう呼びかける→避難民から「偽善者め!」「帰れ!」「ウソつけ!」「間違ってるのはお前だ!」と罵倒される→「なんでだよ、なんでなんだよー!俺は正しいことをしているだけなのに。もういい、力ずくで連行する」→ギフと戦う意志なし

 

大二的にはもう第35話の作戦が失敗した時点で心が折れかけてたところに、第37話の朱美さんの死でとどめを刺した感じですかね。ただその朱美さんの死周りの描写が第37話の感想のときにも書いたとおりガバガバで、今の大二って積み重ねのない闇ミッチみたいなもんなのでその行動に説得力が感じられないんですよね。

結局「正しさのために一人ぼっちにならないで」という朱美さんの危惧した通りになっちゃってる訳だけど、次回の兄弟喧嘩で戻ってこられるのか。戻ってこられるとしてちゃんと納得のいく展開になっているのかは心配です。


さいごに

 今回は話がほとんど動かない1話でした。一輝の記憶が消えていく件についても、秘密が明かされた第32話以来初めて触れられましたが、あまりそれに対する葛藤などが描かれないのでイマイチとってつけた設定感が抜けないのが正直なところ。
一輝とバイスの会話の中で「一輝とバイスのように人間とギフも手を組むことはできないか」というニュアンスの話をしていたので、和解エンドが結構現実味を帯びてきました。とはいえ未だに赤石長官がギフに一方的に話しているような状態なので、いい加減ギフは何か自ら意思表示してほしいですね。

 

 

 

仮面ライダーリバイス第38話「父と子が紡ぐ!究極のリバイス!」感想

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ヒロミ復帰と大二の説得

 個人的に、ヒロミ復活を喜ぶ一同の中で久々にラブコフの姿が見られたのは嬉しかったです。やっぱり生身で必死に守ってもらった恩があるし。
また、フェニックスベースの隊員や更生施設の人たちの行方についても今回初めて触れられましたが、バイスも言ってたけどヒロミマジで有能な動きをしてますね。直接戦闘に貢献出来ない分こういう後方支援で動ける存在は貴重。


そしてヒロミは、大二を過去の自分と重ねて諭し戻ってくるよう説得していましたが、今の大二って正義の暴走ともまた違う感じがするんですよね。
ヒロミの場合は、デッドマンズから人々を守るためなら自己犠牲(デモンズシステムの副作用で自分が死ぬこと)も厭わないという感じで正義の暴走と言うにも納得できました。しかし大二はフェニックスを元の姿に戻す(これ自体そもそも赤石長官の自作自演なので元に戻すも何もないんですが)と意気込んでいましたが、実際やっていることは赤石長官の力に絶望して赤石長官の下でギフジュニアの掃除をしているだけ。
果たしてこれは正義の暴走と言えるんでしょうか。傍から見るとギフ一味に対して白旗上げているだけにしか見えないんですけどね。大二がいつ戻ってくるのかは分かりませんが、この終盤に差し迫るタイミングであまりグダグダ引っ張らないでほしい。

 

ギフとの契約

 「人類との共存を望んでいたギフ様は私と契約を結び私はその仲介役を担った」とか赤石長官は言ってましたが、ギフの力が強大で敵わないから契約したって話じゃなかったっけ?人類に悪魔と罵られ拒絶されたから失望し、自ら眠りについたってギフって結構繊細なのね。

なんか今回の話聞いてるとギフとの和解ルートもありそうな気がしてきました。その割には多くの犠牲が出過ぎな感じもしますが。ギフ自身が未だに言葉を発したことがないので全然考えが読めないのが気になるところです。

 

4人ライダーvs悪魔軍団

 このシーンなかなかの違和感の塊だったんですよね。ほぼ変身直前のセリフのせいなんですけど。さくらはここ最近床ゴロ続きで大した活躍もないのにbotのように無敵無敵言ってるし、花に関してはすごい形相をしながら「ギフに味方するやつ全員ギッタギタにしてやる」とどこかのガキ大将みたいなセリフを吐く始末。なんかキャラ崩壊してるしアギレラ時代よりガラ悪くなってません?
どうもリバイス制作陣の思い描いてる「強い女性像」がズレてるような気がしてならない。
そして肝心の戦闘における見せ場も戦闘員ポジのギフジュニアの撃破程度で、ヘルギフテリアンに一発もらっただけでみんな即変身解除という。これでオーバーデモンズとアギレラも床ゴロ要員の仲間入りをしてしまいました。新ライダー増やした割に完全に持て余してるじゃないですか。。。

 

アルティメットリバイ&アルティメットバイス

 リバイスの本編最終フォームであるアルティメットリバイ、アルティメットバイスのお披露目回となった今回。変身アイテムであるギファードレックスバイスタンプの誕生が話の肝になってくる訳ですが、正直話の出来としてはお粗末だったなというのが本音。

まず、朱美さんが死んでしまったことでギフの細胞の採取元がいなくなったところに父ちゃんが自分の体を使ってくれと名乗り出るという形でしたが、前回の感想でも触れた通り、そもそもギフの細胞って五十嵐三兄妹は持ってないの?っていうのが素直な疑問。

そしてギフの細胞摘出手術も突っ込みどころだらけ。まず狩崎父が急に倒れたのはなんで?特に持病持っていたり体に深い傷を負っている描写もなかったし(古傷である顔の火傷はあるにしても)。ジョージと真澄(狩崎父)の親子で協力してギファードレックスバイスタンプを完成させる流れにしたいという意図は分かるけど、いくらなんでも雑でしょ。
あと手術してるのに衛生管理がなってなさすぎる。狩崎父は手術着着てるのに顔はいつもの仮面のままだし、一輝も滅菌なしで手術室に入ってくるし。あのとき一輝は父ちゃんとギファードレックスバイスタンプを繋いでいる器具ぶっ壊してましたが、むしろ急に器具外したらその方が父ちゃんの命危ないのでは?これも「父ちゃんの命を犠牲にして得る力ならいらない」ってことを描きたいのが先行しすぎてて話の流れが無茶苦茶になってる。

結局完成まであと数%のところで一輝が父ちゃんとギファードレックスバイスタンプを接続している器具を壊したので、まだギファードレックスバイスタンプは未完成という認識(ジョージもそう言ってたし)だったんですが、逃げたバイスタンプを追っかけて不破さんばりに力任せに分離させたら普通に使えるようになってるのはなんなのか。ただこれもジョージが「2つに分離できなければ未完成のままだ(=分離させれば完成?)」と言ってるんですよね。。。もう完成の定義が分からない。
こんなお話がボロボロの状態でアルティメットリバイ、アルティメットバイスが登場しても何の感慨も感じられないんですよね。デザインは格好良いだけになおさらもったいない。

初お披露目の相手だってぽっと出のヘルギフテリアンで良かったのかと言われると正直地味な感は否めないし、なんでヘルギフテリアンの再生能力が発動せずに倒せたのかも謎。あのガタキリバばりの分身能力もいつまで続けられるのか...

 

さいごに

 次回予告で大二が完全に問題児扱いになってましたが、そろそろいい加減大二とホーリーライブにはまともな活躍の場を与えてほしい。

バイスの力を使う度一輝の記憶消える問題も判明して以来全く触れられてないけど、公式サイト見る限り次回で触れられる感じなんですかね。

 

 

 

仮面ライダーリバイス第37話「激戦必至!決死の悪魔奪還ミッション!」感想

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民衆への演説

 相変わらず赤石劇場の胡散臭さは半端ないけど、わざわざハッキングして流したウィークエンドの演説も正直同じくらい胡散臭い...「胸に手を当てて考えてください」とか「自由を守りましょう」とかじゃ具体的に何を伝えたいのか分からなくて民衆としてはどちらにもついていけないでしょ。
今のところウィークエンドが活躍したと思えるような場面がほとんどないのがすごくもったいないですね。アジトでモニター見てるシーンが多いから余計そう感じるのかもしれないけど。牛島母も一時期全く出なくなったなと思ったら最近また急に出てきたり、ちょっとよく分からん。
花や光も、今回ギフジュニアとの戦いで撃破数競おうとしてて緊張感ないし、なんかズレてるんだよなあ。。そもそも敵怪人がギフジュニアやギフテリアンばっかりで全然新しい怪人出てこないのも戦闘シーンがつまらなくなってる原因なんですよね。各怪人の攻略の仕方とかそういったところにも面白さってあると思うのに。

 

狩崎親子の背負うもの

 ギフの細胞を人間に移植した理由を問われ、悪魔の囁きに耳を貸してしまった結果だと答える狩崎父。それに対して「ここで正義を盾にするなら帰っていたよ」と返すジョージは良かったなと思う一方で、そう言うのであればジョージもちゃんと自分の非について上司(赤石長官)のせいにせずヒロミに謝らないと筋が通らないよなとも思ったり。
狩崎父が素顔をジョージに見せて「これが悪魔に手を貸し家族を捨てた男の末路」と告げたとき、ジョージは「消えない傷を負っているのはあんただけじゃないんだよ!」と声を荒らげていたので、もしかしたらヒロミに対する懺悔の念もあったりするのでしょうか。


バリッドレックスの強化

 ギフデモスを凍らせて捕獲するために、氷の力を強化したバリッドレックスを使うというくだり。持て余していた中間フォームをここで活用するの自体は悪くないし、バイスもリバイと同時にバリッドレックスゲノムになれるようになったことで強化されたのが視覚的にもわかるのは良い。
一方で、ボルケーノレックスの持て余し感がより際立ってしまっている節もありなんとも歯がゆいところ。個人的には挿入歌含めてボルケーノレックス好きなんですが、今となってはフェーズ3の分離もリバイスでできるし(なんならジャンヌもハシビロコウでできるように)、強さ的にもリバイスが上だし、ボルケーノレックスだからできることが現状なくなってしまったので。。。

 

朱美さんの退場

 正直ここまで引っ張ったので救えるものだと思っていましたがあっけなく退場してしまいましたね朱美さん。退場自体の是非はともかく、この辺りの話結構突っ込みどころ多いんですよね。
まずギフを倒すためにはギフの力(細胞)が必要って言ってましたが、ギフの末裔である一輝たちにはそもそもギフの力(細胞)をもう持ってるもんだと思ってたけど、何が違うのかよくわからない。一輝たちにはギフの遺伝子はあるけどギフの細胞はないの?うーん。

そして朱美さんの死を巡っての内輪揉め勃発。まあ大二視点だと、部下からリバイスとギフデモスが戦っている動画だけ見せられたら誤解もするでしょう。ただでさえここ最近の扱い酷くてメンタル的にもボロボロだろうし。となるとなんで一輝は朱美さんに聞いた方法をちゃんと大二に話さなかったのかという話になってくるんですよ。大二に協力してもらえてれば今回だって朱美さんを助けられたはずだし。
まあ五十嵐三兄妹は全体的に話し合いというか情報共有しなさすぎですね。これまでを振り返ってもさくらはウィークエンドのこと全然話さないし大二は赤石長官のことを話さないし。
そもそも、「朱美さん、少し待っててください」ってリバイとバイス二人とも朱美さんの元から離れるのも違うでしょ。あまりにも無策というかなんというか。。朱美さんの遺言も抽象的なことしか言ってなくて、せめて一輝の誤解を解くような一言くらい言ってやれよと思う。一時退場したときのヒロミもそうだったけど。

 

ただただ話の流れが雑だなと感じてしまった一幕でした。

さいごに

 朱美さんの死を巡る内輪揉めの最中舞い戻ってきたヒロミ。戻ってくるタイミングとしては良かったと思う一方で、あそこでのセリフが「ただいま」でいいんだろうかという気はしなくもない笑
あとは体年齢80歳という問題を解決しないと戦力にはなれなさそうなのは懸念点。次回は大二のフォローに回るようですが、立ち位置として玉置たちみたいな後方支援ポジションになるのかどうかは気になるところ。

 

 

 

仮面ライダーリバイス第36話「岐路に立つ人類、それぞれの決意」感想

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傷だらけの大二

 この後の活躍のための溜めの期間なのかもしれませんが、ここ1ヶ月くらい特に、大二の扱いが酷いですね。今回は1人でギフジュニアの群れの相手をさせられた後ヘルギフテリアンからも襲撃されて重傷を負わされる始末。
挙げ句、ボロボロの体でバイスタンプ押印場所の案内をさせられるというね。あの一般人も大二の体を大丈夫か心配してたけど、そう思うなら救急車呼ぶなり病院連れて行くなりするべきで、ボロボロの大二に道案内させるなよと。
特に今回は一輝やさくら、花たちが最期和気藹々としたシーンで終わってたのでそことのギャップを感じさせられました。

ギフデモス(朱美さん)との絡みも、これまでの関係的にも本来であれば大二がケリをつけるのが筋なはずですが、今回一輝が戦って朱美さんから「ギフを倒すにはギフの力が必要。私を使って」というメッセージを伝えられてましたしね。
演者の日向さんのツイート見てても感じますが、ただただ大二が不憫。

 

 

基本フォームでの舐めプ

 ここ最近ずっとそうだけど、相変わらず基本フォームやその並列フォームで舐めプするのはなんとかならないのか。
せめて何か理由づけがあればいいんだけど、現状物語上の意味もなく販促という大人の事情で出させられてるようにしか見えないんですよ。ましてやベイルなんてここ数回の戦闘でサンダーゲイルじゃないと対抗できないの分かってるんだからいい加減学習してくれよと。

 

仮面ライダーアギレラ

 案の定玉置の変身はミスリードで、実際の変身者は花でしたね。玉置はかませだけで終わるかと懸念していましたが、自ら志願して人質となることでベイルや赤石の潜伏場所を入手するという役割を果たすことができ、退場することもなかったのでそこは良かった。ただ赤石の潜伏場所を聞き出すくだりはちゃんと描写を入れてほしかった気持ちはある。
カタログスペック的には他のライダーと比較しても特出したものではないですが、ベイルを圧倒できたのは初登場補正故なのか。ベイルがクイーンビーのバイスタンプを取り込んでなかったからというのもあるだろうけど、バイスタンプの取り込み抜きにしてもベイルこんな弱くないでしょ。

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花が戦う目的も、これまでやってきたことの贖罪のために戦うというの自体はいいんだけど、今までさくらと日常を謳歌する描写の方が前面に出されてて、その描写を見せてこなかったので。
あとは前も書きましたが花も玉置も指名手配されているはずなので、そこはなあなあにしないでほしい。善意でバイスタンプを使っていた木村昴が捕まったのに、あの2人がお咎めなしでその点に触れもしないというのは違うでしょ。

また、狩崎父のセリフで「アギレラであったことを恥じる必要はない。むしろ誇りに思いなさい」って言ってたけど悪の女王だったことを誇らせるのは意味がわからない。その過去が恥となるか今後の糧になるかは君次第みたいなセリフならまだ納得できるけど。


さいごに

 次回はジョージが新たなドライバーを開発?というテロップが出ていたので、今回作ってた量産型デモンズドライバーが日の目を見そうな感じですね。となると変身するのはジョージか玉置か。
その一方で大二の情緒が限界を迎えそうで、予告を見る限り一輝たちと対立しそうな雰囲気も感じる。

 

 

 

仮面ライダーリバイス第35話「未知なる脅威、人の進むべき道」感想

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バイスの悩み解決

 前回の感想にも書いた通り、一輝との信頼関係はそもそもベイルに唆されて揺らぐレベルなのかという話もありますが、その乗り越え方も、結局一輝に「見捨てない」「お前は悪魔じゃない、バイスだ」という旨のことを言われて終わりという。こんなあっさり解決するような感じならなおさらやる必要なかったのでは?とどうしても思ってしまう。

 

大二の「正しさ」

 ここ最近の大二は「フェニックスを正しい姿に戻す」とか「フェニックスを守り抜く」という目的に固執していますが、そもそも赤石長官が自身の目的のために作ったものであるため、フェニックスに戻すべき正しい姿なんて存在しないんですよね。だから目的を掲げるなら戻すとか守り抜くではなく創り直すが正しいのかなと。その辺りを今の大二がちゃんと認識できているのかも少し怪しい。
また、ジョージが大二に「人は、誰しも善悪のバランスをとって生きている。だが、君は既にカゲロウを失っている。君の正しさが、君を追い詰め過ぎなければいいんだけどね」と言っていましたが、カゲロウはギフにより暴走する前に自身の非情さを大二に受け継がせるために大二との最期の戦いをしたはず。それなのに、カゲロウを失っているからバランスがとれないというのはなんとも釈然としない話。それってカゲロウの非情さは大二に受け継がれてませんでしたってことだよね?うーん。。

赤石劇場

 演説のシーンは視聴者視点で見てると本当コントで、橋本じゅんさんのあのノリノリの演技は見てて楽しかった笑
一方で、赤石長官は自分がギフによって命を落とす(実際にはそのように見せかける)ところを見せることでギフの強さを見せつけて一般市民を絶望に突き落とそうとしていた訳ですが、肝心な中継を見ている一般市民のカットが全く無いので、演説に対する反応が全く分からないのはいかがなものかと。去年のセイバーのマスターロゴスのときと同じことやってるんですよねこれ。制作陣変わってるとはいえ、2年続けて同じような失敗を見せられるのはさすがにねえ。

 

オーバーデモンズの変身者
 

 変身者候補には挙げていたものの予想の斜め下を行く結果となってしまったなというのが個人的な感想。なぜなら、この牛島光というキャラは序盤から登場してはいるものの、ほとんどパーソナルな部分の掘り下げが行われておらずポジションとしては言い方悪いですがモブに近い立ち位置だから。そんなキャラが急にここ最近でさくらのボディーガードアピールをし始めて、今回とってつけたような自主練シーンを入れられても、「ついにあの光が仮面ライダーに変身か!」とはならない訳で。
過去作品で言うなら、ゴーストのナリタやシブヤが急に仮面ライダーに変身するようなものですし。それならまだ玉置が変身する方が納得できる。
役者さんには何の罪もないんだけど、変身に至るまでの過程の見せ方がなってないと、オーバーデモンズに変身されても全然説得力がなくて感情移入もできないというのを改めて実感しました。かつこういうのを見てしまうとゴリ押し的なアレが見えてしまって...

 

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デモンズドライバーも明確な変身リスクがなくなったことでこれまで以上に量産化・不特定人数の使用が可能になったので、光以外のキャラも今後変身するようになればまた印象も変わってくるかもしれません。

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さいごに

 光の変身に続き、今回の次回予告では玉置が変身しようとするシーンが映っていましたが、個人的にはあの新ドライバーはカラーリング的に花が変身する用のものの気がしています。仮に花が変身するとしてそれ自体は良いんですけど、これまで以上にさくらと花のイチャイチャを見せつけられるのはキツいのでそこは自重してほしい。
あとは父ちゃんも帰ってくるのでベイルとどう絡んでいくのか、スピンオフのベイルも来週配信分で最終回なので二重で気になるところです。

 

 

 

仮面ライダーリバイス第34話「悪魔が悪魔を呼んでいる」感想

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さくらと花の仲良しデート

 1つ1つの言動とかSEがくどくて、なんかいかにも石田監督がやりそうなギャグの撮り方だなというのが率直な印象。
ただ、玉置の「アギレラ様の楽しそうな姿を見ていたいだけです」という気持ちはとても良くわかる。絵面は怪しいのは否定できないけど。


五十嵐三兄妹withジョージvs赤石長官

 五十嵐三兄妹とジョージの4人で強襲するはずが、赤石長官に狙いは看破されておりベイルやギフテリアン軍団の介入もあり結果的には失敗。ジョージが変身しなかったのは赤石長官の波動で吹っ飛ばされたときに手元にデモンズドライバーがなかったから?(吹っ飛ばされたときのジョージの手元がはっきりとは確認できなかったので断言はできませんが)そうじゃないと
それ以上に気になったのは大二。前回の風林火山のときもそうですが、大二は頭に血が上りすぎですね。次回予告見る限りここは来週一輝が言及するっぽいですが。あと赤石長官の波動攻撃を受けたとき、生身の一輝たちよりもホーリーライブに変身した大二の方が重傷を負っているのは謎すぎる。大二があのくらいの深手を負ってるなら赤石長官に一番近い位置に生身でいたジョージは即死でしょ。
ホーリーライブが出てからというもの、大二もライブも活躍といえる場面がなさすぎて悲しくなってくる。変身後繋がりでいうと、ラブコフも今回なぜか出てませんでした。これまでも出てない回がちょくちょくありましたが、見返した限り全部毛利脚本回(24話は1回目の戦闘では出ているが2回目の戦闘では出ていない)なんですよね。ラブコフってリベラドライバーの性質上変身するとき必ず出てくる設定なのに、そこを有耶無耶にするのは本当にやめてほしい。


バイスの迷い

 今回ベイルに「悪魔はいずれ人間に捨てられる」「悪魔らしく生きろ」と唆されたバイスは自分の行動に迷いを感じていましたが、一輝との信頼関係を築き終えてる今の段階でやられても、そんな一言で揺らぐほど一輝との信頼関係は薄っぺらいものだったの?と感じてしまうんですよね。もしかしたら最終フォームを出すための前フリなのかもしれないけど、だとしてもこれまでの展開を陳腐にするようなやり方は違うでしょう。
あとベイルと戦うとき相変わらずレックスゲノムやカマキリゲノムで舐めプするのはどういうつもりなのか。販促用だとしても露骨すぎる。

 

さいごに

 大二の情緒やバイスの悪魔としてのあり方、朱美さんはギフデモスから元に戻れるのかなど気になるところはいろいろありますが、個人的に一番気になってるのは公式サイトに写ってるオーバーデモンズと思しきライダーの変身者が誰になるのかですね。

www.kamen-rider-official.com


順当にいけば現在のデモンズドライバーの所有者であるジョージが変身するのが自然ではありますが、今回の描写的に狩崎父にドライバーを作って欲しいと依頼していた光も可能性ありますし、ヒロミがこのタイミングで復帰する可能性もあり得る。その場合体年齢80歳問題をどう解決するのかという問題は残りますが。
また、変身者の中にいる悪魔を利用し、制御することでの変身及び量産が可能になったというのも今回分かったので、複数人デモンズが並び立つ光景が見られる日も来るかもしれません。

 

 

 

仮面ライダーリバイス第33話「ラブコフ反抗!?さくらの覚悟」感想

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赤石長官の秘密

 赤石長官ははるか古にギフと契約し不老不死になったのと引き換えに、人類の進化をこれまでずっと監視してきたという。実際朱美さんの放った銃弾を食らっても傷が即再生していたり、大二に対しても高速移動や発火能力、鋼鉄化、衝撃波と人外の力をこれでもかと披露していました。てか大二は赤石長官がギフと契約して普通の人間じゃないの分かったのになんで変身して戦わなかったんだ...?
朱美さんも生きてて一安心したのも束の間、大二が助けに行ったときには生気を吸い取られたような顔つきになってまたどっか連れて行かれたし、どうなるのか心配。


バイスvsベイル

 今回リバイス側がレックスゲノムやメガロドン、コング、イーグル、ライオンゲノムを使ったのは、ベイルが赤石長官に押されたバイスタンプと同じ力を発揮できることを見せるために、リバイス側も同種のバイスタンプの力(ゲノム)を使ったというのがメタ的な理由かもしれませんが、劇中描写としてベイル相手に序盤の並列フォームで挑むって舐めプ感は正直否めないんですよね。一般怪人ならともかく。
バイス(サンダーゲイル)の必殺技(爆爆リバイストライク)食らってもピンピンしてたし。

 

願いとビンタ

 玉置の願いは、デッドマンズとして生きること以外を知らないアギレラに、戦いとは違う普通の思い出を作って欲しいというものでした。前回予想していた「しあわせ湯で一緒に暮らしましょう」よりもう一歩手前の段階の願いではありましたが、その説得も虚しくビンタを食らって帰ってくる羽目に。まああの伝え方じゃ愛の告白してるみたいだししゃーないw
結果的にさくらがその願いを叶えてくれたので結果オーライですね。影からストーカーのようにデートの様子を見守る玉置も俺は嫌いじゃないですよ。(本人的には邪な思いはなくて純粋にアギレラの幸せを喜んでるはずなので)

 

アギレラからの卒業

 今回はさくらとアギレラの決着回後編ということで、アギレラとの決着については先週の感想でも書いた通りでしたが、個人的にはやりたいことは分かるんだけど過程が雑だなというのが率直な感想。気になったのは主に3点。
1つ目に、タイトルにもあったさくらの覚悟について。一輝にアギレラと悪魔の分離を依頼→自分でアギレラと悪魔を分離させるという覚悟に至ったのが、なんか成り行きで決まった感があってあんまりアギレラのことを本気で考えている描写がなかったんですよね。わざわざサブタイに入れている以上そこの過程ってしっかり描かないといけないはずなんだけど、それができていないので無駄に2週使ってしまった感が否めない。
2つ目に、今回さくらがアギレラに向かって花と本名を呼んでいましたが、これまで夏木花という名前は字幕では表示されていたものの、劇中で話した描写はなくさくらも知らないはずなんだけど、なんで知ってるの?もし今回の遊園地で遊んでいるときに教えたとかであれば絶対入れなきゃダメだし、事前に玉置から教えてもらってた場合でもこれは同様。純粋にこれまでの描写を見ると、本名を知らないはずのさくらがいきなり本名を呼び出すというなかなか怖い絵面になってしまうんですよね。
そして3つ目。これは玉置にも言えることなんですが、直近だと昴さんのように一般人でバイスタンプに手を染めた人たちが逮捕されている(orフェニックスの更生施設行き)のに、アギレラ(夏木花)やフリオ(玉置豪)のように指名手配されてる元幹部がお咎めなしで日常生活を送ってるのはなんかモヤるんだよなあ。ゼロワンの天津垓もそうだったけど、一般社会にも危害を加えていた敵が味方になるのであれば、それ相応の償いをさせてからじゃないと何をしれっと味方面してるんだという印象を与えてしまうので、そこはちゃんと落とし前をつけてほしいんですよね。

まあそれはそれとして、アギレラがさくらと遊園地でアトラクションを楽しむ様は演技というよりもはやオフの自然な光景を映しているかのようで、同年代の女の子同士(夏木花が何歳なのか分かりませんが)が楽しそうにキャッキャしてるのはほっこりする。


さいごに

 今回何より驚いたのはラブコフがヘビメタ趣味で一人称があたいだったこと。なんとなくボクっ娘なイメージだったのであたいは斜め上すぎました笑
そしてアギレラも、夏木花に戻った後はしあわせ湯でお手伝いルートになるのかなと思っていたんですが、まさかのウィークエンド入り。まあさくらとニコイチってことを考えるとこれが自然か。
次回は三兄妹で赤石長官の正体に迫るようですが、彼が文字通り太古から生きているのだとしたらどうやって今のフェニックス長官の地位に行き着いたのかも気になりますね。

 

 

 

仮面ライダーリバイス第32話「失った居場所、女王のプライド」感想

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冒頭のしあわせ湯

 バイスの力を借りる度一輝が記憶を失うという契約は変えられないことを告げるバイスに、だし巻きを作る玉置、父ちゃんがウィークエンドで匿われていることを伝えに来たシリアスぶーさんの登場とのっけからなかなか情報が渋滞気味w
スピンオフベイルの話とも少し絡みますが、ノアに潜入してたレジスタンス隊員やっぱりぶーさんだよなあ立ち位置的に。

 

玉置のアギレラ

 今回もアギレラ探しに奔走していた玉置。彼は今の服装自体は地味めだけど自分が指名手配中だってこと忘れてるんじゃないかと思うくらい目立つ行動してますよね。玉置がアギレラにハグをスカされるシーンも怪我しそうで結構危ないw

今回の後半で再度アギレラ接触したとき、玉置はアギレラに「この宇宙の何よりもあなたが一番大切です」という大胆な告白の後に、一度でいいからお願いを聞いてほしいと懇願していました。結局その話をする前にさくらたちが来てしまったので聞けずじまいになってしまった訳ですが、一体何をお願いするつもりだったのか。アギレラが一輝の手で人間に戻ることは望んでいないことは玉置も理解しているし、アギレラ様の意思は尊重しますと前置きもしているので、しあわせ湯で一緒に暮らしましょうとかそういう感じかな。

 

朱美さんの行方

 赤石長官の部屋に潜入してたところを当の本人に見つかってしまった朱美さん。赤石長官の右手にあるギフの棺と似た紋様は何なのか。謎空間を出してギフテリアンを召喚したりしていたけど、あの紋様自体どういう経緯でああなったのか気になりますね。
そして朱美さんはどこに消えてしまったのか。貴重な大二の保護者ポジションでもあるし、あのままあっさり殺されている訳ではないと思いたい。公式サイトにも「赤石が自らの正体を語り出し、朱美を恐怖のどん底に陥れているとは知らずに」と記載があるので、多分命は無事なはずですが。
次回また大二が赤石長官に接触を試みるようなので、そこでの動きに期待ですね。

 

アギレラの望み

 これまでにも何度か書いてきた通り、小さい頃からギフの花嫁として育てられてきたアギレラにとって、居場所はデッドマンズしかなかった。そんなアギレラがデッドマンズ以外に生きる意味を見出だせる唯一の存在がさくらな訳ですね。傍から見れば自暴自棄にしか見えないけれど、アギレラにとってはさくらに戦いを挑み倒してもらうことしか自分の進むべき道は残されていないと思っている。
そんなアギレラに対しさくらは一度は戦いに応じるも、ラブコフの不調(=さくらの迷い)からまともに相手にならず、アギレラを倒す覚悟も決まらないため一輝にアギレラを悪魔と分離するよう依頼するという流れでした。
アギレラを悪魔と分離させる話を聞いたとき久々にボルケーノレックスが見られるかなと期待したんですけど、リバイスでも分離できるんですね。当然ながらサンダーゲイルバイスタンプはボルケーノより後に作られたものだしフェーズ3の分離能力が搭載されててもおかしくないんだけど、なんかちょっと複雑な気持ち。

 

話を戻します。悪魔と分離云々というところはアギレラにとってはどうでも良くて(一輝に頼らない以上そもそも分離という選択肢がない)、重要なのはさくらと決着をつけるというところ。だから一輝が出てきたときアギレラはプッツンしたんですね、ふざけんじゃねえ!と。
牛島が言っていた「命を救ったとて、今後彼女が普通の生活を送れると思うか?」というセリフも正論だし、狩崎父の言うように「どの道を選んだとしても必ず悔やむだろうし、正義は合っても正解はない」というのもまた事実でしょう。
となると来週どう落としどころを持ってくるかという話になりますが、予告映像で新しい鎌のような武器を持っていたので、ジョージが新しいバイスタンプでフェーズ3の分離能力を付与してくれて、それでアギレラを悪魔と分離させるというのが一番平和的な感じかな。予告詐欺で絶望が俺たちのゴールになる可能性もあるので油断はできませんが。

 

さいごに

 今週来週もまさかの前後編構成でした。来週も見てみないと断言はできませんが、二週いるのかなあという気は正直ちょっとしています。まあここは次回見てみてからまた印象が変わるかもしれませんが。
そしてベイルも完全復活するということで楽しみではあるんですが、リバイスが早くも床ゴロしないことだけは心から祈ってます笑

 

 

 

仮面ライダーリバイス第31話「幻想の導き、夢のあとさき」感想

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声優ゲスト祭りその2

 今回のゲストは伊藤美来さんと堀川りょうさん。二人ともアフレコシーンとその直後のみの登場だったのであまり出番は多くありませんでしたが、実際のアフレコシーンをこうして見られるのはいいですね。特に伊藤さんは普段聴いているラブコフの声とのギャップもあってなおさら。

 

ラフレシアデッドマン事件の犯人

 先週ラストの昴さんの怪しげなカットはミスリードだと思っていたので完全に騙されました。確かに考えてみれば本件、犯人候補が昴さんかジーコか完全に部外者かしかないので、ジーコの可能性が否定されれば昴さんの可能性が高いですもんね。

二人の若者の未来を潰してしまった責任を感じて、一輝とジーコを和解させるべくバイスタンプに手を出してしまったという動機は分かる。ただその代償として失うものがでかすぎて切ない。リバイス世界でも売れっ子の木村昴バイスタンプ犯罪で逮捕されるとなればその影響は計り知れないでしょう。

個人的に違和感があったところとしては、ジーコを指名して代役として行かせる権限が昴さんにあるのも謎ですがそれ以上に、そもそも木村昴の代役ってそんな替えがきくようなものじゃないでしょって思うw


ジーコとの和解

 ジーコとの確執の原因は、サッカークラブ時代に一輝がジーコの足を怪我させてしまったことそのものではなく、一輝がジーコの分までサッカーを続けプロサッカー選手になると言ったにもかかわらず辞めてしまったことにありました。
この話を聞くと、ウィザードの38・39話を思い出します。あのときも友人の和也が怒っていたのは晴人がラフプレーで和也を怪我させてしまったこと自体ではなく、自分の前から勝手に姿を消したことに対してでした。いずれの場合も、ラフプレーで怪我をすること自体は不可抗力として受け入れようとはしているんですよね。

結局一輝は、ジーコに怪我を負わせた罪悪感からプロサッカー選手になるべく練習に没頭したものの、そのプレッシャーに押し潰されてサッカーを辞めてしまう。幻覚の中でその様子を目の当たりにしたことで一輝は自分がジーコにしたことを思い出し、ジーコにこのことは本当に忘れてはいけなかったと謝罪していました。
一方のジーコも、一輝に夢を託したことでそれが一輝を十字架に縛り付けていたことに気づいていなかったことを謝罪。ファイズの海堂の言葉を借りるなら、「夢ってのは呪いと同じなんだ。呪いを解くには、夢を叶えなきゃいけない。でも、途中で挫折した人間はずっと呪われたままなんだ」ってことなんですよね。今回はジーコの夢が結果的に一輝にとって呪いとなってしまっていたと。

そういえばこのやりとりは全て幻覚の中で行われていましたが、ジーコラフレシアデッドマンの被害に遭って気を失ってたっぽいから結局本人に対して謝罪できてたってことで良いのかな?この辺りはもう少し明確にしてほしかったなという思いは正直ある。

 

一輝の記憶喪失の謎

 写真から一輝が消えるのは、バイスが力を貸すとその代償として記憶や思い出が消えるということでした。要はゼロノスの自分版みたいな感じってことですね。
一輝の記憶が消えるのはバイスとの契約との代償ってことで分かるんだけど、写真から一輝だけ消えるのは正直納得しきれていない部分もあります。写真から一輝だけ消えるのであればそれは一輝の存在自体が消える場合だと思うし、そうじゃないならそれこそゼロノスのように代償が「他者が自分のことを忘れる」であれば「他者から自分を認識されない=実質存在しないに等しいようなもの」ということで納得できるんですけど。。
まあ設定としてそういう設定だということであれば、話の筋としておかしいとかそういうタイプのものではないのであんまり深くは突っ込みません。

あとここでいう「バイスが力を貸す」というのは、公式サイトを見る限り毎回変身する度にという理解で合っていると思いますが、だとするとざっくり少なくとも30個の何かは記憶から消えているということになります。1回で失う記憶がどの程度のものなのかは分かりませんが、最終的には一輝の身を案じてバイスから契約解除を提案、それを拒んで一輝が家族の記憶を失うリスクをかけて最後の変身をするみたいな展開になりそうな気がしますね。

www.kamen-rider-official.com

 

さいごに

 ジョージがデモンズドライバーに一瞬魅入られたような描写や御子柴さんも赤石長官の行動を怪しむ描写が今回あったので、フェニックス周りも近々また一波乱がありそうな気がします。
次回はさくらとアギレラの戦いに決着がつくようですが、アギレラはこのまま退場してしまうのか、玉置のように人間として生き延びるのかはすごく気になるところ。もし生き延びるとしたら、ウィークエンドにつく感じになるのかなあ。個人的にはしあわせ湯で働く姿も見たいけど、それはそれとしてアギレラは(カゲロウのおかげで未遂とはいえ)一輝を毒殺しようとしたことやギフの生贄から救ってくれたことについて一輝に謝罪と感謝はしなきゃね。

 

 

仮面ライダーリバイス第30話「声優!SAY ME!青春のあとしまつ」感想

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声優ゲスト祭りその1

 分かってはいるものの、同じ声の人が同じ場面で出ているとなんか不思議な感覚ですね。OPクレジットもバイスの箇所とは別で木村昴本人役としてしっかり記載されていました。木村昴さん登場の裏でバイスが昴さんのことベタ褒めしてて実質自画自賛になってるのはやっぱりニヤニヤしてしまうw

鈴村さんと神谷さんは「ごめんラジデンワ」という完全に仮面ラジレンジャーパロディラジオ番組のパーソナリティとしての出演。
話してるときの雰囲気も本当にラジレンのそれでしたね。
ラフレシアデッドマンと戦闘後の会話
神谷「ヒーローって本当に命がけなんだね」
鈴村「これからも地球の平和頼んだよ」
一輝「はい」
神谷「頼んだぜ!」
一輝「はい!はい!」
鈴村「マジで頼んだぜ!」
は演者さん本人の素の部分と(演者さん的に)先輩ヒーローとしての一面も出ているようで個人的に好きなシーンです。

 

一輝とジーコの確執

 ジーコがサッカーを辞めた理由に一輝が関わっている、何なら一輝が原因で辞めざるを得なかった感じの雰囲気ですが一輝にはなぜかその記憶がない。ジーコは「約束も破って」とか「(一輝が)取り返しのつかないことをした」と言っていたので、サッカーの全国大会に行く約束をしていて出場も決定していたのに、一輝が何かやらかして出場停止になったとかそんな感じでしょうか。

あとジーコが昴さんに台本を届けに来たとき、まだ昴さんが収録中だというのを聞いて「やってくれるぜまったく...」って言っていたのはどういう意味なんだろうか。

 

デッドマンズ衣装との決別

 アギレラがあの特徴的な赤い衣装を焼却処分してしまいました。ギフに拒絶された以上はもうデッドマンズとして活動する理由もないですし自然ではあるんですが、まだクイーンビーバイスタンプは持っているはずなので今後アギレラではなく夏木花として生きていくのかどうか、そもそもギフの花嫁になるための生き方しか知らず指名手配もされている彼女がどうやって生きていくのかは気になりますね。

ちなみに昴さんが一輝としあわせ湯で話すシーンで、玉置がメモ帳のようなものに「玉置です。アギレラ様どこですか?」と書いてましたね。直後に同じページに昴さんからサインもらってたけど、なんかアギレラへの抑えきれない感情が漏れ出ててあれは笑ってしまったw

 

ラフレシアデッドマンの幻覚

 ラフレシアデッドマンの異臭の影響で、幻覚へと誘われた一輝とバイス。工藤の幻覚が見えたということは、一輝本人としては自身がエゴイストであることを受け入れていると思っているものの深層心理ではまだ気にしているということなんでしょうね。直前に昴さんに「お前たち二人とも昔からエゴイストだった」と言われた影響もあるだろうけど。

そういえばさくらは前回で家を出て今回もこの少し前のシーンでウィークエンドの衣装着てたはずなのに、一輝が幻覚見せられて暴れているシーンでは普通に私服でしあわせ湯にいましたね。母ちゃんに呼び出されたのかな。あと大二が来るまで何もしてなかったけど、さくらは空手の実力者なんだから一輝も止められるんじゃないのと思ったり。
玉置も暴れる一輝に殴られたのはとばっちりだけど、あそこでアムロネタや過剰なギャグエフェクトをねじ込んだのはよくわからん。

 

「正しさ」の重み

 「フェニックスの歪みを排除して正しい組織にしたい」と意気込む大二に朱美さんに言った「正しいっていう言葉を簡単に使う方が危ないから」という言葉。これは常に意識しておかないといけない言葉ですね。
正しいというのは何を持ってそう言えるのか。その正しいは自分の独りよがりではないのか。というのを自問自答した上で発言・行動しないと、第三者から見れば大二も赤石長官と同じように見えてしまう恐れもある。

こういう言葉をかけてくれる大人が身近にいるので、大二の闇堕ち(赤石長官の手駒)ルートは回避できるんじゃないかなという気がしてきました。

 

さいごに

 声優ゲスト祭り前編という立ち位置ではあったものの、一輝のサッカーチーム時代の話以外にも赤石長官が元ノアの管理部門担当で狩崎父の上司であることが発覚したり、当時から歳をとっていないことからギフの末裔説が浮上したりと、思った以上に新たな情報が出てきました。まあ現状ギフの末裔説はジョージの推測でしかないのであれですが、五十嵐三兄妹は普通に子どもから成長しているのを見るとその説は違うのかなという気がしています。大人になるまでは成長するけどそれ以降は歳をとらないというのであれば話は別ですが。仮に赤石長官がギフの末裔ならデモンズドライバーの真の所有者は彼になるかもしれませんね。
ともあれ、まずは次回一輝の記憶と消える写真の謎が明かされるのが楽しみです。

仮面ライダーリバイス第29話「クランクイン!メモリー・オブ・ヒロミー!」

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ヒロミの生存確認

 細かい部分はDEAR GAGAで描くにしても、ヒロミの生存確認をさくらの「ヒロミさんが生きてたんだって!」で済ませてしまうのはちょっとどうなんだろうという気はする。生死不明の状態からどうやって一輝と大二とバイスがヒロミの実家に行くに至ったのかは本編内でもフォローが必要じゃない?

 

ジョージの弁解

 デモンズドライバーのデメリットをヒロミに黙っていた件について、ジョージは赤石長官による明確な指示だったと言っていましたが、それ抜きにしても第2話降格処分を受けて必死に弁解するヒロミを、第16話では体調不良を訴えるヒロミに対しヒロミが去った後に嘲笑していたし、第20話では「我が命を懸けて、世界を守る」というヒロミの言葉を茶化していたので、ジョージ自身ヒロミに対してバカにしたような態度をとっていたところはあると思う。だからジョージは悪くないとは言えないのかなあというのが率直な感想。
頭を下げるべき相手は五十嵐三兄妹よりもヒロミに対してなので、もしヒロミが本編に再登場することがあれば、ジョージにはそこの落とし前をちゃんとつけてほしいところ。

 

赤石長官の暗躍とギフの復活

 今回で赤石長官の目的が「人類を退化に導くこと」だと判明しました。人類を退化させるとは具体的にどういうことなのか、赤石長官がギフに心酔するに至った経緯は何なのかなどまだまだ謎は残りますが、今一番の危惧としてはオルテカの代わりとして赤石長官のターゲットにされた大二ですね。
フェニックスの腐敗を正そうと息巻く大二を懐柔できる術あるいは戦力が現状赤石長官にあるようには見えないが、どうするつもりなのか。とはいえ、ミイラ取りがミイラにならないことをただただ祈るばかりです。

あと赤石長官のセリフで「デッドマンズは我々の目的を達成するための狂言回しに過ぎん」というものがありましたが
狂言回しって意味違くない?デッドマンズは別に物語の進行役のポジションではないでしょ。

www.weblio.jp


言うならば、赤石長官の掌の上で踊らされている駒というのが正しいか。

また、今回でギフが復活して本来の姿が明らかになると同時に、ギフが直接生み出したと推測されるギフテリアン(TRUE)も登場しました。

www.tv-asahi.co.jp

 

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ギフはパッと見ボス感は薄い印象(戦隊の参謀ポジションの幹部にいそうな感じ)なので、こっからさらに1、2段階姿が変わりそうな気がする。
ギフテリアン(TRUE)はこれまでのギフテリアンと比べると造形自体は基本同じものの、色が黄色を中心に何色も混ざってキメラ感が目立つ感じ。得体のしれない怪物感はより際立っているように見えますね。

 

さいごに

 今回はプロフェッショナルやビリーズブートキャンプ的な編集、No more映画泥棒ネタなど、全体的にハイパーバトルDVD的なノリな総集編回でした。データの消去問題に関しては東映的には今かなりタイムリーな話題だけど、いろいろ大丈夫なんだろうかと思ったり。
玉置は前回のアギレラへのボディタッチに続き今回さくらにも抱きついてましたね。うーん、羨まけしからん。

次回は木村昴さんと鈴村健一さん、神谷浩史さんが本人役で出演されますが、この前の空気階段のような役回りになることだけは避けてほしいですね。木村さんに関しては一輝のサッカー部の先輩ということでガッツリ話に絡みそうですが。

第4話、第10話に続き三度起きた一輝が写真から消えた謎も次回分かるようなので楽しみ。

 

 

仮面ライダーリバイス第28話「怖れを超えて疾風迅雷!己を信じ一心同体!」感想

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ジョージの初変身

 ジャックリバイスを抑えてサンダーゲイルバイスタンプを押す隙を作るため、ジョージがついにデモンズに変身しました。
前回も書いたように、変身ポーズがクウガなのは完全に中の人(濱尾くん)ネタですね。ベイルがデモンズドライバーから抜けていても変身できるのはジョージが何か細工したのかどうか分からないけど、そこはちゃんと説明してほしいところ。
ジョージは科学者にしては鍛えてるのもあってデモンズに変身しても結構善戦してたけど、ゲノミクス1回で変身解除するあたりここが一般人の限界なのかなという気はする。

あと、今回のジョージの変身するシチュエーションはこれまで裏方のポジションだった人間が満を持して前線に立つという熱い展開ではあるんだけど、ジョージのここ最近心情の変化にはなんかヒロミに対する当たりの強さがチラついてモヤるんですよね。人の好き嫌いくらいあるだろと言われればそれまでではあるんだけど。

 

2人で1人の仮面ライダーバイス

 大二がサンダーゲイルバイスタンプをジャックリバイスに押したことで、五十嵐家としあわせ湯がカオスなことになっている精神世界的な空間に飛ばされた一輝。無心に床掃除をする母ちゃんと白飯おにぎりの山を頬張るさくらは割と平常運転感あるけど、飛行機の玩具で遊ぶ大二と入浴するギフテリアンはかなりぶっ飛んでる。何が描きたくてあんな空間にしたんだろうか。

「楽しくなくても、辛くてもいい。それでもバイスと共に家族を守る」とベイルに宣言した一輝が、一輝の姿をしたバイスと戦う中でこれまで自分を守ってくれていたバイスを守ると決意したことでサンダーゲイルバイスタンプも覚醒。
今回見て改めて思ったのはこの作品における悪魔の扱いが「宿主その人自身」なのか「宿主から生まれた存在とはいえ他者」なのかがイマイチ見えてこないのでちょっとモヤッとする部分はある。これまでの描写を見る限り後者の色の方が強い気はするんだけど。

それはさておき、サンダーゲイルバイスタンプで変身した仮面ライダーバイスは歴代ライダーを彷彿とさせるポイントが多いですね。変身ポーズは仮面ライダー1号と2号、雷の力はクウガ、風や2人で1人の仮面ライダーはW、高速移動はゼロワン。配色は妙にチカチカして見えて個人的にはちょっと好みとは違うんだけど、トゲトゲした感じのデザイン自体はジャックリバイスと同じく結構好き。初登場回だけあってギフと一体化したオルテカ(アノマロカリスデッドマン)を瞬殺してたけど、ここまで来るといよいよギフ本体が出張ってこないと対抗できる相手がいない気がするんだけどどうするんだろう。新しい幹部ポジションのキャラでも出てくるのかな。

 

アギレラの生きる目的

 クイーンビーデッドマンになったことで穢れなき器としての資格を失ったためか、ギフに拒絶(触手ビンタ)されたアギレラ
目を背けて見えないフリをして、今回突きつけられた現実は、「アギレラがギフに必要とされていない」ということだった。
今までギフの花嫁になる以外の生き方を知らなかったアギレラにとって、今の状況は生きる目的を閉ざされたも同じ。
アギレラにとって幸いなのは玉置やさくらという存在がそばにいること。まさにアメとムチのような立ち位置ですが、今後アギレラが一人間として生きる意味を見出していけるのか、それともギフに固執して赤石長官に唆されちゃったりなんかしちゃったりするのかは気になるところです。

今回玉置が久々に出てきたけど、彼のアギレラへの健気さは相変わらずだなと思う一方で、あんなにアギレラのそばにいられるのは役得だなと思ってしまう邪な自分もいる笑

あとオルテカの「裸の女王様」というセリフもなんか意味深に…笑

 

オルテカの最期

 なんだかんだ生き延びてきたオルテカもついに今回で退場ですね。立ち位置としては終始小物で終わったなという感じがある。

ギフに捕食される間際に見た走馬灯がアギレラやフリオと一緒にいた頃のものなのがまたなんともまあ皮肉。
アギレラとフリオを裏切ったところまでならまだ一縷の望みはあったかもしれないけど、次々に人間を犠牲にしてギフテリアンを生み出していった時点で、今回一輝とバイスが言うように「お前は一線を越えた。許すことはできない!」よね。

個人的にはオルテカ自身が赤石長官あたりにギフスタンプを押されてギフテリアン化する最期が一番因果応報感あって良いかなと思っていたんですが、それに比べるとまだマシなのかな。ただ、次回予告後の提供帯のところで「オルテカ死す!?」になっていたのが少し気になる。オルテカ役の関くんもオールアップ報告してたし死亡ってことでいいと思うけど、ギフテリアンみたいに明確に死んだ描写ではないので、ギフの棺が崩壊した後解放される可能性も微レ存...?まあそれは無しにしてほしいな。その後生き残ってもどの面下げて感があるし。

それにしてもギフと一体化したデッドマン相手とは言え変身解除に追い込まれるホーリーライブマジで不憫すぎないか。。。ちゃんと活躍したの本当に登場初戦だけだよ?登場させるタイミングが悪すぎた気しかしない。

 

さいごに

 大二が今回ラストで「組織の腐敗した部分を徹底的に排除する」宣言をしていましたが、赤石長官に言いくるめられていいように使われないかちょっと心配。

次回は総集編回ですが、公式サイトの次回予告画像とか見てるとカオスな予感しかしないんだけど、近年の特撮の総集編回は結構重要な要素も放り込んだりするのでなかなか油断ならない。

 

 

 

仮面ライダーオーズVシネマ「復活のコアメダル」感想 この作品で描かれた”いつかの明日”とは

 TV本編から10周年を迎え、2021年11月の東京国際映画祭で制作が発表された仮面ライダーオーズ 「復活のコアメダル」。キャスト・スタッフ陣、あらすじ、新フォームなどの情報が公開される中期待と不安の間で揺れる4ヶ月を過ごし、満を持して迎えた劇場公開日。

実際にこの目で見た直後は困惑の思いが大きくなかなか気持ちの整理がつかなかったのが正直なところで、少し時間を経た今ようやく自分の中でもこの作品への思い整理できてきたので、一感想として残しておきたいと思います。

 

まず結論から言うと、個人的にはこの作品に対しての評価は賛2:否8くらいの比率で否寄りです。2割の賛の理由はオリジナルキャストがほぼ勢揃いしたこと、そしてそのキャスト陣の演技力の高さ(現役で役者業をされている皆さんはもちろん、現在既に役者の仕事をほとんどしていないメンバーも当時と遜色ない演技が見られた)が全てで、否に至った理由についてはこの後述べていきます。

 

この作品の結末

 今作では「復活のコアメダル」ということでアンクの復活に焦点を当てたストーリーとなりましたが、この場合大筋の結末としては以下の4パターンが考えられると思います。

①アンクが復活、映司も生存

②アンクが復活するも再び消滅、映司は生存

③アンクが復活、映司は死亡

④アンクが復活するも再び消滅、映司も死亡

②に関しては、MOVIE大戦MEGA MAXや平成ジェネレーションFINALで既にやっている内容なので、これをやったところで二番煎じ、三番煎じにしかならない。

となると候補は①③④のいずれかになりますが、オーズ10周年記念で新作やるぞ!ってタイミングで③④をやるか普通?って率直に思うんですよ。確かに映司は畳の上で死ねるタイプの人間ではないだろうなとは思うけどさ…

特にオーズは東日本大震災当時にやっていた仮面ライダーということもあり、辛い時期にこの作品に勇気づけられた視聴者の人もいるでしょう。それをわざわざ10周年記念の新作と期待して見に来た人を絶望に突き落とすような結末にする必要がどこにあるのか。

ただでさえ最近の東映のTV本編外作品の傾向として、ジオウvsディケイドやバルカン&バルキリーのように、とりあえず主要キャラ死なせておけば盛り上がるだろというような安易な思考を感じますし。

 

結末に至る過程の雑さ

 百歩譲って上記の③の結末を描く方向でとしても、今作はその過程だったり設定がすごく雑なんですよホント。死ぬべくして死んだのではなく、最初から映司が死ぬという結論ありきで今回のストーリーが作られている感が見え見えで「なんでそうなるの?」というポイントが多すぎて強い違和感を覚えざるを得ない。

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仮面ライダーリバイス第27話「止めろ!暴君の暴挙と暴力の暴走」感想

前回分はこちら。

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ホーリーライブの活躍

 冒頭でオルテカデモンズをフルボッコにしたところは格好良かったんだけど、その後暴走したジャックリバイスや実力未知数のギフと、相手が悪いというのはあるものの同じ回で床ゴロしてるのはどうなのよという気がしてしまうんですよね。
良く言えば忖度しない、悪く言えば新フォームの魅力を半減させている。こういう展開やるなら新フォーム登場回ともっと離してやってほしかったのが正直なところ。
カタログスペック自体はかなり破格の値なので、これから挽回してくれることを期待したいです。序盤はなかなか大二が目立つ機会が少なかったのもありますし。

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牛島家とウィークエンドの真相

 今回で牛島家やウィークエンド絡みの謎はだいたい判明したんじゃないかと思います。まず牛島は偽名で彼らは偽家族という件については、すんなり納得できるものでした。家に生活感なかったし、五十嵐家と比べると尚更お互いのよそよそしさは感じましたし。確証までは持てなかったけど。偽名と聞くとそれぞれの本名が気になりますね。あと光くんは未成年で単身ウィークエンドに入ったのだと思うと、本当の親御さんたちはどうしているんだろうかとか考えてしまう。

そしてウィークエンドが五十嵐三兄妹に接近した理由について。一輝と大二がフェニックスに所属ないし提携している人間だから、一番フェニックスとの接点が薄いさくらを選んだという点については概ね予想通りでしたが、ウィークエンドが「私達には悪魔と戦う力がない」と断言してたのは少し意外でした。アイテムを開発する力は狩崎父にあっても、やっぱり変身者の生命力が吸収されてしまうというデメリットを解消できなかったからなのかな。

またここで、さくらが一輝に自分の意志でウィークエンドに来ていたことを告白。「どうして、兄ちゃんに相談してくれなかったんだ?」という一輝の至極当然な疑問に対し、「一人で考えたかったのよ!本当に戦う相手は誰なのか。」と返すさくら。
さくらが前回アギレラに言った台詞はさくら自身への言葉でもあったんですね。自分で主体的に考えること自体は大切だと思うし、兄2人がフェニックス側の人間だから相談しづらかったというのもあると思うけど、ヒロミの一件もあったし、結構長いこと(ウィークエンドのことが発覚してから話数ベースだと期間としては1ヶ月半くらい)悩んでいたように見えるので、もっと兄たちのことを信頼してあげてもいいのかなという気はする。そこは今後のさくらの成長が見られることを期待したいですね。


それにしても、いくらバイスの暴走を抑えるためとはいえ二度もスタンガンで一輝を気絶させる牛島偽親子ひどいw無駄に手口が鮮やかなのもジワジワくるw

 

オルテカの人間性

 今回新たに明かされたオルテカの過去ですが、父親から虐待を受けていたこと自体は可哀想だとはいえ、塾講師には反抗的な態度をとっていたし父親にも喧嘩を売るようなことをしていたから虐待されたのではないかと思えてしまってあまり同情の余地はないかなと思ってしまう。因果関係として、「父親から虐待を受けたり、周囲から距離を置かれた」→「他人を下等な生物だと見下すようになった」ではなく、「自分が優秀であるが故に、他人を下等な生物だと見下していた」→「父親から虐待を受けたり、周囲から距離を置かれた」だと思うんですよね。
そしてホーリーライブにボコられた後、赤石長官との会話で自身が用済みであることを自覚したり、赤石長官に手下になったつもりはないと釘を刺したりと(本人的には)単純に利用されているだけという訳ではない様子。ギフ復活に向けて、互いをいかに出し抜けるか牽制し合っているようにも個人的には見えます。
オルテカは次回またデッドマン(ダイオウイカもしくはアノマロカリス?)になるっぽいので、まずはそこでどうなるかですね。生存する場合はともかく、もし退場になるとしたら、一輝たちがトドメまで刺すのはあまり考えられないので、ギフの触手に吸収されるのが本命かな。そうすると赤石長官が表立って動く形になりそう。

あとは今回も例によって罪もない一般人を使ってギフテリアンを生み出してましたが、人のままギフに吸収させるのと、ギフテリアン化させて倒されたエネルギーを吸収させるのだとどっちがより復活に近づくんでしょうね。もし後者なら、今回さらった一般人片っ端からギフテリアン化させればいいのにと思ってしまう。ライダー組を多少なりとも足止めできるメリットもありますし。
もちろんメタ的に無理なのは百も承知なので、そこは一定数超えるとギフテリアンの制御ができなくなり自分も襲われる恐れがあるとか、何かしら理由付けが欲しいところ。

 

さいごに

 今回ラストも含め、ここ最近急にジョージが善玉キャラとしての側面を強く出してきているような節を感じますが、ヒロミにしたことを考えると素直に100%喜べないのも正直なところ。人の好き嫌い(主にジョージの研究の期待に応えているか)がはっきりしていると言えばそれまでかもしれないけど。次回ジョージがデモンズに変身しそうな雰囲気ですが、ベイルが抜けた今そもそも変身できるんでしょうか。あと変身ポーズがクウガなのはジョージ役の濱尾さんがクウガ坊やと呼ばれていたのも関係してるのかな。

また、今回も石田監督回ということで、しょうもないギャグがなかったのは安心できた点ではあるんですが、大二に「さくら、人々の避難を」と頼まれたときのさくらの「わかった!(絶叫)」という返事、無駄に叫ばせる石田監督の悪い癖が出ているような気がしました。あそこは叫ばせる必要なかったでしょ。。。次回も続投のようなので、そこは少し心配かな。

そして今週もお休みの玉置。今どこにいるの?